クンニリングスの仕方

 クンニリングスは性愛行為の中で一番大切な動作ですが、ネットにいろいろ出ているクンニの手引き書の間違いの最たるものは“女性器全域”へのオーラル行為を説いていることです。
 クンニでは、もう大陰唇やラビアや膣口や膣前庭やアナルや会陰部を無視すれば良いと言っても過言ではありません。こんな動作は舐める側の自己満足です。膣に舌を突っ込んだり、唇で小陰唇を摘んで揺すったりするのは、(一般的には)しょうもない動作です。
 でも、効果を望まずあっさりするなら間奏曲としてこういうところにかかるのは趣味の問題で、よろしいでしょう。私は効果のないこの手の行為はしませんが。
 クンニリングスはクリトリスとその周りに行うのが結構で、その魅力は、舌の「柔らかさ」「温かさ」「(左右の)動きの早さ」の3つです。鋭敏なクリトリスが相手だからこれが言えるのであって、他の部位ではあんまり関係がないでしょう。
 鋭敏なクリトリスと書きましたが、ここで注意すべきは次です。
(1) クリトリス(陰核茎部)が鋭敏ではない女性が何割かいる。
 何割かいるというのは2、3割ぐらいと考えてよいと思います。
 この手の女性はあんまりオナニーをしません。陰核茎部に感度が乏しくて、クリイキには至らず、クンニはそよ風のようなもので、セックスの前置き程度にしかなりません。
(2) クリトリス(陰核茎部)が鋭敏で、オナニーになれすぎた女性が何割かいる。
 何割かいるというのは2、3割ぐらいと考えよいと思います。
 オナニーになれすぎた女性の場合、クンニはそよ風のようなもので、クンニでその手の女性をイカせるのは難しいことがあります。
 相当クンニがうまくないとダメで、時間をかけないと効果が出ません。時間をかけるから、イキ方が深くなります。
 手遊びになれた女性では、クンニからペッティングに途中で変えたほうが良いこともあります。ただ、毎日のようにオナニーをする女性でも、クンニは自己ペッティングとは違う風趣があって、クンニがちっともそよ風にはならず、クンニで数度上りつめるケースもあり、面白いものです。
 いろいろ書きましたが、クンニリングスの経験者にそれが嫌いな女性はあんまりいません。未経験者には、そんなの恥ずかしくて冗談じゃない、と思う女性がいますが、それをうまく導くのが男の仕事です。
 男性のほうも、クンニをとても大変な行為と考えて、要するに、
(a) 女性が受けにくい猥褻動作と理解し、引っ込み思案になる。
(b) とても汚らしい行為と考えて逡巡する。
 という傾向がありますが、女性器が洗浄後であれば(女性は応じやすく)さっさとクンニにかかればよいし、未洗浄であれば(既に何度かセックスした相手でない限り)クンニを申し出るものではないでしょう。
 男女がクンニをしたことのない間柄の場合、どのようにクンニに持ち込んだら良いでしょうか。特に女性が潔癖な性格の場合はなかなか大変なことがあろうと想像します。
 まあ、前提として、しっかり会話で相手をのせること、平たくいえば、エロいムードを作って、先ずフェラチオができるようにして、オーラル行為が変態プレイではないと相手にわからせる。
 相手の女性が、殿方が口をオマタに寄せるのはとんでもないことだと思っているなら、その考えを改めさせましょう。
 更に具体的には、私の『女性を悦ばせるセックスマニュアル』を見ていただくと良いです。
 女性を悦ばせるセックスマニュアル1
  T.ペッティング等前戯
  U.フェラチオ
 女性を悦ばせるセックスマニュアル2
  V.クンニリングス序論
  W.クンニリングス詳論
 女性を悦ばせるセックスマニュアル3
  X.69
  Y.オーガズム
 女性を悦ばせるセックスマニュアル4
  Z.性交(男性向け説明)
  [.性交(女性向け説明)
  \.オーラルセックス
 やっぱりハウツー・クンニリングスは大変大勢の女性にクンニをしてよがらせまくった人間が読むに耐えるものを書けると思います。ペニスの抽送だけではセックスではありません。
 クンニの要諦は何か。
 私は──1.雰囲気作り 2.洗浄 3.時間 4.持続 5.陰核集中 6.体勢 7.非一色──の7点だと考えます。これを説明します。
 1.雰囲気作り
 雰囲気作りとは男性の振るまい方です。女性器を口唇で刺激するのは、どう考えてもものすごい行為です。そんなものすごい行為をするのが女性から見て奇妙に感じないような男性であることが重要です。
 いわゆる石部金吉タイプがクンニリングスをしようとしたら、女性は気持ち悪いでしょう。その気になりにくいと思います。気味が悪いです。
 男性はクンニをするにふさわしい言動をベッドの上では展開する必要があります。
 それは何かというとエロさ、卑猥さでしょう。こういうのがあると、女性は自分のおまたをこの人に任せてみようかという気持ちになります。内心クンニをひたすら期待していた女である───と男性に認定される危惧の意識が出ません。
 クンニリングスの恥ずかしさから女性を解放するのは男性の言動です。「おまんこ」という言葉を間違っても言わない男性にはクンニは似合いません。女性がわざわざ照度を残しておいた部屋を暗くしてセックスする男性もクンニは似合いません。
 エロさ、卑猥さをうまく言動に出す男性が、女性におまんこの突き出しをさせるのです。

 2.洗浄
 クンニリングスの大敵は女性器のくささです。このくさい女性器の存在率というのが残念ながらかなり高いです。世の中のセックスマニュアルは女性器が汚れていないのを前提で書いているけれど、それでは駄目です。
 口が酸っぱくなるほど女性器の洗浄を訴えなければなりません。女性がセックス対戦の前に性器を洗浄しても、性器のにおいを気にしていることがよくあります。
 そういうのは膣分泌液のせいだと思いがちで、アンネの時ならともかくも、性器のにおいを洗浄後に出てくる分泌液のせいにするなら、性器のにおいの解決策はなかなかありません。
 しかし、そうではないのです。通常人のする程度の入浴と通常人のする程度の(要するに、甘い)性器洗浄をしておれば、性器のにおい(味の悪さも含む)は、その時点で発生した下り物、膣分泌物などよりは圧倒的に、普段の小便の後始末の不具合、要するに、洗い方の下手さに起因すると考えます。
 女性器はヒダが織りなす構造をしていて、ヒダの奥に小便の残滓が残りやすいのです。物体的に上手に洗い尽くすことが難しい代物です。
 男性器で考えれば、同じように下手な洗い方になる部分というと、カリ溝やカリの裏筋の左右のえぐれた部分だけれど、ここの洗い方がいい加減でも、いつも露茎状態ならそれほどペニスがくさくなりません。面積的にしれていますから。
 わかっていない女性は自己の性器を真面目に洗っても、恥毛と大陰唇と膣口の辺りばかりに指が行き、ラビアの外側周辺のえぐれ部分や陰核茎部の左右のえぐれ部分や陰核包皮の中という、毛管現象で小便がよく染みこんでいる箇所をしっかり洗っていません。女性器の洗浄は意外にコツが要ります。
 女性がオナニーする時、殆どの人が刺激するであろう部分を考えてみます。そこがクンニリングスのお目当ての箇所です。で、よくオナニーする女性はその部分の洗い方が念入りになります。よく洗わないと指にしっかりにおいがつきますからねえ。
 しかし、よくオナニーする女性は3〜4割程度しかいませんから、かなり多くの女性が“下手くそな洗い方”で済ませています。
 膣の温湯洗浄も大切で、バギナに滓を大量に貯めたままの女性もたまにいます。
 クンニのマニュアルに女性自らのマンコ洗いのことを書かれても?と思う人がいるかもしれませんが、この難問題に対する男性からの指導・アドバイスという観点で説いています。
 ちょっとペッティングして指のにおいを嗅げば洗い方がお粗末かどうかはわかります。お粗末だと思ったら、一緒に風呂に行き、湯船の中でペッティングして洗浄を果たせばいいでしょう。

 3.時間
 クンニで大切なのは『時間をかけること』です。最低10分ですね。それぐらいやらないと効き目があるのかどうかわかりません。
 例えば3分フェラチオされっ放しだったら、その男性は相当長くフェラが楽しめたと思うでしょう。それと同じにクンニを考えてはなりません。最低10分です。
 その10分をちんたらやっていては駄目です。ちんたらというのは、クリトリスを攻めていたかと思えばラビアを口に含み、ラビアを口に含んだかと思えば会陰部をチロチロやるというような多彩型です。こんなのはちっとも効果が出ないやり方です。自己満足の技です。男がマンコ舐めを楽しむお遊びです。
 よし、わかった──と思って、ずーっとクリトリスを刺激して10分間持たせたとします。でも、その途中で「どう、気持ち良い?」と2度質問したとします。すると、これは“ちんたら”に該当します。打診をせずに、口を女性器から離して顔を眺め、よがりっぷりを確かめた場合も同じです。
 男性がフェラチオされる場合、見事に圧迫の強い、素早い前後往復の刺激をしっかりされたら1分持たずに放つ人がいくらでもいるから、クンニリングスの時間を短く考える男性が多いと思いますが、女性のオナニーは延々と長い傾向にあることをよくわきまえてください。
 クンニを一生懸命長くします。で、頃良しと思って立ち上がりペニスを嵌めよう(若しくは、フェラチオの答礼をしてもらおう)とします。そこでペニスが勃起していなかったら男ではありません。
 長くクンニをして、さあという時に勃たせているというのは結構難しいですよ。フェラチオが生き甲斐の男になってはいけません。

 4.持続
 持続とは同じ刺激の仕方をできるだけ長く続けることです。男性がオナニーで射精しようとする時同じこすり動作を続けますが、それと同じです。
 クンニする場合の唇や舌の動かし方はいろいろありますが、仮に20通りあるとして、その20通りの動かし方をしてもよいですが、ここぞという時には連続動作です。それで上の『時間をかけること』が大切ですから、する人にはとてもきついものになります。前項で書いた『自己満足の技』では不可です。
 セックスが終わって1時間もすれば何やら唇に違和感があることにハッと気づくぐらいでなければ駄目です。軽い擦過傷ですね。
 貴方が立って、左腕を真下に伸ばし、関節のところで90度腕を曲げる。次に真下に伸ばす。この単調な動きを5分間する。速さは1秒間に3回折るぐらいのゆっくりのでよいです。
 どうってことない動きだけれどこれを5分続けるのは結構負担になります。まともにクンニした時の口の疲れというのはこんな程度にはなると思います。
 要するに、まともなクンニを15分やれば相当つらいです。唇と舌が15分間陰核茎部にくっつきっ放しのクンニをする人はそうはいないと思います。
 いいですか。「気持ち良いかい?」と聞いてはなりません。それは、女性の喘ぎ声と体の動きと愛液の出方で判断するのです。

 5.陰核集中
 女性の性感にはいろんなタイプがあります。クリトリスで感じることができる人、クリトリスを攻められるのがつらい人、クリトリスで感じることができない人、さまざまです。どのタイプなのか見極めることが大切です。
 女性の中で圧倒的に多いのがクリトリスで感じることができる人ですから、このタイプであることを前提にして、クリトリスを徹底的に攻めることを推奨します。
 このタイプならもう小陰唇や膣口や膣前庭などを一切攻める必要はありません。いろんなところをかまいたがるのは単に男の趣味です。執拗にクリトリスを攻めるのが一番です。
膣口─────赤ちゃんを押し出すところです。ここが敏感であれば出産が耐え難いものになります。
小陰唇────これが敏感であれば、女性は自転車なんかに乗れません。
膣前庭────これが敏感だったら、おしっこが逆流してかかっただけで気持ち良くなるはずです。
       そんなことは聞いたことがないし、膣前庭をこするオナニーを見たことがありません。
 どうしてハウツーセックスを書く人たちは皆あっちこっちを多角的にオーラル(ペッティング)せよ、と言いたがるのでしょうか。不思議でなりません。
 まあ全員が自己の多彩な愛撫行為に陶酔しているのですね。実に馬鹿な野郎どもです。どういうふうに自分の行為の効果を測定しているのでしょうか。自分の行為の効果をリアルタイムに測定しようとする考えがあるのでしょうか。連中はもう、有効なオーラルプレイをしたことがないとしか思えません。
 私は木曜日にテレビの番組表を見ると必ず「渡る世間は馬鹿ばかり」と呟きます。人前にしゃしゃり出たがる人間はもう馬鹿が実に多いです。個人サイトやBBSを眺めればそれがよくわかります。
 クリトリスから他に矛先を向けるのは、クリイキしてそれ以上の刺激が耐え難い時です。

 6.体勢
 どこかのサイトに──実はクンニで女性をイカせるのは難しいのです。ちょうど女性が男性をフェラチオでイカせるように、「技術的」かつ「体力的」に結構シンドイのです──という文がありました。
 射精させるコツを知っている女性なら、フェラチオであっという間に射精させられます。
 多くの女性はそのコツを知りません。また、知っていても、長くフェラを楽しませるのが努めだとわかっているから、そんなに早くイカせません。
 フェラで射精させるコツを知らない女性にとっては全く上の文の通りです。
 ここを支援するために工夫が要ります。工夫しないとすぐに首がつらくなって、見事なクンニにはまずならないでしょう。
 女性が布団の上に仰向けになっているのなら腰枕しましょう。ベッドでクンニするなら、男性はベッドから下りて床のほうからかかるのが良いです。勿論女性は、ベッドの端のところにお尻を置く体勢です。
 69ならば、互いに横に寝て相手の股ぐらに顔を寄せるやり方が結構です。とにかく首や腕などが疲れないやり方をしましょう。10分間同じことをするのはなかなか大変なんです。

 7.非一色
 女性の感じ方はさまざまです。一色で考えてはいけません。クリトリスの包皮を剥いて攻めるのはいけないとか、とにかく優しく触れなければいけないとか、固定的に考えてはならないのです。人にはいろんなタイプがいます。
 10年前の20歳の女性と今の20歳の女性とではオナニー特訓度がかなり違っているはずです。
 オナニー常習の女性のクリトリスはとても強靱です。世間に出回っている説明書はそういうことを全然踏まえていません。
 クリトリスが壊れてしまうようなクンニをする馬鹿な男性もいるけれど、マニュアル通りにクンニをやって終始チロチロ系の動きで、相手の女性が(蛇の生殺しだわ!)と思うような男性もこれまた結構います。
 優しくクリトリスを刺激しているのにそれでも刺激が強そうだと思える女性がいます。一方、優しくクリトリスを刺激して、その反応から(強めに刺激したらどうだろうか)と思えてくる女性もいます。
 そのように思えば強めの刺激もしてみるものです。相当強く攻めてみて明らかにヒイヒイ状態だ。でも、イキそうでイカない。こうなれば電マ攻撃も考えれば良いのです。クンニが万能と思う必要はないです。
 電マ攻撃で絶叫してよがる女性はクンニリングスなんてそよ風みたいなものです。
 クリトリスを舌面で押しながら横に揺らすのがよいのか、縦に撫でつけるのがよいのか、対象を観察していろいろ工夫せねばなりません。とにかく非一色です。
 クンニの仕方も男性からの一方的クンニもあれば、相互オーラルで行く手もあります。いきなりクンニもあれば、ペニスをインサートしてパコパコしてからクンニするやり方もあります。非一色です。
 クリトリスでのみ感じる女性もおれば、とにかく膣の中を刺激されるのが好きな女性もいます。非一色です。

 以上の7つがクンニの要諦ですが、他に大事なことがあります。
 フェラチオをしようとする女性が(うわー!)と思うのは、(これは収まらない)と思った時と陰毛の中にペニスが隠れて殆ど見えない時の極大極小を除けば、ペニスが真性包茎か強度の仮性包茎と判明した時です。では、クンニリングスをしようとする男性がその行為にかかろうとして(うわー!)と思うのは何でしょう。
 くさマンの問題が解決されているとするとやはり密林ですね。攻めどころの陰核茎部が恥毛の中に埋没していては、やっている最中に毛が鬱陶しくて情けなくなります。
 女性は陰核茎部より下の毛を穏やかにしておく必要があります。(陰核茎部より上、要するに、へそ側の毛は殆どの女性が形を整えています)
 最後に念を押したいこと、それは唇の裏の『擦過傷』です。この軽いやつが発生するぐらいでないとまともなクンニとは言えません。舌は強いからクンニ程度で擦過傷にはならないでしょう。
 所要時間をかける、持続の攻めを心がける、舌では刺激らしい刺激はかけられない、この3つをわきまえて真面目に(唇も使って)クンニすれば、上唇と下唇の内側の粘膜に必ず違和感が出てくるはずです。
 もし何らの違和感も出てこないのであれば、上等のクンニをしたとは言い難いでしょう。

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