ソープ道入門 5

 ソープで部屋に客を入れて、シャワーで洗いもせず、すぐにフェラチオするのを「即尺」と言うけれど、ヘルスで即尺はあんまりないよね。ソープでも、料金が五万円以下の店では即尺をする女は殆どいないよ。刺激的な行為だけれど、あまりにも衛生的でないからねえ。
 服を脱いだらすぐに、即尺+インサートで一回抜いてそれから風呂に入って、また……ということだから、一回の射精を原則としている僕の場合はむしろ迷惑だと思った。
 でも、初めて会ってパンツを脱いだら、おしぼりでちんちんを拭いたりなんかせずに、その日一日の体臭がこもったペニスをすぐさま舐められるのはいいものだと思うこともあるねえ。
 初対面で女が即尺してそのまま抱きつき、ベッドの端に倒されて、ちんちんを摘まれて女に跨られたことも、二三回は経験したことがあるよ。
 即尺などという激しいことをするソープ嬢に、あまり美人はいなかったなぁ。 僕が金津園に通い出す前までは、結構即尺をする女がいたんだよ。でも、丁度その頃、華やかなカラー写真をいっぱい載せたソープ情報誌が書店に出るようになった。あまりにも大っぴらだから、ソープ嬢の稼業に暗いイメージが薄れてねえ、それで、就職希望者の層が広がった。
 更に、バブル景気で若い男も遊び金が増えたところに、雑誌の宣伝も絶大な効果を発揮して客層が拡大し、技や接客の情緒よりも器量だけを売り物にする女がとにかく有力になってきたんだよ。
 そういう訳で、金津園は関西方面とは違ってしばらく即尺をする女はあまりいなかったねえ。
 ところが最近はヘルスに対抗するため即尺即ベッドをする女が増えてきてね、親しいソープ嬢が面白いことを言っていたよ。
 即尺即ベッドをする女はやっぱりコンドームを使わないだろう。それで膣の中にザーメンが入っても、客のいるところでは、女が股をガバッと開いて指を二本ぐいっと奥まで突っ込んで、ザーメンを掻き出して洗うようなしっかりした洗浄がしにくいんだ。どうしても表面と入り口近くだけを洗うことになる。
 それで、客を送り出した後に、女が部屋へ戻って徹底的に洗えばいいんだけど、客が続けばそんな暇は全然ない、逆に、その後次の客が来なくて二時間も空いたりすれば、その女はその間に小便をして、それでシャワーで洗ったりもせずに次の客を入れることになる。
 客が続いても間が空いても、どちらにしてもそんな女に次の客がやはり即尺即ベッドをして、男がおまんφを舐めようとしたら、そこはとっても汚い。
 だから、相手のおまんφも舐められないような即尺即ベッドなんていうものはせずに、お互いにちゃんと躯を洗ってから、ベッドなりマットなりをした方がいいって言っていたね。面白いだろう?……
 しかし、女の話を聞いていると、即尺をされる資格のない男、要するに股ぐらが猛烈にくさい男はとっても多いらしいよ。玄人とセックスするにしても、素人とセックスするにしても、恥垢を取って股ぐらの臭いがないようにしておくという基本的なことを、皆わきまえる必要があるねえ。

 えっ?、ホタルイカ?……うん、それ、頼もうよ。
 僕は、ホタルイカはゆでたやつが大好物で、生は嫌いだ。
 たらの芽の天ぷらは塩をつけるのがいいねえ。穴子の方は、天つゆにつけるのがおいしいな。しかし、この天つゆはもう少し濃い方がいいぜ。
 金津園の女はどこら辺に住んでいるかだって?……僕の観察では六割は岐阜市近辺に住み、四割は名古屋から通っていると思うねえ。早番の女は十二時半まで、遅番の女は十四時半頃までに店に入るようだよ。
 女が名古屋から通う場合は、大方はJRか名鉄電車を利用するから、その時刻の電車に乗ると、ソープ嬢を見ることができるよ。素面でGパンの娘もいれば、派手な衣装とマニキュアの娘もいるんだ。
 僕は、名鉄電車の中で携帯電話で店への到着時刻を告げ、遅刻の言い訳をしながら予約の本数を尋ねている女を見たことがあるよ。電車で通う女は、帰りはタクシーを使うんだけれど、岐阜市から名古屋まで一万円前後だろうから、相乗りしても結構な料金だよねえ。
 どういう職業をしていた女がソープに来るのかだって?……前職を尋ねると、存外と普通の売り子、事務員、看護婦などをしていた女がいるんだよ。勿論、バー・クラブ・ファッションヘルス・ピンクキャバレーなんかの風俗から転職した女も多いしねえ。
 何百万円とか一千万円とかの纏まったお金を稼ぐにはソープは最適だから、何かの事情で、そのような大金を作りたくて必死でソープの仕事をしている、と言った女に何人か会っているよ。
 愚痴を聞いていると、女の独り住まいで、仕事が仕事だけに、なかなか岐阜市のいいところで借家するのが難しいんだ。高い家賃を払っている女は多いよ、足下見られてね。
 それでも、商売繁盛のソープ嬢ならば、家賃、美容代、衣裳代にいくらお金を使っても月五十万から百万を貯金に回すことも可能だから、そのペースならば一、二年で一千万円が貯められる。
 大概は客よりもソープ嬢の方が年収が多いから、客が度胸を決めて、例えば三回分の入浴をして大盤振る舞いをしてやったつもりでも、女にそれほど感激されることはないんだよねえ。話のつまらない男に四時間も五時間も付き合うのはむしろ苦痛に感じるよ。
 僕が今まで通いつめた女は、全員がダブルやトリプルで来る熱中男、常連客をボロボロにこき下ろしていた。セックスがつまらないとか、話が合わないとか、躯が臭いのがイヤだとか、真面目すぎて面白みがないとか、ギザだとか、まるでダサイとか、しょうもないプレゼントを持って来たがるとか言ってね。長い時間会っていると欠点が鼻につくものだよ。
 勿論、その男と会っているときは華やかな笑顔を浮かべて、翌月も来年も来てもらえるように努力している。「ダブルで来てもらって、ほんとうに嬉しいわ。貴方と一緒の時は愉しいの」なんて言ってね。
 女が入店するときは戸籍抄本が必要らしいんだ。十八歳以上かどうか、日本国籍かどうか確認することが大切なんだろうね。それで、初めて店に出るのであれば「素人ニューフェース」と紹介され、出る店が変わった場合は「ニューフェース」となるんだ。
 ソープ情報誌などで、身長が載ってないなら、一七〇センチ以上か一五〇センチ以下で、サイズが載ってないならデブかガリガリの女と思って間違いがないよ。
 年齢が載っていないならば実年齢は二十六歳以上で、記載されている年齢が二十三歳以上ならば、実年齢は三歳以上加算、女によっては二十も歳をプラスしたものと考えていいぜ。
 ソープランドが最盛期の頃には、高級店は、入店希望者を下着姿にしてチェックし、躯に盲腸の手術などの明瞭な傷痕があると、採用不合格にすることもあったんだよ。そんなこと、どうでもいいと僕は思うんだけれどねえ。
 僕は器量よりも技や接客の情緒の方が大切という態度でいたから、「プレイが上手なだけでは、近頃は駄目なのよねえ」などと、ベテラン嬢からしばしば愚痴を聞いたよ。
 僕は、素人ニューフェイスならばともかくも、二年も三年もこの仕事をやっていながらろくに愛撫もしない女に会うと、それでも金を取る気かと本当に腹が立つねえ。
 僕は、吉原から金津園に来た女二人に、金津園と吉原とで客の遊び方の違いを訊いてみたんだ。
 一人は、気弱そうなおとなしそうな女だから、東京の客の方がずけずけとものを言い、金津園の方は客が内気な感じだ、シャイな方がいいわ、と言っていたよ。
 もう一人の方は、金津園から吉原に替わり、その後また金津園の恵里亜に戻ってきたヒカルという女なんだけれど、僕が会ってみると、雑誌の写真の通り特級品の美人で、クリトリスが、日本人離れした、中指の先ほどのデカ豆で、性格は芯の強そうな感じの熟女だったんだ。
 サヤカがその女の出演したビデオを見たことがあって、デカ豆に驚いたと言っていたぜ。
 で、ヒカルは、
「吉原の客は、遊びが落ち着いてゆったりしているわ。話をするのを楽しんでいるという感じなの。私も会話が楽しめたわ。スマートなのよ。こちらの客は、何か遊びが、とにかく元を取ろうという感じでみみっちいの、せこいの。『二回させてくれるの?』とか、『僕、何時何分に入ったから何時何分までだよね』とか、『後、十分ぐらい時間が残っているんだよね』と確かめたりするの。こういうのが本当に多いの。こちらの男は、何でそんなことを口に出すの?と思うわ。東京では、そんなの聞かないもん」
 と言ったよ。
 性格の違いにより、受け取り方の違いもあるのかもしれないねえ。でも、僕は、そういう見苦しいことを心の中で思っていても、口には出さず格好をつけている奴の方が嫌いだなぁ。
 金津園は本当にいろいろな客が来るんだよねえ。
 毎週来る男、ダブルの時間で来る男、女二人の二輪車が好きな男、ラスト狙いの男、女のその日の最初の客に客にならなきぁ嫌で、店の開始早々で予約する男、一度しか発射しない男、必ず二度する男、何回抜けるか記録を作りに来る男、女のおまんφを見ながら自分でこすって発射する男、常連で通い、会う度に必ず勃起はするけれども、何をしても全く発射ができない気の毒な男、七十二歳の高齢でも毎朝「朝立ち」して自分の手で抜き、奥さんとは週一回のペースで交わって、ソープに来ればコンドームの中に若い男顔負けのたっぷりとしたミルクを湛える男、等々だよ。
 女の客が来ることだってあるんだぜ。客の方が男役になるのが普通だけれど、相方のソープ嬢は憂鬱な気分になると言っていたよ。
 ワイシャツや肌着は一切脱がずに、ソープ嬢だけ裸にして盛んに指を使っていた客と、マットで互いに乳房をこすり合わせたり、互いに脚を交差させて割れ目を揉み合った客との二つを聞いたことがあるよ。
 僕は大勢のソープの女と遊んでいるけれど、レスビアンも愉しむという女には会ったことがないねえ。
 酷い男や変わった男もいるんだよ。
 女がおしっこをするのを見ながら千ずりをして最後の滴が出てくるまでの超短時間で射精してしまう男や、浴槽の中で糞を出して知らぬ顔をしている男や、ビール瓶大のちんちんで、女が腟にも口にも入れられず、勘弁して下さいと謝るような男がいる。
 極小のサイズですぐに抜けてしまう男、真性完全包茎で腰を動かす度に痛がり、いつも結局発射はしないのにそれでもソープに来る男、包皮をめくったら恥垢がリング状に溜まり石膏状態になっていて、女がそれを丁寧に取り除くだけで遊びが終わってしまった男もいる。
 ちんちんに異物を入れてでこぼこにしている男や、歯ブラシの柄をアナルに入れて貰いたい男や、次に訪れる日をあらかじめ女に告げて、その相方が当日は朝から一度もシャワーを浴びないように頼んでおいて、その日の最初の客になり、少しだけ人間臭いおまんφを舐めるのが楽しみの男、なんていう輩がいるんだ。
 女の恥ずかしいところを見ようとも、さわろうとも、舐めようともしない男は、存外と多いんだよ。そのような破廉恥なことをすると女に嫌われると思って静かにしている初なケースと、もともと全然その気がないというケースの、二種類だろうねえ。
 そういうことをしたら女に嫌われると思っているようなおとなしい男で、女の眼に好ましく見える場合は、性教育の実践なんかをサービスしたりするんだよ。
「これがクリトリスよ。ここを優しく揉むと、女は気持ちがいいのよ」なんてね。
 おまんφを舐めるなんて冗談じゃあないと思っている男は、何故高いお金を払ってソープに来るのか、女には理解できないよね。
 おまんφをとんでもない汚いところと思っているようで、せっかく69に誘っても、男が躯を堅くして両腕は脇に揃えたままで手を伸ばそうともせず、おまんφを男の口に近づけても顔をヒョイと背けられると、女は何か侮辱されたような気がすると言うよ。
 たまに遊び人ふうの男が来て、オーラルセックスを始めると、ソープ嬢は自分も愉しませて貰えるかと期待する。でも、股の付け根や大陰唇やラビアばかりをレロレロして、焦れったいので指でクリトリスを開いてピンポイント爆撃を要求しても、そのうちにまた小陰唇のつまみ遊びをしたり、膣の中に舌を差し込んだりで、とにかくイライラする。
「男の人はカリをこすられて気持ちよく、そこだけがまともに快感の生まれるところで、とにかく皆亀頭を愛撫されたがる。それなのに、男の亀頭さんに相当する、クリトリスを愛撫されるのが、女にとっては他のどこを刺激されるよりも圧倒的に気持ちいいということを全く理解せず、気持ちよくさせたいのによけいなことばっかりして、私の方は快感の感じようがないから、じれったくて全く蛇の生殺し状態なのよ。そんなことなら、何も愛撫されない方がいいわ!」
 と僕に嘆いた女がたくさんいたよ。
 女の管理はどうなっているかだって?……世間の普通の組織と同じだと思う。女を集めてミーティングもきちんとやっているんだ、定例でね。全く個人プレイの世界だけれど、あまりにも常識を知らない女が入ってくるから、ミーティングで教えるべきことが多いんだろうねえ。
 女同士の諍いや発病者が出るのや人気の女が辞めるのが、店としては一番困るので、この辺もフォローするんだろうけれど、成績優秀者の発表、表彰などもやっているよ。競争心を煽ぎ立てられるソープ嬢も大変だろうねえ。
 店にもいろいろやり方に違いがあって面白いものだと僕は思ったことがあるよ。
 ボーイは床に土下座して客を迎えてねえ、女も三つ指ついて客に挨拶する店があると思えば、予約した時刻よりも一時間以上案内が遅れても、何も説明しないような不親切な店もあるんだ。
 店の会員になると、二千円程度安くなったり予約がしやすくなったりしてメリットがあるけれど、スタッフが客に会員になるよう勧誘する店もあれば、スタッフはそれをせず、女が客を気に入ったときに会員になることを勧める仕組みにしている店もあるよ。
 雑誌に女の写真を出す店もあれば、全く顔写真を出さない店もあるんだ。フリーで入った客に写真を何枚か見せて選ばせる店もあれば、全く見せない店もある。そういう店は雑誌に顔写真も出さなかったから、人間を商品扱いしないやり方に僕は好感が持てたけれども、どんな女が出てくるのか見当がつかないというのは、僕もやはり不安だったねえ。
 制服を用意し、女が服飾の競い合いをしなくて済むような店もあれば、私服で長年通している店もあるよ。
 流行る店と流行らない店とは結構落差があるんだ。どこかの店の部屋持ちのNo.1の女が別の店に移って、その店ではなかなか部屋持ちになれないということもあるんだ。No.1になるかならないかは相対的なものだし、店によって女のレベルの差が結構あるんだよねえ。

 そういえば、金津園のソープ店は営業中に時々保健所の立入検査があるのだけれど、知っている?
 検査の日にちは予め通知されていて判っているから、接客中に検査員が来ると、女はその時間だけはパンティを穿いて仕事をするんだよ。
 ドアにガラス窓がついているだろう? 普段は、部屋の中が丸見えでは困るのでタオルか何かで塞いでいる。検査ができるように、廊下からガラス窓を通して部屋の中が覗くことができなければいけないんだよ。
 僅かな時間ドアの窓から覗かれて、仕事ぶりを観察されるだけだから、いずれチェックが終わって客も女も素っ裸になれる。しかし、その間、コンドームや性交をしているところなんかは見られてはならないし、たとえ短時間の視察でも、客には気の滅入ることだよね。
 ソープ店は細菌感染ということに存外注意を払っているんだよ。例えば消毒なんかは徹底している。
 僕はいつもセックスが終わると風呂に浸かり、上がる時に僕は必ず風呂の栓を抜くんだ。女が後で、冷めかけた湯の中に腕を肩の近くまで突っ込んで栓を抜くのは嬉しいことではないだろうと思ってね。
 僕がそんなちょっとした気配りをすれば、初対面の女は「あなた、やさしいのね」と必ず言うよ。家ではそんな態度なんかしたことがないのにねえ。
 それで、僕は最後の案内時間で入浴したことが一度だけあるんだけれど、いつもの通りベッドプレイが済んでから風呂に入り、上がろうとして栓を抜いたんだ。
 すると、夏木ルイルイを参照)が「ああー、だめー!」と叫ぶから、何かと思ったら、栓を抜くなということだよ。わけを訊いたら、その日の最後の客が上がると、残り湯の入った湯船の中に、助平イスから盥まで皆放り込んで、強力な消毒液を入れるんだって。そうしないと保健所から叱られるんだそうだよ。
 ベテランのお姉さんになると、最初の洗浄作業で、練り歯磨きのチューブの中身を指先で押し出すようにおちんちんをしごく奴がいてね、淋病などのチェックなんだけれども、される方は非常に気分が悪いね。
 僕は、湯に入っただけで、身体中にぼんやりした紅い斑点が浮かぶ過敏な体質だから、初対面では必ず疑念を抱かれた。あらぬ疑いで、毎度心配無用だと説明するのがいい加減嫌になっていたよ。
 しかし、ヘルスもソープもイソジンをよく使うなぁ。コップにイソジンの溶液を作って、紫色の液体をおちんちんにぶっかけられると、まるで自分が巨大なばい菌扱いをされたみたいで嫌なもんだね。
 昔は、盥に石鹸液を作り、イソジンを入れて、紫色になった石鹸液を身体に塗りつけられたもんだけれど、イソジンは石鹸液の中では殺菌作用がまるで殺されてしまうということが知られてきて、最近はそんなことをする女を見かけないね。
 通い初めの頃はイソジンを少量溶かした液でうがいをさせられていて、馴染みの客になるとそういうことがなくなり、ばい菌扱いされなくなったと気分をよくするんだけれど、同時に、プレイが済んだ後も、うがいをさせられなくなるから、女が客に自分の方もばい菌扱いをするなと言っているようなもんだよねえ。
 だけど、女が客にフェラチオをして喉が雑菌にやられる可能性と、男が風俗の女にクンニリングスをして喉が雑菌にやられる可能性とを比べれば、後の方が十倍は確率が高いぜ。
 その証拠に、僕は喉が細菌に強くなるまでは、遊ぶ度に咽頭をやられて発熱したりして、本当に往生したよ。今はもうだいぶ耐久力がついた。
 女のあそこは湿って温かくて閉鎖的だから、少々の洗浄では雑菌が落ちずに、残った細菌がすぐに繁殖する。ちんちんの場合は包茎でない限り、石鹸でごしごしすればばい菌はすぐに落ち、乾燥して繁殖しない。
 女性器に比べればおちんちんはおおらかで健康的だよ。おまんφは陰湿でたちが悪い。トリコモナスにカンジタにヘルペスに、冗談じゃない。でも、おまんφって、いいなあ。
 昔の遊郭遊びのことを書いた本なんかを読むと、男が娼婦の女性器を見たいと言って、女が「そんな汚いところは見るものじゃありません」と嫌がる会話がよく描かれているけれど、今、ソープやヘルスでそういう言い方をする女はまずいないね。トリコモナスやカンジタなんかは絶対に素人の女の方が多いからね。
 確かに今のソープと比べれば昔の遊郭の女の性器は汚いと思うよ。
 第一に女の基礎体力が全然違う。検査の度合いが違う。そして薬や消毒剤が違うし、何よりも大きな違いはシャワーや風呂の設備が部屋の中に備わっていることだよ。
 男も女もセックスをする前と、した後に、きっちんと陰部を洗浄できる。これは衛生的だよねえ。
 僕は初めてソープに来る前は、そんなところへ行ったら即座に性病にかかるような心配をしていたけれど、来てみたら、徹底的に洗ってまるで臭いのしないおまんφには本当に安心したよ。
 さあ、ぼちぼち切り上げようか。君、サクラにちゃんと会いに行けよ。



 久し振りだね。この前二人で飲んでから一年ぐらい経ったのかな。さあ、乾杯。
 今日は川エビの唐揚げとパタゴニアリブステーキからいこうか。川エビの唐揚げというのはビールに合うよ。口の中でエビのヒゲとか足がごしょごしょするのがいいんだ。
 しかし、パタゴニアリブステーキという命名はどういうことなんだろうねえ。
 ところで、サクラから聞いたのかい? 僕が彼女に入ったことを。
 写真よりもいい女だねえ、サクラは。眼が大きくて、頬が優しいカーブになっているし、特に、唇が丸っこくプチプチした感じで、何とも健康的な張りがあって、魅力的な形だ。
 お尻が、後ろから見ても横から見てもとっても形よくて、特に足の付け根の後ろから尻たぶの頂点にかけて柔らかい曲線が素晴らしい。尻も乳房もすごく張りがあって、鷲掴みすると、ゴムまりのような反発力が良いね。ウエストのラインもすっきりしている。下腹もとってもすべすべだ。
 あれだけ身体のラインが綺麗な女に会ったのは、僕は初めてだよ。つくづく若い身体だと思った。
 サクラは鼻の形もいいし、顎の線も綺麗だし、肩幅がそんなになくて、女らしい体型だなぁ。それで、何だかのったりしたしゃべり方をして、なかなかユニークな個性に思えたよ。
 薄いピンクの下着が似合っていてねえ、サクラが下穿きを脱いだ時、上部の陰毛が鉛直線から二十度の角度で直線的に団体さんになって上方に一斉に突き出ていたから、それがみょうにおかしかったよ。量が多くてカールの乏しい毛を上向きのままで押さえてショーツを穿いていたからそうなったんだね。
 君はサクラから僕の助平ぶりをじっくり聞いたんだろう?……
 サクラは僕のことを、おちんちんとかおまんφとかうんことかの放送禁止用語をやたらと連発する変な親父だと言ったんじゃないかい。彼女は僕が卑猥なことを喋る度に随分面白がっていたよ。
 入浴時間が終わろうとして二人とも服を着終わった後でね、サクラは僕に「私、今までこの仕事をしていて会った男の人の中で、貴方が一番助平な人だわ。断然ワイセツ!」と誉めてくれたよ。
 由美やサヤカから僕のことはたっぷりと聞いていたけれど、噂に違わぬ、とにかく愉しくて、しかも強烈にどエッチな男で、卑猥な言葉がオンパレードでもいやらしさがないんだってさ。
 由美が病気になって一ヶ月ぐらい店を休んだことがあって、僕は誰と遊ぼうかと迷っていた時に、君が以前に、サクラは殆どアクメになったことがないらしいから、イクことができるかどうか試して欲しい、と言っていたのを思い出したんだ。
 それで、それならサクラをすこーんとイカせてやろうじゃないかと思って、入浴した。
 でも、僕はサクラに自慢のテクニックを発揮して、丹念に舐めても結局イカせられなかったし、その上、サヤカの時と同じで、僕の方は完全勃起にならないから、サックを被せてピストン運動をすることができなかった。セックス的には、さんざんだったねえ。
 僕は結局サクラの指の往復運動でイッたんだよ。
 サクラは僕にしっかりうち解け、笑いっぱなしで、しかも、一級品のナイスボディなのに、僕が完全勃起しなかったのは不思議なんだけれど、その理由はいくつか考えられるねえ。
 一つは、君がサクラを好ましい女と思っていることを知っているから、申し訳ないような気がして、どうしても抑制の心が出てしまったようだよ。
 もう一つは、僕が熱烈なクンニリングスをして、サクラも多少のよがり声を出し、愛液をしっかりと流したけれど、結局エクスタシーの頂点までいかなかったこと。これは僕にとっては面白くない。
 更にもう一つは、部屋が暗かったこと。僕が部屋を明るくして欲しいと言っても、サクラは協力してくれなかった。
 最後は、サクラにフィンガーテクニックがまるでなく、尺八専門で、その尺八が時間的には長くていいんだけれど、僕のちんちんにはちょっと単調なやり方であること。
 この四つが心に引っかかって、僕の生殖器は完全な戦闘状態にならなかったねえ。
 サクラはとても唾液が多くて、それは、キスをしてべろを吸った時に感じた。べろは、唾がねっとりと絡み、ヌラヌラしていて、ベーゼがおいしかったねえ。
 それで、ベッドプレイでサクラがちんちんを口に含んだ時も、すぐにペニスの全体がヌラーっとしてきて、ああ、これはいいぞと思ったよ。おちんちんにもすぐに芯が通りかけた。
 でも、彼女のフェラチオは舐める感じのものばかりで、吸い込みも唇でしごき立てる動きも全くないから、そのうちに芯がどこかへ飛んでしまったよ。だらだらと唾液を垂れ流して、舐めるだけだから摩擦感が消えちゃうんだね。
 おちんちんがべとべとになるというのは、フェラチオに吸い込みの動作が全くないということで、僕の好みのやり方ではないんだ。サクラが棹の先から滲み出した発情の粘液を金輪際喉の奥に流し込みたくないという心なのかと思うと、やっぱり心のどこかで白けてしまうんだね。
 ちんちんというのは、いったん芯が通ったら、完全に張りさえすれば、後は舐める動きだけでも勃起が継続するんだけれどねえ。
 サクラはぴちぴちの若い女で、みずみずしい肌をしていて、体型も絶品で、しかも、初対面でもうち解けてくれた。それでちんちんが完全勃起をしてくれずに、おまんφに嵌め込んでパコンパコンとピストンができなかったというのは、全く自分に腹が立つよ。
 サクラがフィンガーテクニックを知らない実例としては、彼女の指の往復運動でザーメンの第一弾を放ちかけた時、すぐにこするのをやめてカリ首から手を離してしまったことが挙げられるね。
 あれは、ザーメンが出ている最中も、掌をザーメンまみれにしてヌルヌルゴシゴシと亀頭をこするのがいいんだよねえ。カリ首に泡だらけの精液の膜ができるまでね。精子君は迷惑だろうけれど。
 それで、深い深い射精感とアフターフォローの余韻が生まれるのに、それをしないから、僕は勝手に空中へとばしているような気分だったぜ。
 サクラはねえ、僕が由美の常連客で、君を店に誘った男だということが判ったら、「田倉さん、由美さんに、私が二十六歳ぐらいかと訊いたんでしょう?」と睨む目つきをしたよ。
 二十一でも、写真の顔は二十六の可能性があると思ったんだから、しょうがないよねえ。
 君のことをサクラに話していたらね、きちんとその会話につきあい、君のことを好意的な感じで話していたから、君が彼女の眼中にない男ではないということは判ったよ。
 君は僕のアドバイスの通りにして、彼女の好みそうな食べ物を持参して会ったんだろう?
 サクラに入浴した後、僕は由美から聞いたよ。
 控え室でサクラがお菓子の袋を持って、忙しく中に手を入れてお菓子を掴んでは口の中に放り込み、一人だけでぼりぼり食べていてね、由美がそのお菓子はどうしたのかと聞いたら、サクラが嬉しそうに、君から貰ったと言ったんだって。
 とにかくサクラは、お菓子が、何も高いものでなくてもいいから大好きなんだそうだ。でも、大きな袋に詰まったお菓子なら、数人しかいない控え室の仲間にも少しぐらいあげればいいのにねえ。
 いろんな意味で変わった女の子だね、サクラは。
 由美が言うには、とにかく何でもマイペースの子で、他の女なら腹の立つことでも、サクラは言い方が何とも可愛くてとぼけた味があるから、嫌みのようなものがないんだってさ。
 僕が不本意ながらもサクラの手こきで射精した後、「さっきまでずーっと君のおまんφを舐めていたけれど、目の玉が近すぎて、僕はまだ君のおまんφをよく見てないんだ。ちょっと股を開いて、見せてよ」と言ったら、サクラは「毛が多いから恥ずかしい」と言うんだ。
「だから、いいんだよ。僕はいつも由美の、しっかり毛を処理したやつばかり見ているから、サクラちゃんの毛だらけのあそこを是非見たいんだよ」と更に一押しすると、サクラは恥ずかしいのだか嬉しいのだかよく判らない顔をして、少し股を開いて両手で大陰唇を開いたよ。
 でも、部屋が暗かったし、毛が多いから、本当の色彩と輪郭がよく判らなかったぜ。ラビアの形はとっても良かったと思う。
 僕がペニスを勃起させたまま由美に金玉を吸わせているデジカメの写真をサクラに見せたらね、あの優しいほんわかとした口調で、「まあ、このおちんちん、とってもいい形だこと!」と言ったよ。
 あの、のったりとした言い方は本当に不思議な魅力があるね。
 どういうふうに僕のちんちんは形がいいのか?と訊いたら、彼女が言うには、ペニスは、やたら先細りとか、折れ曲がっているのや、ねじれちゃって、本来下側についているべき尿道口が上や横についているのや、反り返りすぎているとか、とにかく形の綺麗なのが意外と少ないんだって。
 若い女が、カリのえらが張っていないペニスは美しくない、なんて言うと面白いもんだ。

 じゃんじゃん飲もうよ。貝の刺身の盛り合わせと塩からを頼もうか。
 リブステーキはなかなかの味だろう? 胡椒と、何か判らないけれど香辛料の味付けがいいんだよ。
 やっぱりセックスのお相手は美人がいいけれど、僕の場合は、女が助平であることとか、性的にどん欲なこととかが一層大切だと思っているなぁ。綺麗でも、お人形さんのように寝ているだけというのはご免こうむりたいねえ。
 そういう意味では、サクラはスタイル抜群で、まあまあの器量でも、セックス好きとはほど遠い感じだから、僕には面白くない女だね。
 僕はいつも徹底的にクンニリングスをしてから嵌め込むから、クンニリングスをしようとする時、女がガバッと股を開いて、待ってました!という表情が滲み出ていると、気合いが入るよ。
 それで、クンニリングスですこーんと天国に行かせてから、今度は、ベトベトになったおまんφにちんちんを嵌めようとすると、腰をよじってイッてしまって股を閉じていた女が、これもまた、ガバッと股を開いて、おまんφの匂いを発散しながら、待ってました!という表情を浮かべる、そういう女が好みで、そういう性交渉は全く嬉しくなるぜ。
 躯と躯を合体してねっとりとピストンしている時に、組み敷いている女から挑発的な視線を受けたりすると、これもいい。
 僕が気をやろうとして動きを激しくして射精の気配を見せたら、女から、激しく奥の方へ出して!というような感じで、迎えるように足や手で僕の躯を抱える、こういうセックスには、僕は間違いなく強烈な射精感で腰が震えるねえ。
 腰をパコンパコンしている時にうっとりと男の顔を見つめるようなソープ嬢は、なかなかいないもんだ。何せ皆歳が若いからそれほど性感を開発していない。
 上手な前戯で快感にふるえたことが滅多にないから、男が腰を動かしていても、女の表情にそれを愉しむような感じも、頼りすがるような眼差しも、求めるような切なげな表情も浮かばせることはまずないだろうな。どうしても、目を瞑ったまま平然とパコンパコンが終わるのを待っているというセックスが多くなるんだねえ。
 もし、ピストン運動をしている時に、男がソープ嬢に顔を見つめられたとしたら、それはきっと、「この人、馬鹿みたいな顔をして腰を使っている!」か「さっさと出せよ。この野郎!」かどちらかの気持ちで見ているんだよ。
 親しい女と対面正上位でしていて、女から迎えるような腰の動きをされ、それが同時に、目は瞑っていても、唇のかすかなわななき、微妙な首の動き、そういった仕草全体で、何とも悩ましげな顔つきになっている、そういうセックスがいいんだよねえ。
 そういうのは、気をやった後に必ず余韻のようなものが残り、僕は満足感にひたれるんだ。
 僕は、運悪くどうしようもない女に対面しない限り、必ずいいエッチができるようにもっていく。だから、女に送られるとき心から「楽しかったわ」と言われることがよくあるよ。
 女から見ると、つまらない客、うっとうしい男、野暮ったい客、イヤな男、臭くてたまらない男、いばりちらす客、気持ち悪い男、そういうのが本当に多い。
 だから、風俗の百人の女とセックスしても、二人でともに燃え、女が本当に心を許して情交した、そのような経験がないという男も大勢いると思うよ。
 よがりまくる女ばかりが登場するエロ小説の世界と現実とはかなり開きがあることは間違いない。
 いいセックスをするには、男がどういうふうに振る舞うかが一番大切なことで、フェラチオさせてピストン運動をするだけの男が、女に淫蕩なセックスを期待したって、燃えるようなベッドプレイは絶対にできない。
 男は優しく、そして話が面白く、相手に好感を持たれるようにして、かつ、素晴らしいテクニックで女をめくるめく快楽に誘うということが必要だね。
 もっとも、大抵の男は自分が気持ちよく射精すればいい、と思っているんだから、そんなことはどうでもいいんだろうが。でも、そういう男は、ソープよりも安いヘルスに行けばいいと思うねえ。
 そういえばアメリカのエロビデオは、女が「ファック、ミー」と叫び、手はベッドやソファーに置いたまま、口をとがらせて「オー、イエー!」なんて騒がしく吠えているのが多いけれど、ヨーロッパのエロビデオは、女がパコンパコンされながら、微笑み、男に視線を絡め、男の身体に手を這わせたり、男の腕にうっとりした顔で頬を寄せたりするのが多いねえ。吹き替えでよがり声もしっかり入れているし。
 日本の男優のテクニックはまるでなっていないよ。バイブを突っ込んでピストンしたがる奴ばかりだ。女を見下ろしている男が多いぜ。そんな奴におまんφをくじられて、それをビデオに撮られてうっとりしている女は本当に馬鹿な女だ。
 もっとも、棹師にも例外はいて、カメラが回っていないときに、女の気分が盛り上がるように会話と態度に気を遣い、本番になると念入りに愛撫をして、女を本当に昂まらせるAV男優がいる。必ず女をアクメに至らせるというから、一流の棹師だ。クリトリスを舐めることも、愛の囁きも、とってもうまいらしいよ。
 ソープ遊びの紹介記事を読むと、「ソープ嬢に気をやらせようと思っても、相手は気をやりたくなくて、お客をイカせることだけを考えているから、どんなに心を込めてファックしてもイカせることはできない」なんて書いてある。
 これには二つの間違いがある。
 一つは、ソープ嬢は気をやりたくないというのが間違い。もう一つは、もともと二十代の女は男のピストン運動でイクことはなかなかないということが判っていない。
 ヘルスだってソープだって、お客を好ましい男だと思い、その男に上手に導かれれば、女はたまにはセクシャルな気分を昂めて気をやりたい。だから、性的亢奮を誘うようにしなければならないぜ。
 性風俗で働く女はまずオナニーの経験がある。クリトリスでイクことを知っているから、そこを口で優しく弄えば必ずイク。指じゃダメだよ。指では愚弄感がある。

 川エビの唐揚げの残っているの、整理しようぜ。貝は好物だけれど、ホタテの刺身だけはあんまり好みではないねえ、僕は。……貝はいい。女のむらさき貝も。
 雑誌に、ソープに来る客の分布が、三分の一は女についている客、もう三分の一は店についている客、最後の三分の一は店のスタッフについている客、と記載してあったけれど、馬鹿じゃないか!と思ったね。風俗業者の思い込みをそのまま記事にしている。
 店のスタッフとセックスするわけでもあるまいに、店や店長についている客と言うのは、思い上がりもはなはだしい。
 気に入った女が業界から上がった時に、すぐ他の店に遊び場を変えずに、同じ店でしばらく他にいい女はいないかと探したら、その男は店の客だと考えるのは間違っている。あくまで女の客なんだ。気に入るような女が見当たらなかったら、その店は見限られるに決まっている。
 ソープ店は僕の見るところ、二種類あってね、一つは店の営業方針が客を呼んで女が稼がせて貰っているという姿勢の店、これを甲のタイプとすると、もう一つは、女が事業をしていて店はそれに協力しているという姿勢の店、これは乙のタイプとしよう。
 甲と乙との違いは店長のソープランドに対する考え方の違いから生まれるのだけれど、甲のタイプの方が、概して女の休日が少なく、乙よりも相対的に女の手取りが少なくて、ボーイの給料が高い、女に対するスタッフの態度が高圧的、と言えるね。
 客から見て、どちらがいいとは一概には言えないけれど、僕は、乙のタイプの方が、男のスタッフにちんぴらっぽいのがいないような気がして好感が持てるなぁ。
 女のしつけはあきらかに甲のタイプの店の方が厳しいよ。控え室は軍隊の兵舎のような規律的な雰囲気があるようだ。トイレに立つときは一々ボーイに報告したりしてね。
 だから、甲の方は、頭の先から足の先までしびれさせるような凄い女もいない代わりに、二度と金津園に来てやるもんかと思わせるような女に当たることも少ないと思うよ。
 乙のタイプの店には、奔放で個性的な女や、猛烈に男を魅惑する美女がいるねえ。相手を見て、手抜きした接客をする女も大勢いる。遅刻、早引き、欠勤のようなルーズな面が、甲よりも多い。でも、美女をずらりと揃えている店はだいたい乙のタイプだろうねえ。
 甲の店は、店の方針に従順な女ばかりになってしまうし、乙の店は、個性的な女や、子持ちで休みがたくさん欲しい女が集まることになるよ。
 乙の店は、本指名やP指名を重視し、指名報奨金を女に支給し、部屋持ちの制度がある。甲の方は、乙ほどには指名に重きを置いていないことが多い。
 甲の店は平気で振替をするから、僕は嫌いだよ。
 振替というのは、指名の予約があって、その当日女が店に出なくても知らぬ顔で予約を受け付け、客が店に来ると「実は、ご指名の女の子が躯の調子が悪くなって、しょうがないので帰らせてやりまして……」と言って、「お宅さんが予約した女よりももっといい女がおります。是非会ってやってください」と押しつけることだよ。
 誠意のかけらもない。客は皆、穴のある女をあてがっておけばいい、と思っているんだよ。
 たとえ店長が、どの女も客をがっかりさせないように徹底的に指導していると自負していても、僕は許せないねえ。
 でも、初めて金津園で遊ぶ場合は、甲の方が当たり外れが少ないから、絶対にこのタイプの店がいいね。三月に一度ぐらいの割合でソープに行く程度の男も甲の店に入る方がいい。
 皆美人を求めるけれども、実際に一対一で対面してセックスするとなると、たとえ自分の愛児の葬式の日であっても、女の裸を見ただけで勃起するような男でない限り、性格がいいというか、絶対に男に気持ちよく射精させて、ありがたく料金を頂くという心根のあるような女が間違いがないねえ。
 相当金津園に通うことができて、女と親しくして、心からうち解けたつきあいを求める男なら、乙のタイプの方がいいだろうなぁ。

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(千戸拾倍 著)
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