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ある批判で思ったこと

 以下は、2007年11月03日に来たメール(以下に全文を掲載)とそれに対する私の返事を書いた当日の日記の記載である。
 発端は次のことを何かのページを見てクレームを入れたくなったのだろう。
 金津園で突出した人気があるRグループの店(クラブロイヤル)は、(私がヘビーな常連客であるのに)前日と当日の確認電話のどちらかをしなくても良いと店の男が自発的に言ってこなかった。その杓子定規な態度を腐し、かつ、電話の声を聞いただけで(念のため:いつも公衆電話)私を察知し、“毎度ありがとうございます”とか“ああ、あなた様でしたか”とかの、一見客や数回程度の利用客よりも一段改まった雰囲気が出てこない、お客様意識の感じられぬ──いかにも雇われ社員的で、他のどの店と違った──しけた応対をするのをサイトで非難した。
 なお、非難はこんなしょうもないことがメインではなく、「Rグループは店に来たことのない人間にも同業者にも嬢のヒモにも嬢のランキングを開示し、リアルタイムでなんと1週間先までの客の付き方を明らかにして、嬢同士の交際を徹底的に拒むというおかしな運営をしている。女に対する温かい目がなく(←クソ客のクソ感想文をそのままサイトで披露!)、冷徹に金稼ぎの道具と扱っている店だ」というのが論点だ。
 念のため:例えば、艶グループやルーブルなどの他の店なら、5ヶ月で7回も利用する程度に頻繁に入れば、スタッフなり店長なり、全く物腰が変わった。スタッフに“自分の店”的な意識があるのをはっきり感じるのだ。
 なお、Rグループのボーイの応対の事務的なこと、見かけだけの慇懃さについては、当時 2chにもよく指摘が出ていた。私だけの感想ではないはずだ。
 クレームの背景がわかるページ───金津園のRグループ 金津園の店を考察する
件名:ソープ店でイヤなことについて
 文面から見てイヤな店とはRグループのことでしょう。おそらくあなたが毒が強いので嫌われているのでしょう。私の場合は馴染みのボーイであれば電話でも声ですぐに判断されて「○○様」と呼ばれますし(特徴があるからでしょうが)、前日の確認電話はしますが、当日の2時間前の電話は省略されております。あなたと同じく?同一店に通う頻度は月に1から2回くらいです。たまたまあなたがそのような応対をされただけでさもRグループの姿勢がけしからんというような文面はよろしくありません。わたしにとってはRグループは他の高級店(ルーブルや艶)よりも融通が利いて通いやすい店です。単に通ってやれば常連様になり高待遇をもれなく受けられると思うのは大間違いです。
 またあなたのために特別にしてくれた性行為を自慢げに掲載するのもどうかと思います。これは自分の胸にしまうべきです。普通に姫様に接すればいい思いをするもので何もあなただけが受けるわけではありません。みっともないですよ。

【返信】
意外なメールでしたね。
「前日の確認電話はしますが」
これの免除が特に大事なんですよ。前日の免除は嬢の出勤管理がしっかりしているところだけができる。
 当日は私のほうから確認したいぐらいだ。前日にわざわざ電話をかけさせられるのが不愉快だね。
「たまたまあなたがそのような応対をされただけで」
これは貴方に当てはまるのかもしれません。
「さもRグループの姿勢がけしからんというような文面はよろしくありません」
私は──全座席指定列車の開示と同じことをやっていること
 私はRグループの、嬢の予約の埋まり具合をリアルタイムで詳細に開示するのを、非人間的で冒涜であると昔から非難している。追従する店がないことを考えれば、私の怒りは正当だと思う。私が女なら、いかに客つきが良くてもこんな店で働きたくない。
及び
自分の店の嬢を「感度良好」と宣伝することも合わせて全部に腹を立てているのです。
そういうことに着目できずに、極めて良識ある私に
こんなくだらないメールを出してくるとは、
貴方は正常な精神をお持ちではありません。
> わたしにとってはRグループは他の高級店(ルーブルや艶)よりも融通が利いて通いやすい店です。
どうぞご贔屓にしてあげてください。
> 単に通ってやれば常連様になり高待遇をもれなく受けられると思うのは大間違いです。
私の場合、店から見れば普通の客ですから、店に足繁く通っているだけで好待遇を受けています。
> またあなたのために特別にしてくれた性行為を自慢げに掲載するのもどうかと思います。
私は自慢しているのではありません。こういうこともできるよと啓蒙活動教導活動をしているだけです。
良性記を読んで、ソープの遊び方を考える人もたくさんいます。
全くどこにもリンクらしいリンクは貼られていないのに、良性記にはたくさんの人がアクセスしてきます。
内容が歓迎されているからです。
「特別にしてくれた性行為」だからこそ皆さんに発表する価値があります。
殆どの人がしていることは、チンコしゃぶられて嵌めるだけですから。
それと、2ちゃんねるを見ていると、例えば
高級店で、部屋に入って80分の間、意にはそまずに会話だった嘆きだとか、裏を返したら手抜きされたとか
いろいろ嘆きが出てきます。
そういう人にどう行動すべきかを教えるのが良性記の使命?みたいなものです。
ただチンコ嵌めて動かすだけの古武士のようなセックスしかしない人にこういうおもろいこともあるぞよと語りかけるのも狙いです。
私の高邁な目的意識なんぞは貴方のようなただ青いだけの人にはわからないでしょう。
今からでも良いですから、夏目漱石、司馬遼太郎、森鴎外、松本清張、山本周五郎、谷崎潤一郎、山崎豊子、池波正太郎、井上靖、この全員の全著作の7割と中公新書の3割を読んでください。
> これは自分の胸にしまうべきです。
自分の胸にしまっておけないほど楽しい想いをしているので
皆さんに紹介したくてたまりません。幸いにしてIT技術が少しありますから。
> 普通に姫様に接すればいい思いをするもので何もあなただけが受けるわけではありません。みっともないですよ。
貴方の「いい思い」なんて私の想いと比べればものの数ではないでしょう。
私の考えに不愉快がる人が必ずいるけれど、どうして不快なものを何度も眺めるのだろうか。


 私宛にいろいろメールが来るけれど、私は基本的に本メールで来ずにフリーメールで来るものは、もうその人に×をつける。真摯な提言なら、或いは、心からの感動を表明するものなら、本メールで出すべきだ。
 現に、いちゃもんは必ずフリーメール、激励の殆どは本メール。人の心がよくわかる。まっとうな対話ならば、本メールがある限り本メールですべきだ。
 上のメールはフリーメールだから、『迷惑メール』の登録をしておいた。本メールだったらそこまではしない。
 この男は、これをフリーメールで出す自分の心の醜さに気がつくだろうか。
 この頃は本メールがある人が多かったと思うが、まあ最近はそうでもないだろう。持っていても、フリーメールで済ませている人が多いと思う。
 現在私は所謂本メールを持っていない。exciteに毎月 500円ほどのお金を払ってまでして本メールを使いたいとは思わないし、昔と違ってフリーメールでもいろんな登録や手続ができる。
 exciteをプロバイダーにした時“メール使用は追加料金”という姿勢に驚き、憤慨もしたけれど、今考えれば、メールはフリーメールでこと足り、別料金にするほうがユーザーに合うということなのだろう。
 良性記のサーバーでは金銭の追加をせずにメールが使えるが、メールのアドレスが××@ryoseiki.jpでは本メールとして使いづらい。(と思っていたが、後日避ける方法がわかった)
 一つ書き忘れた。
「おそらくあなたが毒が強いので」だ。私は思っていることは個性的かもしれないけれど、表面的態度は極めておとなしく、しかも、真面目だ。そして、意外ににこやか。笑顔がよいとよく言われる。嬢は必ず紳士と言う。毒っぽいのはサイトの世界。
 これを読んだ人で、私と対面したことのある人は、皆同感するだろう。(但し、私と対面したことがある人で、これを読む可能性のある人は、最大5人だ)
 毒が強いだけなら、このような結構な人生は送れやしない。
 夕食後更に書き続ける。
 私がどんなにエロいことを書こうが、それは私だけの世界。相方が誰であるかは殆どの人にはわからない(発表の時点で登場する嬢の実際の源氏名を出すことは希だ)。誰にも迷惑をかけない。不愉快ならば読まないだけのこと。
 読み過ごせないのは、せいぜい批判された店だけ。
 店が嬢の紹介でサイトに感度良好と書くことはあるが、殆どはその4文字程度の内容で、しかも店の主張として書いているだけ。絶対にこんなことをサイトに出しそうもない店はたくさん思い浮かぶ。
 ところが話題にしているRグループの店は、客の意見として『感度良好』を挙げ、その意見を、具体的な文面をそのままサイトに出している。こんな節操のないのは私の比ではなかろう。
 大体、嬢から感度良好を本当に引き出せる客なんて相当数が少ない。(俺は引き出しているよ)と思っている客がいたら、それは殆ど思い違いだ。そして、感度良好を演じろと指導しているのがRグループ。
 話題にしている店の女3人から聞いた。「ここ(Rグループの店)では友だちができないから寂しい」
 なんという哀しい話。
 私は「なお、このグループの店4店のすべてがそうかどうかわかりません。ただ、全店がそうではないかと私は想像しています。経営思想が同じで、サイトの出し方も同じだからです」と書いた。
 今あるページでこの文章を探したけれど見当たらない。書き改めているようだ。
 メールの男の言では「当日の2時間前の電話は省略されております」とあって、これは意外だった。
 多分、4店のうち私が行ったことのない1店(一番廉価なティファニー)にこの男は入っているのだろう。
 それにしても、あらためて思うことがある。
 事象や人を見るに当たって、
 何々に問題があるけれど、何々が良い。──────(1)
 何々は別に問題がないけれど、何々がいけない。──(2)
 前が単なる修飾文、後ろが結論だとして、この二つの考えのどちらをすべきか。学校の教師で考えれば、(1)で生徒を指導すべきで、(2)はよろしくないというのは当たり前だ。
 我々が総務屋として、或いは、上司として社員を見る場合も同じ。
 ところが、嫌落合の人たちの論法にしても、メールの男にしても、2ちゃんねるの多くの書き込みにしても、必ず(2)だ。
 相手の否定が肝心な主張なのだ。相手を否定することで、自分を大きく考えたいのだ。
 メールの男は、店が嬢について「感度良好」といやらしく、具体的に宣伝することや、既に入浴して気に入った嬢に「空きマンコの開示を見て、既に入浴している嬢が空いているのを確かめると、予約せず、アルバムが出てくることを想定して、店に入り、指名料を節約して入浴する」ことについて私が批判していることには共感できないのだろうか。
 あまりにも克明すぎる出勤情報に、女の気持ちを考えた憐憫の心は生じないのだろうか。Rグループのリクルートのサイトを見ると、本当に格好だけつけているよ。あきれる。お金に困った女を助ける役割を果たしているから、そこまでは俎上に載せていないけれどね。

 更にメールに関連して考える。そもそも、随分と年上の男に対して、わざわざメールするほどのことか!と思う。何というしょうもない行為か。一見なかなかユニークな行為のようにも思えるが、ご本人にユニークさ、人物の面白さはあるのだろうか。
 私が金津園で対面した女から必ず耳にするのは「つまらない客ばかり」という愚痴だ。
 何がつまらないかと想像すると、いろいろあると思う。
抜きの期待だけ、話がつまらない、やたらと乳房を攻められる、ペッティングが下手、男が野暮、
股間がくさい、息がくさい、ペニスが曲がっていて痛い、ペニスが大きすぎて痛い、ちっともイカない、
女上位ばかり、下手なのに「俺、上手いだろう?」と言う、終始フェラチオを要求する、一々小言を言う、
「誰それは何々をしてくれたよ」と言う、ちょっとしたことで不機嫌になる、メルアド願望、交際願望、
気に入ってもなかなか裏を返してくれない、ベタベタした恋愛っぽい接客を希望する
 しかし、このようなはっきり不愉快なことがない客でも、同じパターンの接客が続くと、嬢は面白くない気持ちになる。
 何を言いたいかというと、客がエロな領域で存外真面目というか、おくてというか、引っ込み思案というか、それで面白くないのだ。
 何しろ、女のほうからエロは打ち出しにくい。打ち出せるのは、ペニスを頬張るエロさ、積極的に股を開けるエロさ、この程度は職業だからするが、これ以外は男が導いてくれなければ自分からは突出できない。
 で、金津園で働く女は、その殆どが根っからエロい。そうでないのは、24歳や25歳ぐらいの年齢で、借金などにより地獄に堕ちる思いで堅気から回った女ぐらい。
 18歳でヘルスに出たとか、それ以外の風俗で働いていて金津園に来た女というのは、男性遍歴も多く、もともと(好ましい男が上手にする)チンコピストンが好きで、オナニーも好きで、はっきりエロいのが多い。
 そのエロさを上手に引き出してやる客が、嬢から見て「面白い客」だ。
 メールの男とかこれまで私に批判メールを送ってきた男というのは、嬢のエロさを引き出せない、要するに、全然エロさのない男だと思う。だから、良性記の薫り高い下劣さ?を批判の目で見る。
 私の自慢は、お世辞か本心かは知らないが、対面したどの嬢にも「あなたみたいにエロい男を見たことがない」と言われることだ。私のエロさに目を見張る。そのように言った嬢は、他の客には見せたことがないエロさを私に示してくれる。
 メールは「普通に姫様に接すればいい思いをするもので何もあなただけが受けるわけではありません」とクソ生意気にも断定していたが、実に笑止千万。この男が嬢にされた歓待がどんなものであろうとも、私が同じ嬢に入浴したら、この男が唖然とするような歓待を引き出せる。
 この男がリピート嬢から「女が吸うキス」をされているかどうか知らないが、もし、それをされているなら、私のほうが絶対に3倍の吸引力で吸わせてみせる。それも初会で。
 この男の思考レベルと遊興レベルは『姫様』と書いていることだけで推し量れる。女と書けばいいのだ。女と書けないところが、風俗嬢と凡庸なつきあいしかできないと想像できる。
 金津園ワールドの掲示板に書き込んでいるのではないのだから姫様と書く必要はない。ということは、この男の日常の思考が姫様なのだ。内野聖陽の山本勘助か。そんな子供が私に対して対等な意識で言葉をかけるなんて、未成年者の飲酒のようなものだ。
 良性記を熱心に眺める人は私のエロの実践に驚嘆しているのだろうし、私に批判のメールを送ってくる人は、私の気に入らないところを裏付けられた!とご本人が理解した文面だけ探して読み、(こういうことを書くから千戸はふざけた野郎だ)とますます納得する。
 それで、私の高度なエロの実践なんていうのは全く読み飛ばす。嫌いだからと言えるが、自分ができないことだからでもある。

 私が対面した嬢がよく言う「つまらない客ばかり」という愚痴に関連して、2007年12月26日の日記を掲げよう。相方はダイヤモンドクラブの小百合という人気嬢だ。

 昨日は今年のマンコ納めをした。そこで女と客のタイプについていろいろ話し合った。
 客は (1) 攻め派(射精が1回でよいという男も存外多い)
    (2) 攻められ派(多回数射精希望が多い)
    (3) 上の二つのミックス(わたしはこれ)
    (4) まったり派(これも、射精が1回でよいという男が存外多い)
 と分類できる。
 最初の三つは男の本来的願望からよく理解できる。問題は最後の『まったり派』という奇妙な?連中だ。
 まったり派の男で遊興資金力のある人は“長い時間”の遊びを好む。ロングコース、延長、ダブル、トリプル、貸し切り、貸し出し、だ。
 一生懸命女体を愛撫したがるわけでなし、かといって、長い時間ペニスを攻撃されたがるのでもない。要するに、お話をしたがる。そのお話に、エロい話題は殆どない。どちらかというとくそ真面目な世間話。
 風俗で働く女にとっては、まるっきり興味が湧かない話に気持ちを入れて聞いているふりをし、適度に相槌を打たねばならないという感動できない客だ。そんなに迷惑な客はいない。でも、(どうなのかしら?)と思うような客だ。
「何もせずにお金が稼げるのはよいけれど、退屈なこともあるわ」
 なんという馬鹿げた遊興かと思う。
 まったり派と自称する男は、女の職業意識を鎮静化させるのみならず、退屈させているのだ。そして、エロいことを放胆にやるなんて絶対に考えられない。卑猥な言葉をかけることもない。ふりチンでソープの個室を歩き回ることもない。
 静かに座って、時事や趣味やその他の世間話を延々と続けている。
 そんな、女には退屈で、限りなく楽に過ごせる遊興をして、「僕はまったりが好きです」などとネットに書き込み、ガツガツ派の品性を嗤うような高踏的な態度をするやつもいる。ポエム、メルヘン、情緒の世界に浸っているつもりなのだ。ちゃんちゃらおかしい。
 所詮ソープ遊びは個人の遊興。どう遊ぼうが、やっている個人が満足しておればそれでよい。その人が満足していることに茶々を入れるな、他人の遊び方を誘導するな、猥褻なことをするのがソープ遊びだと誇るな、自分の遊び方だけが最高のソープ遊びだなどと傲慢な考え方をするのはけしからん。
 このように考えて、良性記の制作者に向けてクレームのメールを発信したり、「あいつは独善的だ」とネットに書き込むような輩は、まったり派の馬鹿が多いのではないかと思う。
 まったり派の客は基本的にソープ嬢に嫌われるはずがない。何しろ楽をして本指名数が入る。まったり派の男は“遊ぶたびに違うマンコに嵌めている”というようなことをあまりしない。
 嬢から見れば、まったり派の客はひとたび捕まえれば基本的に『おいしい』客だ。
 でも、こんな客が最高だわ、と手抜きが大好きな嬢に思われては、最初に挙げた(1)〜(3)の客が迷惑だ。そして、きちんと仕事をしたい嬢が、この手の客に面白みをちっとも感じずに、稼ぎのために演技しているのはかわいそうだ。
 まったり派の男というのは、自分が通っている女が自分を好いていると必ず錯覚している。自分の想いだけが強くて、相手を何も観察できていないから、嬢が自分に対し適当に相手をしているということがさっぱり認識できない。
 まったり派の男は、くそ真面目、低精力、女に対して臆病、自尊心だけ強い、と分析できる。
 男が若くて、性と異性におくてなら、ひとたびソープ遊びに嵌ると、それこそ射精一直線に進むだろう。まったり派になるのが変だ。でも、純情男で、自分のチンボでもって憧れの嬢のマンコをけがすのが畏れ多いと思い、まったり派のように振る舞うなら、これは可愛いという感じすらする。
 一方、いい歳をして、具体的には30歳超えて、まったり派であるのは、もうみぐるしいとしか言いようがない。
 更に、50歳を超えておれば、もうそれは、余裕というか粋というか、お好きにどうぞ、という感じだ。
 で、問題の30〜50歳のまったり派の男だが、低精力だから二回の射精ができなくて、強力な射精支援を望まないし、女に対して臆病だから、女の肉体を弄いつくす勇気もない。漫然と高額料金の時間が過ぎて行っても、本人はちっとも漫然だとは思っていない。
 セックスの所要時間がかなり少なく、お喋りが多くて、女が(退屈な時間だわ。この人、何考えているのかしら)と思って男の目を見ても、男は勝手に自分への好感の視線だと思って、更にどうでもよい話題に拍車をかける。
 それで、自分の遊びの価値観を他人に押しつけるな、あんなエロはまともな人間のすることじゃない、と良性記の制作者を非難したがる。
 本人の価値観は本人の価値観。それで結構。だけど、くだらない価値観なら、それを認識させてやりたいお節介な人間もこの世にはいるのだ。
 何故か。それは、ちゃんとしたソープ嬢なら、客のそんな遊び方に疑問を感じながら、ありがたい本指名を得るために、自分の本来の姿を変えてまでして、その客の相手をしているという事実があるからだ。
 ソープ遊びは性交を楽しむところ。性交を楽しむということは、女をセックスで悦ばせるのが最善の遊び。さもなくば、射精しまくって、女に仕事の達成感を与えるのが功徳。
 女をセックスでもって悦ばせるためには、射精が1回でも全然問題がない。セックスに時間をかければよいことだ。まったり派の男でも、やろうとすれば簡単に実行できる。射精しまくるよりは現実的。
 まったり派はソープ客の中の低俗人種。買春行為の本道を進んでいない似非純真男。
 知的を装って、真に知的なのは皆無で、女性コンプレックスの具現化そのもの。性愛の面白きを願う女性の最大の敵。鳴かず飛ばず屁もこかずをソープ客へ転写したもの。
 とにかく、ソープで働く女には真からエロいのが大変多いという事実に、心が真性包茎状態だ。
 まったり派の男は独りよがりだから、嬢に連絡がつけられることを強く望み、嬢にプレゼントするのが大好きな男が多い傾向があるのに、本当に嬢に心から好かれる男は一人もいない。嬢に慕情で迫らない限り、心から嫌われることは絶対にないが。
 長年金津園に行っているが、女と会うたびに───よくこんなことをするなあ──と思う。女にとって、意に染まぬ男にチンボを突っ込まれることほど情けないことはないはずだからだ。
 だから、ソープ嬢を定義すれば───意に染まぬ男にチンボを突っ込まれることを意に介さない女──となるだろう。
 しかも、彼女たちの多くは『浪費癖』の果てに業界入りした。そのつけを払うために『意に染まぬ男にチンボを突っ込まれる』職を選択したのだから、およそ嬢から“意に染まぬ男”と思われる男はどんどんソープに行くべきだ。それが功徳というものだ。
 それで、私のようにおよそ嬢から“意に染まぬ男”と思われない男の存在価値が上がるからありがたい。
 それにしても、透明人間になって、非難メールをよこした男の買春行為の様をとくと見たいものだ。
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(千戸拾倍 著)