写真で随想 D

 私は平成20年6月にリタイアしたが、その後の遠出の観光(殆どが日帰りの一人旅)をまとめてみた。随想A〜Cに写真を出しているものは注記する。
 平成21年3月:美濃・谷汲山華厳寺(A)
 平成21年8月:日光・東照宮(B)、<日光泊>、華厳滝(A)、明智平
 平成22年6月:三河・鳳来寺(A)
 平成23年3月:久能山東照宮(C)、日本平
 平成23年4月:彦根城(C)
 平成24年10月:厳島神社(A)、弥山(B)、大聖院(A)、<広島泊>、広島城、岡山後楽園(C)、岡山城
 平成25年4月:長谷寺(B)、室生寺(B)、大野寺
 平成25年4月:東大寺(A)、若草山、春日大社、唐招提寺、薬師寺(B)
 平成25年7月:白毫寺、新薬師寺、元興寺、興福寺(B)、法隆寺(B)・中宮寺
 平成26年4月:宇治平等院(B)、醍醐寺(A)
 平成26年4月:吉野山(A)
 平成26年5月:高野山(C)
 平成26年7月:貴船神社、下鴨神社
 平成26年10月:延暦寺、日吉大社、慈眼堂、石山寺
 平成26年11月:等持院、竜安寺、仁和寺、桂春院、大心院、妙心寺、退蔵院、二条城
 平成26年11月:銀閣寺、法然院、光雲寺、永観堂、南禅寺、無鄰菴
 平成24年夏までは遠出の観光をする意欲がさほどなくて家でごろごろしているだけだった。しかし、無為の怠惰を反省し、秋に突然思い立って安芸宮島に行った、そこで、遠出の独り行楽も結構なものだと思って、元気に歩き回れるうちに古刹や名園を見ようという意欲が湧いた。
 京都奈良方面に盛んに出かけたが、平成27年の今これまで見た中でどこが一番素晴らしかったかを振り返ってみる。
 例えば、宇治平等院や厳島神社は全くもって素晴らしかったと思う。しかし、テレビや写真などでそれなりに見ている景色で、第一順位には挙げにくい。(でも、厳島神社はやっぱり1位に挙げたい気持ちもある)
 私は花に感動する人生を送ってこなかった。花に鈍な私が心を動かされたのが平成23年春の、桜に囲まれた彦根城だ。それで桜を楽しめるところに行きたいと思い、翌年長谷寺に行った。
 長谷寺の桜は大変結構だったが、平成26年に醍醐寺と吉野山に行って、もう度肝を抜かれた。この2つは別格だ。桜を楽しむ意識がこれでまともに涵養されたと思っている。
 それと、永観堂、南禅寺の紅葉が素晴らしい。私は紅葉を楽しむ意識が全くと言って良いほどなかった。秋に観光したことなんて温泉旅行以外にはなかった。秋の京都には素晴らしい景色がある。秋に京都の観光客が一段と多くなるのが頷ける。趣味の良き人が多いものだ。
 日頃女とセックスすることばかり考え続けてきた人間には、春の桜と秋の紅葉を愛でる意識がちっとも生まれなくて、60代後半になって目覚めたのだが、それはそれで結構だろう。
 古刹については、東大寺、興福寺、薬師寺はさすがだなぁと思う。仏像は写真に撮れないのが残念だが、心に残るものは
 新薬師寺(塑像十二神将立像11躯)、興福寺(阿修羅像)、中宮寺(菩薩半跏像)、法隆寺(釈迦三尊像)
 どれもあかずに長く見ていた。
 お寺全体では高野山、銀閣寺、等持院、竜安寺、仁和寺が私は興味深かった。興味津々で歩き回れた。二条城も古いものが残っていて結構だった。
 それほどでもないと思うものも挙げておこう。京都の貴船神社と下鴨神社は熱い欲求がない限り行程に組むほどのものではなかろう。

貴船
 貴船神社  こぢんまりしたお社だった。
 貴船では川床料理の昼食を摂ったが、ツアーで廉価のものにつき、全然楽しめなかった。

下鴨
 下鴨神社
 いろいろ見物して回ると、神社よりも仏閣のほうが見所がある。春日大社にしたって私はそんなに面白味を感じない。まあ、熱田神宮、伊勢神宮、春日大社、下鴨神社、それぞれの違いをなぞり、社のたたずまいを鑑賞するだけだ。


 平成26年秋に比叡山・東塔に行ったが、高野山の神秘性・荘厳さと比べて比叡山は随分物足りなく感じた。それで、西塔や横川に向かうをやめ、石山寺に足を伸ばすことにした。
琵琶湖
 比叡山ドライブウェイのバスの車窓からは琵琶湖が、それこそ真下に見える。とても素晴らしい景色だ。
 バスだから窓ガラスが邪魔で写真が撮れず、帰路に坂本ケーブル延暦寺駅から琵琶湖を撮った。

戒壇院
 比叡山へのバス路線は難路だった。写真は戒壇院。

根本中堂
 根本中堂。
 比叡山よりも高野山のほうが、神秘性と荘厳さで上回ると思う。参拝客も少ない。

慈眼堂
 慈眼堂〜天海(慈眼大師)の廟所  灯籠と苔を撮した。

 京都駅前発8:30 バス → 延暦寺バスセンター下車 東塔のみを廻る。
 坂本ケーブル延暦寺駅発11:30 → 坂本駅へ 日吉大社、慈眼堂を廻る。
 京阪電車坂本駅発12:30 → 石山寺駅へ 石山寺参詣
 石山寺からバスでJR石山寺駅へ
 瀬田川沿いに石山寺へ歩む道すがら振り返って眺めた瀬田の唐橋、実に結構だった。
石山寺
 瀬田川は琵琶湖から出たところでもう充分流量が多い川なんだな。

珪灰石
 念願の石山寺にようやく参詣できた。国の天然記念物の珪灰石は迫力があった。
 花の季節に行くべきだった。


 平成26年秋、京都洛西の名所を廻った。
 等持院、竜安寺、仁和寺、桂春院、大心院、妙心寺、退蔵院、二条城と見てきた。
等持院
 等持院  方丈

等持院
 等持院  祖師像

等持院
 等持院庭園 芙蓉池

等持院
 等持院庭園 心字池

等持院
 等持院  尊氏之墓所

 10時03分等持院南町バス停下車→(徒歩)→等持院→(徒歩)→竜安寺
 庭も良かったが、霊光殿の足利歴代将軍の木像と尊氏公墓所が見られて嬉しかった。
 等持院はこれ以降廻ったところと比べると雲泥の差で観光客が少なかった。でも、私は断トツでここを推す。素晴らしいところだと思う。
 等持院から竜安寺まで歩く間立命館大学沿いだった。立命館大学は本当に羨ましい立地だ。

竜安寺
 竜安寺石庭

 竜安寺前→(バス)→御室仁和寺→仁和寺参詣→(徒歩)→桂春院
 まあ驚いた。観光者は日本人よりも外国人のほうが多いのではないかと思うぐらいだった。これは二条城でも同様だが、二条城は中国人の一行と修学旅行の生徒が大変目についた。
 西洋人の観光客もやはり小母さんの比率が高いようだ。石庭では、西洋人の男はじっと見入っている感じで感心だ。西洋人の婆は仲間同士喋ってばかりいる。
 仁和寺の金堂(国宝)は紫宸殿の移築ということで、雅の景観が楽しめた。仁和寺の御室桜を是非開花時期に見たいと思う。
 竜安寺前でバスに乗ったのが11時半、昼食は仁和寺の門前で摂った。
等持院
 仁和寺  五重塔

等持院
 仁和寺  金堂
 現存最古の紫宸殿の遺構だそうで、とても雅な感じだった。

等持院
 仁和寺宸殿  南庭

等持院
 仁和寺宸殿  北庭

等持院
 桂春院  清浄の北庭

 桂春院→大心院→妙心寺→退蔵院→妙心寺前→(バス)→堀川御池→二条城→堀川三条→(バス)→京都駅前
 どれも素晴らしかったが、法堂の雲龍の図と退蔵院の元信の庭は特に良かった。それにしても、仁和寺と妙心寺の広いことには驚いた。
大心院
 大心院  阿吽庭

退蔵院
 退蔵院  元信の庭

退蔵院
 退蔵院  元信の庭

二条城
 二条城  二の丸御殿

二条城
 二条城  二の丸庭園
 二条城の中は、二の丸、本丸としっかり見て回った。前年に名古屋城本丸御殿(復元)を見たから、古色蒼然とした屋内でも創建時の姿が想像できた。城内をくまなく見てまわった。
 朝からかなりの距離を歩いたから、午後4時に京都駅に着いた頃にはもうバテバテだった。

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