昔読んだ本、そして我が青春時代 2

 高校1年生(S37)

 高校受験というしょうもないことをせずして東海高校に進学しました。
 クラス分けは成績でもってA群のクラス(クラスが4つだったか)とB群のクラス(クラスが5つだったか)とにすぱっと分け、他によその中学から来た者の1クラスがありました。
 私はA群でした。高校1年の時の平均的な成績は(中学2年の最盛期よりしっかり落として)640人中34番目(代数、物理、世界史が学年でトップクラスだったから、他の科目がかなりクソだった)
 今この時の通知表を見ると、総員65人のクラスで11番目ぐらいだから、学年順位の3分の1に当たっています。
 ということは、国立T期校・U期校・公立大学狙いの者のクラスが3つあったということです。そのクラスで11番ということなら、全体で34番というのが頷けます。
 旭丘高校の教科書を見せてもらったことがあるけれど、自分たちと同じようなものを使っていたから、なるほどと思ったことがありました。
 こうやって振り返ると、昔のことがうっすらと思い出せます。
 ただ、この頃の級友で、国立T期校や早慶などに行った男は多いけれど、その後私が新聞や書物で名前を見た人は松平実胤氏ぐらいしかいません。

開かれた処女地《ショーロホフ》
支那小史 黄河の水〜角川文庫
戦争と平和《トルストイ》
大尉の娘《プーシキン》
ドリアン・グレイの肖像《ワイルド》
カザノヴァ回想録
李陵・弟子・名人傳《中島敦》
ナポレオン〜岩波新書
世界文化史《HGウェルズ》
メリー・スチュアート《ツヴァイク》
陽の当たる坂道《石坂洋次郎》
隊長ブーリバ他《ゴーゴリ》
昼となく夜となく《シーモノフ》
透明人間・タイムマシン他
     《HGウェルズ》
虹《ワシレフスカヤ》
仏教〜岩波新書
ルイ十四世の世紀《ヴォルテール》
古代への情熱 シュリーマン伝
気で病む男《モリエール》
西洋中世世界の崩壊〜岩波全書
ロリータ《ナボコフ》
氾濫《伊藤整》
ローソクの化学
中国の知恵《吉川幸次郎》
ドイツ史〜山川各国史
ロシア史〜山川各国史
浮かれ女盛衰記《バルザック》
瘋癲老人日記《谷崎潤一郎》
錯乱《池波正太郎》
月と手袋《江戸川乱歩》
じゃじゃ馬ならし《シェイクスピア》
二都物語・クリスマスキャロル
ゴリオ爺さん・老嬢《バルザック》
中央公論社世界の歴史3中世ヨーロッパ
ソヴィエト学入門〜中公新書
三つの物語《フローベル》
農民・ゴプセック《バルザック》
武田信玄〜吉川弘文館
誰が為に鐘はなる《ヘミングウェイ》
幻滅《バルザック》
ウジェニー・グランデ《バルザック》
宦官〜中公新書
現代日本文学全集 井上靖集
悪人列伝《海音寺潮五郎》
更生記・陳述《佐藤春夫》
二人の若妻の手記《バルザック》
怒りのぶどう《スタインベック》
日本人の骨〜岩波新書
独裁者 筑摩書房《猪木正道》
ヨガの楽園 筑摩書房
日本の文学《ドナルド・キーン》
インドはもだえる《最首公司》
錬金術〜中公新書
アマゾン河〜中公新書
精力絶倫物語《源氏鶏太》
眠狂四郎無頼控《柴田錬三郎》

 これを眺めると、石坂洋次郎『陽の当たる坂道』と源氏鶏太の『精力絶倫物語』がすごく愉しかったという記憶です。
 ロリータ《ナボコフ》は日本でロリータという言葉が使われるようになったきっかけの本で、真面目な学生なら手にしない本でした。
 しかし、愉しくても、こういう娯楽小説にのめり込んでは堕落だ、もっと難しい本を読まねば、という意識も大いにありました。
 中学2年生のときにバルザックの作品に出会い、高校1年生になって『浮かれ女盛衰記』や『幻滅』を読んだところで、バルザックが、外国人作家の中では一番好きになりました。
 トルストイの大作『戦争と平和』を読んだのもこの年でした。すごい作品だと思いました。
 山川各国史や堀米庸三先生の名著『西洋中世世界の崩壊』のような結構ハードな歴史の本を読み、歴史と科学関係の本が好きであるという傾向が顕著です。
 だから、大学は文系にするか理系にするか随分迷うことになりました。気持ちは文系なのに、何しろ得意科目が、数学、物理、化学、歴史で、不得意科目が国語と英語でしたからねえ。
 まだ推理小説とSF小説にはさほど飛びついていないです。教養的なものが好きだから、新書版はよく読みました。
 中公新書が出たのがこの年で、中公新書は岩波新書よりも平易に書かれている傾向があり、私はよく買いました。そして、(読書記録には載せていないけれど)エロ文学とフランス文学とロシア文学が大好きでした。
 高校1年では、部活(弁論部:海部俊樹氏が先輩)もしていたし、成績順位を復活させなければならないという気持ちもあったのか、この年に読んだ本は、冊数が少なくなっています。しかし、一つ一つ吟味すると、新書以外はページ数が張るものばかりです。
 ショーロホフの『開かれた処女地』、佐藤春夫の『更生記』、石川達三の『薔薇と荊の細道』などを読んで、ずっしりと衝撃を受けました。
 池波正太郎さんの本を読みましたが、続いていないですねえ。大衆小説は飛びつかないという抑制意識がありました。
 この歳になって、若かりし頃のこういう記録を眺めるのは愉しいものです。
 高校1年生のときの最もビッグな出来事は、坊主頭から長髪(というか普通の髪型)になり、ストリップ劇場に入ったことです。(東海高校の近くの銀映)
 B群のクラスの生徒で銀映に行っているのは結構いたと思いますが、A群のクラスの1年生生徒で銀映に入ったのは私しかいない可能性が大です。そもそも皆坊主頭でした。坊主頭では銀映に入れません。M字開脚のおまんφを間近に見て、むちゃくちゃ嬉しかったです。



 次はこの頃の思い出を書いたものです。

 系図マニア
 桂木 2に次の文章があります。
 ある日桂木が、風呂で潜望鏡の尺八をしようとして、たまたま私のそれが漲っていたので注文した。
「ねえ、ちょっとー、これ、もとの形にしない? 私、口の中に含んで、これが段々大きくなっていくのが楽しいんだからぁー」
「神武、綏靖、安寧、懿徳、孝昭、孝安、孝霊、孝元、開化、崇神、垂仁、景行、成務、仲哀、応神、仁徳、履中、反正、允恭、安康、雄略、清寧、……」と私は早口で唱えだした。
「何よ、それー。お経なの?」
「初代からの天皇の名だよ」
「えへっ、変なこと知っているのねえ。あっ、ほんと、これがちゃんと縮んだわ」
 私は中学二年から高校三年までかなりの系図マニアでした。どれぐらいのマニアだったかというと、日本の皇室やイギリス、フランス、ドイツ、ロシア、古代ローマあたりの王朝の系図を模造紙に書いて、部屋の壁一面に張っていました。
 ただ系図を書くだけでなく、それぞれの王様の事績とかその版図なんかも頭に入れていました。ヘンリー八世の沢山の妻の名前も記してあります。醜い権力闘争、王位簒奪、骨肉の相克や夫婦の愛憎が浮き出た歴史が大好きでした。
 皇室から分派した流れもしっかり掌握していました。最高官位も記録しました。
 王族だけでなく、源氏、平家、藤原氏、北条氏、足利氏、徳川氏なども系図を書き留めていました。当然徳川15代の歴代将軍の名は空で言えました。100代までの天皇の名も言えました。
 将軍の娘がどこの大名に嫁したかも、弟を殺した有名人にはどんな人がいるかについても(たとえば、源義朝・頼朝、織田信長、伊達政宗、徳川家光など)、親殺しも、他人の嫁さんを取り上げた人物も、だいたい頭に入っていました。
 その分野の知識なら、私が高校一年の時に、多分歴史学専攻のへぼな大学院生を凌いでいたでしょう。今思えば、あの頃の知的好奇心とむさぼるような読書欲が懐かしいです。
 とにかく、人間というものは面白いものだと思っていました。
 ここまでを書いてから二ヶ月ぐらいして水戸徳川家の系図を確かめる必要が生じました。ネットで「系図」にて検索したら予想以上に系図のページが現れました。勿論水戸徳川家の系図も確認することができました。
 皆さんもこういうホームページを見ていただければどういう系図が収録されているかわかりますが、私は中学二年の頃からそういうものを書き込んでいたのです。
 しかし、系図って面白いですねえ。
 一休和尚や平清盛や藤原不比等が超高貴な方のご落胤という説や、天武天皇が天智天皇の弟ではなく単なる娘婿だという説は、当時は知らなかったです。


 高校2年生(S38)

江戸群盗伝《柴田錬三郎》
駅前温泉《井伏鱒二》
金閣寺《三島由紀夫》
続江戸群盗伝《柴田錬三郎》
陰獣《江戸川乱歩》
警察日記《伊藤永之介》
西域〜筑摩書房《井上靖、岩村忍》
松本清張集 現代の文学27
日本の歴史4 鎌倉武士
御存じ眠狂四郎
秘剣・柳生連也斎《五味康祐》
顔十郎罷り通る《柴田錬三郎》
新剣豪伝《中山義秀》
物理学入門〜カッパブックス
ゼロの焦点《松本清張》
異常の門《柴田錬三郎》
無宿人別帳《松本清張》
波の塔《松本清張》
光あるうち光の中を歩め《トルストイ》
ベアトリックス・捨てられた女
       《バルザック》
柴田錬三郎集
人間の条件《五味川純平》
球形の荒野《松本清張》
砂の器《松本清張》
アクロイド殺人事件《A・クリスティ》
シャルルマーニュ〜文庫クセルジュ
霧の旗《松本清張》
ミスマープルと十三の謎
      《A・クリスティ》
黄色い風土《松本清張》
眼の壁《松本清張》
僧正殺人事件《ヴァン・ダイン》
オリエント急行の殺人
      《A・クリスティ》
グリーン家殺人事件《ヴァン・ダイン》
白い闇・顔他三編《松本清張》
蒼い描点《松本清張》
英国史 文庫本
フランス革命 文庫本
或る「小倉日記」伝他《松本清張》
ケンネル殺人事件《ヴァン・ダイン》
宇宙の開発〜現代教養文庫
金と銀《谷崎潤一郎》
ロシア史 山川世界各国史
南欧史 山川世界各国史
アメリカ史《アンドレ・モロワ》
主水血笑録《柴田錬三郎》
ディズレーリの生涯
      《アンドレ・モロワ》
アメリカ人民の歴史上〜岩波新書
アメリカ人民の歴史下〜岩波新書
中南米〜岩波新書
石坂洋次郎集 現代の文学10
鍵・武州公秘話《谷崎潤一郎》
太陽の季節他《石原慎太郎》
現代人の日本史 織田信長
日本の歴史5 北朝と南朝
クリオの歴史 はみだした世界史
図々しい奴《柴田錬三郎》
丹羽文雄集
歪んだ複写《松本清張》
眼《水上勉》
特捜圏外《佐賀潜》
高校殺人事件《松本清張》
虚名の鎖《水上勉》
Xの悲劇《E・クイーン》
Yの悲劇《E・クイーン》
川端康成集 山の音、眠れる美女他
豊臣秀吉〜中公新書
後継者予想表 カッパブックス
菊と刀・東の国から他
神秘な宇宙 地球の起源
磐井の叛乱
フランス文学中世18世紀
舟橋聖一集
チボー家の人々 1〜5
ガモフ全集6 1.2.3…無限大
石原慎太郎集
生命とは何か〜岩波新書


 谷崎潤一郎の『鍵』と『武州公秘話』は面白かったですねえ。早く大人になりたいと思いました。熟女のおまんφってどんなだろうと考えていました。
 高校2年生になってようやく推理小説に飛びつきました。それまでは、小学生の時にした漫画断ちと同様の考え方で敬遠していたのですが。
 A・クリスティ、ヴァン・ダイン、E・クイーン、松本清張、皆わくわくして読んでいました。一番記憶に残っているのは『砂の器』と『眼の壁』ですかねえ。『アクロイド殺人事件』の筋書きには驚きました。
 剣豪物とか柴田錬三郎の『図々しい奴』とかが愉しかったですね。純文学では『チボー家の人々』と五味川純平さんの『人間の条件』が特に懐かしいです。ベネディクトの『菊と刀』には感銘しました。
 部活(弁論部)は2年の初めにやめました。
 何度か弁論大会に出て、いつも入賞していましたが、当時の私は思い惑うだけで‘論’なんてものがなかったです。先輩の口達者な人たちも‘論’らしい‘論’がありませんでした。
 私は、自分も含めて全員が‘論’を弁ずる資格がないと理解して退部しました。弁ずる‘論’が構築できるように読書に努めましたが、頭の中はおまんφのことばかりです。
 毎月のようにストリップ劇場に行き、また、週に三回はビリヤード場に入り、もやもやしているだけでした。今のビリヤード場は学生さんが多く入っているけれど、当時は今よりも怪しい人間が数多く出入りしていました。私はヤクザ屋さんの予備軍と親しくなり、興味津々で彼らの話を聞いていました。成績順位は落とす一方でした。
 何か将来への不安におびえ、やたらと思い惑い、厭世的になっておりました。大学生になりたくないと思って、悩んでいました。
 まともな体格であったなら防衛大学校に入っていた可能性が大いにあります。仏教かキリスト教の道を志すことも考えていました。
 学校の先生には「お前は20代で自殺をしそうで、心配だ」と言われました。
 当時東海高校のA群4クラスの生徒で考えると、私よりも多読家はせいぜい一人、私よりもよくエロ本を読んでいた男はなし、煙草の常習者は私を含めて多分二人ぐらい、ビリヤード場によく入っていたのは多分私ぐらい、万引きをよくやっていたのは多分私ぐらい、ストリップ劇場によく入っていたのは多分私ぐらい、私よりもよく映画館に行っていたのはせいぜい二人、このように観察していました。
 この年の思い出は何と言っても、夏休みの北アルプス登山です。
 燕岳→大天井岳→槍ヶ岳→上高地→前穂高岳→上高地 のコース、青字はいわゆる『表銀座』と呼ばれるところですが、この縦走と前穂高岳の登山が愉しかったこと、それに上高地の美しさに私は痺れました。



 次はこの頃の思い出を書いたものです。

 超かっこわるい人生
 私は超かっこわるい人生を送ってきたことには自信があります。
 大体が、チビデブハゲの三悪の一翼の『チビ』を子供の時から担っています。そして、当初は秀才だったのに途中から学力を伸ばすことを放棄しました。
 中学三年生の時、坂口安吾の『二流の人』(黒田官兵衛を描いた作品)を読んで、私はその作品の主張とは多分無関係に‘二流の人’という語感に痺れました。そして、‘二流の人’というのは自分のことではないか、これから何を努力したって自分はその程度なのではないか、と強迫観念に襲われました。
 私は学年でトップの成績を達成しても、勉強以外の世俗のことにしか興味がかき立てられないのを取り繕いたかったのでしょうか、それとも、私と同等の成績を上げる連中が世の中のいろんなことに大して関心のないまま勉強ばかりしているのを感じて、いずれそのくだらない奴らに負けてしまうことを察知したのでしょうか、‘二流の人’とか‘敗残者’とか‘異邦人’とか‘背徳者’とか‘異形の人’とかの言葉が妙に好きになりました。
 私は勉強のこつがわかってから学力を急速に伸ばすことができたけれど、好奇心とか興味とかが先鋭的というか偏向しているというか、とにかく興味が持てることには徹底して興味を持ち、イヤなことは、たとえ関心を持って当たるべきことでもちっともその気になれず、無理にそれをやろうとすると全身が激しく痒くなりました。
 すると股間も劇的に痒くなり、掻いているうちに勃起するから、すぐにオナニーの開始です。
 高校生になると数学だけは殆ど1学期の授業分を先に学習していました。
 微分も積分も、同級生がまだ授業で学んでいない頃に、私は先に独学で勉強して、大学入試級の問題集を解いていました。数学の授業は馬鹿馬鹿しくて聞いていられないほどだったけれど、英単語帳を作ったり、市販の漢字帳に眼を通したりすることは、もっといやでたまらなかったです。
 高校は中学からの一貫教育で、従って、中学三年の時の学年席次は高一でもほぼ同レベルで続いたけれど、高校生になって私の知的好奇心はますます偏在し先鋭化する傾向を強めたから、私は自分自身に相当困りました。
 それこそセックス関係だとか、ウェールズの歴史とか、ロシア革命の詳細とか、イングランドの王位継承の暗闘だとか、藤原北家が栄えて南家や式家がふるわなかったわけとか、宇宙創生の話とか、そんなことばかりに関心を深め、普通に勉強することはもう馬鹿馬鹿しくてしょうがなかったです。
 まともな家庭で育ったのに、生きることの意義を懐疑し、思い惑うだけの青春時代でした。
 高校一年の時の担任の先生には、高校三年の時に「お前は20代で自殺するだろう」と予言されました。その予言がなかったら自殺していたかもしれません。
 そして、体操とか球技というのは全く苦手で、運動神経が零点であることが激しく屈辱でした。強度の近眼の上に耳の聞こえが悪いということがつらかった。熱中する体質であっても、わかってしまうと見放すのも見事でした。
 私は、完遂ができないことと、すんなり事が運ばないことには自信があります。
 中学2年から3年にかけて抜群の学力を誇っていたのに、すぐに努力の継続を放棄しました。高校の時の部活〜弁論部、いやになり退部です。大学の時の部活〜山岳部、いやになり退部です。いずれもまともにOBになっていません。


 高校3年生(S39)

円地文子集 女面他
三島由紀夫集
雲に向かって起つ《石原慎太郎》
結婚の夜《有馬頼義》
夜の配当《梶山季之》
樽《クロフツ》
谷間の百合《バルザック》
サルトル短編集 壁
恭しき娼婦・蝿・出口なし《サルトル》
水上勉集 霧と影他
雍正帝〜岩波新書《宮崎市定》
フランス史
バルザック《ツヴァイク》
刺青殺人事件《高木彬光》
赤ひげ診療譚・花杖記他《山本周五郎》
夜の戦士《池波正太郎》
へそのない本《北杜夫》
暗い傾斜《笹沢左保》
松本清張短編全集
機密社員《邦光史郎》
吹雪の空白《水上勉》
爪《水上勉》
野の墓標《水上勉》
宇宙と星〜岩波新書
神秘な宇宙〜世界教養全集
地球の起源〜世界教養全集
日本史の争点 和歌森太郎編
点と線・運慶《松本清張》
御身・停年退職《源氏鶏太》
死せる魂《ゴーゴリ》
スペードの女王《プーシキン》
氷島奇談・黒いチューリップ
      《A・デュマ》
物理の世界
能面殺人事件《高木彬光》
現代の文学43 大江健三郎集
ガモフ全集4 原子の国のトムキンス
ガモフ全集2 太陽の誕生と死
社会主義入門〜岩波新書
柳生武芸帳《五味康祐》
星から宇宙へ《ジョージ・ガモフ》
SF 虚空の遺産
ドイツ史 山川世界各国史
有馬頼義集
ドイツ史 新書
大番《獅子文六》
個人的な体験他《大江健三郎》
五瓣の椿《山本周五郎》
吉行淳之介集
宇宙空間への道〜岩波新書
トーマス・マン短編集
レ・ミゼラブル《ユーゴー》
悪名《今東光》
過去と思索《ゲルツェン》
死の家の記録・永遠の夫
      《ドストエフスキー》
幼いころ・ルーマニア日記《カロッサ》
行為と死他《石原慎太郎》
日本の歴史12 世界と日本
山県有朋〜岩波新書
ロシア史〜岩波新書
昭和史〜岩波新書
素粒子〜岩波新書
日本の歴史1 中央公論社
大化の改新〜岩波新書
万葉の時代〜岩波新書
飢餓海峡《水上勉》
破戒裁判《高木彬光》
うず潮・浮雲他《林芙美子》
日本の首相 新書版
海の墓標《水上勉》
ABC殺人事件《A・クリスティー》
火の笛《水上勉》
死神の座《高木彬光》
快楽主義の哲学《渋沢竜彦》
高杉晋作〜中公新書
東海道新幹線〜中公新書
敗者の条件〜中公新書
日本の大学〜中公新書
日本の歴史2 古代国家の成立
天皇制《井上清》

 【写真2】が実物です。
 これは上の欄外に39(昭和39年)と書いてあります。
 ここでは一つの本をいつからいつまで読んだかを各行の右端に書いています。左の1行目が「5.18」、右の最後の行が「11.21」。
 受験勉強をせねばならないと思っていても、本ばかり読んでいました。生涯この世の中で受験勉強が一番嫌だったような気分です。
 私はとにかく本が好きで、高校3年生の受験勉強に励むべき時でも本を読んでばかりいました。おかげで、4月から冬にかけてじり貧で成績順位が下がり、正月を迎えた時には大層焦りました。
 特に懐かしい本は、バルザックの『谷間の百合』、ツヴァイクの『バルザック』、松本清張の『点と線』、ガモフ全集、獅子文六の『大番』、今東光の『悪名』、岩波新書の『雍正帝』、『山県有朋』、『宇宙と星』、中公新書の『敗者の条件』〜会田雄次著あたりでしょうか。皆名作です。『雍正帝』は二度目ですね。
 山本周五郎を読み出したのがこの年でした。それまで大衆小説として小馬鹿にしていたのですが、『五瓣の椿』を読んでびっくりしました。
 源氏鶏太の『御身』は随分愉しませて貰ったという記憶ですが、現在彼の作品は殆ど読まれていないですねえ。当時は流行作家でしたが。
 歴史書も科学の解説本もエロ本もむさぼるように読みあさっていました。サルトルやトーマス・マンの作品も愉しく読んでいましたが、この二人の作家の作品を読んでいたのは、同年生では2、3人しかいなかったと思います。
 前年の北アルプス登山(燕岳→大天井岳→槍ヶ岳→上高地→前穂高岳→上高地)には痺れたので、この年も受験勉強そっちのけで、夏休みには西穂高岳、御岳山、乗鞍岳を登りました。生意気にも、何と単独行です。
 大学へ進学したら山岳部に入ろう、と心に決めました。


 大学1年目(S40)

 私は受験勉強にあまり拍車をかけることなく入学試験の日を迎えました。
 学力を向上させるどころか下げたぐらいで、不合格をかなり心配していました。でも、存外に試験度胸があったから、大学入試は合格ラインに対して相当余裕を持って得点できました。
 希望に燃えて登校しましたが、すぐに授業への出席意欲を失いました。不遜にも、周りの人間が俗物でくそ真面目で、かといってさほど知性的でもない、面白味に欠ける連中だと認定したからです。
 予定通り山岳部に入りました。
 登山というのはできるだけ軽い荷物で路を歩くのだと思っていたのに、山岳部の連中は、山小屋なんていうものを利用せずにやたらと重い荷物を担いで歩きます。それだけでなく、路のない所を、積雪を利用したり、ザイルを使ったりして登ることがあると知って、恐くなりました。
 岩壁をザイルを使って登りますよねえ。ザイルは上から垂れているものと思っていたら、最初に登る人には、上から何も垂れていないのですよ。2番目に岩壁を登る人には、最初に登った人がザイルで確保してくれる安心があるというだけなんです。
 最初に登る人は、絶壁で足を滑らせたり、手をかけた岩がポロッと剥がれたりすれば、墜落して、死ぬか怪我をします。
 A君とB君との二人でザイルを使ってロッククライミングをするとします。
 A君がB君より岩登りの技術があれば、A君が体にザイルを結んで、トップで登ります。後に残るB君はザイルをしっかり持ちます。
 A君が10m登ったところで岩壁から落ちれば、A君はB君の横を通過してザイルの長さ10mだけ落ちます。B君がその墜落を必死で止めれば、A君は20mの墜落ということになります。
 20mも墜落すれば大体は怪我をしますよねえ。また、体重60kgの男が20m落ちるのをザイルで止める人間は、自分が吹っ飛ばされて一緒に墜落しないようにすることがなかなか大変な作業であると理解できるでしょう? 当時の私の体重は48kg程度でしたよ。
 私は体が小さい割には健脚だと思っていたのですが、同じ40kgの荷物を担げば、体重58kgの人のほうが48kgの人より持続します。
 それに、ロッククライミングというのは、長身の人のほうがチビの人よりも断然に有利です。手を掛ける岩の角、靴の足先を置く小さくても平らなスペース、こういうとっかかりが遠くにあっても、背が高ければ手足が届きます。短躯に岩壁登攀は難しいことがあります。
 山岳部へ入ってそういうことがわかって、すっかり心配になりました。
 雪山登山についても、当時は愛知大学山岳部の薬師岳遭難大量凍死事件の記憶が生々しく残っている時期でしたから、両親は、私の山岳部入りに猛反対をしたし、私自身大いに不安でした。
 5月にはいきなり積雪の鹿島槍ヶ岳の登山でした。
 雪がたっぷりあるところにベースキャンプを設置すると、最初の三日間ぐらいは雪の斜面の歩行練習をしました。単なる歩行練習ですから、やっている本人は馬鹿馬鹿しいです。それを眺めている指導人はもっと馬鹿馬鹿しいでしょうが。
 雪の急斜面の上り下りをマスターし、滑落時のピッケルの使い方を学びました。雪の急斜面で足を滑らせ、子供が滑り台を滑り降りるような体勢になった時に、ピッケルの刃を雪面に打ち込んで自分の体を止める技術です。
 雪の斜面はかなり氷状のものを想像してください。完全に氷になるとアイゼンが必要になりますが、その一歩前の状態では、靴の先やかかとを雪面に強く蹴り込み、自分で足場を作って歩行を果たします。
 一通り雪上歩行の技術を身につけた後、頂上をめざしました。
 後立山の稜線に上がると、息もできぬほどのすごい風でした。5月の白銀の稜線から、へっぴり腰で剣岳や立山と黒部の深い谷を眺めて、日常見る光景とはかけ離れた厳かな景色に思いっ切り痺れました。
 私はそれまでは冬の伊吹山のゲレンデの雪しか知らなかったです。3千mの後立山連峰の、想像以上の雪の量と寒さ、稜線にできた巨大な雪屁の摩訶不思議な造形、麓の雪原に残る野生動物の足跡、それと先輩たちの登攀体力のあることに驚きました。
 先輩が「雪の積もっているところは、ブッシュやゴロゴロした岩に悩まされることがない。雪崩のおそれがなければ、どこでも歩きやすい快適な登山路になるよ」と言っていたのがよく納得できました。
 大学1年の一年間に読んだ本は次の通りです。春夏秋冬いつも山に登っていたけれど、それでも本はよく読みました。

虚像淫楽《山田風太郎》
徳川家康〜中公新書
日本の歴史3 奈良の都
帰郷《大佛次郎》
水で書かれた物語《石坂洋次郎》
死火山系《水上勉》
魔の山《トーマス・マン》
マリーアントワネット《ツヴァイク》
武田泰淳集
ヴェニスに死す他《トーマス・マン》
007号は二度死ぬ
日本の歴史5 王朝の貴族
野火・俘虜記他《大岡昇平》
足摺岬《田宮虎彦》
ひかりごけ《武田泰淳》
白晝鬼語・途上・私他《谷崎潤一郎》
十三人組物語《バルザック》
ゴーディサール・赤い宿屋
      《バルザック》
北回帰線《H・ミラー》
日本の歴史4 平安京
谷崎潤一郎 新々訳源氏物語
日本の歴史6 武士の登場
谷崎潤一郎集
Zの悲劇《E・クイーン》
日本の歴史7 鎌倉幕府
ポワロの事件簿1《A・クリスティー》
ポワロの事件簿2《A・クリスティー》
ガモフ全集11 続太陽の誕生と死
ベイスン殺人事件《ヴァン・ダイン》
カナリア殺人事件《ヴァン・ダイン》
皇帝のカギ煙草入れ《D・カー》
カブト虫殺人事件《ヴァン・ダイン》
最後の悲劇《E・クイーン》
日本の歴史1 神話から歴史へ
日本の歴史2 古代国家の成立
日本の歴史8 蒙古襲来
生と死・性の心理学 新書版
平林たい子・円地文子集
矢の家《メースン》
毒入りチョコレート事件《バークレイ》
ナイルに死す《A・クリスティー》
星から宇宙へ《ジョージ・ガモフ》
松本清張短編集
ガモフ全集 宇宙の創造
珍品堂主人・駅前旅館《井伏鱒二》
女系家族《山崎豊子》
日本語の歴史1
日本の歴史9 南北朝の動乱
白い巨塔《山崎豊子》
淀どの日記《井上靖》
日本の歴史10 下克上の時代
安岡章太郎集
徳川家康《山岡荘八》
大地《パール・バック》
日本の歴史11 戦国大名
徳川幕閣〜中公新書
私は日本人になりたい
自由への道・分別ざかり《サルトル》
日本の歴史12 天下統一
日本の歴史13 江戸幕府
ブロードピーク《シュムック》
風雪のビバーク《松涛明》
エベレストその人間的記録
槍・穂高 近代アルピニズムの黎明
日本列島〜岩波新書
上杉謙信 日本の武将35
源義経 日本の武将7
ナポレオンソロ
日本の歴史14 鎖国
世界の歴史1 古代文明の発見
世界の歴史2 ギリシャとローマ

 懐かしい本は、大岡昇平の『野火』、武田泰淳の『ひかりごけ』、山崎豊子の『白い巨塔』、山岡荘八の『徳川家康』、パール・バックの『大地』、トーマス・マンの『魔の山』です。『徳川家康』は、全巻を貸本屋から借りて、翌年の9月までに読み終わりました。
 山崎豊子の『女系家族』と谷崎潤一郎の『新々訳源氏物語』が特に思い出深いです。
 山岳書籍を読むようになり、『風雪のビバーク』とかエベレストの登攀記のようなものに感激しました。相変わらず歴史書と推理小説を愉しんでいます。しかし、まだSF好きにはなっていない頃でした。推理小説とかSFとかは大衆娯楽読み物として馬鹿にしていたのですね。
 第2外国語は仏語を選択しました。真面目に授業に出たのは、出席しないと単位が貰えない科目と仏語だけでした。
 仏語を選んだわけは、フランス文学が大好きだったことと、そこなら女の子が多いからでした。しかし、女子学生と会話したことは全くありませんでした。
 読書と登山と山登り談義と麻雀とパチンコと家庭教師仕事に明け暮れる日々を送っていました。
 今振り返れば一番懐かしい青春時代です。


 大学2年目(S41)

 大学2年の一年間に読んだ本は次の通りです。前年よりも随分読書量が増えました。ハードカバーのものが多いから、購入費用からしても相当なものです。
 大学の講義は、体育や英語のように出席しないと単位が取れない科目と、興味があったフランス語と日本史以外には殆ど出席せずに、読書・登山・パチンコ・麻雀・家庭教師に精を出していました。
 家庭教師をやると、凡才というのは本当に凡才なんだなぁ、と思っていました。

物質とは何か〜blue backs
世界の歴史4 唐とインド
世界の歴史5 西域とイスラム
世界の歴史6 宋と元
宇宙科学入門
ミクロの世界と超宇宙
世界の歴史3 中世ヨーロッパ
世界の歴史7 近代への序曲
相対性理論入門〜blue backs
最新の宇宙像
宇宙と新しい物理学
江戸幕府(上) その実力者たち
西欧世界と日本(上)《GBサンソム》
西欧世界と日本(下)《GBサンソム》
世界の歴史8 絶対君主と人民
西洋文学の日本発見《E・マイナー》
世界の歴史9 最後の東洋的社会
世界の歴史10
  フランス革命とナポレオン
世界の歴史11 新大陸と太平洋
星と嵐《G・レビュファ》
わが岩壁《古川純一》
アルプスの三つの壁《ヘックマイヤー》
日本の歴史16 元禄時代
わが半生《W・チャーチル》
神々の岩壁《新田次郎》
世界の歴史12 ブルジョワの世紀
白い蜘蛛《ハラー》
処女峰アンナプルナ《エルゾーク》
短編集 駅路《松本清張》
世界の歴史13 帝国主義の時代
チャーチル伝《L・ブロード》
世界の歴史14 第一次大戦後の世界
世界の歴史15 ファシズムと第二次大戦
世界の歴史16 現代
不思議の国のトムキンス《ガモフ》
日本の歴史17 町人の実力
地球の伝記《ガモフ》
遠藤周作集
強さとかたち
光明皇后《林睦郎》
持統天皇《直木孝次郎》
日本の歴史18 幕藩制の苦悩
日本の歴史19 開国と攘夷
椎名麟三集
私生児《V・ルデュック》
バルチック艦隊の壊滅《ブリポイ》
天と地と《海音寺潮五郎》
日露戦争〜中公新書
タイム・パトロール
日本代表推理小説全集6
果てしなき流れの果てに《小松左京》
新しい生物学〜blue backs
銀河帝国の崩壊《A・クラーク》
第五惑星から来た4人
   《M・ラインスタイン》
幼年期の終わり《アーサー・クラーク》
日本売ります《小松左京》
日本の歴史3《青木和夫》
佐伯今毛人《角田文衛》
実在した神話《原田大六》
日本の歴史5《土田直鎮》
日本の歴史20《井上清》
日本の歴史6《竹内理三》
伊達政宗《小林清治》
100万人の相対性理論
源義経の悲劇
隋の煬帝《宮崎市定》
地には平和を《小松左京》
火星で最後の…(短編集)《豊田有恒》
日本代表推理小説全集3
本能のモラル《宇能鴻一郎》
未来のプロフィル《A・クラーク》
カジノロワイヤル《フレミング》
日本の歴史21 近代国家の出発
東洋の歴史1 中国文化の成立
休日の断崖《黒岩重吾》
永楽帝《寺田隆信》
桓武天皇《村尾次郎》
背徳のメス《黒岩重吾》
三菱〜中公新書
ソラリスの陽のもとに《レム》
Honda商法《三鬼陽之助》
東海道戦争
東芝の悲劇《三鬼陽之助》
非行少年の心理
日本の歴史22 大日本帝国の試練
日本国家の起源〜角川新書
現代ソビエトSF短編集2
住友〜中公新書
ケネディの道《ソレンセン》
日本の歴史23 大正デモクラシー
百億の昼と千億の夜《光瀬竜》
中継ステーション《C・D・シマック》
獣の悦び《宇能鴻一郎》
蒼ざめた礼服《松本清張》
時間の習俗《松本清張》
考える葉《松本清張》
都会の狼《高木彬光》
足利尊氏《高柳光寿》
足利義満《臼井信義》
日本の歴史24 ファシズムへの道
朱元璋《谷口規矩雄》
源氏鶏太自選集
人事異動《源氏鶏太》
現代紀行文学全集山岳編
現代登山全集3剣黒部立山
日本の神話〜カッパ
日本の歴史25 太平洋戦争
天皇ヒロヒト《L・モズレー》
日本山岳名著全集10
日本近代の新しい見方《ライシャワー》
人体名所案内〜blue backs
日本の歴史26 よみがえる日本
太平洋の彼方《ライシャワー》
まぼろしの邪馬台国《宮崎康平》
驚くべき日本
   ワシントンエコノミスト特集
科学技術と日本人〜blue backs
第四間氷期《安部公房》
日本山岳名著全集7
エベレスト日記《マッカム》
復活の日《小松左京》
人間そっくり《安部公房》
アイガー北壁の初登攀《H・ハラー》
エヴェレスト
ジャヌーへのたたかい
     《フランコ、テレイ》
日本の工業技術〜blue backs
若き日の山行《エルゾーク》
明日泥棒《小松左京》
四つの署名《A・クリスティー》
無償の征服者《リオネル・テレイ》
SFマガジン・ベストNo.2
影が重なる時《小松左京》
複数の時計《A・クリスティー》
完全殺人事件《ブッシュ》
七つのダイヤル《A・クリスティー》
ケンネル殺人事件《ヴァン・ダイン》
大空の死《A・クリスティー》
三幕の悲劇《A・クリスティー》
ガーデン殺人事件《ヴァン・ダイン》



 この中で特に印象的な本は、高柳光寿先生の『足利尊氏』、G・レビュファの『星と嵐』、宮崎市定先生の『隋の煬帝』、ブリポイの『バルチック艦隊の壊滅』です。
 高柳光寿先生と角田文衛先生と宮崎市定先生の著作なら、知識抜群・論旨明快なので、今でも読みたいと思います。ところがなかなか手に入りません。
私が推薦する名著(手に入りやすい)
 高柳光寿:足利尊氏(春秋社)、本能寺の変(学研M文庫)、明智光秀(吉川弘文館)
 角田文衛:平安の春(講談社学術文庫)、承香殿の女御(中公新書)、待賢門院璋子の生涯(朝日選書)
 宮崎市定:雍正帝(岩波新書)、隋の煬帝(中公文庫)
 この年は歴史の本、山登りの本、推理小説、科学読み物に夢中でしたが、『東芝の悲劇』のようなビジネス物とSF小説を読み出したのが特徴ですねえ。
 世界の中の日本というものに興味を持ちだした頃でした。
 それにしても、アルプスの三大北壁〜アイガー北壁、マッターホルン北壁、グランドジョラス北壁の初登攀記やヒマラヤ登山物は胸を躍らせて読みました。『白い蜘蛛』、『アイガー北壁の初登攀』、『処女峰アンナプルナ』、『ジャヌーへのたたかい』が懐かしいです。

『えろえろ考察』へ  トップページへ戻る
(千戸拾倍 著)
St herb ナノ ブレストクリーム