ソープ嬢の指導を考える

 私は人に物事を教えることを小学生の昔からよくしていた。仲間もよく私に質問した。高校生の時には、自分の天職は教師であろうと思った。
 しかし、就職を検討する時期になると、生徒を教えて偉い人間に育てるよりは、自分が偉い人間になったほうが、所得の点で結構だろうと思って、教員資格は取らずに、民間企業に就職した。
 それ以降も教え魔的性格は全く消えなかった。社内講習の教師などは積極的にやった。インターネットをするようになると、BBS(金津園ワールド)に出没して無知蒙昧な輩を啓蒙することに義侠心を発揮した。
 女遊びをする時も『教え行動』が必ず出た。例えば、ヘルス嬢に指導したことを昔次の短文にまとめた。

 馴染みのヘルスの女に会ったとき、いろいろと教えました。
 背中が痒くなって女に背中を掻かせたとき、女が肌に爪を当て、肘を曲げるように引いたので、その掻き方では強く動かしたときに知らず知らず掻き傷を作るから、爪先は肘を伸ばすように押し進めるべきだ、と教えてやりました。
 膝が痒いときにどういうふうに掻くのか聞くと、内側に掻くので、肌を直接爪で掻くときは、必ず外側に掻きなさい、そうすればミミズ腫れにならないよ、バイ菌も入らない、と教えてやると、「本当に××さんはなにもかも賢い」と感心していました。
 その女に、「男が自分でパンツを下ろすとき、先にパンツの中に上から手を入れる奴がよくいるけれど、そういうのに、君は気がついたことがあるかい?」と聞いたら、「そういうところをちゃんと見ていたことがないわ」と答えました。
 で、次の会話になりました。
「どうして手を入れるの?」
「ちんちんの皮をあらかじめ引き寄せるんだよ。ベローンと皮が被っていたら恰好悪いだろう?」
「なるほどー」
「でも、男のほうは、本能的にそんなところを見られたくないし、大体パンツを下ろすときは、女の視線が下に行かないようになんやかやと喋っているだろう?」
「うん」
「男は、喋ることによって、顔を見させて、下に視線が行かないようにしているんだ。人間の心理というものをもっと観察しなければいけないよ」
「なるほどー、そうか。××さん、さすがぁ!」(馬鹿、大人を冷やかすな!)
「君は二年風俗をしているのだから、パンツを下ろすときの男の習性なんていうものは気づいていなければいけないよ。そういうふうに男を観察しておれば、バックの中にビデオカメラを仕込んでいるような男もちゃんと見抜けるさ」
「××さんに会うと、いつも教えて貰うことばっかりだわ」

 私は、もし自分が女に生まれて、よんどころない事情でソープで働く決意をしたとしたら、面接から職業指導、初仕事まで、ものすごく緊張するだろうと思うし、講習では驚いてばかりだろうと想像します。
 自分が社会人になったとき、社内に女がいっぱいいることに驚いたというのは以前に書きましたが、それ以外にも仰天することばかりでした。
 サラリーマンの、上下関係に応じた明確な言葉遣いの差や職務に対する真摯な取組、本社と出先との権威の差、様々な規則、合理化の工夫、一番驚いたのは学生時代には聞いたこともない用語がどんどん耳に入ることです。
 先輩に数字が書かれた紙を差し出され、「算盤を入れてください」と頼まれたときには、算盤を机の引き出しにしまい込みました。先輩が大笑いしたのが愉快な想い出です。
 電卓のようなものが手提げ金庫ぐらいの大きさで、百万円した時代でした。
 だから、ソープに通い始めたときから、どうやってソープ嬢は仕事をマスターしたのだろうと大変関心がありました。

 私が裸体を撮影した女の中で一番の美女はナミヘルスで本番・写真撮影 中巻を参照)だと思っている。そのナミがこの会話の相手だ。
 ナミは平成12年3月末から7月まで通った。大変懐かしい。大変美人であるご本人の写真があり、逢瀬を記述したものがあれば、それから10年経っても大変多くの想い出がしっかり残っているものだ。
 私は平成17年から金津園で初対面の入浴の数を激増させたが、そこで、ナミの「××さんに会うと、いつも教えて貰うことばっかりだわ」のような発言を大変多くの嬢にされている。
 ソープ嬢の仕事のマスターで誰もがすぐに考えるのが『(実技)講習』だ。
 私は相方から「貴方が講習すれば皆すっごく喜ぶわ。とっても勉強になると思う」の発言を数多く得ているぐらいなので、講習にはいろいろ思うことがある。
 今は男のスタッフが講習するとまるでセクハラ扱いされ、女が講師になるのが普通になった。
 女が講師をやって一番具合が悪いのは、勃起させるテクニックを伝授しにくいことだ。勃起物を備えていない以上実技指導は無理な話だ。
 先輩の(現役の)嬢が教えることが多いから、私の観察するところではどうしても出し惜しみがある。(男の心を溶かすための肝心なことは自分で悟れ!)というスタンスなのだ。
 私は講師役を任される嬢にもよく入浴したから、彼女たちが自分の値打ちを相対的に下げるような意義深すぎる教育をしていないというのがよくわかる。最低限必要なことをしっかり教えるというスタンスだ。
 それはともかく昔は店長やマネージャーが講習するのが当たり前だった。それが羨ましくてならず、通い女ができるたびに業界入り当時の講習の想い出話を聞いていた。というか、初会でも話を聞き出していた。やられたかどうかを知りたいのだ。新規採用の女の素っ裸を見るだけでなくやれるなら凄く妬ましい話だ。
 ソープの講習に関する昔の文を紹介しよう。

 A子(長年の馴染みの由美)が働いている店に新しくB子が入店しました。
 しばらくしてA子がB子と顔なじみであることを店長が知り、驚いてA子に尋ねました。
「おまえ、どうしてB子を知っているんだよ?」
「B子ちゃんは前に××で一緒だったのよ」
「えーっ、B子は金津園が初めてじぁなかったのか。B子が初めてだと言うから、俺はあいつを新人で売り出そうとしていたのに、あいつ、ウソを言ったんか。俺、B子に講習をしてしまったぜ。経験があると言えば講習なんかしないのにー。だけど、新人で売り出そうと思っていたからがっかりだぜ」
 A子はB子が隠していたことを明るみにしたのを気兼ねしてフォローしました。
「B子ちゃんは××にいたと言っても、そこが初めての店で、それも半年いただけだし、その後はデリヘルやっていたから金津園は新人みたいなものよ。新人で売ればいいじゃん」
「そうかぁ、じゃあ、そういうことにしておこう。でも、どうしてB子は本当のことを言わないのかなぁ。俺は講習をしてしまったぜ」
 こんな話を聞いたことがあります。ソープ嬢経験者には実技講習をしないという業界の慣習と、新入りの女にやりたがる店長ばかりではないということがわかります。
 私はソープ嬢と親しくなると新人講習の想い出を尋ねるという癖があります。
 ソープランドに入った女が初めて講習を受ける不安と驚きには、さもありなんと共感するばかりです。
 私がソープ嬢から聞いた話で一番心に残っているのは、平成6年5月(金津園の冬の時代)にヴィーナスという店でミルクという名の可愛らしい女から聞いた業界入りの想い出話です。
 ソープ道入門4に登場するこのミルクはヴィーナスの前はキャッツアイでゆうこという名で出ていて、後年ユウコの名で有名になっています。これは興味深い話ですから、是非読んでみて下さい。
 私は、ソープやヘルスで新人の女に講習ができる店長が羨ましくてなりません。初々しい女というのはとっても男心を揺すります。
 この間週刊誌の雑文を読んでいたら、ヘルスの店長がインポになったという話が書いてありました。何十人の新人に毎度フェラチオさせているうちに、恋人にフェラチオされても全く欲情することができなくなってしまった、という嘆きです。
 どんなものでも職業病というものがあるのですねえ。

 次に、私が小説に描いた、女の入店時の想い出話(全て実話)をいくつか掲げる。

驚嘆の即々生セックスより
 千春が素っ裸のまま髪を直しながら、業界に入ったときの想い出話を始めた。
 大阪より西の育ちで、最初は金津園ではないどこかの店に出たということはベッドプレイの前に聞いており、今度は、初めて客をとった日の惨めな気持ちを熱っぽく語った。
 千春は、セックスは好きだけれど、お金と引き替えに不特定多数の男とするのは絶対に嫌だ、でも、背に腹は代えられない、そう思ってソープ店に入った。
 最初の客がとっても酷い奴で、横柄で乱暴で、クリトリスをかきむしり、我慢のできない奴だった。
(もう、これはお金じゃない! こんなことは絶対に嫌だ。いくらお金を貰うにしたって、ここまで自分を落とさなくてもいいだろう。どんなにつらいことがあろうと、嫌だという気持ちは抑えて風俗で働こうと決心していたけれど、これではあまりにひどすぎる、情けない!)
 そう千春は思った。
 それで、店長の胸にすがり、「もう私は嫌だ! 絶対にイヤ!」と叫んで大泣きした。
 店長が、とにかく今日1日辛抱してみないかとなだめるから、不承不承従った。それから後2人の客につき、もううんざりだったけれど、逃げ出すわけにはいかないので我慢して働いた。
 その男達が普通のおとなしい客で、最初の男よりはうんと紳士に思えて、それで千春は安心した。
「もし客の順序が逆だったら、絶対にその日に店をやめていたと、私、思うわ。それで、幸か不幸かソープランドの仕事が今日まで続いているの」
 梳る手をとめて千春が呟き、ニコッと笑った。
 初対面でこの手の話を聞いたことはあまりなかった。
 出身地を明確に言わないのはマットプレイの後の会話と同じだけれども、初めて客をとった日のつらい気持ちを感情も露わに訴えたのが意外だった。

ソープ遊びを語る2より
 ソープ嬢を二、三年もしていると、何しろ相手をする客が四十代から六十代の落ち着いた男ばかりだから、本人も存外と大人びてきて、体験談を面白おかしく語るようになる。
 大勢の人間に常に一対一で対面し、相手の仕草や表情を見て心理や人柄を推察するという人間観察をしておれば、人の心は成長する。そういう点で、ソープ嬢は決して堅気の女より馬鹿にはできない。若くして人情の機微は判っているというような女の話がとても興味深かった。
 一番興味を持ったのは新人が受ける仕事の講習だ。
 講習では、挨拶の仕方、仕事の段取り、男の下半身の洗い方、ローション液の作り方、マットプレイのやり方、困った客の対応の仕方など、様々なことを教わる。
 昔は、素人の乙女の羞恥心を考えてベテラン嬢に指導を頼むことが多かった。
 ベテラン嬢ではなくて、店長やマネージャーが自ら指導に当たることもある。
 講習しているときには射精やペニスの挿入は勿論、勃起させることもよろしくなく、マットプレイやフェラチオの実技指導をしていて、こらえきれずに射精しようものなら、一緒に講師役を務める年増の姐さんに小馬鹿にされ、新人と講習者の二人だけの講習であれば口止めが必要で、社長にばれると首になる、と聞いたことがあった。
 存外謹厳なものだと感心し、しばらくはどの店の講習もそのようにしていると思っていた。
 しかし、女に新人講習のことをよく尋ねたから、店長の中にはやたら講習好きで新規採用の女と必ず本番をする男もいるということがそのうちに判った。
 私はいろいろなケースを耳にした。
「貴女、店長の講習のとき、店長にあれを入れられた?」
「ううん、……貴女はどうだったの?」
「私、入れられたけれど、ちょっと動かしただけであれを抜いちゃって、『うん、よし』と店長が言ってたぁ。何が『うん、よし』なのかしらぁ?」
 挿入までされた娘とそうでない娘があるのは、必ずしも魅力の有無ではないだろう。魅力を感じて嵌入したなら、何もすぐに抜く必要はない。ソープでは客とセックスをするのだと女が判っているのかどうか、躯で確認しただけなのかもしれない。それを口頭で頼めば売春の強要になる。
 講習者が特定の女に挿入したのを好意的に解釈すれば、そういうことかもしれない。
 講習は職業を教える神聖な行為で、ペニスを怒張させるような淫らな気持ちは邪道であるとする考えは理解できる。
 でも、新人にペニスの愛撫の仕方を教えるなら、怒張させないと授業にならない。エロビデオの男優のように、容易に怒張し、女に存分に掌と唇の愛技をさせても簡単には噴出しないのが、ソープ指導の心得として一番ふさわしいと思う。

桂木 2より
 マスターズに来たのは、前の店があまりにもはやらなかったからなのだが、桂木はそのときのことを私に語った。
 一度この業界に入った女が店を替わると、講習をしないのが普通でも、マスターズはやり方が違っていた。
 桂木は、マスターズの男にマットプレイを実演するように求められて、「私、そんなこと、今まで聞いたことがないわ。お金を戴かなきゃ、嫌よ」と、不平を言った。
 すると、有料にしてもいいから仕事の仕方の確認を受けなければいけないという指示で、マットプレイを実演することになった。
 お金を貰う以上は、セックスまでしなきゃいけないかなぁ、と思いながらプレイを始めると、相手となった男は、たまたまどこかの店に頼まれて「お茶消し」に行って来た直後だった。
 お茶挽きになりそうな女がいる場合に、業界の男が入浴料をロハにして貰って客になることを「お茶消し」と言っていた。店に出て、客が零の、女の不満は何としても抑えなければならないし、また、お茶挽きの女が出たと噂されるのは大変不名誉だった。
 それで桂木は、講習をする男が肝心なことをしてきたばかりだから、結局挿入行為はしなくて済んだ。
「私、それまでの店ではちゃんと指名を取っていたのよ。なのに、講習なんかさせられて、ちょっとむかついたし、相手がお茶消しに行った後というのも癪だしぃ。だから、あれがちゃんとした形になるように協力してあげなかったわ。第一、店の人とするのは嫌だわよねえ。儲けたわ。約束通りお金だけ貰っちゃって、悪かったかしら。でも、後になって、私が講習にお金を貰って、それで、セックスさせなかったことを皆が知っているのよ。嫌になっちゃったわ」

ソープ道入門2より
 一番羨ましいのは、入店した新人の女に仕事の講習ができることだよね。
 新人の講習で本番行為をするものではないという掟もあるけれども、店の男が講習の際に、ついでに無事祝着至極にさせて貰うために、新米嬢にお金を払って本番までしたという話を、僕はよく耳にしたよ。
「講習とはいえ、男のあれをかちんかちんに張らせておいて、それでパンツの中にしまえというのは気の毒よ。そんなの、男の人はたまらないわよねえ。私はちゃんと最後までさせてあげたわよ」と、僕に語った女もいたね。桂木というマスターズの女だけれどね。
 それで、講習については、桂木から聞いた話が一つあってね。
 桂木がいた店の店長が替わって、その新しい店長が女に、「君のマットのやり方を見せて欲しい」と言ったんだ。
 桂木は、冗談じゃない!と思ったが、店長の話では、前の店はコンドームを使わなかったけれど、その店は必ず使うことにしているので、コンドームをどこに隠しておくのかとか、つけるタイミング、装着の仕方なんかを確かめておいて、新人に講習をする時に説明ができるようにしておきたいということだった。
 サックをつけたことが男に全く判らないようにして射精させる女もいるからねえ。
 ベテランのソープ嬢なら、本来は、素っ裸になって店長に仕事の仕方のチェックを受けることはないけれど、そういう希望ならばと納得して、マットプレイの実演に応じた。
 彼女は新しい店長にインサートも射精もさせずに、それでも、正規の料金を要求した。だから、仲間には、ちゃっかりしすぎだ、とあきれられた。

ローザ 3より
 私はソープ業界のことには興味があったから、ローザに新人講習のことを尋ねた。
 ロイヤルヴィトンでは、店長が堅気からこの稼業に回った男で、業界のことをあまり知っていず、オーナー社長が実務に結構口を出していて、店長にさほど権限がなかった。それで、講習も店長に任せず社長が自ら行い、初物食いを楽しんでいた。
 ローザがその店でデビューすることになって、社長から講習を受けることになった。
 で、もともとソープについての知識があったから、ベテラン姐さんや店長やマネージャーではなくて社長が自ら講習を行い、しかも、その社長が椅子洗いのときからマットプレイの指導までやたらと尺八を要求するので、変だなと思った。
 社長が上にのっかって来て、とうとう入れられてしまったとき、クレームをつけた。
「あのー、講習でそこまでしていいんですか? そういうことになっているんでしょうか?」
 そしたら、社長は嵌めていたものを外した。
 その想い出話をローザが仲間にしたら、それを聞いていた入りたての女が話に割り込んだ。
「私は社長に最後までされてしまったわ。中で出されちゃった。あの助平親父に!」
「そりゃ貴女、講習でそんなことするなんてひどい! 私、社長に掛け合って、料金、貰って来てあげる」
 古参の姐さんが声を荒げて叫んだ。
 相手が社長だから、それ以上ことを荒立てたくないと本人が頼んだので、交渉には到らなかった。

夏美 3より
 重役室に出ることにしたら、講習を受けることになって驚いた。
 疑問に思いながらも従ったら、社長が出てきたので夏美はまた驚いた。
「店の子が『うちの社長って、とっても助平よ』と言うから、どんなふうに助平なのかと思ったんだけど、私、全く驚いたわ。講習するというので、(えっ、素人じゃないのに、講習、受けなきゃならないの!)とびっくりして、店長が相手だろうと思っていたら、社長が自分で出てきたので、また、えっ!となって、それでマットを始めたら驚いたわ。社長、私のあそこを舐めるのよ。講習でよぉ。そんなのないわよねぇ。もう何年もこの仕事をしているんだし、大体、私、生理中だったのよ。だから、講習を断ろうかと迷ったけれど、しつこく要求するんで、まあ、終わりかけだから大丈夫かな、と思って講習を受けることにしたのよ。まさか、講習であそこを舐められるなんて思っていないじゃない」
「ははーぁ、講習で女の股ぐらを舐めるなんて、大したもんだぜ」
「それでね、マットを始めたら、おっぱいなんかに唇を這わせるので、えーっ、こんなのあり?と思っていたら、下のほうに来て、まだ少し流れているようだったけど、それでも口をつけてくるの。『お前、生理だな』と社長が言うので、『ごめんなさい。まだ生理中で』と思わず謝ったのだけど、私、何故謝らなければいけないのかなぁと思ったわ。社長は、まだ四十代の前半のようで若いのよ。だけど独身で、月に四、五回はどこかの店に行っているようなの。私は講習をさせられたけど、皆に聞いてみると講習をしなかった子もいるのよ。社長の好みで選んでいるみたいだけど、そんなの、不公平よねえ」
「選ばれたお前が不愉快になることはないだろう。大体、おまんφ、舐められるのが大好きなんだから」
「いやよ、気持ち悪いだけだったわ」
「ははーぁ」
「うちの子で、この店に来る前の店で、社長が客で入った女の子がいて、そのときの話を聞いて驚いたわ。九十分の時間のうち、それこそ七十分ぐらい延々と躯を舐められていたんだって。発射は一回だけで、マットはせずに、とにかくベットで舐められ続けたそうよ。本当にとんでもない助平でしょ。金津園でも有名なのよ。それで、四十過ぎて独身だなんて変わっているわよねえ」
「それで、お前、濡れたんかよ。社長の長い舐めで」
「そんなので、濡れるわけないじゃないの」
 女がそれだけ長時間舐め続けられることができたということは、きっと肝心のポイントは上手に攻められなかったということだろう、と私は夏美に講釈した。

 男が講習して、その時に受講者に対して射精してはいけない、という掟を何かで見た記憶はある。あの『すずめのユキ』様が知れば激怒というのを見たような。
 しかし、私が聞いた範囲では見事射精というのも多かったような記憶だ。でも、このことはやはり聞きにくい。嬢も答えにくそうにしている。
 今金津園の高級店は基本的に先輩の嬢か引退した嬢に講習を頼んでいるようだ。1万円とか3万円とか聞いたことがある。生徒が支払う場合と、店が謝礼を出す場合とがあるようだ。
 採用される側から見たら、店の男にセックスされるどころか裸体を見られるのも嫌なものだろう。
 次は私が以前金津園ワールドにしていた啓蒙活動の書き込み文だ。嬢の指導に関するものを集めた。

「姫はどうやって高度な接客技術を身につけるのか?」という質問に対して
 たとえ十五歳の女性でも、魅力的に見える歩き方、一番男の心をつかむ笑顔、おねだりするときのコケットリーの出し方などは考えているものです。
 だから、二十を超えたソープの女性は、客の前で股間を洗うときにどういうふうにしたら美しく見えるかとか、先に男が入っている湯船にどういうふうに片足を上げてどういう角度で風呂に入り込むのが妖艶に見えるかということを研究します。自分が服を脱ぐときの脱ぎ方も研究します。使用後のティッシュの当て方からタバコの持ち方まですべて女は工夫します。
 女は男と違って他人の目を気にする生物です。
 接客技術のうち性的なことは、私のようなアドバイス好きな客からテクニックを入手します。その周辺部の職業関係事項は先輩や仲間から教えられます。
 女の控え室の会話は豊かです。例えば、何の長さが短めの客に対して、何の長さの話は絶対にしないこととか、口臭のある客に対してそれを絶対に指摘しないこととか、客が熱弁を振るっているときにはつまらない話でも聞いている振りをすることとか、パンツにうんちが付着していても知らぬ顔をするとか、ベッドに寝るとき長髪をどういうふうに枕に流すかとか、NGの言い方とか。いろんなアドバイスが出ているでしょう。
 売れっ子は同性から見ても魅力があります。だから、相づちの打ち方、話に聞き入るときの眼の表情、良いところをまねします。
 肯定の言葉を「うん」から「ええ」に直しもします。男の前で「わっはっは」と豪快に笑わないことも研究します。
 こういう心がけがある女は16では全くの田舎娘イモ娘だったのが、26では男をヘロヘロにとかす女に変身します。ハマり甲斐がありますねえ。

「業界素人の教育は誰が行うのですか?」という質問に対して
 一度でもソープで遊べば、自分がもし入店したての素人女の立場になれば、相当勉強しなければならないことが多いと気づかれると思います。
 手順を一通り理解するだけでも大変です。……椅子洗い、マットプレイ、ベッド、その難しい行為だけでなく、検診、タオルの用意としまい方、服の脱がせ方、下着の扱い方、ローション液の作り方、イソジン溶液の作り方、ゴムの準備の仕方、その後処理、床やマットについたローションの洗い流し方、客を転ばせない注意、浴槽や助平椅子の洗浄、同僚とのつき合い方、店の決まり、女の班編制、性病の見分け方。
 表面的に知ることだけでも、新入社員が会社の研修を受ける以上に大変です。
 更に、包茎の客の扱い方、ゴムがつけられないほどの短小の扱い方、クリトリスを強く刺激する男へのたしなめ方、客がゴムなしを要求したときの断り方、デカちんの場合の断り方、イキにくい場合の扱い、病気持ちの場合の対応、ピルが躯に合わないときどうするか、下り物が多いときはどうするか、値切られたときどう言うか、用意していない飲み物を頼まれたときどうするか、客が顔を見られたくない男だったらどうするか、客が高額なプレゼントを持ってきたときの対応の仕方、水蒸気の多いところでどういうふうに化粧をもたせるか、ローション荒れへの対応、酔っぱらいへの対応、毛切れ防止、ストーカー対策、応用問題は限りなくあります。
 もともと男のアナルや金的など洗ったことも舐めたこともない女性が、そういうことをするのですから、男の躯の洗い方から丁寧な説明が必要です。
 不特定多数の男に金銭で身体を任せる勇気を持って入店しても、一度に高等技術を教えようとすると、全くの素人娘は驚いて逃げてしまいます。
 だから、ソープの店長は女性の性格を見抜いて、その子に合った指導を数回に分けてします。女性は店の従業員に身体を見られたくないですから、普通は店長が講習します。ただ、同性が教えた方がいいこともありますから、店長とベテラン嬢のコンビで教えることが多いです。
 男の講習者が被講習者と合体までしているかについては、店によって違います。
 講習は職業を教える神聖な行為ですから、合体は絶対にしない店もあるし、合体しても発射はしない店もあるし、全く逆に、数回の講習で毎度発射まで待ち込む店長もいます。
 僕自身は、女性が身体を合わせているときにどんな癖があるかわからないから、一応合体して、確かめるべきだと思います。(仕草等の癖だけでなく、過度のプレイに耐えられる通路であるかどうか、通路が異常な形になっていないか、狭すぎないか、広すぎないか、確かめておくべきでしょう。狭すぎれば、炎症をおこして痛いと言われれば、仕事を休ませなければなりません)
 ヘルスでも、講習はあります。必ずフェラをさせますが、「絶対に抜かないでね」と声をかけることが多いようです。ここにも、講習は神聖な場という意識が働いています。
 もちろん、店によって様々で「私、講習を三回もさせられて、全部発射させられたわ」と語った女もいました。
 私がヘルスの店長なら、抜くまでやらせます。何故なら、抜いたものの処理の仕方・ティッシュを使う動作をチェックしておく必要があるからです。
 いかにも汚らしいものを吐き出すような仕草をさせてはなりませんから。
 経験者が店を変わる場合は、講習しないのが普通です。

「人気のある店で働きたい」というソープ嬢の願いに対して
 過激なことができるなら艶グループ、容姿と若さに自信があるなら、猫系ジャパン系を選べば稼げます。後は表通りの店と漫遊記等に美女の写真をたくさん出している店なら大体間違いがないです。
 表から三本目の通り(ダイヤモンドクラブとヴィーナスに挾まれた通り)には、店がお茶を挽く事件が起きるような店がいくつかあります。
 これ以上のことはここには書けません。同業の姫から聞くことが一番です。
 なお、繁盛する店で稼ぎたいと思うのは少し間違っています。客を呼ぶのは店ではなくて姫です。繁盛する店で自分だけは本指名が稼げず、フリーの客がつくのを待っているのでは情けないことです。私が入店すれば店にはお茶を挽かせない!と心意気がなければどこの店に行っても惨めです。
 要は、どの店に行っても良いのです。自分が本指名を月二十本以上とれるように、客の気を惹く努力をすればいいと思います。人気の乏しい店で本指名を三十本もとれば店からは歓待されて、仲間からは尊敬されて、とっても気分がいいでしょう
 普通の器量があれば月三十の本指はそれほど難しくはありません。ハートの問題です。会話力があって笑顔で応対すれば、金津に来るたいていの男はノックアウトされます。それで、巧妙な手と口の技があって、後は「貴方、素敵な方ね」と呟けば、十人のフリーの客のうち三人は返すことができるでしょう。

「ソープで働きたい」と思っているヘルスの女に対して
 今の金津は昔のように荒稼ぎができるところではありません。(顔出しできる超別嬪でない限り) 衣服と美容、仲間との交際、すべてにわたってヘルスよりゴージャスで必要経費も大きくなります。
 以下の条件をすべて満たす場合にのみ、ソープへ移られることをお勧めします。
  1.見た目、25歳以下に見える。
  2.漫遊記等に出ている金津の女性の顔と比べて、その平均より良いと思う。
    (少なくとも、下位三分の一には入らない)
  3.平均以上のスタイルだと思う。(Wは63センチ以下、但し身長との相対関係)
  4.ヘルスで働いていたとき、店の仲間の平均よりも、本指名を稼いでいた。
    (在籍が短い場合……二週間以内に結構お客が返った経験あり)
  5.男性と喋るのが愉しいと思う。エッチも好きだ。
  6.茶髪ではない。髪は長い。躯にはっきりした手術の跡がない。
  7.ヘルスで働いていたとき、客の脱いだ衣服もパンツも靴下もたたんでいた。
  8.ピルを受け付ける体質である。(防具を使うとしても、ピルは飲む必要がある)
  9.重いアトピー体質、重い花粉症等に該当しない。
 10.ソープ店の店長の面接を受けるときに、足を組んで煙草を吹かすような性格ではない。
 ソープで働く場合は、80分以下、90分、100分、110分以上、のどの店で働くかが大変重要です。
 10ケの検討テーマのすべてに花丸印がつくなら、100分以上、○印なら90分以下の店を選ぶ方が、どちらかといえばいいでしょう。
 どの店が過激なサービスを要求し、どの店が女の子に自由にやらせているかは、自分で研究してください。(熱烈サービスが苦にならないならどちらでもいいけれど)
 ヘルスとソープの違いで忘れてならないのは、客層の違いです。
 ヘルスは40以下の男を捉えればいいのに対して、ソープは40以上の男を掴まなければ稼ぎになりません。
 ヘルスでは、ノリよく喋って口の動かし方がよければいい。ソープでは、女を磨くことが必要です。
 自分の女の魅力がいかほどのものであるかは、ソープに来るとよくわかるし、ソープで働くことによって、女の魅力を叶姉妹のように高めることが可能です。

 結構厳しい書き方をしましたが、その心は次の通りです。
 ヘルスで稼いで生きていけるなら、何も無理して売春をする必要はない。フェラ射精と膣内射精では意味合いが全く違う。(私個人としては、同類と考え、何らの差を認めないけれど)
 このことは、その投稿欄には書けません。私が大好きなソープ嬢を悲しませたくないですから。
 要するに、わかっていても他人から指摘されるのはいやなものです。

 金津園のソープ嬢から以前興味深い話を聞いたことがある。
 新米の女が店長の講習を受けて、男の股間の洗い方から始まって、飲み物を勧めるタイミング、フェラチオとかペニスの手もみ、ローションプレイのやり方などを指導され、うんざりして、奴隷的奉仕にも限度があるぞ!とばかりにむくれていると、先輩のお姐さんが言ったそうだ。
「あなた、それは自分の身を守るためにやらなければいけないことなの。自分を守るために必要なことなんだから、きちんと理解して身につけなければいけないのよ。サービスのテクニックなんかそのうちに覚えられる、私は新米だからこの程度でいいわ、なんて思っていたらだめよ」
 確かに、ペニスの洗浄から愛撫まできちんと理解していないと、自分の身を守りにくい。これは、衛生面からだけではない。
 男を圧倒するようなサービスをしてやることが、男に主導権を与えずに、自分のペースでエッチプレイができることになり、そうなれば、男の手荒な指使いでバギナやクリトリスを傷つけられたり、延々とど太いペニス(若しくは、邪魔なほど長いペニス)の無配慮な突き込みを受けて、子宮内膜炎に罹る危険性が薄らぐのだ。
 これは大変結構な状況だと思う。
 女にとって、セックスとかエッチ行為とかが下手くそな男が主動的に行為することが一番怖い。
 ひどい愛撫(力が入りすぎた愛撫・痛いだけのペッティング)をされるというのは、男に全く悪気がなくって、ただひたすらに無知な場合とか、亢奮してしまってセーブが効かなくなる場合でも結構あり得る。
 男のマグロ化現象は、風俗嬢にとってはある意味では一番安心なのだ。(嵌めるときだけは男が上になってくれればね)
 心の中では「この、射精だけ男がぁ! 気色悪い顔をして、さっさとイキやがれっ!」と軽んじるような客でも、棹をきっちりいらってやると、その度にだらしない顔でピクピクしてペニスを復活させ、結局3回も射精し、投稿板に「3回やれた」と喜びの報告をしてくれるのだ。
 これは微笑ましいけれど、こんな男ばっかりでは、女は『相互歓喜』とはほど遠いセックスしかできない。「ソープは王様プレイでいい」と本気でほざいている連中は、私にいわせれば情けない男だ。
 特に、自分の安直射精能力の度合いやら、男としての魅力のレベルを抜きにして、『3回戦させてくれる女』、『3回戦させてくれない女』とレッテルを貼って2ちゃんねるなどに書き込む男というのは本当に最低の男だ。
 嬢が攻撃的愛撫を多用することによって、仰向けの男が勝手によがっている時間が長くて、それに満足しているなら、下手くそな指の動きでごちゃごちゃ肉体をおもちゃにされることもないし、乳首いじめに悩む必要もない。
 女上位で自分が主動的に振舞っておれば、ペニスでバギナの奥をついて子宮内膜炎になることも、性器の入り口や奥を男の指や爪で傷つける恐れもない。
 愛想のいい応対をして男をすっかりその気にさせ、しかも、ペニスを上手にこすりまくることができれば、どんどん仕事がしやすくなる。
 こすってこすってこすりまくって、ペニスを最大限におっ勃てさせていると、男はペニスをバギナに嵌めたら、すぐに射精してくれる。女がよがるふりをするだけでイチコロだ。二度ファックしたい男もすんなり勃起してくれる。
 これは、職業としてファックをする女にとっては大変素晴らしいことだ。男の気をそそる振る舞い方を理解し、最強度に勃起し続けるテクニックを身につければ、とにかく損をすることはない。
 そして、男がヒィヒィとよがっているのを眺めるのは大変愉しいものだ。男を操っている感じがする。男の操り方がわかれば、男を操ることはフライパンで目玉焼きを作ることよりも簡単だと思うのではなかろうか。そして、ここまで至れば必ず指名数が伸びる。
 だからこそ、愛撫のテクニックを磨かねばならないのだ。金津園の場合艶グループの有力嬢は皆このやり方で指名を稼いでいる。
 そして、私は艶グループ以外の店の若い嬢にこの取り組み姿勢とペニス愛撫の技術を教え、毎度彼女たちから感謝を得て、アナルセックスやハメ撮りなどの超親密行為を引き出していた。
 優しさ、親切、圧倒的存在感、この三本柱が嬢の破天荒な協力を生むと思っている。

 ここで店長がソープ嬢に教育しておくべきことについて考察しよう。
 私は大勢のソープ嬢に対面して、漫然と時を過ごすようなことはなくしっかりと観察しているし(とにかく遊興記を書くというテーマがずっしりとあるのだ)、更に、出来事をよく反芻しているから、女の所作について比較がよくできる。できるだけ具体的に論じよう。
(1) 接客態度……顔を合わせた時
 エレベーターの中ではよそよそしい態度で、部屋の中に入ってから、それこそ三つ指ついて挨拶するようなソープ嬢がいる。
 エレベーターの中は単なる案内の時間で、仕事は部屋に入ってから始まると考えているのか、単なる人見知りの気後れなのかわからないが、部屋に入ってマニュアル通りの挨拶ができるのなら、最初の無口は態度を改めてほしいものだ。
 エレベーターの中から、客の心をいかに惹き寄せるかを店長が指導すべきだ。具体的な口上事例をミーティングで皆に研究させるのが良いと思う。
 要するに、初対面で客の方から調子のいい言葉をかけて、ぐいっと接近するのは、妙な自信家の色事師気どりでない限りしにくいのであって、それを助けるのが、ソープ嬢の言葉のかけ方、視線の投げ方だ。エレベーターの操作ボタンや通過フロアーの数字を見ているのでは良くない。
参考:高身長女に嵌め通い2より。
 エレベータの中で対面すると、私が雪江の横に並んだにもかかわらず、雪江は体の向きを90度変え、きっちり正面から会釈し、朗らかに挨拶した。
(2) 接客態度……全般
 非艶グループの店からは(NSや即即プレイの)艶グループの店は腹立たしいかもしれないが、顔を会わせた時・服を着終わった時の態度が艶グループの店の女は大変良いことにもっと思いを巡らすべきだ。
 歯ブラシの渡し方にしても、黙って差し出す、「歯を磨いてください」と声をかける、「歯ブラシ使われますか?」と聞く、の三つがあるだろうが、どれが一番感じがいいかと言えば、最後だろう。(もちろん、エレベーターの中で口臭がぷんぷんというのは別だ)
 艶グループはこういうところまできちんと教育している。
 今の若い女というのは、どの動作も確認して教えてやらないと、理想の女のポーズが取れない。ポーズ、見かけだけでもいいから、徹底的に調教したほうがいいのだ。
 見かけだけでもきちっとやっているうちに心まで伴うようになるものだ。
 ベッドを始める前に、黙って明かりを暗くする(結構多いのだ)、「暗くしていいですか?」と尋ねる、「暗くしますか、それとも、明るいほうがいいですか?」と尋ねる、この三つぐらいのパターンがあるだろう。
 どれが一番感じがいいかと言えば、明るさの選択を問うのが一番だ。わかった女はこの最後の態度だ。店長はこういうところをしっかり指導しなければならない。
 こういう観点で接客しておれば、他のことにも、より良い方向へ動作が展開するだろう。
 私がいつも思うのは、女に対する店の教育不足だ。
 やっぱり、新人の女が、三日ぐらい働いたら、もう一度動きのチェックをすべきだと思う。
 たとえば、最初女が自分の体を洗うのは、どういうふうにしたらいいか。こんなことでも、新人はわからない。マットプレイなんかで頭が一杯だからだ。
 最適な所作を考えるに当たって、必要なことは、(1) 合理的な動作であること (2) 女の魅力を引き出す動作であること この二つであって、この観点から動きを決めればいい。
 女がいつ自分の体を洗うかについては、即ベッドプレイがない時には次の手順が良いと思う。
1.お互いが裸になる。
2.男を風呂に導く。
3.男が湯船に浸かっている間に、椅子洗いの準備をする。
4.椅子洗いの用意ができたら、女は自分の体を洗う。
 これでやれば、女が椅子洗いの支度をしている間、男が裸のまま居間でぼーっとしている必要がない。それどころか、全裸の女が立て膝で石けん液を作っている姿を観賞できるし、男は風呂に浸かりながら、女がシャワーでおまんφを洗浄しているのが眺められて、欲情できる。
 以前に、BBSで「(俺の)体を洗いもせずに、風呂に入ってと言われた。湯に浸かった後から石鹸を使うなんて、とんでもない女だ」と書いてあったのを見たことがある。
 流さずに湯に浸かったところで、銭湯ではないのだから誰にも迷惑はかからない。椅子洗いの準備をする間は湯に浸かっていてくださいという配慮を、『だらしない女』と認識しているのだから、野暮な奴というのはとことん野暮だということがわかる。
 こういう人は金輪際クンニリングスができないだろう。そのくせ、フェラチオだけは要求するのだから、許せない。
 こんな潔癖性の男がいるから、「椅子洗いの準備をする間、先にお風呂に入っていますか?」と尋ねるのがいいのかもしれない。
 あと、女の湯船への入り方も教えたい。
 勿論、女は男と一緒に風呂に浸かるというのが大前提だ。そういうことをしたくないという女は、店長は叱らなければいけない。
 女の湯船への入り方については次の通りだ。
浴槽に入る動作には
1.一旦縁に腰を下ろし、それから足を上げて浴槽の縁を通過させる入り方
  これは、客に体の前面を見せるやり方と、背中を見せるやり方の二つがある。
2.立ったまま跨ぐ入り方
 やっぱり前者の動作のほうが女っぽいだろう。まっ、これは湯船のサイズにもよるが。
(3) 男と女のプレイ
 先ず、男の顔を見て会話せよ、と指導すべきだ。
 男が、自分の頬に何かついているのかしらと心配になるぐらいで丁度いい。本指名が稼げない女というのは、男の顔を見て会話をするという心がけのない女が多い。
 それと、早めに男を裸にするということが大事だ。同時に、女も早めに裸にならねばならない。客にもいろんなタイプがいるから絶対にというわけではないけれど、二人がさっさと裸になるのが良いプレイの始まりなのだ。
 部屋に入ってなんと8分後に女がショーツを脱ぐようなやり方をしていては駄目だろう。
 ペニスの洗い方で、ソープ嬢としての腕がかなり察知できる。ということは、ペニスの洗い方が上手であれば、応用動作で、プレイがうまくなることが考えられる。
 ペニスの洗い方が上手であるというのは、プレイが大胆にできるということにつながる。やはりこれは、新人講習後も徹底的にフォローすべきだし、女同士で研究会をさせるのがいいと思う。ちんちんは洗いながらバキンバキンにさせるものだ。
 ペニスの手こきとフェラチオについては、疑似ペニス(張り型)を用いて講習会・研究会を行ったらよい。手こきの方法については良性記に再三再四出ているから、それをテキストにしてやったらいいと思う。
(私が店長ならば、エロ動画を女に観賞させ、フェラチオとかファックのやり方を研究させる)
 ペニスの洗い方にしても、ペニスの手こきのやり方にしても、フェラチオのやり方にしても、男の服のしまい方にしても、キスのやり方にしても、サービス料の貰い方にしても、こうしなければならないという絶対的なものはなかろう。
 しかし、こういう動作について、まるで考えなしの一人合点の女も結構いる。新人や指名の少ない女にこういうのが多い。
 何でも確認してやることが大切だ。また、そこまで細かいことまで大きな顔でチェックができ、チェックされる側から反感を受けない立場にあるのが、店長やマネージャーだろう。
 しょうもないミーティングをやるぐらいなら、さほど女を知らないもてない男をいかにたくさんノックアウトして、金を遣わせるか、この最大重要テーマについて、真剣に研究会、勉強会、研修会を開くべきだ。
 こういった集合研修は女同士の連帯感と協調を呼び、すべてが良い方向へ向かう。害毒になる女もはっきりわかり、放逐の決断がしやすくなる。
 勃たないちんぼをいかに勃たせるか、射精の遅いちんぼをいかに速やかにギブアップさせるか、イカせやすいファック、こういう自分のためになることは、女同士で研究させることが大切だ。
 店長が、遊びがわかった男なら、自分の陰茎を利用して実技中心に具体的に教えることも必要だろう。
 ファックの最中の視線や表情と足の位置の研究、こういうのも効果的だし、おとなしい男をその気にさせる誘導の仕方、態度のでかい男のたしなめ方、いろいろ実例を元にして具体的に学習させたら良い。
 女の身だしなみも教えなければならない。身だしなみといったって、着服姿の身だしなみは皆きちんとするだろうから、M字開脚した時の身だしなみだ。
 要するに、プロの女はおまんφが美しくなければならない。大陰唇の毛の処理を勧めるべきだ。
 艶グループの女が好評なのは、即尺と生の中出しだけが理由ではない。きっちりキスをし、指入れもできるだけ受け入れている。男の股間を精一杯愛撫しようとする気持ちが立派だ。
 当然のことながら、キス拒否派の女は折伏すべきだ。レベルの低い接客をする女が一人でも許されれば、仲間はそれを見て自分もNGを育てる
 勿論、ひどい客にNGを主張するのは許してやるべきだが。ほんと、ひどいのがいるから。
(4) 私が店長だったらこうする
 私が店長だったら、ミーティングは、指導形式と討論形式を併用して、実際の問題点について徹底的に深堀する。目的は本指名のアップと客の満足度の向上だ。
 私は、女が器量はやや芳しくなくても男の心をとらえる腕があれば、本指名を40本とることは可能である、とよくわかっているから、女に徹底的に言い聞かせる。
「甘い態度をしなさい。助平そうに振る舞いなさい」と。
 一回こっきりの客とリピーターになりうる客とを見分けて、前者の客には、どこにもまるで好感の抱けないような男であればそれこそ最低限のことをすれば良い、後者の客に対しては打算的に作戦せよ、後者の客をきちんと捉えることができるなら、2ちゃんねるでどのように『地雷』呼ばわりされても気にするな、そのように言い聞かせる。
 女のわがままは許さない。個室待機は極力縮小運用とする。
 異常出血にしても、陰部に疣ができたときでも、彼氏に金をせびられたときでも、指名がとれない悩みでも、女が相談に乗ってやるのが一番だ。男が相談に乗りにくいことは店の女が相談に乗ってやる雰囲気、これを作ることが重要だと思っている。女の協調意識と連帯感と互助の精神が店の中に生まれることが大切なのだ。(こういうことが嫌われるRグループは相当変だ。その狙いは何なのだ!)
 新人については、二人ぐらいの女にバックアップを頼む。
 女同士の競争心をかき立てるように運営し、部屋持ちの運営は、女の1〜2割が部屋持ちになれる程度に基準を落とす。(部屋持ちというのは女の自尊心を随分くすぐる。活性化の強力な武器だ。一人も部屋持ちになれないような厳しい基準ではダメだろう)
 しかも、明るい声で挨拶をしあう控え室の雰囲気を作る。
 ミーティングでは成績をきちんと発表する。徹底的に本指名を重視する。P指名は事前予約に限ってP指名と認める。評価点は本指名5ポイントに対して、雑誌に顔出しのP指名は2ポイント、非顔出しは1ポイントと評価する。(Rグループは、店に来たことのない客にまで指名成績が推察できるから、これは酷すぎる)
 ふりの客に対して本指名は女の手取りにできるだけ差を付ける。サイトを出している女、雑誌に顔出しする女については、しかるべきバックを与える。
 ユニフォームは使わない。服飾と化粧は女に競わせるのが一番だ。
 そして、態度の悪そうな客は無理に入れるなとボーイに言い聞かせる。
 業界を経験している女が入店しても、実技講習は必ず行う。私が教えることは、女がどこの店に行っても、男に悦ばれ、本指名を増やせる技だから、遠慮なく講習する。
 教えるポイントは、ペニスの刺激のやり方。すぐに射精に至る軟弱なペニスが相手だったら、愛撫なんて殆ど何もしなくてもいいけれど、しっかりしたペニスなら、巧妙な愛撫が客に悦ばれる。
 それは男がまな板に乗らなければ女にはわからない。
 そして、ファックまで必ずする。そのファックは、マットではなく、ベッドでする。ファックまでしておかないと、女にどういう悪い癖があるかわからない。疣痔があるかもしれないし、股関節の可動域が狭い女だっている。バギナの狭さ、広さ、奥行きもチェックしておく必要がある。
 講習で本番とはとんでもないとするのは、素人のやっかみだ。
 たとえ親密になっても、客にプライベートなことを打ち明けるのは、とにかく慎重にせよ、と口が酸っぱくなるほど教える。
 たとえば、どんな車種の車で通っているのか、どこに車を駐車しているのか、タクシーで帰るのか、何時頃のJRに乗って帰るのか家族構成はどうなのか、商業高校を卒業したのか、などは仕事には関係がない。本来客に教える必要のないことだ。
 そして、緑の項目が基本的には無害なことであるのに対して、赤の項目は、ストーカーやら仕事帰りの金銭強奪やらにつながる。狙われたら、確実に不愉快なことに結びつく。答える必要はないし、質問されて答えておかないと、常連客だから角が立つと思うなら、ウソを言っておけばいい。それぐらいにガードを固めなければだめだと言いきかす。
 ましてや、「昨日は、○△ちゃんの赤いセルシオで、柳ヶ瀬の□△○◎★という店に行ったのよ。○△ちゃんの行きつけの店で、とっても楽しかった〜ぁ」なんて発言を客にしてはならない。車種と、行きつけの店の名を明らかにしてしまって、これはもう罰金20万円だ。
 KWは投稿者が女個人の車種を話題にすればそのまま載せるところだ。まことにけしからん。東海地方最大の悪のサイトだ。
 そこまでするなら、すべての投稿人には、学歴、勤務先、もっと厳密な「入浴回数」、既婚・未婚の情報、精液の粘性の程度など開示させて、掲載を許すべきだ。
(何故『精液の粘性の程度』の情報が有用か? それは、使用後のサックが捨てやすいようにソープ嬢がこれを洗う時、シャワーの奔流で床に落とした精液に、ゼリー状に固まってなかなか流れてくれない、粘着性のやっかいな物が時々あるからだ。ゼラチンのようなものがさっさと排水溝に落ちず、これを排泄者に見られたら、あんまり素敵なことではない)
 会っても女に体に触れもせず、喋っているだけで、かつ、リピート性の高い客、これには注意しろと教える。
 かなり多くの女が、こういう客を経験しており、おとなしくて、いい人と思って、指名をありがたがっているケースや、鬱陶しがってもそんなに心配をしていないケースが散見されるが、これは将来とんでもない騒ぎを起こす可能性があるのだ。
 口に出す出さないは別にして、店外デート願望と結婚願望が大変強い。
 だから、こういう客には「飽きられる」「プライベート交際は見込みなしと思わせる」、そういう誘導が絶対に必要だと教える。
 とにかくこういう客が、店でやらないのは、個人的交際でやりたいと思っているからだ。これはもう客じゃないと教える。客は店でやる人だ。
 25歳以下、かつ、風俗業界歴2年以内の女には(これは言葉通りの意味ではなくて、ガードの甘そうな女という意味)、私は次のようにはっきり言う。
「お客さん、私とエッチもしないんでしたら、もう指名をしないでください──ときっぱり言いなさい」
 一番大事なことは、女の身体を守ること。女には、暴発の寸前までペニスをこすりまくれと言う。嵌めたらすぐに男はギブアップ。これが良い。
 勿論、『指入れ』や『陰部へのフィンガータッチ』なんかは、慎重に相手を見極めて限定的に許せ、基本的にはやられるままにやらせるものではないと教える。
 ネットをしている女には「絶対に2ちゃんねるを眺めるな。もし眺めたとしても、ソープ板に書き込みだけは絶対にするな。金津園ワールドのような子供の遊び場にも投稿なんかするな」と申し渡す。「君たちの相手は、年収7百万円以上ぐらいの遊び人が勝負だよ」と教える。
 どうしても金津園ワールドに参加したい時は、どの店で働いているのか絶対に誰にもわからないようにして投稿せよ、ハンドルは仲間にも秘しておけ、店のサイト及び自分のサイト以外ではネットを利用して客を勧誘することを決して考えるな、と言う。
 サイトやブログを出す女には助成金を出す。
 そのリピート客を保持するために『店外デート』に応じることが必要になったのかもしれないと思うようになった時は、その客をすっぱりと切れ、と言う。

 艶グループは基本的には現役の嬢が講習している。極めて上手い嬢が講師になり、教え方が徹底しているので、キャリアの短い嬢は皆同じような動作になる。店でのキャリアが短いのに動作が他の嬢と少し違うのはよその店から移籍してきたというのが多い。
 講師に対して店は謝礼を出すが、受講者から受講料は取らないようだ。
 Rグループは引退した嬢に講習を頼んでいる。3人ぐらい確保しているが、ここはサイトで『再講習受講』を宣伝していることがよくあり、その再講習をさせられた嬢を見ると(なぜ今更再講習?)と思うことがある。3人の引退嬢の生活支援のために再講習をやらせているのではないかと勘ぐりたくなる。
 講師に対して店が多少の謝礼を出し、更に、受講者は3万円の受講料を払う。
 これは、出勤初日などの報酬から天引きされる。長く金津園を観察している私は、えーっ!と思う。
 新人嬢への指導は専ら口頭でするのが普通だけれど、Rグループでは随分大部のマニュアルを嬢に読ませている。まあ、作法などについてかなり克明に書かれていて、ご苦労なことだが、人間として、また、女として当たり前の常識的なこと(口頭で事足りるような事柄)が重々しく書いてあるので失笑する。
 どんな職業でも仕事というのは先輩や同輩と喋りながら、疑問を解消し、知識や技術をマスターしていくものだ。例えば、艶グループの嬢はそうである。というか、普通の店は皆そうだ。
 しかし、Rグループは違う。ここは女同士の会話を拒むというかなり毛色の変わったやり方をしているので、仕事の悩みの相談はできない。人間は管理者の言うことよりも仲間の言うことやることのほうがよく目に飛び込む。心に染みる。だから、ここのやり方は指導という観点からは狂っている。
 嬢は業界入りの前に男性経験がたっぶりあればセックスの基本はマスターできるが、どれだけ男性経験があっても技能が積めないのがマットプレイだ。だから、ソープの講習はマットプレイの指導が中心になる。
 しかし、講師が女性ではペニスの刺激の仕方というところはかなり伝授が難しい。
 だから、私は初対面の嬢に入浴するとカリ首の刺激というものを教えることが多い。とにかく皆カリ首は(クリトリスと同じぐらいに)敏感なところと思いこむミスをしているのだ。
 そこのところをしっかり教えてあげると、皆大発見という顔をする。必ずその前に「こんなにされて、痛くないの?」という疑問の言葉が出ていたからだ。まあ、彼女たちがプライベートでつきあっていた若者は亀頭が軟弱なやつばかりだったということがよくわかる。
 業界入りした後も、亀頭が軟弱な客はいくらでも会う。精力があって、亀頭が軟弱・敏感な男が4回戦・5回戦としたがる。カリが鋭敏ですぐに発射できるから疲れないのだ。
 その手の男にマットで厳しくカリを攻めたら、(手で射精させるつもりか! 何たる手抜き!)と思われてしまう。手のひらでカリを包んでグルンとこすったら腰をねじってしまうような軟弱な客が大変多いから、ペニスの先をクリトリスと同一視してしまうのだ。
 その辺のことを私はしっかりと言い聞かせる。多回数射精男にいい加減つまらなさを感じている嬢たちは私の説明が大変耳によく聞こえるのだ。
 私がソープ嬢の心得を真剣に説いて、嬢がこれまた熱心に聞き、質問もし、かつ、私のエロいジョークに心からエロこび、更に、私がとろい阿呆客を辛辣に罵倒するのを楽しんだ嬢は(平成17年以降だけで)これまで何十人といる。
 とにかく彼女たちはとろい客を散々見てきて呆れまくっているからだ。
 そんな私の毒舌と真剣な説教?に感銘した純真な女たちの共通点は、私に初のアナルを捧げたり、勇気をふるってくさいアナルを舐めたり、度胸を決めて初のハメ撮りや浣腸に応ずることだ。
 これでもって、私はそのソープ嬢への指導が完璧に彼女の心を捉えたとわかる。本気の指導は大変有用だ。彼女たちも『ソープ嬢』という職業意識に燃えているのだ。
 職業意識に燃えている非ドチンピラ女がおまんφも熱くすれば、これは本当に楽しい。
 客のざっと7割が(性行為の観点からして)ただチンコを突きだしているだけの、唐変木、とろくて、ださくて、イモで、くだらない射精男だから(金津園ワールドを眺めればそれがよくわかるはずだ。まっとうな3割のほうはあんなところに書き込みしない)、私の言動に皆感動してくれるのだ。
 私はこの手の嬢(私の指導を喜んだ嬢)に出会うたびに、毎度ガキ客の豊富なことに大変感謝していた。

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