写真で随想 B

 日本一の風景はどこかという論から書きはじめたが、観賞した景色の味わいにはどういう状況で眺めたかというのも大きく影響するだろう。例えば、失恋とか職業の挫折とかを癒やすべく出かけた一人旅の感傷旅行で得た感動が人生を変えた話はよく聞く。
 私の場合、就職して名古屋から遠く配属先の仙台まで出かけた時、初めて見た仙台市街地の見事な街路樹の景色が“白い街”名古屋とは大違いで、もう忘れられないものだ。さすが杜の都だと思った。
 今まで見た最高の景色として新婚旅行先で眺めたものを挙げる人も多いと思う。私の新婚旅行はもう遠い昔のことで、写真がまともに残っていなくても、いくつかの風景が記憶に残っている。
 私は昭和48年10月に名古屋で結婚式を挙げて、新婚旅行は次の通りだ。宮城、岩手、青森の海岸線を北上する旅だった。(行程計画メモが出てきたのでこれが書けた)
10/22 浜松宿泊 挙式の日の夜は名古屋に泊まるべきだと親はブウブウ言っていたが、私はとにかく名古屋から出たくて、浜松で宿泊した。
10/23 浜松 → 仙台 新居にて宿泊 愛知県人の妻には、これから住むことになる『東北』をわかってもらいたいという気持ちが私にはあった。だから、妻は外国へ行きたかったけれど、岩手・青森方面を新婚旅行の行き先にした。
10/24 仙台 → 宮古 浄土ヶ浜にて宿泊 よく憶えていないが、多分松島も観光したと思う。浄土ヶ浜はなかなか風光明媚だった。
10/25 浄土ヶ浜 → 船にて真崎 小本経由竜泉洞 岩泉にて宿泊 新婚旅行と言ってもグリーン車が使えるようなところではない。妻は「グリーン車にも飛行機にも乗れない新婚旅行なんて」と不満だった。
 私は大型の哺乳動物が大好きだ。竜泉洞ではツキノワグマの成獣が檻に入っていて、私はその檻の前から全く去ろうとせずに、じーっといつまでも熊を見ているから、新妻はあきれていた。
 だから、私は今でもNHKの動物番組が大好きだし、某巨大バカ掲示板を見て霊長類の愚行を観察している。
10/26 岩泉 → 北山崎 → 久慈 → 八戸 さすがに新婚旅行でその季節にそのあたりに来るカップルなんて殆どいない。寒風の吹く中で、リアス式の海岸とアホウドリの飛びかう絶壁を眺めた。
 どこへ行っても、私たちの新婚旅行は珍しがられた。どこの旅館にも上げ膳据え膳のもてなしの感じがあった。
10/27 八戸 → 弘前 盛美園・猿賀神社・弘前城とまわった。弘前城は大変結構だった。弘前泊。10月の東北はとても寂しくて切ないほどに風情があった。
10/28 弘前 → 青森 → 仙台 妻は観光よりも、私と一緒にいることだけで充分のようだった。私は一眼レフで女房と景色の写真を撮りまくっていた。
 その後も松島にはよく行き(計4回)、金華山にも父と母を連れて行った。だから、平成23年の大津波は私には一大衝撃だった。

古刹(2)
 平成25年に奈良観光をしっかり楽しんだ。名古屋からは日帰りで充分だ。
[04/02] 近鉄+タクシー〜長谷寺→(タクシー)→室生寺→(バス)→大野寺→(徒歩)→近鉄
[04/24] 名鉄バス→近鉄奈良駅→(徒歩)→東大寺→(徒歩)→若草山→(徒歩)→春日大社→(バス)→唐招提寺→(徒歩)→薬師寺→(徒歩)→近鉄西ノ京→近鉄乗車
[07/02] 名鉄バス→近鉄奈良駅→(バス)→白毫寺→(徒歩)→新薬師寺→(徒歩)→元興寺→(徒歩)→興福寺→(バス)→法隆寺・中宮寺→(バス)→近鉄筒井町駅→近鉄
【感想】
 長谷寺は大変素晴らしい。推奨する。室生寺は交通が大変なことを考えればあんまり推奨できない。
 奈良駅→東大寺→若草山→春日大社と歩くのはとても気分が良い。東大寺はさすが東大寺だ。
 唐招提寺はやはり見ておくべくだ。唐招提寺から薬師寺まで秋篠川沿いに歩くのが大変気分が良い。
 白毫寺は高台にあり、先にバスで白毫寺のバス停まで行き、白毫寺から新薬師寺経由で奈良町まで歩くコースを選んだのは大変正解だった。白毫寺からの眺めが良い。
 新薬師寺:国宝の薬師如来坐像と十二神将立像が素晴らしい。
 元興寺:国宝の極楽堂は見ておきたい。
 興福寺:国宝館で阿修羅像が見られて嬉しかった。阿修羅像はすごい芸術品だな。
 法隆寺:金堂と大宝蔵院で著名な仏像等を見て、心が洗われた。行くのが大変だが、とっても結構な寺だ。
 中宮寺:有名な本尊(菩薩半跏像)をかなり長い間熟視させていただいた。
 奈良はバスが存外充実している。バスを上手に利用して、できるだけ歩き回るのが良いと思う。遠くにある法隆寺・中宮寺は行く意欲がわきにくいが、ここに行かずして奈良観光をしたとは言い難いと思う。
 唐招提寺と薬師寺と法隆寺は相対的に観光客が少ないのが良い。
 全般に外国語での説明が極めて不行き届きだ。観光立国として問題だろう。
 奈良方面に3回行ったが、未訪問で気になるところは、平城京跡、法華寺、西大寺だ。
興福寺
  興福寺

02
  薬師寺

法隆寺
  夢殿

室生寺
  室生寺
  遠いところだった。

長谷寺
  長谷寺  桜の洪水に痺れた。(そういえば鎌倉のあじさい寺は結構だったな)

01
  猿沢池

 平成26年は平等院、醍醐寺、吉野を桜の時期に楽しんだ。
 平等院はやはり外国人客がよく目についた。建物はしっかり修復されていた。鳳翔館は大したものだ。
 (上の写真とは1年違いだが、カメラが違う。できばえが全く違っている)
A01
 平等院を正面から

A01
 源頼政の墓


 川や海を眺めるのが大好きだ。しかし、これについては良い写真が全く撮れていない。
 私はこれまで濃尾平野と仙台平野と関東平野に住んでいる。人生の 99.5%を平坦な土地で過ごしていて、残りの0.5%は旅行・登山・スキーの時間だ。とにかく平野を見慣れていた。
 だから、関西や山陽方面に行くと山が多いことに戸惑った。しかも、山深いと言っても木曽や美濃、奥三河とは全然違って木々と山容・沢筋に何やら迫力がない。樹木の森と木立群との違いだ。(そうなったのは人のせいなのだが)
 特に奈良方面、低山ながらもあれだけ山深いことには驚く。そもそもそこに行くまでに鈴華・伊賀、低山なるも山ばかり。人里なのにもう見慣れぬ景色だ。
 さて、平等院に行った時見た宇治川。存外に大河なのだ。私は地図の位置的に見て、要するに内陸部だからそんなに立派な川であろうはずがないと思っていた。源平合戦・佐々木高綱と梶原景季の「宇治川の先陣争い」の話でも、渡河が大変というのは誇張と見ていた。
 宇治川の宇治という内陸部での水量や流れの立派さというのは、名古屋でいえば庄内川の守山区あたりでのものよりも劣るんじゃないかと思っていた。
 しかし、実際に見てみるとなかなかの流量、速さだ。木曽川の中流程度だ。
宇治川


 海というのは目で見ている限りでは素晴らしいが、どうにも写真になりにくい。
 次は素晴らしいと思った海2つだ。
海・久能山
  久能山の登りの中ほどから見た海だ。

海・宮島
  宮島に向かう船から撮った。


日光
 日光東照宮を見ていない人はそんなにいないと思う。もし見ていないのなら、是非旅行を計画すべきだ。
 華厳の滝などとセットにして観光に行き、馬鹿馬鹿しかったと思うようなことはないだろう。
宝塔
 上は御宝塔というものだ。

 東照宮に参詣した人の1割から2割程度の人しか大猷院(徳川三代将軍家光公廟)に行ってないように私は観察した。大変もったいない。是非こちらも眺めるべきだ。
 人が少ないからじっくり眺められるし、結構なところだと思う。
大猷院

大猷院


北陸光景
 学生の頃富山にはよく行った。剣岳に登るのが目的だ。
 山登りをやめてからは北陸に縁がなかったが、50歳になってから北陸三県へ出張することが多くなった。しかし、観光はあまりしてなかった。
 東尋坊と永平寺には行きたいものだとずーっと思っていた。
東尋坊





 東尋坊。
 売店の並んだ入り口の俗っぽさにはガックリくるが、そこを抜けると本当に奇っ怪な断崖に目を奪われる。
 50歳を超えてから
  二度も行った。

 まあ、とにかく身を投げたくなるところだ。


永平寺
 二月の永平寺。雪国は雪景色。ここは二月に行くのが結構だろう。
 厳粛感に満ちた僧坊を見ていると、何事も、やり出したら道を究めねばならんと思えてくる。
 それにしてもここは、風俗遊びに狂っている人間がペニスを鉈で切断したくなるところだ。


蟹1
 北陸に行けば蟹。越前海岸の民宿の夕食だ。
 とろい人は蟹を鍋で食べようとする。鍋にすれば蟹以外の食材がいっぱい加わる。アホだ。蟹が希薄化する。しかも、鍋仕立てでは鮮度の悪い蟹が用意される可能性が強まる。鍋は貧乏人の趣味だ。
 蟹は茹でたてをむしゃむしゃか刺身が一番だ。天ぷらや焼きガニが次点。
 この時の蟹の姿ゆでは大きくて、とてもおいしかった。また、♀蟹のみそ、蟹の卵に絡めて食べると、たまらない美味だ。写真に撮ったものを食べたらもう満腹で、その後も料理が出ること出ること。一同が驚いていた。
 私は小食だから、最初に♂蟹と♀蟹を一匹ずつ食べたら、その後に高級な刺身が出ようが、オコゼの絶品の唐揚げが出ようが、もうノーサンキューだ。
 なお、越前海岸の民宿の相場だが、朝浜上げの蟹をその日に茹でて出すならば、一泊25,000〜30,000円は覚悟すべきだろう。ただし、それは10年以上も前のことで、今はどうだか知らない。
 安い値段では、宿泊施設がかなり劣悪か、前日以前の蟹、もしくは、解凍物の蟹になる。
 それにしてもここは、風俗遊びに狂っている人間が女と来たくなるところだ。


どうまん蟹
 蟹のついでに『どうまん蟹』だ。結構大きい。そして、殻が強烈に硬い。ノコギリガザミが正式な名前のようで、マングローブ蟹が親戚だ。
蟹2
 とにかく蟹が好きだ。蟹にありつけば幸せな気分になる。
 美味しい順に並べよう。
 ワタリ蟹=どうまん蟹>ズワイ蟹>ソフトシェル(アメリカ東海岸)>毛蟹>上海ガニ>伊勢エビ>タラバガニ
 >車エビ>アカシャエビ>オマール海老>シャコ>アメリカザリガニ  だ。
 花咲蟹とタカアシガニとヤシ蟹は食べていないからどこら辺に入れたらよいのかわからない。


アトラクション
 私は高校生の頃からストリップショーばかり見ていたから、もうマンコが見られないアトラクションなんて全く感興が湧かない体質になってしまった。
 だから、着衣の女が踊っていると体型やマンコの想像しかしていない。完璧にストリップ中毒だ。
ディズニー
 ディズニーのアニメ映画を映画館で見た人はもう少なくなっていると思う。私は繁華街に住んでいたから児童の頃によく見ていた。
 いつ頃どんな映画が制作されたのか確かめようとしてウィキの『ウォルト・ディズニー・カンパニー』の項を眺めたら、厳しい批判が書かれていて驚いた。
 ディズニー映画の人種差別・女性蔑視の視点による元ネタの改竄を説いているのだ。読んでみるともっともな指摘だ。東京ディズニーランドが素敵なところだと言いたくる馬鹿が多いが、こういうことをよく考えてみよ、と言いたい。
 ディズニー映画でかたわ者やチビや黒人や東洋人がどのように描かれているか思い出してみよということだ。常に添え物。白人のサポートをする(しかも献身的)か悪役かだ。チビは極端にチビに描かれ、かたわ者は必ず悪者だ。
 ディズニーランドへ何度も行きたがる人間は、白人ならともかくもそれ以外の人種なら最高級の能なし人間だと思う。あそこは白人至上主義の浄土だ。白人以外の者があそこに一歩入れば途端に違和感を感じるというのがまともな感性だ。日本人の女があそこを好むのは、白人に抱かれたいという潜在意識があるからだ。
 TDLの入場料と飲食費には通常の8倍の特別消費税をかけ、ここの固定資産税も5倍に特別課税すべきだ。
 東京ディズニーランドができてから、もう久しい。しかし、ここはずーっと見物したことがなかった。そもそも行ってみようかと思ったこともなかった。
 私の原体験としてディズニーランドには嫉妬を覚えるからだ。どうしてか。それは私の小説『梓』を読んで貰えば想像できる。
 息子が一度東京に招待してくれた。平成20年、私のリタイア慰労ということだろう。その主目的がTDL。まあある意味圧倒された。多分白人至上主義を感じたからだろう。あそこへ行って、自分が東洋人であることに戸惑いを覚えないのなら感性がかなり希薄なお馬鹿さんだ。
 ということは、「ディズニーランドはすげえ」と叫んでいた我が息子は私の感性の半分も育っていない。なさけない。
 写真に戻り、私は笑顔を振りまく女を見ればマンコがどうなっているのかという想像しかできない。


USJダンサー
 平成16年の大阪USJのアトラクション。私はUSJのようなところには行かない気質だが、職場の慰安旅行だから義理で行った。
 二人のダンサー(女)、私の推定で、背丈は158〜168、ウエストは56〜58。
 女の体はこうでなくては。こういうウエストでないと、『女』とは言えない。
 TDLと大阪USJとを比べれば、大人には断然USJのほうが楽しめる。

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