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女性を悦ばせるセックスマニュアル 2

 T.ペッティング等前戯
 U.フェラチオ
 ───以下はその2にて───
 V.クンニリングス序論
 W.クンニリングス詳論
 ───以下はその3にて───
 X.69
 Y.オーガズム
 ───以下はその4にて───
 Z.性交(男性向け説明)
 [.性交(女性向け説明)
 \.オーラルセックス
V.クンニリングス序論

 女性器を口で愛撫するクンニリングスは、男性が女性を攻める際、フィンガープレイ以上に効果的で大切な性行為です。女性器は男性器よりもはるかに微妙な器官なだけに、性器に優しくクンニリングスするのは指攻めよりもはるかに女性に迎えられ、確実に性的亢奮を呼ぶことができる最強のプレイです。
 性器に優しい──とは、指に対して唇と舌のほうが、柔らかさと湿り気と温度の点で断然優位であるとともに、より弱く優しく動かせることを言います。指でペッティングするのは男性が亢奮すれば必ず刺激が強くなります。
 とにかく両方をやって比べたら、全く効果が違うことがよくわかります。
 しかし、的確なクンニリングスをする男性は極めて少ないようです。そうなるのは、ペニスのピストン運動至上主義という思いが根強いことの他に、女性器が汚れていることが多いのが一つの原因でしょう。
 女性は普段の日常での性器の洗い方を真剣に考える必要があります。裾わきがという言葉がありますが、その殆どは洗い方の問題だと思います。陰部を洗うために性器にタッチするのがはしたないことだと思ってはいけません。
 母親は娘にオナニー癖がつくのを恐れて、娘が痒みなどで陰部に手をやるとすぐにたしなめます。女性は幼児の頃から自分の陰部にタッチすることに罪悪感を持つ傾向があります。それが性器の洗浄下手につながっています。
 男性は、女性に初めてセックスをする時は、性器にあらかじめタッチして指のにおいを嗅ぎ、洗い方が不充分と思えば洗浄に誘導しましょう。下手な洗い方と認定できる時は、セクシャルプレイに見せかけて洗ってあげるのも良いです。
 なお、だらしない洗い方をしている女性をだらしない女だと認定してはいけません。性器へのタッチがはしたないことだと思い込んで、それで洗い方が不充分なことが往々にしてあります。
 でも、2人が親密な時には、におう性器が結構なこともあるので、それは自己責任でクンニリングスにかかってよろしいです。
 女性器についている雑菌で、ご本人には害になってない雑菌でも、男性の喉がその菌に冒されることがあるから、パートナーの雑菌に早くなれるとよろしいです(男性器についている雑菌も同様)。クンニリングス(若しくはフェラチオ)と耳鼻咽喉科通いとはそれなりに因果関係があります。
1.クンニリングスの目的から見た種類
 セックスに前戯と本戯があり、フェラチオにも前戯と本戯があるように、クンニリングスにも前戯と本戯があります。
 日本の性交動画のクンニリングスを見ると、男優が口から舌を長く突きだして、クリトリスや陰裂底をペロペロするのが多いです。
 これは殆ど効き目がなくて、クンニリングスの前戯のやり方です。まあ、このやり方は、女性器が男に舐められているのがしっかりカメラに捉えられるから、これが多用されるのだと思いますが、こんなものを真似をする必要はありません。
 洋物の性交動画のクンニリングスは男性の口がおまんφの上部に吸いついています。鑑賞的にはちっとも面白くないけれど、さぞかし男優の舌が複雑に動いていることと思います。
 きっと下唇もクリトリスを下から持ち上げるようにしたり、陰裂底をこすったりしているのでしょう。上唇も陰核茎部の押し揉みに参加します。唇で陰核茎部全部を吸い上げるようにもできます。上の歯茎でクリトリスの頂点をさすることもできます。
 こちらはクンニリングスの本戯です。カメラ写りは大変悪いです。何しろおまんφが見えませんから。
 クンニリングスの本戯は、女性が絶頂にまで至るのを目的として、男性の唇が執念深く持続的にクリトリス付近に絡むものです。男性にとっては息苦しい持続です。
 一方、クンニリングスの前戯のほうは、男性の舌が遊ぶように陰核茎部に触れ、更に、陰裂の内側、小陰唇、大陰唇、会陰などにもさまようものです。こちらは陰核茎部の刺激が持続的でないことと、男性が息苦しくならないところに特徴があります。
 女性の快楽の源がわかっていなくて、しかも、自分が相手にオーラルプレイをすることで気分が酔いしれる男性は、クンニリングスの開始から終了までこの前戯状態で終始しがちです。
 女性の快感がわかっている人、これはもうクンニリングスの本戯にまで進めるでしょう。
 但し、女性の中には、10人に1人か30人に1人ぐらいの割合で、クンニリングスをしてもそれほど昂まらない人がいます。そういう女性は、大体がクリトリスオナニーをしていません。また、クンニリングスによって愛液がさほど流れません。この手の女性には長々とクンニリングスをしても無駄と言えます。
 クリトリス愛撫でさほど快感が得られない女性──オナニーをしたことのない人が多い──には、ペニスがバギナの中を動くことで快感が得られるタイプもいますが、いわゆる『不感症』タイプもいます。
 更に、女性に上手にクンニしても、20人中2〜5人ぐらいの割合で、愛液が流れ、確かに快感は感じるけれども、イクまでには至らない、イク感覚がよくわからない、という女性がいます。
 クンニリングスに努力したって、見事に到達する姿を見せてくれないからつまらない、などと男性は考えてはなりません。
 20人中2〜5人ぐらいとは随分幅がありますが、私のクンニリングス経験数如きでは、残念ながらこれぐらいの幅を持たせざるを得ないです。
 セックスに関する文章を読むとどれもこれも女性が必ず“イキ”を見せることになっていますが、イッたことにしないと話が面白くないからそう書いているだけで、現実には、そんなに簡単にイキがあるものではありません。女性のフェイクもあれば男性の思い込みもあれば男性の脚色もあります。
 クンニリングスの本戯は、クンニリングス自体を立派なセックスプレイと位置づけ、これで女性を徹底的に楽しませるためにするものです。男性が、自分のクンニリングス行為の猥褻さに酔いしれるためのものではダメです。
 クンニリングスの本戯は、むしろ苦行に近いとも言えます。苦行であっても、夢中でやっているご本人には苦行と感じられないようなレベルのものです。
 クリトリス性感の豊かな女性にクンニリングスの本戯を行えば、連続イキ、いわゆるマルチエクスタシー状態、人によってはイキっ放しのレベルにまで突入することがあります。
 一方、クンニリングスの前戯は、女性の性的興奮を誘い、愛液の流出を果たして、次のペッテイングに役立てるというのを狙いとします。
 女性が、頼りないクンニリングスよりも指で揉まれるほうを好む、強靱な性器の持ち主の場合には、クンニリングスするのはほどほどでよいでしょう。
 いずれにしても、クンニリングスの前戯は挨拶程度にあっさりすればよいと思います。
 クンニリングスの前戯から移行する行為としては、(1) クンニリングスの本戯 (2) 男性からのペッティング (3) 69 (4) 本行為(合体) (5) フェラチオ が考えられます。
 このうち(5) は感心しません。せっかく湿らせた女性器が放ったらかしになります。(性交動画では実にこれが多いです)
 (4)については、やはりこれはバギナの中でのみ快感を得られるタイプの女性に限ってこの流れにするのがよいと思います。ということは、この流れが適切になることは滅多にありません。
 女性が(それほどの快感が得られないことによって)クンニリングスの本戯をしてもしょうがない場合は、せっかく湿らせたのだから、ペッティングぐらいはしてみたいものです。しかし、このような女性は先に書いたように滅多にいません。
 いわゆるエッチ動画を見ていると、フィンガーペッティングからクンニリングスに移行するのをよく見ます。
 しかし、私はこれは絶対に逆だと思います。互いの羞恥心からこうなる(遠攻→近攻)と思いますが、いきなりクンニリングスから入るのは、これが近攻だからこそ女性の気持ちを間違いなく高めるのです。
 何よりもクンニリングスで流させた愛液をペッティングに活用するところに意義があります。
 要するに、クンニリングスの前戯から移行するのはクンニリングスの本戯が一番良いということです。
 更に私は、クンニリングスの前戯はお遊びのようなペロペロ行為なんだから、それこそ10秒して本戯に移れば良いと説きたいです。
2.クンニリングスの必要性について
 ペニスのピストン運動でアクメられる女性はかなり少なく、特に、20代の非経産婦はアクメる可能性が乏しいです。ピストン運動は異物挿入感に終始して、快感が得られない女性も多いのです。
 しかし、クンニリングスならば、オナニーでアクメの経験がある女性なら、心の接近と「上手な」クンニリングスにより高い確率でアクメにまで持ち込めます。
 なお、クリトリス愛撫によるアクメは、ペニスがバギナの中を動くことによって得られるアクメの妨げになるからあんまり癖をつけないほうがよい、という意見があるけれど、これこそ男性本位の勝手な考えです。
 従って、ペニスのピストン運動でアクメった経験のない女性には、クンニリングスが本戯で、合体が後戯になります。合体で絶頂に至れない女性や、合体で殆ど快感が得られない女性に対しても、クンニリングスをすれば、愛液が出て、抽送にもそれなりの良さを感ずるようになります。
 既にクンニリングスでエクスタシーに達した場合でも、そこで合体すると、ペニスの抽送でほんわかと気持ちよさが全身に響き渡ります。
 だから、セックスするに当たっては、男性はクンニリングスをすることが必須と考えるべきです。
 日本人のセックスの場合、所要時間が15分以内というのが多いそうですが、きちんとクンニリングスをすれば所要時間は30分以上になると思います。きちんとしたクンニリングスには熱意あるフェラチオが返るものですから。
 また、日本人の亭主は、伴侶とのセックスが月に1〜3回程度が多いらしいのですが、クンニリングスをするセックスの面白さがわかれば、この数はもう少し上がると思います。
3.クンニリングスするに必要な条件
 せっかくクンニリングスをするのですから、良い条件で互いが気持ち良く遂行したいです。
 クンニリングスに必要な条件は、(1) 汚れていない性器 (2) 超多毛でないこと (3) 環境のよいこと (4) 姿勢のよいこと の4点です。
 (1)と(2)は主に男性側からの視点 (3)と(4)は主に女性からの視点です。
 今の女性は、昔の、クンニリングスをされることが殆どない女性と違って、陰毛を整えることがエチケットです。すね毛や腕の毛を脱毛することに注力するなら、陰毛にも是非気を配って頂きたいです。
 といっても、おへそから20cm以内の距離の陰毛のことではありません。
 そのあたりはもっぱら日頃愛用するパンティや水着の形との関係で落ち着かせ方がきまるものです。抜く、刈り込む──これをクリトリスの左右から下の方を中心に行うのが良いです。
 陰毛に気を遣っている女性でも、クリトリスよりへそ側のほうの毛にばかり注目していますね。むしろクリトリスの横や会陰(割れ目と肛門の間)の毛の生え方を手鏡でよく眺めることが必要かと思います。
 (3) 環境のよいこと──については、よけいな音のないこと、室温のほどよいこと、体を横たえる場所の肌触りのよきことなどが大切です。
 女性はエッチする際に男性よりもかなりデリケートになりますから、環境が不充分ですと、まるでイケなくなります。特に、女性の声が他に洩れるようなところでは、クンニリングスが徒労になりがちです。(よがり声を他人に聞かれるからよけいに亢奮するというケースもあるけれど、それは例外的なことです)
 姿勢は、女性をリラックスさせるもので、アダルト動画で見るような凌辱的姿勢はしないほうがいいです。こんなのは男性がクンニリングスという行為を楽しむための一方的なやり方です。
 女性がクンニリングスで一番快感に浸れるのは、仰向けのM字開脚の姿勢でしょう。でも、羞恥心の強い女性の場合には、まず女性の心がこの露骨に割れ目を晒す姿勢になれることが必要です。
 男性は、立ちクンニリングスとか、逆さクンニリングスとかしたいものだけれど、こういうのは先ず基本姿勢で気をやることができるようになってからやるものだし、これで女性は快感に集中できないから、所詮これはクンニリングスの前戯でしょう。
W.クンニリングス詳論

 クンニリングスについて更に詳しく説明します。
(1) クンニリングスの体位
 クンニリングスの体位を女性の姿勢で見れば、(1) 立っている (2) 仰向けに寝ている (3) 横寝している (4) うつむけの四つん這い姿 などが考えられます。
 そこにクンニリングスをしかける男性の体勢はいろんなパターンがあり得ます。
 前章で述べたように女性がリラックスできる姿勢をとるというのが一番大切です。従って、(1) の「立っている」は単なる座興のクンニリングスで、男性が「まんこ舐め」している自分の淫ら像に亢奮するためのものでしょう。
 当然、(2) の仰向けが最もベターなやり方です。この場合、男性の側から考えると、女性が布団の上に仰向けに寝て、男性が腹這いになって女性の股ぐらに入る形が普通に考えるやり方です。
 しかし、クンニリングスをまともな時間、要するに長時間するとなると、フカフカの布団やベッドの上でこの体勢は、男性の首筋などにずいぶんと負担がかかります。
 男性は両足を伸ばした姿勢で、胸板もペニスも敷き布団にべったりくっつけて、首が少しでも楽になるようにしてやったとしても、長い時間となるとちょっとつらいです。女性に腰枕を当てるとか、女性が両膝を胸元に寄せて屈曲の姿勢を続けるとか、こんな補助支援が必要になります。
 もしベッドとかソファーなどが利用できる時には、たとえば、女性にはベッドの端のところに腰を持ってきてもらって、男性はベッドの外の床にしゃがむなりして女性の股間に顔を突っ込むというやり方がなかなかよろしいです。
 これはやってみるとわかると思いますが、殆ど首に負担がかかりません。しかも、唇と舌が動かしやすいし、この体勢のままで、男性は自分の体を移動させるだけで、後述の正面かかり・逆さかかり・横かかりのいずれの舐めも繰り出せるし、陰裂が濡れたかどうかも容易に確認できます。
 同時にバギナやアナルの指攻めもしやすいです。ソファーが汚れることだけ気をつければいいです。
 口が疲れた時や変化技に出たい時にはペッティングなどに変化しやすいです。男性がすーっと立ち上がれば、女性はペニスを掴んですぐにフェラチオにかかれます。合体にもすんなり入れます。
 女性がソファーに浅く座ってM字開脚するのは、女性からクンニリングスの光景が見られて、精神的にも昂揚できます。
 女性が四つん這いになるのは、長い時間ですと女性の腕がたまりません。「女性がリラックスできる姿勢」の観点からすると支えが要ります。女上位の69であれば、女性が男性の体のどこかにもたれることができるから、四つん這いの格好を続けられます。しかし、クンニリングスに効果あらしめんとする立場からは、やや効果が出にくいです。
 女性が横寝する場合は、男性も横寝してクンニリングスをすればいいです。これも当然男性からの一方的なクンニリングスではなく、女性もフェラチオなどして69ということになります。
(2) クンニリングスする時期について
 セックスのハウツー物では、性器から遠い乳房や脇腹から徐々に股間のポイントに向かって攻めていくようにとよくアドバイスするけれど、そんなふうに気を遣う必要はありません。単刀直入に口でクリトリスを愛撫すればいいのです。
 そんなまどろっこしい手続は、クリトリスを男性に愛撫されたことのない女性とエッチをする場合に、心理的抵抗感を抑えるためには必要でしょう。でも、オーラルされた経験のある女性とか、経験がなくても、セックスプレイをすることに気持ちが前向きの場合は、そんな気配りは不要かもしれません。
 エッチプレイを始めて、男性が女性にいきなりペニスをパックリ咥えられるのが愉しいなら、女性だって、エッチ慣れしていれば、いきなり男性の頭が股ぐらに入って、陰毛をかき分けられてクンニリングスをされるのが愉しいに決まっています。
 そんなやり方はムードがないわ、と女性が言うなら照れ隠しです。若しくは、セックスへの羞恥心が旺盛すぎる女性です。今はさほど性経験のない女性でも、雑誌等でオーラル行為のことをよく知っていて、オーラルプレイには結構期待感を持っているものです。
 そして、『オーラル行為』とは、唇で乳房や脇腹などを攻めることではなく、唇と舌で性器を刺激することと考えるべきです。
 この場合、オーラルの対象先が膣口や膣前庭や尿道口や小陰唇や大陰唇や会陰部ならば、これはオーラルの『前戯』です。オーラルの『本戯』はあくまでクリトリスを攻めます。『前戯』のオーラルのほうはむしろ余戯と言ってもよく、やらなくてもかまわない動作です。
 なお、クンニリングスして女性を楽しませたら、後はもう合体して腰を振ればいいというものでもありません。
 射精まで長持ちさせることを副次的な目的として、一旦体を離して、再度クンニリングスしたり、ペッティングや69をしたりする楽しみ方もあります。
(3) 指技と比べてクンニリングスの良さ
 男性から見て、オーラルで女性をイカせた場合は、指攻めでイカせた場合よりも、女性のアクメがいろんな知覚でもってはっきりわかります。舌と唇と顎と手と、とにかく女性と接しているすべてのところで女性の絶頂が確認できます。だから、愉しいです。
 イク時の不随意の震え、痙攣などは、上半身よりも下半身のほうに現れるから、男性の顔や手が女性の下半身の側にあるほうが肉体の昂揚を認めやすいです。
 女性から見れば、普段自分で指を使って愉しんでも、男性から同じことをされると、いわゆる真面目な女性ですと、結構心理的な抵抗感があるでしょう。第一、指弄いでは、ご本人の女性よりも他人の男性のほうが上手にできる可能性が少なくなります。
 クンニリングスは、フィンガーペッティングよりもいろんな意味で結構です。
 クンニリングスは大体は大層効き目がありますが、女性がもともと快感が鈍くてイクことが滅多にない場合は、熱烈にクンニリングスをしても、躯にふるえが走らなかったり、ラブジュースが出なかったりということがあります。
 そういう状態ですと、熟達した男性ならば、相手の女性の不昇天の予想がつきます。
 でも、熱烈にクンニリングスをしておれば、昇天するしないにかかわらず、殆どの女性は割れ目がヌラヌラになるものです。気持ちが良いのです。
 クリトリスを舐めるよりもGスポットの刺激、すなわち指ピストンを勧める指導書を時々見かけます。ハウツーセックスをテーマにしたサイトにもそういうのがあります。
 クリトリスの刺激でイクよりも、Gスポットの刺激でイクほうがイキ方が深いから、言うなれば、前者は子供のイキ方、後者は大人のイキ方としています。Gスポットでイクほうが、女性が放心や虚脱の状態になって、女性によっては潮も吹き、これこそ本当のイキ方だと主張するものもあります。
 性交動画でも、バギナの中で指を急速往復することで、愛液をだらだら流させたり潮を吹かせたりする作品が多くなりました。それで、近年は激しく指を動かしたがる男性が増えているようです。女体をおもちゃ扱いしています。
 膣壁の摩擦でイクのが真のエクスタシーだと強調するのには疑問を感じます。
 膣壁の摩擦では、女性は躯が緊張するのが普通です。これは疲れを伴いますし、膣にも傷がつきます。
 右手中指1本で自分の左手の甲を強く5分間こすってみてください。皮膚はどうなりますか。そもそもそういうことを自分の左手に対してしたいですか。これは心理的にも抵抗があるでしょうから、このやり方でイケる女性はそんなに多くはないです。
 海面に出た氷塊が水面下に10倍の体積を没しているように、クリトリスは根元に海綿体組織が広がり、膣壁を包むように奥に伸びているそうです。膣の前壁をこすってイクのは、クリトリスを刺激してイクのと快感の源が同じです。
 ならば、膣壁を激しく指先で摩擦されるよりも、クリトリスを舐められて、ずーっと軽い負荷であっさりとイクほうが躯には良いに決まっています。
 女性はベッドを共にした男性に、バギナへの指ピストンという行為を許さないのがいいでしょう。
 下手な指ピストンをされたり、苛烈に膣壁や陰核茎部を摩擦されるのは、炎症を必ず伴います。先にラブジュースが流れている状態であっても危険なのに、唾で湿らせた程度でやられてはたまったものではありません。
 イカせられるまでクリトリスにオーラルプレイをする根気やテクニックがない場合でも、クリトリスにはフィンガー攻めよりも舐めてやるほうがいいです。

 さて、ここで貴方(=男性)に質問します。
 貴方は、ペニスの棹の部分を舐められて、舐める動きだけで射精に至ることができますか? そこを舌で撫でられるだけで、本当に確かな快感がありますか? 玉袋は? 包皮の皮の部分は? 会陰部は? ペニスの付け根のところは?
 このことを考えれば、クリトリスを刺激して女性が気持ち良くなりかけたところで、ラビアや膣口などの他のところに男性の口が動いてしまうのが良いことか悪いことかわかるはずです。
 大陰唇を舐めるのは、男性で考えれば玉袋を舐めるのと同じ。小陰唇を舐めるのは、包皮やペニスの根元を舐められる程度の感触なんです。こういうところを刺激するのは、別にしなくたって良いことで、すべて余戯と言えます。
 あまりにも相手が激しく快感を感じて、攻め手がカリ首やクリトリスの刺激から解放する意図で一旦他の箇所へ移るというようなケースは別儀です。
 貴方は、子供の頃に初剥きをした時に、勃った穂先を他人につままれて、(既に開封済みで再び締められた)ペットボトルのふたを取るぐらいの軽い力で、穂先の皮膚に指先の皮膚をスライドされたら、どんな感じがしたと思いますか?
 クリトリスを指先で刺激するのは「男の初剥きのカリに他人がタッチする」のと同じです。人が一般に指を使う時の動かし方でさわれば、それこそ飛び上がります。
 そう考えれば、正しいクンニリングスのやり方は自ずとわかります。クンニリングスとはオーラルでクリトリスを刺激することです。どうしても指攻めしたければ、唾液のような水っぽいものよりももっと粘り気のあるもの、女性の愛液とかローション液とかを対象物になすりつけてからしたほうがいいです。
 どうしても指で攻めたければ、直径8mmの丸いテーブルの上に置いた仁丹の粒を中指の腹で優しく根気よく揺らすような動きをするのです。
 貴方が女性のフェラチオで射精を果たそうとしてます。今その可憐なお口の中で抜きたいと思ってます。
 その時貴方は、女性の強引なまでの唇の連続往復でようやくイケるのであって、強引なまでの唇の往復の途中で、一旦速度と把握力が弱くなったり、口を外されて睾丸などをしゃぶられたら、そのまま射精気運が萎んでしまって、むしろ不満なのではないですか?
 イク気になった時には、すんなりイキたいものですよねえ。
 イッてしまいたいのにイケそうでイカせてくれないフェラチオが続くと、男性はまどろっこしいし、結構疲れます。まだイキたくないときは、同じ刺激が続かずに変化してくれるほうが良いけれど、イキたいときには、同じ刺激が継続するのが良いです。
 そう考えれば、男性のイキよりも格段に達成が困難な女性のイキのためには、『専一』という動作がかなり重要だと理解できます。

 世の中のハウツーセックス物に見られる『同じ刺激が続くとその感覚にあきてつまらなくなる』の類いのまるで現実を観察してない考えは、イキを狙いとした時には間違っています。それは『女体の愛撫を楽しみたい』男に対する解説でしかありません。
 男性が『同じ刺激が続くとつまらない』と言うのは、裏を返せば、早くイキたくない、早漏だと馬鹿にされたくない、という心理以外の何ものでもありません。

 わかっていない男性はクンニリングスに夢中になった時、悪しきことを必ずと言っていいほどします。
(1) 口がクリトリスから他の箇所へすぐ移動する。
(2) 「気持ちいいだろ?」と言葉を発する等相手の状況を確認したがる。
(3) 亢奮して、指が馬鹿力で女性の身体のどこかを掴む。
(4) いつのまにか強く包皮を剥きすぎている。
(5) 知らぬ間に陰毛を引っ張っている。
(6) 知らぬ間に肘などで女性の体のどこかを強く押している。
(7)(女性がそれをノーサンキューと思っている場合に)同時に指をバギナに突っ込みたがる。
(8) バギナに入れた指の動きが女性に不快である。
 こういうことに注意して下さい。
 しつこく書きますが、クンニリングスはスタートの時はもちろん、佳境に至ればなおのこと、クンニリングス専一、しかも、クリトリス攻略専一がいいのです。
 せっかく巧妙なクンニリングスをしている時に「気持ちいいだろ?」と聞けば、その時口がクリトリスから離れます。また、クンニリングスしながら乳首を揉むなんていうのは、人によっては気が散るだけです。女性がその動作を歓迎していない限り、無理にする必要がありません。
 馬鹿なハウツーセックス物にはよくこんな多角的愛撫などが書いてありますが、クンニリングスの時指は陰核茎部を吊り上げることに使うものです。吊り上げなくてもクリトリスの先が自然に剥き出るのなら、更に全部を突き出させればいい。
 マルチ愛撫の勧めは女性の性感のタイプによっては「している男が満足するクンニリングス」です。
 たとえば、ペニスの抽送で女性がオーガズムに至る時、通常はかなりのペニスの往復量が必要です。クンニリングスでイカせる場合でも、そうとう長い時間を要することが多いです。
 指の往復で射精をさせる時、それこそ10秒で射精する男性もいます。でも、クリトリス攻めで女性をイカせようとしたら、早い女性でそれこそ3分、長い女性で20分から50分も要することもあります。(50分もかかる場合、女性はかなりイキ疲れします)
 男性が女性にイカせるつもりでクンニリングスをするなら、特急でイカせるように努めなければなりません。そうすれば、男性も女性も愛撫疲れしないし、イク快感またはイクに近い快感が鋭くなります。
A.クンニリングスのやり方3種類
 仰向けになっている女性に対してクンニリングスする場合の唇の構えとしては、次の三つがあります。
【正対法】女性が仰臥して脚をMの字に構え、男性はその股ぐらに位置して、クリトリスをオーラルで愛撫する。
【逆対法】男性が上の69の体勢になり、クリトリスをオーラルで愛撫する。当然目の前にアナルが見える。
【側対法】仰臥した女性の腰の脇から顔を寄せてクリトリスを愛撫する。横舐めの形。
 女性の姿勢を意識せず、女性器に対する男性の顔の角度でもってこれを表現すると、上の三つの順に次の呼称になります。
正面かかり……陰裂と唇が直交、クリトリスを含んだ時上唇がへそ側
逆さかかり……陰裂と唇が直交、クリトリスを含んだ時上唇が膣口側
横かかり………陰裂と唇が平行、縦長の陰核茎部全体を唇で挾むような形
 と分類できます。
 なお、男性の首などの曲げ方によって、上の直交平行は変えられます。逆さかかりと横かかりは相舐めができます。
 やはり、仰向けのM字開脚の姿勢をとる女性の股ぐらに入って、正面からかかるのが一番イカせやすいやり方でしょう。女性が無念無想の境地に浸りやすいからです。
 女性が一番心地よく刺激を受けられ、男性もクリトリスが愛撫しやすいのは、男性が陰阜の恥毛の中に鼻を突っ込む対し方の正対法──正面かかり──です。まんぐり返しのような無理な格好をさせずに、楽な姿勢で快感に集中させることが大切です。
 ベッドでする正対法のクンニリングスには2つの姿勢があります。
 女性をベッドの中央に寝させ、男性は女性の股ぐらに腹這いになってクンニリングスするもの。
 もう一つは、女性をベッドの端にお尻を持ってくるように寝させ、男性が床のほうに座ったままの体勢でクンニリングスをするもの。
 同じ正面かかりでも、こちらのほうが男性は首がつらくないし、アナルの下まで伝った愛液の景色もよく眺められます。
B.クンニリングスのやり方2種類
 クンニリングスのやり方は(女性の陰核の状態から見て)
  (1) 包皮を剥かずにクリトリスや陰核茎部全体を攻める
  (2) 包皮を剥いてクリトリスを攻める

 の2つのパターンがあります。
 ハウツーセックス物にはよく「女性の包皮を剥いて攻めるな」と書いてありますが、それは指攻めの場合に該当することです。クンニリングスでは剥くのは大いに結構です。
 しかし、手順として、いきなり剥くのはどうかと思います。最初は被ったままで刺激して、なれたところで剥き出すのがいいと思います。
 わかっていない男性は、剥いた後、どうしても強く吸い過ぎたり、強く揉みすぎたり、激しい圧迫で舐めたり、剥く力が次第に強くなったりするものです。相手の反応を確かめながら優しく進めましょう。
 また逆に、あまりにも優しすぎて、感じるどころではないクンニリングスをする男性もいます。難しいものです。
 クンニリングスは、相手の女性が日頃オナニーで刺激しているやり方に合わせるのが良いです。女性のオナニーは、クリトリスをむき出してその頭を刺激するとか、包皮を被せたままでクリトリスのあたりを刺激するとか、専ら陰核茎部の根元のほうを揺らすとか、いろいろなやり方があります。
 横揺らし、縦揺らし、横さすり、縦さすり、押し舐め、揉み舐め、ゆっくりはたき、急ピッチはたき、吸い揉み、吸い舐め、いろいろあります。バター犬では巧妙な動きなど絶対にできません。どう攻めたら一番感じるのかは男性が試行錯誤で研究すればいいです。これがクンニリングスの楽しみでもあります。
 やはり、クンニリングスを楽しむには、女性は陰核茎部も中身も飛び出していた方がベターです。そのほうが、男性からみてもはるかにクンニリングスがしやすいです。
 女性は、陰核茎部が大陰唇の間に埋没してしまうような肥満体にはならないほうが良いです。
 もし、陰核茎部が大陰唇の間にめり込んでいる形の場合(突出が軽微な場合を含む)には、女性が片手で陰裂を開きながら、もう一方の手で陰核茎部を引き上げる補助動作をすることが必要です。
C.正面かかりでの技巧
 正面かかり、逆さかかり、横かかりのいずれを問わず、クリトリスに対する男性の共通な動作は
──(1) つまみ揉み (2) 軽い吸い (3) クリの先を舌で撫でる (4) 唇でさする などです。
 正面かかりでは、クリを剥き出すように上唇で包皮の先を押さえて、下唇でクリを起こすように揉むのが効果的な動きになりやすいです。
 また、剥き豆を舌で下から撫で上げる動きとか、舌面全体を陰核茎部に押し当て、首を横に素早く振るようにして、持続的横揺れを与える動きとかがとっても効き目があります。
 正対法でクリトリスを攻める場合の唇や舌の使い方について以下に列挙します。
1.唇でクリトリスを挾み、上唇と下唇を交互に左右にスライドさせるようにして揉む。
──唇で挾めないクリトリスもあるので、それは理解してください。
2.唇でクリトリスを挾み、上唇と下唇をきつく閉じては弛めるようにして揉む。
3.上唇で陰核包皮を押すようにして、下唇の内側でクリトリスの丸みを左右に撫でる。
 ──同時に、舌の裏側でクリトリスを上から支える。
4.上唇で陰核包皮を押すようにして、下唇の内側でクリトリスの丸みを上下に撫でる。
5.舌先でクリトリスを根元からはね上げるように舐める。
──尿道口辺りから舐め上げるのと、細かく跳ね上げるのと二通りある。
6.舌先でクリトリスの頭を押し込むようにして小刻みにノックする。
7.舌の面をクリトリスに押し当てて、の字を書くよう舌を動かす。
8.舌の面をクリトリスに強く押し当てたまま、顔を素早く横揺れさせる。
9.クリトリスに舌の面を押し当てたまま上下に揺らす。
10.唇でクリトリスを挾み、その下面を舌先で支えて、吸い込む。出しては吸う動きを繰り返す。
11.クリトリスに吸いつきながら、全面を舌で撫でる。
12.猫か犬のようにクリトリスをぺろぺろと舐める。
13.陰核茎部の広い部位をまとめて口の中に納めて、肉塊全体を唇と舌で揉み込む。
14.陰核茎部の広い部位を口の中に納め、稜線に沿ってマッサージする。顔を傾けることが必要。
15.陰核茎部の先端を包皮ごと含んだまま、舌先で丸みの先を押し返す。
16.陰核茎部の先端を舌面で押さえるように包んで、左右に揺らす。
 細かく動きを書きとめればもっといろいろありそうですが、要は、クリトリスや陰核茎部に向けて執着心を持って持続的に反復動作をすることです。動きのパターンが早めにころころ変わるのはよくありません。たとえそれがいい動きであっても、女性はイキそびれることになるでしょう。
 以上の動作を優しくやっておれば、女性は間違いなくラブジュースを流します。その時男性は、その女性が可愛くてたまらなくなります。陰核茎部が愛しくなります。
D.逆さがかりでの技巧
 逆さがかりでは、剥いたクリトリスを上唇でこすり、下唇で包皮を押さえる感じにするといいです。
 向きが逆になる逆対法──逆さがかり──は、クリトリスへの刺激が若干やりにくくなるし、体勢からして男性の股ぐらが女性の上半身側に寄り添うことが多いでしょうから、クンニリングスをするのが目的というよりは、フェラチオを受けることを主眼に置いたプレイになります。
 四つん這いになった女性の後ろから舐めるのも、男性に女性のアナルが見えるなら逆さがかりです。逆さがかりは、普通にやっていたらそれほど女性に快感が走るやり方ではないので、同時にアナルにも刺激を与えることをやってみても良いでしょう。
 逆さがかりは効果的に刺激しにくいと言っても、69の体勢のままロングランでクリトリスを攻め、男性のクンニリングスのやり方が上手であれば、結構女性をフィニッシュにまで持ち込めるものです。
 また、女性のアナルや愛液を垂らした膣口がまともに見えるだけに、これは亢奮を呼び起こします。
 逆対法での攻め方のポイントは、
(1) 陰核茎部全体を口に含んで、唇で揉んだり、吸い上げたりする。
(2) 手で陰核茎部の上を引っ張るか、下唇で包皮をめくるかをしてクリトリスを攻める。
(3) 上唇を引き戻すか、突き出した舌を引く動作で、クリトリスを撫で上げる。
──(2) は上唇の裏側をクリトリスの先端に当てるやり方で、(3) は舌の先や舌の裏側でもって剥き出たクリトリスの先端を刺激するやり方です。
 引き技だから、正対法での、剥き豆を舌で下から撫で上げるのと同じ動きになります。
E.横かかりでの技巧
 横かかりでは、クリトリス(それが明確に飛び出していない時は、陰核茎部全体)を唇で摘んだまま、上唇と下唇を交互に左右にスライドさせたり、上唇と下唇を交互に突き出したり引いたりする動きが、陰核茎部やクリトリスにかわった刺激を与えます。
 陰核茎部の飛び出し方が充分な場合は、その横腹から舌ではたくようにして振動させるようにいらうやり方もあります。
 細長い形状の陰核茎部に対する唇の角度の違いを考えて、唇や舌の動かし方を工夫したいです。
 側対法──横かかり──は、69の体勢で、女性が同時にペニスの手揉みをすることができるし、男も三ところ攻めがしやすい利点があります。
 しかし、これも逆対法と同様に、クリトリスへの刺激が最適な角度にはなりにくくて、女性を昇天させる点においては、やや難があります。
 ただ、側対法の素晴らしいことは、横かかりのクンニリングスで女性がイケるなら、女性がイク直前まで男性がフェラチオを受けられることです。
 もし、イクまでには至らないとしても、クンニリングスをしながら割れ目の高揚ぶり、充血して開いて愛液を垂れ流すのを横目で眺められるのが大変結構です。しかも、側対法は同時にアナルやバギナに指が使いやすいことがよろしいです。
 イクためには、クリトリスへの刺激だけでなく、同時にバギナの中にも、男性の指による刺激があったほうが良いという女性には、横かかりは結構なやり方です。
 男性から見ても、側臥の姿勢でできるから、体が楽です。
 クンニリングスの心得をまとめます。
1.男性の唇や舌の動きとしては、撫でる、はたく、さする、吸う、吹く、揉む、振動付与、圧迫する──など顔の動きと併せていろいろ考案したい。
※ 但し、ちょこちょことやり方が変わるのは良くない。
2.イカせるつもりでクンニリングスをするなら、口が疲れ果て、唇の裏側に違和感が残るぐらいにしっかりすることが肝要です。
※ 自分がフェラチオだけでイク時に、激しい唇の動きをしっかりと続けてもらわねばならいことを思い起こしてください。
3.ペニスと比べてクリトリスははるかにひ弱だから、とにかく優しく刺激する。
 刺激であるから、刺激にならないぐらいに弱いのも、時間が短いのもダメ。
4.クンニリングスがうまく進行しているかどうかは、愛液が流れているかどうかで判断できる。
 但し、愛液が目立つほど流れ出ない体質の女性も1割ぐらいはいるので、妙な即断をしてはならない。
5.オーラル行為でも、男性は自分の手にも神経を行き届かせること。
※ 乳首を優しく吸っても、乳房を鷲掴みして、夢中になると握力が強くなることが多いようです。
 唇や舌を優しく動かしているつもりでも、女性の躯に当てた手が、夢中のあまり指に力が入って、女性が痛い場合があるんです。この手の男性がけっこういるのですよ。
6.女性の昂揚ぶりを冷やかさない。「気持ちいいだろう?」などと尋ねない。
※「おまた、開いちゃってエロいね」「今ピクンとしたね」「お汁が出てきたよ」などと言葉をかけるたびに女性の昂揚が中断します。あくまで持続的に攻めること。
 勿論、卑猥な言葉に一層気分が燃える女性もいますが、全女性がそうだと思わないこと。知性が発達している女性ほどこの言葉かけには違和感を感じます。また、低知力の男性ほどこういう言葉をかけたがります。文章に「(W)」と入れたがるようなとろい男ですね。
7.指ピストンは、女性がそれを歓迎している時だけ行う。
※ 指ピストンは、わかっていない男性がすると、女性には危険な行為になります。
8.愛撫が長くなったときは、女性の上げた脚を支えてやる。
※ 脚を宙に浮かせっ放しというのは疲れます。女性の脚を男性が肩や背にもたれさせてあげるとか、手で支えてあげるとか、セックスには思いやり・気遣いが大切です。
9.鋭敏なクリトリスの場合はあまり包皮を剥き上げない。
※ オナニーをそんなにしていない女性ですと、包皮の剥き上げがかなりきついことがあります。
 この場合は恥垢に注意。
10.クリトリスには絶対に歯をたてない。

 私は、ラブジュースが垂れるまでは、クンニリングスを特に優しくやっています。
 ラブジュースが垂れれば、より強くやったほうがいいのか、同じ調子でやったほうがいいのか、じっくりと検討します。
 大陰唇が豊かすぎて、常態でラビアも陰核茎部も隠れるようなのは舐めにくいから、どうしようかと悩みます。こんなときは、ローションを使って指攻めをするほうがいいのかもしれません。
 逆に、口に含みやすいやつ、それも陰核茎部が長大で、ほれぼれするほど盛り上がっている立派なの、これは感度が良さそうに見えて、そうではないこともあります。
 突き出ているから刺激になれている、というか、オナニー慣れしている女性が多いと思います。はっきりクリトリスが突き出た女性は、そうでない女性よりも、子供の頃から自慰に走りやすいでしょう。
 自慰をやり尽くすと、オーラルプレイぐらいでは昇天しにくくなっている可能性があります。そうだとすると、強力なバイブレーターが必要になります。
 ここで濡れについて補足します。
 ネットの投稿を眺めていると、『濡れた』とか『濡らせた』とかやたらと出てきますが、割れ目の内側が湿ってくるのは女性の生理として当たり前です。私がここで言う濡れは、ベッドのシーツがはっきり色を変え、それも広範囲に水分を含ませた状態を言います。
 女性の数%の人は体質としてこれが無理だけれど、普通は誰でも可能なはずです。女性をこうならせて初めてセックスをしたと言えます。
 なお、クンニリングスの最中にバギナに指を入れることについては、それが効果的になる女性と、邪魔になる女性とがいますから、相手にあわせて行動したほうが良いです。原則は、クンニリングス専一です。
 仰向けのM字開脚の姿勢でもって、クンニリングスでアクメることができるようになれば、69の形、すなわちクンニリングスとフェラチオの合同プレイにするのが愉しいです。
 男性がクンニリングスになれると、クンニをいつやめるか悩ましくなります。女性がイッたとか、ある程度クンニリングスをして、女性が濡れもしないし感じているようにも見えないとかでは、やめる時期が判断できます。
 しかし、そうでない時はやめる判断が難しいです。濡れまくっている、いかにも気持ちよさそうである、しかし、よがり方に拡大の感じが見えない、こんな時は悩みます。パートナーに露骨に質問しにくいことならば、悩みながら研究するより他はありません。
 最後に、クンニリングスの最大の敵について述べます。それは何か。
 クンニリングスに一番の支障は男性の伸びかけた髭です。女性がこれに一旦違和感を感じたら、どんなに愛している男性がどんなに上手にクンニリングスをしても、さっぱりダメになることでしょう。
 セックスは通常、男性の髭が僅かに伸びかけた夜にします。大陰唇に対して陰核茎部が間にめり込んでいたり、充分盛り上がっていなかったりすると、もう男性のするクンニリングスは、髭が気になって鬱陶しいだけになりかねません。
 セックスの前に入浴、その時にチンコの襞の間までよくしごいて洗うとともに、髭も剃るという気配りが必要なんです。
 クンニリングスが好きになった女性には、(1) 是非部屋を明るくしてオーラル行為を楽しもう (2) もしクリトリスの左右からアナルのかけて陰毛がよく生えているのなら、是非これを少なくしなさいとアドバイスします。
 陰毛はクンニリングスの障害物です。そして、2人が愉しんでする性行為では、昂揚して濡れた性器と気持ちよさげな顔は、眺めるべきもの、眺められるべきものです。
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(千戸拾倍 著)