サイトを消されたこと

 私は書きためた作品を自費出版するのはやれないから、サイトで出そうと思い、BIGLOBE をプロバイダにして2000年にネットを利用しはじめた。サイトを良性記と命名してBIGLOBEの無料サーバーで2001年2月から始めた。
 アドレスは http://www5b.biglobe.ne.jp/~senkoj/ だった。2001年10月のトップページが残っていたので掲げる。
 特に問題なくサイト作りを愉しんでいたが、2006年12月頃 BIGLOBEから良性記の画像数10件のファイル名を挙げ、画像が猥褻の観点から問題があるとの警告を受けた。
1.数10件と件数が多い。──挙げられた件数が多いから、猥褻とは遠いと思えるものもあった。
2.何れの画像も局部にぼかしが入っている。
3.世の中には(国内サーバー発でも)もっと猥褻な画像が横行している。
4.2001年から約6年間プロバイダから何かを指摘されることはなかった。
 この4点から単に注意喚起と理解していた。このサイトを不快がった誰かが BIGLOBEにクレームを入れたから警告されたのだろうと思っていた。
 ところが、2007年5月中旬にネットが繋がらなくなった。会社のパソコンで確かめると良性記が開けられなくなった。プロバイダ契約を破棄され、サーバーの利用も否定されたようだと悟り、怒り狂った。
 猥褻面で規制がきつくなったのは世の中の風潮で理解していたが、勧告らしい勧告無しで、サイトを殺すだけでなく、プロバイダ契約まで一方的に解除するとはいくら何でもひどすぎる。
 慌てて対策に努めた。
プロバイダ 無料サーバー
5/18(金)
 ↓
5/20(日)
 ネットの接続をどうするか検討し、OCNに電話で加入を申し込む。(18日午前10時)

 無料サーバーはFC2に着目。

 猥褻さ?を軽くすべく良性記の内容改訂を進める。
5/21(月)  仕事を終えて帰宅すると、OCNから郵便物が届いていた。
 夕食を済ませた後『接続』を開始した。
 接続もメールの設定も終え、必要な相手に新しいメールアドレスを連絡した。
 ここまで終えたのが午後8時で、右に進む。
 FC2に登録を終え、パスワードの連絡を受けてからFFFTPを接続した。午後9時から良性記のアップロードを開始し、10時にはすべてを終えた。
 検索エンジンにサイトを登録した。登録の終了は12時。
 相互リンク先にアドレスの修正依頼のメールを出し終えたのが深夜の1時。
 この手配はまごつくことばかりでとても苦労したから、終わるとホッとした。とにかくOCNもFC2もコードだらけで60歳の身には大変だった。
 アドレスは http://ryouseiwr.web.fc2.com/ だった。
 当時の日記より
 ようやくgoogleにサイトを登録するまで漕ぎつけた。『良性記』で検索して新しいURLが現れるのには日数がかかるだろう。だから、その間はアクセスが寂しいものになる。
 クリニングスとかハウツーセックスとか前戯とか上手なセックスとかの一般的な言葉で検索しても、良性記の各ページが従来のように上位に示されるのが期待できないのがつらい。検索掲載の向上に期待したい。旧サイトでの順位が踏襲されれば良いのだが。
 今日(2007年5月24日)『画像掲示板がむしゃら』というサイトが閉鎖となった。
 動画の掲示板『大人タイムズ(大人の時間)』も今日中身がクリアされた。ここは1週間ぐらい前に同じことがあり、再開されたばかりなのに同じことが起きた。両方とも理由はよくわからない。
  1.著作権侵害の問題 2.猥褻規制  このいずれかだろう。
 1の可能性もあるが、エロ動画に係わる静止画像は、業者側はこれがアングラの領域で自社の作品の宣伝となることを望んでいるはずだ。予告編的動画やスチール写真を自発的にネットに流しているのではないかと想像できる。
 そうだとすると『著作権侵害の問題』は起こりえない。猥褻規制が強化されたのなら、こういうサイトは風前の灯火だ。
 大人タイムズに現れる画像は素人作品のように見えてそうでないものがたくさんあった。しかも、猥褻度が高かった。
 ここに良性記の画像が出されたことがあって昔時々チェックしていた。当然もうなくなっていると思っていたが、念のため大人タイムズでググったら、何とこのサイトが生きているから驚いた。しかも、画像修整の甘いものが多い。
 猥褻規制なんてあってないようなものだから、BIGLOBEが 良性記を殺したのは絶対におかしい。
 もう一つ気になる事実がある。
 私は女性の裸体写真をメインにした雑誌を本屋で見たり買ったりすることはないが、金津園に行くと案内待ちの時間にそのような雑誌を必ず眺めた。2年前ならばかなり薄いぼかしの写真が載っていた。ところが、近頃は肝心の部分がまともに隠してある写真が多くなった。
 断言はできないが、肛門もだめ、鮮明な陰毛もだめ、となりつつあるのかもしれない。発刊雑誌の数も減ったのではなかろうか。『裏本』が完全に消えた。
 当局が猥褻規制を強化したとしたら、残念だけれどあきらめざるを得ない。しかし、人は男も女も猥褻物を見て大人になっていく事実を否定しすぎてはいけないと思う。
 良性記も画像はおとなしいものに替え、数も減らした。もともと私は不安の気持ちもあったが、読者(但し、メールのやりとりをした人に限る)に聞くと、「あの程度ならいいのでないの?」の答だった。
 当時私は、金津園ワールドの管理人がエロ単語とか売春を浮き出させる単語に鋭敏に反応するので、多少そういうことを意識する気持ちがあったけれど、文面でだめになるのは、はっきり反社会的なもの(自殺勧誘、強姦勧誘、殺人依頼、幼女姦、拳銃改造、毒物調合など)だと思っていた。
 一方、画像については BIGLOBEから抹殺を喰らったことからとてもうるさくなっていると理解した。性器にモザイクがかけてあればかまわないということでもない。性交シーンが露骨に示されているような画像は控えたほうがよさそうだ。
 それで、良性記の画像を穏便なものに差し替えるようにした。

 FC2で再開後良性記のユニークアクセスは次のように推移した。(1日置きに示す)
(2007年)5/24(木) 70件、5/26(土)171件、5/28(月)115件、5/30(水)143件、6/1(金)175件、6/3(日)253件
 世間にサイトの再開を知らせる良き方法が全くない中で、元々の読者の大方は相互リンクサイトのリンクページから再訪したようだ。Yahoo!の掲示板で宣伝したのも奏功して、存外アクセスが復活した。
 このアクセスが以前からの読者であることは新作ページだけ見て出ていくのが多いことからわかった。
 私は次のように熱心に新作を出し続けた。
 画像掲示板がすっかり自粛しているとか、エロ写真誌のモザイク処理が確実さを増してきたとか、良性記が BIGLOBEにいきなり削除を喰らったとか、何やら変化があったが、当時もう一つ気がついた。
 私が時々漫遊記(東海地区で出版されている金津園情報誌)を立ち読みさせてもらう本屋に2007年6月11日に行くと、漫遊記が十文字に縛られていた。一週間前は縛られていなかった。他の本を見ると、エロ系写真の本は皆ページがめくれないようになっていた。
 棚に説明書きが貼ってあって、要は、立ち読みによる雑誌の傷みの防止ということだ。それは信じられない。この手の本は、殆どの人は中身を確認しないと買いはしないだろう。岐阜駅2階の書店もエロ写真系の書籍がぐーんと減った。規制の徹底に恐ろしさを覚えた。当局の姿勢の転換がはっきり窺えた。
 当時の日記より
 良性記は、本邦最高峰の本物のエロサイトだと自認している。何しろ他人のエロや想像のエロではなく自分の実践のエロで構築しているのだ。すごい!
 エロ表現は限りなくリアルで露骨で煽情的で個性的で、しかも、人情の機微を見つめている。唯我独尊の王様のエロではない。真実の性感表現だけを追い、うそや誇張や創作で固めた濡れ場は皆無。セックスに関するアドバイスは自画自賛したくなる。
 もっと多くの人に読んでもらいたいと願っている。
 旧アドレスの良性記がなくなったままと思い込んでいる読者もまだ大勢いると思う。現在のユニークアクセス数からするとそう判断できる。
 しかし、BIGLOBE には腹が立つ。良性記の写真が「有害だ」とメールで言ってきたけれど、一体何がいけないのだろう。随分堅いのだ。
 とにかく、高飛車に良性記とその制作者を罵った(契約違反の非難の)文面のメールをよこして、不可とする画像のファイル名がたくさん載っていただけで、何がどうだという説明はなしだ。
 好ましくない画像を削除していただけないか──という依頼・打診もなし。好ましくない画像かそうでないかはたぶんに主観の問題。そもそも旧良性記に露骨に猥褻な画像なんて一つも置いていなかったと思う。
 いきなりばっさり。そりゃないだろう。

 熱心に構築しているサイトがいきなりDELETEされるような愚を避けようと思って、FC2の良性記に取り組んでいた。
 ところが、発足の翌年(2008年12月)に「写真が不可」という理由の短い文面のメールでもってサイトが削除された。この頃の日記も記録もきちんと書いたものが残っていないので経緯が書けない。多分警告はなかったと思う。
 FC2はただの猥褻なだけのサイトがごまんとあるところだから、この時の抹消には相当腹を立てた。
 FC2は猥褻が収入源の1つの柱という組織だ。社会悪指弾の指摘には適切に対処するというポーズで、猥褻批判のたれ込みには然るべく反応するのだと私は理解した。
 で、すぐさまTOK2へ移設した(2008年12月27日)が、ここも数日で削除された。あまりにも早すぎるので(何やら手が回ったようだな)と思い、しばらくは復活を考えなかった。
 当時の日記より(2008年12月29日)
 FC2 については、私のように正義感の強い人間なら怒り狂うことがここにはあった。ここのアクセスランキングが全くでたらめなのだ。
 良性記はここの『小説』の部でのアクセスランキングにおいて、現実のアクセス数とは全く違う低い数値でもって60番目以降、いつも6ページ目に載せられていた。
 FC2 は小説のサイトに好意を持っているようでしっかりした扱いをしている。
 しかし、小説の部のランキング上位のサイトを見ると、もう文章量がない、文章が幼稚、小説の体をなしていない子供の作文ばかりで、アクセスカウンターもちっとも進んでいない。アダルト向けのサイトも、内容はただエロなだけ。実にくだらないものが多い。
 そんなサイトが、良性記よりもはるかに人気の、アクセス数が上がるサイトとして紹介されて、そのアクセス数はどう考えても水増しと思える。どう考えてもこれはおかしい。FC2 に移って2ヶ月ぐらい経過し、良性記のアクセス数が少し復活した時にこのインチキに気がついて驚いた。
 今ここのエロ小説を見ても、ただ性欲やエロだけを目的にした、これこそ削除されるにふさわしいサイトがいっぱいある。良性記を超えるアクセスをたたき出しそうなものは一つもない。
 まあ、画像を載せるサイトはやりすぎないように気をつけよということだ。常識を持って書いておれば文章は殆ど問題にされない。画像には厳しいということ。
 FC2 で良性記を立ち上げた時、当然アクセス数はみすぼらしかった。その中で、FC2の利用者がFC2で新登場の良性記をこのサイトで知って良性記にアクセスしてきたのが、少数ながらあったから、私はおやっと思った。
 で、12月27日(土)0.30にTok2に移ったのだが、面白いことが一つある。
 私はTok2でもこれまでと同様にカテゴリーは『小説』にしている。これのアクセスランキングが、第1日を終わった段階で、第43位でアクセス数が 168だった。
 実はこの段階では、もともと良性記にアクセスしていた人で新アドレスを知っていた人は二人しかいなかった。だから、168という数字には大変驚いた。FC2ではなかったことだ。
 同じようにランキングを発表していたFC2 は『ありえない』万単位のアクセス数がトップからそれこそ50位までずーっと続いていた。
 Tok2でのランキングは千単位のアクセス数が続き、大いに納得できる数字だ。今擬装というのは相当非難されていることなのに、FC2 はまじめな良性記を反社会的だとして葬り去りながら、自分はむちゃくちゃな擬装をしている。

 12月26日(金)の夜7時頃に当日のアクセス数が 400にはるか及んでいないことを知った。金曜日の夜7時にこんな低いアクセス数というのはあり得ないので、奇妙に思い、良性記にアクセスした。
 ところが開かない。FFFTP もはねられる。アクセス解析を見ると昼の4時ぐらいから動きがない。FC2 の無料サーバーの不具合かと思って他のサイトにアクセスすると別に問題はない。
 FC2 から良性記が葬られたようだと悟った。BIGLOBEに続いてまたやられた。あの程度のエロ画像で没にするなんて冗談じゃない。
 この時私は良性記を諦め、これからは「人生の落日日記」ぐらいのサブタイトルで日記だけのサイトを創ろうと思った。本タイトルは良性記として、できれば 旧URLを利用したいと思った。
 それで、FC2 にもともとのユーザー名(アカウント)で新規登録をかけてみた。すると、驚いたことに承認された。また、ここで無料サーバーの利用が可能になったわけだ。
 ところが、index.htmlを置いてアクセスしたが、これができなかった。それで、やっぱり抑止が働いているのかと思い、「人生の落日日記」を諦めた。しかし、FC2 が入り口のところで 旧URLを一旦は受け付けたのはどういうことだろうと思っていた。
 金曜日は夜11時までは良性記を完全に諦めていた。しかし、入浴を済ますと気が変わった。Tok2に新規登録をして、12月27日(土)0.30に10%ぐらいのUPを終え、床についた。
 日曜日はどうやって世間に 新URLを知らしめるのか途方に暮れていた。ヤフーとGoogleなどにロボット巡回の登録をするとともに、サイトの修正をしていた。
 本日、月曜日 旧URLにアクセスすると、それまで Not Foundのエラーだったのが、FC2 がルートに用意している新規登録者用のテキスト文になっていることに気がついた。
 このHTML文を書き換えられればよい。試してみると、Tok2の 新URLに誘導する記述が填められた。その結果、月曜日の14時の段階で 545件のアクセスにまで跳ね上がった。
 とりあえずTok2への移行がうまく行った。もう良性記を止めても良いと思っていたが。
 BIGLOBEは(優良大企業の)NECがやっているから堅いのはしょうがない。しかし、FC2は全くのエロの利用会社だ。ここに猥褻画像を理由として良性記を殺されるのでは何ともならない。
 日記ではTok2にうまく移行できて喜んでいたが、すぐに止められると気落ちが甚だしい。激励のメールをいくつかもらったが、ショックが大きすぎた。
 だが、2ヶ月後の2009年2月下旬に復活希望のメールが4通目になると、心が動くような激励に気を取り直した。どれだけ打撃がきつくても、見知らぬ人からの励ましには心が動いた。
 サイトはYAHOO!geocitiesで、『陶酔記』として2月24日に再出発させた。改称したのは、良性記という名前でアウトになる可能性を危惧したのもあるが、単に嫌気がさしたとも言える。
 アドレスは http://www.geocities.jp/watariganinihai/ で、発表済みのものをそのまま載せることはせず、作品の編成替えなどしてできるだけ推敲しながら上げていった。
 2011年3月にorotiでサブサイト『良性記』を立て、陶酔記と2本立てにした。削除を喰らっても(引っ越しの広報手段を確保して)打撃が少なくなるように配慮した結果だ。
 案じていた通り geocitiesも短命で、2011年12月13日に削除された。
 この時は死刑宣告に契約違反の旨の指摘がついていた。内容は「良性記(今の陶酔記にあたる)への誘導を目的とするサイトだから」という主張だ。
 確かに陶酔記(今の良性記にあたる)のトップページに「良性記にAV女優のエロマンコの吟味の新作を出したよ」という(リンクつきの)文言を出したけれど、それがどうだと思う。わけがわからん指摘で、どちらが主でどちらが従か考えてくれと吠えたいけれど、不適合を言われたら終わりで、無料のものに反論は効かない。誘導サイトというクレームは名目で、実際は画像が当局の手前まずいと判断したのかもしれない。
 2011年12月にgeocitiesの陶酔記が削除されると、即日orotiの良性記に合併した。
 そこでいろいろ考えるようになった。無料サーバーでは「××がまずいので改善できないか」というやりとりがない。これが一番腹が立つ。いくらケチでもさすがに有料サーバーの利用を考えるようになった。
 無料には何か自分に不愉快な問題が起きることがあると思うべきだとわかった。
 オロチでサーバーのトラブルが頻発したのを機に、その後現在のサーバーに引っ越した。
 2012年10月、独自ドメインを取得した。
 oroti をサブサイト『陶酔記』として残し、有料のサーバーに本体部分を移転した。移転は再構成を心がけたので徐々に行った。その途中過程で2014年6月の頃のものがネットに残っている。
 独自ドメインでやると SEO的に断然有利だとわかったのが結構なことだった。
サブディレクトリ方式 2011/1月〜6月月平均訪問者数 26,905 
独自ドメイン方式 2013/1月〜6月の月平均訪問者数 50,338 

 なお、サイトの抹消で検索しても、本稿を書く狙いにマッチするサイトが現れなかった。あっても良いのにねえ。
 一応参考になるサイト

『えろえろ考察』へ  トップページへ戻る
(千戸拾倍 著)
タリビット点耳薬