過激店の女1

 金津園で即尺即ベッドに生嵌めという過激なプレイはもともと艶グループ7店だけが嬢にやらせていたと言っても良いけれど、平成13年から14年にかけてRグループ3店やシャトールーブルが開業してこれを定番とする店が増えた。
 平成24年の今金津園で即尺即ベッドは当たり前のように行われている。しかし、艶グループ揺籃期の平成7年から、Rグループ揺籃期の平成14年までの時期ではかなり希少価値があった魅惑のプレイだ。
 一方、当時私が通っていた洗浄を先にする店の嬢たちは艶グループの要請する行為をおぞましいものと見ていた。私も彼女たちの想いには共感していた。
 私はたとえ共感していようと生来性行為の過激が大好きだから、平成10年に至ってとうとう
──ゴム着店で嬢をその気にさせてゴムなしでするのが最善で、NS店は避けよう──
という平成4年以来の行動規範を外してトキハに入り、それから14年まで艶グループの店をよく利用した。最初の嬢がトキハの千春(仮名:驚嘆の即々生セックスを参照)だった。
 その千春がいなくなってしょげ返ったが、私はトキハで是非代わりの女を得たいと思った。それで、以前から里佳(仮名)という嬢に興味を持っていたので平成11年の夏彼女に入浴した。
 トキハの嬢はポッチャリ型が多くて、スリムな体型をして器量がまともな女が、写真を見る限り里佳ぐらいしか目につかなかった。私は里佳が大いに気に入った。
 艶グループの店・トキハの里佳は25歳ぐらいで、金津園ではもう若いとは言えないかもしれないが、それくらいの歳のほうが話がしやすいし、トキハの女の中で一番の美人だから私は気に留めていた。
 トキハは女に受付業務をさせているので、里佳がフロントにいた時に顔を見ていた。青色のチャイナドレスに包まれたボディラインがなかなかの曲線で、スカートの切れ目から覗く太腿は、背丈が150cm程度の割にはスラッとしていた。色白の顔がキリッとしていて、視線の投げ方に男の心を惹きつける妖しさがあった。
 私は6月に里佳を指名してトキハに入った。
 里佳は私を部屋まで案内する間にこやかで好感が持てた。私は何となく里佳が男性的な性格のようだと想像していた。しかし、対面すると予想以上に女っぽかった。視線の投げ方といい、唇の淫らっぽい半開きの仕方といい、気をそそる仕草を見せた。
(私が千春に丁度1年通ったことを里佳は知っているのだろうか)
 私は、里佳がそれを知っていて、私を常連客にしてやろうと意欲を燃やすのを期待した。私に一層関心を抱かせるためにどういう会話をしようかと作戦を考えていた。
「いやー、やっと里佳さんに会えたね。僕は毎月この店に入っていたけれど今年になって、2月だったかなぁ、君がチャイナドレスの姿でフロントにいるのを見た時に、いいなぁと思ったんだよ。スリットから覗いた腿の肌がきれいでね。……里佳さんは、僕がいつも千春ちゃんに入っていたのを知っている?」
「ええ、知ってます。千春さんに貴方のことを聞いていました」
「へーぇ、何を聞いていたのかねえ。それで、その2月に僕は千春に『里佳はいい女だなぁ。一度入ってみたいねえ』と言ったんだ。そしたら、千春がびっくりするぐらい大きな声で『里佳さんに入りたいなら、勝手に入ったらいいでしょ』と、まるで喧嘩口調でバーンと返したよ。僕は千春の語気の強さに驚いた。それで、千春は続けて言ったんだ。『貴方が里佳さんに会えば受付のノートで全部私にわかるんだからぁ』ってね。すごい迫力の反応だったぜ」
「あら、千春さん、私に『今度××さんが貴女に入るかもしれないわよ』と言っていたのよ。『××さんが里佳さんのこと、とっても気に入ったみたい』なんて私に話したの。だから、私、予約が入るかな、と思って待っていたわ」
「へーぇ! 彼女、そんなことを言ったのぉ。僕にはとっても厳しい言い方をしたから、その時に、こりゃーぁ里佳には金輪際入浴できないぞ、千春が店をやめない限り、って思ったよ。それで、突然千春がいなくなってしまったから、僕は君に会うことにしたんだ。……千春は君に僕のことをどういうふうに話していたの?」
「××さんのことは、『マットのやり方について、注文がうるさいの。とにかく厳しい人なの。ソープ嬢は爪を伸ばしていては駄目だ、なんて言って、とっても厳しいわよぉ』って、よく話していたんですよ」
「へーぇ、そんなに愚痴をこぼしていたのかい。意外だなぁ。あいつ、俺に会うと、顔を見ただけでおまんφを濡らしていたんだけれどねえ。『××さんはおまんφを舐めるのが上手なの。とっても気持ちいいわよ』なんて言っていなかったかい?」
「ふふっ。そんなこと、言ってなかったぁ。千春さん、貴方の予約が入ると愉しそうだった」
「へーぇ、そうなの。相思相愛だったんだぁ。しかし、君は本当にスタイルがいいねえ。顔もとても個性的だ。このお尻の大きさがいい。バーンと張り出して、なかなか太いウンコが出そうだなぁ」
「はっはーぁ」
「ねえ、この部屋、もっと明るくしない? こんなに暗くては、里佳ちゃんのおまんφのビラビラに刻まれた小皺も、お尻の穴の放射状の皺も見えなくて、僕は亢奮できないよ」
「ふふっ、××さんって、すっごく面白い人ですねえ」
 私が全裸になると里佳も下着姿になった。
 小柄な割に骨盤が幅広くて、千春が直線的で中性的なボディラインをしているのと対照的だ。細いウエストからたっぷり張り出したヒップが欲望をそそる。私の眼を見つめて、間近に迫り、私の腕や膝に触れながら喋るのが、男のことをわかっているという印象だ。
 そろそろキスをしかけてくるのかなと思うと、その通り顔を寄せてきた。互いに舌を吸い合う本格的なディープキスで、自分からは唇を離そうとしないし、吸い込みも積極的だ。
 私は、里佳が私に好感を抱いていると思った。
 そこまでの進め方は千春の初対面の時と同じだから、私は次に里佳がすることを予想した。
 予想通り里佳は千春と同様に、乳首にしばらく舌を這わせた後、ベッドに腰かけた私の足の間にしゃがんで、全く逡巡の気配なくパックリとペニスを口に含んだ。やっぱり千春と同様に即尺だった。あらためて凄いと思った。恥垢の有無を確かめるような検分がないのは、千春の初対面の時と同じだ。
 千春との違いは、千春に即尺を初めてされたとき、千春が目を閉じて咥えていたのに対して、里佳は目を開けてしている。唇と舌の動きは、千春のフェラチオが舐める動きを主にするのに対して、里佳は吸い込みがしっかりしていて、同時に唇でしごき立てるからなかなか具合が良い。
「君のフェラチオは実に吸い込みがいい。とっても気持ちいいぜ。パンパンに勃たせてくれるねぇ。……僕も舐めたいよ」
 私は、里佳にベッドを横切るように仰向けにさせた。里佳に両脚を上げさせると、外性器の全貌が露わになった。頭髪に密度があるのに陰毛はおだやかだった。
「初めて会ったのにすごい格好をさせるのね」
「うん。でも、これが一番おまんφを舐めやすい格好だよ。君は、毛が薄いんだね。処理しているんじゃないでしょ?」
「ええ。私、もとから薄いの。でも、あそこが黒いでしょ」
「うん。黒い。色素が大陰唇に沈着している。割れ目が随分短いね。色以外は子供のようなおまんφだ」
 割れ目が短いだけでなく、小陰唇も陰核茎部も飛び出し方がおとなしくて、里佳の性器は私好みの猥褻な形ではない。
 扉を開いて割れ目の中を覗いた。
 すると、ピンクの肉の壁に三ヶ所ぐらい恥垢が付着し、割れ目を開いた時に恥垢の塊が片方から引っ張られて盛り上がっていた。ラビアや陰核茎部の付け根にたまった恥垢はしばしばお目にかかるが、陰裂の中にためこんだマン滓を見たのは久し振りだ。割れ目は濃厚な性器臭がした。恥垢と性器臭の点では文句なしに猥褻だ。
 昼の2時で私がその日の最初の客であり、しかも里佳は前日が休日だから、しばらくペニスを受け入れていないに違いない。昨日風呂で割れ目の中まで洗っていないのか?、それにしても、この割れ目の中の恥垢の付き方は1日や2日程度の未洗浄ではない、とおかしくなった。
 見た目、性器はそれほど特徴のない形をしていて、クリトリスが完全に隠れている。その包皮をめくりあげるとクリトリスも小麦粉をまぶしたように霞んでいた。
 こんな隠れ型のクリトリスなら、舐めてもイカないかもしれないぞ、問題は里佳の感度なのだ……、と思ってしゃぶりつくと、クリトリスを口に含んだとたんに、案の定恥垢の味が口の中に広がった。
 ソープで働いているのに性器を完全に洗浄していないのだから、里佳は短時間の口淫を経験していても、徹底的なオーラルセックスをされたことはないだろうと想像した。
 即尺即ベッドを売り物にしている店に女を愛撫するのが楽しみな男がそんなには現れない。多くの男が女の下半身に手も伸ばさず、長々とフェラチオをさせて、合体は女上位でしている。花弁を自分の手で開こうともしない。女の奉仕を喜ぶ受動的セックスの愛好者ばかりだ。だから、女は徹底清掃のたしなみがつかない。
 現に、私は、千春、カノン、里佳とトキハで3人の嬢に入浴し、その3人ともクリトリスの頭とラビアにマン滓をつけていた。これはヘルス店並の頻度だ。びっくりだ。艶グループの客の性交渉の質がよくわかった。
 私が恥垢にかまわずクンニリングスをすると、里佳は20秒経つ前に腰を震わせるようになった。腰を震わすのも、顔を規則的に揺らすのも、喘ぎ声がほとばしるのも、里佳に成熟した女の良好な感度があることを示していた。クリトリスが小さくても、なかなかの肉体だ。
 風俗で働く女は男に手荒な指ピストンをされることが多くて、指ファックを嫌がるものだから、私は初対面では指を膣に入れることを滅多にしなかった。
 ところが、クンニリングスをしながら顔の角度を変えて里佳の会陰から膣口の一帯を覗くと、粘り気のありそうな透明の汁をたっぷり流しており、しかも膣の入り口がやけに開いていた。女陰の催淫的状況にそそられて右手の中指を入れた。
 里佳は「入れないで!」と返したりせずに、「ああーっ!」とよがり声をあげた。迎えるように大股開きするから深く差し込んでピストンした。すると里佳が身悶えしてよがるので、調子に乗って人差し指まで入れ込んでねっとりと動かした。
 クリトリスを吸いながら膣の中ほど腹の側をこすってやるのが、里佳にはとても具合が良いようだ。
 初対面なのに里佳があまりに見事なよがり方と迫り方をするので、アナルをさすって反応を見たくなった。里佳はアナルを撫でても嫌がらなかった。だから、千春の時と同様にそのまま中指をアナルの中に埋めた。ただ、千春の時は中指ではなくて、人差し指だった。
 やはり「ダメ!」とは言わないから、第二関節まで入れて微妙に動かしながらクンニリングスを続けた。
「嫌じゃないの?」
「ううん」
「存外楽に入った。しかも、動かしやすい。お尻が大きいと尻の穴も大きい。太いウンコが出るんだろうねえ」
「うん。太い!」
「太いのは健康だ。お尻は、指が入って、気持ちいいの?」
「ううん」
「止めた方がいい?」
「ううん。しててもいいわよ」
「君は、膣にしても尻の穴にしても、なかなか指が楽に動かせるんだねえ」
「そお?」
 初対面の女のアナルへ指を入れたことがあんまりない。初めて会ったのに肛門に指を入れさせるようなことをするから、これには大いにそそられた。これはアナルセックスが期待できるぞ、とほくそ笑んだ。
 ちょっと遊ぶ程度の気持ちで始めたクンニリングスだけれども、夢中になって、マン滓添加の小さなクリトリスを舐めしゃぶり、垂れてきた粘液を指に絡めてアナル拡張工事に励んでしまった。
 即ベッドで里佳に気をやらせようと思っていないから、クンニリングスに飽きるとペッティングすることにした。里佳に上体を起こさせ、鏡が張ってある壁に向かって股を開かせた。私は背後に回って後ろから中指1本でクリトリスを弄った。抱きやすい細身の躯だ。
「見て、見て! とってもいやらしいねえ」
 里佳は目を開いて鏡の中の私の顔と指の動きを見ていた。愛撫に対する応答は千春のようには顕著ではなかった。里佳の方が耐久力が強い。
 そのうちに、いくら私の気分が昂まっていても、最初勃起しっぱなしだったペニスがさすがに待ちくたびれて萎れてきた。
「舐め合っこにしよう。僕のちんちんも、舐めて!」
 私はベッドに上がって69の体勢で寄り添った。
「2人が脇を下にして69の形になるとね、どちらかが上になる形よりも舐め合っこがしやすいんだぜ」
 上下の体勢の69は、互いに手頃な身長差があって躯が柔軟でないと、女がペニスを咥えるのと一緒に男がクリトリスを吸うのを長く続けることが難しい。相互同時愛撫をしたければ、互いの腰と首の角度も動きも自由になる側臥の体勢で69をした方が良い。
 脇を下にして横になる側臥の69を風俗嬢の方から誘導することは滅多にないし、客にそういう相舐めをするセックス上手があまりいないから、ヘルスでもソープでも側臥の69の経験のある女は殆どいない。
「この形は、ちんちんがしゃぶりやすくて、しかも、自分は気持ちのいいところをペロペロされて、なかなかいいだろう?」
「うん」
「僕のちんちんが壊れるぐらいに吸って!」
 里佳のフェラチオは注文したとおり唇のこすりが強く、往復に速度があって、ペニスを芯から堅くさせた。
 里佳はクリトリスを吸われるにまかせ、アナルも膣も指でくじられ放題だった。目の前で毛に囲まれた陰裂からトロトロと愛液を流し、ペニスを咥える口からはよがり声を洩らし、淫乱プレイの真髄を実践する心地だ。
 しかも、里佳は私の尻の抱え方から、ペニスを頬ばる口の動かし方まで、仕草に親密感があふれている。反復動作に疲れると、動きをとめてカリ首を熱烈に吸うのが、恋人気分だ。
 里佳は千春と同様に「する上手」で同時に「される上手」だ。初会から満点をつけたくなる壮烈な愉しませ方をしてくれる。初めは気をやらせるまで愛撫しようと思っていなかったけれど、クンニリングスをしているうちにイカせたくなっていた。
 気合いを入れて吸っていると、突然里佳がカリ首を離して腰を震わせ、喘ぎ声の調子が変わった。
「おい、今、イッちゃったの?」
「うん」
 里佳が気をやったことにホッとした。精一杯愛撫しているのだから、里佳がイッてくれないともう一度会う意欲が出てこない。魅力的な女でもアクメに到達しそうな気配の全くない気の毒な肉体の持ち主が時々いて、そんな時、裏を返す気にならないからとても残念だった。
 里佳はイッた後でもそれほどこそぐったがる様子ではないので、更にペッティングやらクンニリングスやら愛撫を続けた。
 しばらくして「嵌めるぜ」と声をかけて里佳とつながった。
 里佳は交わり方がわかっている。足の絡ませ方、腰の合わせ方、視線の投げ方、目と口の表情、とにかく三十路の女のように手慣れて婀娜っぽい応じ方だ。
 私は気持ちがぐんぐん熱くなり、里佳に口づけしようとした。眼を見つめ、唇を近づけようとすると、まるで私の心を察したように、里佳の方から唇を突き出してきた。こういうのが素晴らしい交歓なのだ。里佳と深いキスをしながら腰を上下し続けた。
 里佳はフェラチオでも、キスで私の舌を吸うのでも、強く吸うから何とも具合が良い。膣とアナルのダブル指ピストンのような過激な愛撫も許すし、とにかく貴方のしたいことは何でもさせてあげます、という雰囲気だから、私は初会では滅多にしないことをしたくなった。
 里佳が、私の溜めた唾液をキスしながら受けるかどうか試したい、きっと里佳は嫌がる気配すら見せないだろう、と思った。
「僕の唾を受けて!」
 唇をすぼめて舌先に溜めた唾液を、里佳は柔らかな表情で唇を重ねて吸い取った。
(初対面なのに、なんという女だ。驚くぜ)
「唾、返して!」
 渡した唾液を吸い返してから顔を離した。
「もう1回!」
 くぐもった声で言うと、里佳が口を開けた。
(千春と比べると、頬も舌も随分薄いな)
 伸びた舌の真ん中に私の舌を預けて唾を渡した。
 女に唾を渡すことを何人かしたことがあるけれども、大体は馴染みになってからしたのであって、初対面ではそういうことをしようと思ったことがなかった。
 会って40分の間に何でも許す里佳の応対にはただただ驚くばかりだった。私にかなり好感を感じたようだ。
 私はしばらく抽送してから、いつものように、射精せずに長い即ベッドの交歓プレイを終えた。身体を洗っていないのに、里佳が親密感たっぷりに全身の接触と愛撫をし続けたことに、今更ながら感慨を覚えた。
「ご苦労さん、楽しみはまた後でゆっくり、ということにしようぜ」
「ええ」
「気持ち良かっただろう?」
「ええ。上手にしてくれるんだもん」
「君は本当にすごい女だぜ。何でも受け入れてくれる。まるで天女か観音様のようだ。里佳ちゃんは人気がある筈だ。どこの店に行ってもナンバーワンだぜ。……しかし、膣にしても尻の穴にしても、なかなか指が楽に動かせるんだねえ。アナルに指を入れさせるなんて、君はよくお客にやらせているの?」
「いつもはそんなことしないわよぉ」
「えーっ! じゃあ、今はどうして?」
「気分の問題よ。して貰ってもいいかなぁって。……ねえ、洗う?」
「別に洗わなくってもいいよ。風呂だけでもいい。君がそれでもかまわなけりゃ」
「じゃあ、風呂だけ!」
 里佳に、店でした一番過激なプレイはどういうものかと尋ねた。
 里佳は顔射と即アナル舐めを挙げた。里佳の雰囲気から、浣腸プレイの経験があるのでないかと思っていたぐらいだから、それほど驚くべきサービスではない。
 顔射は、里佳が下になる69をしていた時に、男がイキそうになってペニスを引き、それで、顔にぶっかけられた。それは、2人がやろうとしてやった行為ではないけれど、即アナル舐めの方は、常連の太った男に請われてした。肛門のまわりにウンコの臭いがあって、勇気を奮って舌を当てたら異様な味がたっぷりして、こりゃかなわないと思ったそうだ。
 アナルセックスは全く経験がないと言うので、嬉しかった。千春に続いてアナル処女とアナルファックができそうだ。
「ほんとに、君はウエストがこんなに細いのに、お尻がバカーンと広がってとってもセクシーだ。うんこ遊びしたら、愉しいだろうねえ。スカトロプレイの経験はあるの?」
「なーい」
「僕もスカトロプレイはさすがにやったことがないぜ」
 里佳が「天井に鏡があると良いのに」と言った。
 ベッドの横の壁に鏡が張ってあった。
 即ベッドプレイで、69をする前にベッドの上の里佳を鏡に向かって逆さWの字に開脚させた。私は里佳の後ろから華奢な体を抱き、背後から繁みの奥に右手を伸ばした。秘貝の上端で中指がクリトリスをゆらゆらと揉むのを里佳に見物させた。
 そんなペッティングプレイをしたから、里佳は鏡のことを呟いた。どこまでも気をそそる女だ。
「貴方、石鹸が嫌なんでしょう?」
 どうも千春はそんなことまで里佳に喋っていたようだ。
「うん、僕は家でも洗髪以外は365日石鹸を使わない。風呂は毎日入るけれどね。それに、女が石鹸を使って僕の身体をゴシゴシとしないことが互いの接近感の現れとしてありがたいことだと思っているんだ」
「じゃあ、歯磨きもしないんでしょう?」
「よくわかっているねえ。……君が歯ブラシを差し出せば、エチケットだから使うよ、僕は。でも、唾液の交換までしておいて、その後で歯を磨くのも変だよ」
「ふふっ」
 里佳と一緒に風呂に入ると、里佳がマットプレイの指導を受けたいと言った。
 千春が私とのマットプレイのことをよく話していて、自分もやってみたい、と言うから驚いたけれども、時間があんまり残っていないので、マットプレイは次回ということにして歓談した。
 私は里佳という女の人生に興味を持った。
 根ほり葉ほりの印象がないようにさりげなく尋ねた。それで、里佳から聞き得たことは次のようなことだ。
 里佳は愛知県出身だ。千春と同じ歳で、一昨年千春が入店した翌月の9月に店に入った。ソープランドは初めてで、その前は2ヶ月名古屋のヘルスに出た。ただ射精させるだけのヘルスはむなしい気がして、ソープに替わった。風俗で働いていることを親は知らない。
 父親はいなくて、母の手一つで育てられた。それこそ月収10万円台程度の貧しい生活でやって来た。八つ違いの兄がいて、床屋をしている。学校にはまじめに出た。部活はバレーボールをやっていて、腿や腕が太くなってしまった。
 業界入りする前の男の経験は30人以上と多い。ホストクラブで遊びたいような気持ちには全くならなく、質素に暮らしているけれど、酒とタバコとセックスは好きだ。ヘルスの前は普通に名古屋で、かなりの企業に就職して、そこでは3年ぐらい働いた。
 だから、ヘルスへ行ったのが23と遅くて、現在26歳。千春がいなくなったから、トキハでは在籍が一番長い女になってしまった。
 部屋には60以上の銘柄のタバコと、バーボン酒とブランデーとウィスキーを自分で用意して、私が今までに見た中では、サービス品が質と量共一番だ。
 即尺に即ベッドの過激プレイを売り物にする店で働いた感想は?と訊くと、「他の店を知らないから、この店がどうのこうのということはないの。ヘルスよりは自分に合っていると思うし、くさいちんちんにはもう慣れて少々ひどいのでもパックリよ」ということだ。
 ヒモはいるか?と訊いたら「絶対にいない」と力強く言った。ヒモがいても、いると告白するソープ嬢はいないから、そんなことを訊くのもどうかとは思うが、そういう会話が私は楽しい。
 里佳は千春から私のことをよく聞いていて、どういう人かと以前から関心があった。背が高くないとは思っていたけれど、小太りの赤ら顔の禿げている親父を何となく想像していた。
 私が5月にカノンという女に入浴した時、里佳がたまたまフロントの業務をしていて、私が痩せていて、度の強い眼鏡をかけ、随分背が低いのを見て、あれっ!と思った。
 私は里佳に見送られて、カノンと上の階へと階段を上った。その時、「僕は、エレベーターのない店にはあんまり入ったことがないんだ」とカノンに言ったのを聞いていて、そんなしょうもないことまで憶えていた。里佳が私に関心があった証拠だ。
 クンニリングスでイッた感想を訊くと面白い返しだった。
「貴方、私をイカせて、やったぁ!と思ったでしょう?」
 そういう切り返しは初めてだ。
「相手が落ちてトローンとしていると、ほんと、愉しいわねえ、愛撫してあげた甲斐があってぇ。征服したと思うでしょ?」
 里佳はなかなか愉快な女だ。千春が私のことを里佳に話していたのを意外に思いながら、しばらく談笑した。
 その後のベッドプレイは最初の即ベッドと同じで、クンニリングスから69へと進めた。里佳をもう一度イカせようとしたけれど、それには時間が足りなかった。でも、イカせたも同様の洪水状態にさせて、ベトベトの股ぐらの香りを愉しんでから正上位で交わった。
 里佳は前戯で殆どイキかけていたから、抽送は具合が良かったに違いない。私の方は勃起が充分で、早漏気味の私にしてはよく保った。時々ディープキスをむさぼり、唾液の交換をねだったりして腰を休めていても、額に汗して射精を終えた。
 深い深い射精感で私は震った。
 私が躯を離すと、里佳は起き上がって股間に顔を差し込み、萎れ始めたペニスを吸った。射精後のペニスから精液の残り汁を吸い出すという強烈なサービスをするのは、千春もカノンも里佳も皆同じだ。この吸い出しを私は初対面ではそんなに多くは経験していないから、艶グループは本当に過激だとあらためて思った。
 トキハは中で女に渡す料金が27,000円だった。(記憶が定かではないが、総額は43,000円ぐらいだったか)
「僕は、釣りはいらないよとは言わないかわりに、きちんとまた来るからね」
 そう言うと、里佳が「そういうふうに言われても、私は、必ず3千円のお釣りを出すことにしているんです」と返した。
 その会話は、千春やカノンの初会と全く同じだった。徹底した即尺といい、射精した後にペニスを吸うことといい、釣り銭不要は無用の会話といい、店の指導が行き届いていると思わずにはいられない。
 ただ、3人が3人とも立派にマン滓を溜めていたから、店長は女にオーラルセックスをさせるだけで、自分の方からする男ではないようだ。

 初会のソープ嬢に翌週裏を返すなんていうことを私は滅多にしたことがない。でも、私は里佳の魅力に相当痺れたから丁度1週間後にまた予約した。
 千春には1ヶ月に一度の入浴だったが、里佳に対してはそれでは済まないのぼせようだった。
 初対面の時は部屋がかなり暗くしてあった。明るくすることを里佳が渋り、最高の照度にさせるのにかなり要請の言葉を尽くした。しかし、2度目は部屋に入ると、里佳がすぐに最高の明かりにした。
「おっ、この部屋はここまで明るくなるのか。千春に部屋を明るくさせるのにはなかなか苦労したけれど、里佳ちゃんはすぐに僕の好みをわかってくれたね」
「ふふっ」
 里佳は早々の来訪を喜ぶ言葉を明確には出さなかった。翌週に裏を返すというのは相当なのぼせぶりで、そんな客はなかなかいないはずなのに、里佳に素っ気ない感じがあったから、私は不満だった。
 しかし、里佳が「貴方の好みに合わせますわよ」と言わんばかりのコケットリーで最高のライトアップをしたことで、気落ちめいたものが消えた。
 里佳は事務服っぽい装いだった。前回はチャイナドレスを着ており、私は仕立ての良いこと、似合いであることを褒めてから、何気なく、そのような風俗稼業の匂いがする服もいいけれど、以前にカノンが着ていた事務服っぽいスーツ風の普通の装いもなかなか良いものだ、と言った。
 それで、里佳がその服を選んだのかと思った。
「里佳ほどの女はなかなかいない。君はなかなか魅力的だから、僕はすぐに来たぜ」
 こういうふうに会話を進めれば、千春は、他の男よりも私の方がいかに好感の持てる男であるかを力説したけれど、里佳はどうもそういう言い方はしない。
 その代わり、私の眼を見つめ、しなだれかかるから、こういうのにもグッとくる。よく見ると、里佳の耳朶が随分大きいことに気がついた。面長で眼がくりくりっとしていて、似顔絵が描きやすそうな顔だ。
 気持ちを昂ぶらせて、里佳の衣装と下着を剥いだ。千春も里佳もカノンも皆ガーターをつけているから、どうやら店長の指示があるようだ。
 2人とも裸になると、すぐに私の大好きな即尺が始まった。里佳がカリ首を咥えたとたんに前回よりも強力に吸い込むのを感じた。
 里佳は私が強いフェラチオを好むことをよく理解していた。
「おう、この吸い込みなら、僕は昨日風呂でカリの溝を洗わずに、滓を残しておいて君に会えばよかったなぁ。この前、君のマン滓を舐め取らされたお返しに」
「ふふっ。どんだけついていても、かまわないわよ」
「一日の労働を終えてここに来たんだから、金玉の両サイドにたっぷりと臭いがたまっているだろうに、随分しっかりとしゃぶってくれるんだねえ。とっても気持ちいいぜ。勃たせてくれるねえ、君のフェラチオは。ほんとに良いぜ」
「臭いなんかしないわよ」
 里佳のフェラチオをたっぷり愉しんだ。射精しそうになるぐらいに厳しいのがとても快い。
「僕も舐めたいねえ。今日は、この前みたいにマン滓がいっぱいつけてあるかな?」
 里佳に大股開きさせて、満開の割れ目を探ると、里佳が私の顔を見ている。私の判定を待つ顔つきだ。
「ないぜ、恥垢が」
「ふふっ」
「この間は、この小さなクリトリスの右も左も白いのがべっとりだった。女はあれではいけないよ。女はお風呂でクリトリスの皮を剥いて洗わなければ!」
「ふふっ」
「オナニーをする女は存外とおまんφをきれいにする癖がつくもんだ。指先がくさくなるからね。君はオナニーをよくしていたの? 業界に入る前に」
「うん。よくしていたわ」
「どこでしていたの? きっと自分専用の部屋はなかったんだろうから、便所、それとも風呂場?」
「お風呂でしていた」
「そうなの。里佳ちゃんはお風呂で手まんこをしていたのか。風呂で股を広げてオナニーするって、気持ち良いもんねえ。そんな姿を想像すると俺も亢奮するなぁ。でも、男に愛撫されてイク方がもっとずーっと気持ちいいだろう? その方が絶対に沢山マン汁が出る。僕のベロは温かくって、柔らかくって、動きが複雑で、それで、吸い込む動きが同時にあるから、指やバイブレーターでするのとは比べものにならない。そうだろう?」
「うん、そう。とっても気持ち良い」
「じゃぁ、またマン汁をいっぱい垂らせよ」
「ふふっ」
 たっぷりと里佳のクリトリスを可愛がった。
 里佳が眼を細めて「うん、そう。とっても気持ち良い」と言うと、千春なら眼を丸くして「うん、おまんφ、むっちゃんこ気持ち良い。お豆がキューンときて、やっぱりこれが良いと思う」などと言うのかなと思った。
 里佳のクリトリスは小さくて、包皮も深い。それほど敏感ではなく、ペロンと舐めて、「アハン」と悶えるようなことはない。感受性が恥骨の裏の奥深いところで発揮されるようで、飛び出した肉芽の部分を強く唇で圧迫して揉んでも、厳しすぎるということはないようだ。
 私はそう理解して、クリトリスを刺激しながら膣やアナルも徹底的に攻撃するように努めた。指ピストンを膣にもアナルにもたっぷりとしてやった。
 今まで通った女は指ピストンを嫌うことが多かったから、いつもはそれほど指ピストンをしていない。
 でも、里佳は全く嫌がらず股を広げてよがるから、人差し指をアナルに、中指を膣に、また、その逆、更に、右手の指2本を膣、左手の人差し指をアナル、そんな組み合わせの指ピストンもしてみた。必ずクリトリスを濃密なオーラルで弄いながら、愛液を指になすりつけて行った。
 里佳は陰裂が短いのに、膣は指で入り口を開くとパックリと空洞を見せ、奥まで覗かせるから、まるで、出産経験があるようにみえる。そのことは先月に気づいたけれど、膣口だけでなく尿道口も大きく開口している。綿棒が楽に潜り込めそうな開き方だ。
 里佳は千春と違って、バギナに指ピストンをしても入り口での抵抗感がなかった。骨盤が広いだけでなく骨盤の下側の開口部も直径が大きいと想像できる。
 アナルの狭さは千春も里佳も似たようなものでかなり指に圧迫感がある。アナルへ指を長く挿入していると、大便の臭いがつくことがあるけれど、前回も今回も全く便臭がない。
 前回アナルに指の往復をした時には、里佳は多少迷惑の気分もあったようだが、今回は何か快感のようなものがあるから不思議!と言う。
 膣の中で壁をこするように指2本を揃えて継続的に往復させると、かなり濃い粘液が膣の辺りから出てきて、瞬間的には滴が飛ぶことがわかった。
 里佳は雑誌の写真で見ると男性的だけれども、よがっている顔は女っぽい。細面で、眼がはっきりしている。唇も頬も薄い。顔が痩せすぎの印象を受けることもある。それで、よがって口を半開きにしていると、何かを求めているようで、とてもセクシーに見えた。
 仰臥していると乳房がないに等しい。千春と同じでペチャッとしている。でも、細いウエストからグワッと広がった尻がなんとも魅力だ。肌は存外白いし、しっとりと潤った若い肌をしている。ふすべとか傷痕とかの欠点が背中や尻には全くない。
 唯一の欠陥は、下腹が緊張していないときには、丁度お産の後ぶよぶよになった下腹のような状態で、何故里佳の腹の肌は美しくないのだろうと思った。
 私は初会と同様に側臥の69をすることにした。里佳が唇で激しくカリ首をこするから、両脚をピーンと伸ばして腿の筋肉を終始強張らせ、ヒィヒィよがりながら、チュッパチュッパとクリトリスを吸った。
 私は、小さすぎて舐めにくいクリトリスでも、根元からせり出させて刺激するのが上手だ。
 里佳の首振りに思わず口内射精しそうになったところで69をやめ、合体した。
 初会では後背位を全くしてなかったから、今度はバックから挿入した。里佳は小柄な身体の割に見事なヒップをしているから、後ろからインサートすると、壮大と思えるような尻のふくらみからキューッと締まったウエスト、すべすべの背中と、実に眺めに迫力があった。
 アナルのまわりには僅かに毛が生えていて、アナルの襞は2ヶ所ふくらんでいた。
 里佳は尻たぶがそれほど突き出ておらず、割れ目が奥まっていないから、どんな体位でかかってもペニスが嵌入しやすいように思った。
 尻を突き上げた体位で、しっかり締まったアナルを見つめながら腰を送ることもしたし、里佳が殆ど平たく俯せになって、白くて大きな尻にパコンパコンと腰を叩きつける抽送もしてみた。これは里佳の尻の柔らかさが私の下腹に素晴らしいクッションになって、なかなか具合が良い。
 でも、バックスタイルは里佳の顔が見えないし、キスもできないから、正上位に変えた。向き直ったところでペニスを入れようとすると、黒ずんだ大陰唇が可愛い。
 里佳の顔を見ながら深く腰を送った。唾の渡し合いをしてから、私が気をやらずにベッドプレイを終えたというのは前回と同じだ。
 ただ、初会の時は里佳が気をやるまでクンニリングスをしたけれど、今度はその即ベッドで里佳をイカせはしなかった。風呂に入った後の抱擁でアクメにさせようと思ったからだ。
「今日は、君のマットプレイを見せて貰うから、ここまでにしておこう」

 里佳は、私が千春に教えたマットプレイというのは厳しい内容だそうだけれど、千春が大変為になったと言っていたから是非自分にも教えて欲しい、と可愛いことを言った。
 私はローション液を濃く作るよう求めた。
「僕が千春に教えたマットプレイというのは特別のものじゃないよ。徹底的にネチョネチョグリグリとカリ首を刺激すればいいという内容なんだ。そして、2ヶ所攻め、3ヶ所攻めを心がける、ただそれだけのことだよ」
 里佳に、男を俯せにして、尻の後ろに座り込んで金的とカリ首をネチネチと同時に刺激する愛撫、左手で睾丸をネットリと揉みながら、右手の人差し指をアナルにピストンさせ、同時に厳しくカリ首を吸い立てるやり方、それと、金的をパックリ咥えて引っ張りながら、両手でカリ首を揉み立てるという動作、そんなマルチ愛撫を教えた。
 里佳には何もくどく説明する必要がなかった。飲み込みがよくて、千春よりも格段に器用にこなし、不思議なくらいにプロフェッショナルな愛撫をした。
 私は女に一方的に愛撫されているだけでは完璧にペニスが漲らない癖がついていた。でも、その日のマットでは、里佳にペッティングをされていると、ペニスがカチカチにはち切れんばかりになった。
 だから、女上跨位でアナルに入るか試してみる気になった。
 指入れをさせ放題だから、里佳がきっとそれに挑戦するだろうと思って、「お尻の穴に入れてみないか、どうだい?」と訊いた。
「やってみる」
 里佳が答えた。
 私はマットに寝たまま右手でペニスを垂直に支え、里佳がしゃがんだ格好でペニスの先をアナルに当てた。
 ゆっくり尻を下げるとカリ首が菊座に没入したけれど、あまりに圧迫が強すぎて全く感覚がない。上から押されて、ペニスが股ぐらにめり込んでいるような感じがする。
 腰を突き上げて動かしても、ピストン感覚がなくて、まるでコンドームを3枚重ね着しているようなものだ。ペニスの充血が押し戻されてしまったようで、つまらなくて、その辺で止めることにした。
「よくアナルに入れる気になったねえ。本当に初めてなの?」
「本当に初めてよ」
「どうしてぇ?」
「貴方なら、やってみようと思ったの。でも、入るもんだわねえ」
「あれなら、僕が上になって嵌めればちゃんとアナルファックができるぜ。そのうちにしてやる」
 私は、里佳が知り合ったばかりなのに、アナルとバギナのダブル指ピストンや、アナルにペニスを受け入れるなどのアナルプレイにしても、唾液の受け渡しにしても、常連になってから許せばよさそうなことを何でも受け入れるし、親兄弟のことまで話もするし、親密な態度が何だか不思議でならない。
 里佳がそんなふうに振る舞うのは、千春が私に並々でない親密感を持っていたのを里佳が知っていて、私が一体どういう男なのか会う前から興味を抱いていたからだろう。
 里佳の、尻がふわっと広がっている体つきを話題にしていたら、背丈と体重に不釣り合いに腕が太いのを笑われたという話になった。
 ある日兄さんが、里佳の腕に筋肉がしっかりついていることに気づき、妹をからかった。
「私の兄さんは床屋をしているのよ」
 あらためて里佳が言ったから、私は「それはもう先週聞いたよ」と言うと、「あらっ、そんなこと、私、言ったのかしら」と返した。
 私は里佳の言ったことを殆ど憶えているけれど、里佳はこの1週間の間に大勢の男と会っているから、私に前回何を喋ったかということをそれほど記憶していない。そういう時に風俗遊びのむなしさをいつも感じた。
 それで、私は癪な気持ちになり、下腹の肌がへその上に比べて美しい状態ではないわけを尋ねるという意地悪なことをする気になった。
 里佳の膣の入り口にゆとりがあることと合わせて、出産経験があるのではないかと感じていた。でも、里佳の答は全く違っていた。
 里佳はバレーボールをやっていて、19の時にそれを止めたら、身長150数cmの躯で体重が60キロまで駆け上がった。それから必死に減量して現在は44キロまで落とし、下腹に後遺症が出たと言う。
 一応辻褄は合っているが、死産も含めて出産経験の疑いを完全にぬぐい去ることもできない。
 里佳と会話していると、口数が千春よりも少ないけれど、頭は千春よりも賢いように感じた。千春は話が愚痴っぽく、里佳は話が何やらさばさばしている。
 里佳の方が千春よりも男をあしらい慣れている感じがあって、どうってことはない話題に終始しそうでも、表情に女の艶やかさがいつも漂っていて魅力的だ。
 男と寝た経験が多いのは惚れっぽい性質のようだ。かなり貧乏で育ったとしか思えないけれど、バレーボールという部活を熱心にすることができたのだから少し不思議だ。
 それに、育ち方からすれば、言葉遣いに上品な気配があるのも意外だ。
 ソープやヘルスの女と会えば肯定の返事は「うん」が普通で、「ええ」と返すのは10人中1人ぐらい、それも30過ぎの女が多い。千春は「うん」ばかりだった。里佳は「ええ」と頷く。
 私はそういう女には気をそそられるという性癖があった。
 その日のベッドプレイも、フェラチオ、クンニリングスの片方向のオーラルプレイから側臥の69に移るという流れにした。
 マットプレイをしてお喋りもして、時間にあまり余裕がないので、最後のベッドプレイは集中的にクリトリスを刺激した。
 私の舌のいやらしい動きに、里佳は切なそうな声を上げて気をやった。里佳が気をやったところで、また互いに逆さに寝そべって、同時愛撫を楽しんでから、ペニスを嵌め入れた。
 アクメを得て満足したという顔で仰向けになっている里佳の股ぐらで私は正座するような格好で腰を送った。
 里佳が両足を持ち上げたまま割れ目を突き上げ、絡みつくような視線を投げるから、キスがしたくなった。里佳の太腿から両手を離し、足を伸ばして上体を倒した。
 とにかく里佳は、千春と同様にキスが熱烈なのが魅力だ。愛し合っていても、あれほど強烈な吸いしゃぶりのキスをする女はなかなかないだろうと思う。
 女が男の吸うにまかせて舌を深く差し出すキスはよくあるけれど、男の舌をもぎ取るように吸い込んでしゃぶり尽くす、そこまで熱烈なキスというのをあまり経験したことがない。初会ではそのことに驚いて、大粒の唾液を渡し込むことをしてしまった。
 そんな猥褻なことをしても、里佳に嫌々の雰囲気が全くないから、調子に乗って何度もしていたが、その唾液は「飲み込め」とは言わずに受け取り返していた。
 私は里佳を抱いて抽送しながら、唾液を飲んで貰おうかと思った。
 里佳の眼を見つめて、口をもごもごさせるようにして唾液を溜める仕草をすると、それを見て里佳が口を開けた。親鳥に餌をねだる雛鳥のように、唇を大きく輪にして、どうか貴方の唾を私に下さい!という懇願の表情になっている。
 熱いフライパンの上に置いたバターのように私の心は溶けた。亢奮しきって粘りが強くなった唾を真上からダラーッと垂らすと、唾は里佳の舌の中央に乗った。
「飲んで! 僕の唾を」
 里佳が私を見つめたままゴックンと喉を動かした。
 唾を渡すのはそれまで唇を合わせてしていて、15cmも離れて上から落とすようなSMっぽいことをしたのは全く初めてだ。それに、渡した唾を私の口に貰い受けずにそのまま嚥下させたのも初めてだ。
 私の脳に稲妻が走った。NHK紅白歌合戦のクライマックスの、オーケストラが大音響を響かせ、紙吹雪が散っている中で、大トリの歌手がビブラートをきかせているような気分になって、猛然と如意棒ピストンのラストスパートにかかった。

 7月、また里佳に会った。
 里佳がドレスを脱ぐとガーターをつけてなかった。
「この前僕がガーターはあんまり好きではないと言ったら、君は今日つけていない。素晴らしい女だよ、君は。ガーターというのは、娼婦ぽく見えて、イヤなんだ、僕は」
 トキハに入って16ヶ月目で初めてガーターを見ない日になった。
 そのままパンティに手を伸ばすと、「まあ、すぐにスッポンポンにさせるの」と里佳が言った。
「俺がスッポンポンで即尺されて、君がパンツを穿いてちんちんを咥えているのはおかしいだろう?」
「そうねえ」
 たまには自分が立って、それで里佳にフェラチオさせるのもいいだろうと考えて、私は腰を上げた。
 里佳は、上から見下ろす私の顔を上目づかいで見ながら、カリ首をしゃぶった。
「おーっ! 気持ち良いぜ」
 右手でペニスを掴み、舌がねっとりとカリ首をねぶっていている。じっと見ていたら、里佳は睾丸を舐めるようにしてマウスマッサージを始めた。
「それがいいんだよぉ」
 千春と里佳が同じことをすると、細面の里佳の方がずーっと妖艶な感じがする。千春の方は頬骨が張って田舎くさい。私はたまらなくなって、即ベッドをすることにした。
 里佳が、私と会って快感を得られるのが楽しみだという趣旨のことを呟いたから、前菜的な愛撫ではなく、狂わんばかりに里佳をよがらすロングランの前戯をしてやろうと思った。
 徹底的にクリトリスを舌と唇で刺激し、充分吐水したところで、フィンガープレイを併用した。里佳の割れ目はドロドロの状態になり、膣に指2本の往復がスムースにできた。
 指についた粘液の見事さに痺れ、「おい、もう1本入れるぜ」と声をかけた。
 薬指は入れにくかったけれど、人差し指と中指を少し引いて、膣の片側を押すようにして入り口を拡げ、薬指を重ねると潜り込んだ。全体が入り込むと、最初はきしむような感じがあったが、そのうちに3本をピストンしてもそれほどバギナの抵抗がないようになった。
 あまりにずぶ濡れだから指4本を試したくなった。
 やってみると小指までバギナに入れることができた。右手を手刀の形にして往復させられるだろうかと思ったら、かなり締め付けは厳しいけれど、里佳を痛がらせずに手刀が動かせた。これではフィストファックができるのではないかと思った。
「おい、4本入っているぜ」
「そんなに入れたら、拡がっちゃう!」
「女の膣というのは一時的に拡がるだけだよ。今まで4本はないだろう?」
「うん。3本まではあるけどねえ」
「おまんφの拡がり方といい、マン汁の多さといい、お前はすごい女だよ」
 指を4本もバギナに突っ込んだのは初めての経験だった。
 しかし、ロングランの前戯をした割には、手刀ファックのような余分なことをしたから、里佳をイカせることができなかった。
 私はデジカメを持ち込んでいた。風呂に入った後、私は「ねえ、おもしろいものを見せようか」と切り出し、里佳に液晶モニターで、千春を含め4人の女の陰部の写真を見せた。
 里佳はあきれたり驚いたりせず、存外平然と見ていた。
 ソープやヘルスの客が店にカメラを持ち込んで、女が写真撮影を許すことはなかなかあるものではない。写真を世間にばらまくことは絶対にない、と信用しなければ、認めるわけがない。
 私は長年風俗で遊んで、女が常連客に撮影を許したケースを、ソープ嬢で3回、ヘルス嬢で1回聞いただけだった。しかも、その写真は殆どが服を着た姿のもので、オールヌードや陰部のアップをポラロイドで撮らせたのは一度聞いた程度だった。
 だから、私が千春の裸姿を写真撮影したことに里佳がそれほど驚きの顔を見せず、むしろ平然としているのが少々意外だった。
 里佳は、千春の陰部の濡れ方を面白がり、4人の女がそれぞれ性器の形が違っていることについて感想を言ったけれど、そんな写真が撮れた経緯を聞こうとはしなかった。
愛液  里佳が何も質問をせずモニターを平然と眺めたのは、千春からデジカメ撮影の話を聞いていたからかもしれないし、そういう猥褻行為が特に驚くべきことではないと思っていたのかもしれなかった。とんでもないことだ、私はこんなことを許さないぞ、と里佳が内心気持ちを堅くしている可能性もありえた。
 再度のベッドプレイで、里佳の割れ目が濡れそぼったところで、私は里佳に写真撮影を頼んでみた。
 私は里佳がきっぱり拒絶するのを大いに予想していたけれど、あっさりと承諾した。
 私は喜んでシャッターを押した。その日の入浴時間はあっという間に過ぎた。

 私は、里佳の私に対する親密な応対と、毎度股ぐらをベトベトにして快感に身悶えするベッドプレイに痺れ、11月まで通った。
 オーラル行為をする度に、ペニスを嵌め込む度に、また、ディープキスをする度に、里佳は素晴らしい女だといつも思った。
 しかし、里佳と会うたびに千春のことが脳裏にちらついた。それが不思議だった。
 何度も里佳に逢っているうちに、里佳と千春の違いを感じた。千春は私に対して言葉で明確に褒め、慕情らしきことを訴え、私にしなだれかかった。里佳には、そんな心を浮き浮きさせる甘さがなかった。
 里佳に売れっ子の自負心を感じた。私はたくさんいる常連客の一人、そんな位置づけが伝わった。いろいろ大胆で猥褻な行為をしていても、そんなひがみが湧いた。
 たとえ風俗遊びでも、私は贅沢な男だった。
 10月に逢ったとき、フェラチオを受けても怒張が今一歩だったことがあった。
「××さん、今日は、私に亢奮していない!」と里佳が言ったとき、私は確かに里佳を抱きながら千春のことを思い出していた。
 6月から11月まで里佳に逢って、その間店に振替をされたのが4回あった。千春の時は、1年間で振替をされたことが2回あった。里佳では半年で4回だから、格段に頻度があった。それは、里佳が千春より美人で、ナンバーワンの売れっ子だからだ。
 予約の確認をしてから店へ行って、本人の不在を申し出されたのは千春の時に一度あった。
 トキハがそういうやり方をする店であることは重々承知していたから、前日以前に予約して、当日に確認の電話を入れるとき、かなりしつこく念を押すことにしていた。
 それでも、予約して、確認もして、店に入ると里佳の不出勤を告げられたことが一度あった。後から里佳に確かめると、千春の時と同じで、店は当日里佳が休みであると知っているはずの日だった。
 後の3回は店まで行っていない。前日前に予約して、当日に確認の電話を入れ、厳しい口調で念を押したら、電話口で動揺の気配があり、結局わびを入れられたことが2回、それと、予約した当日が来て確認の電話を入れるとき、確認の旨を言わず、とぼけて「今日は、里佳さんは出ているかねえ」と聞き、里佳が休んでいるとの返事を得てから、「今日予約していた××だけれど、それならキャンセルしておいて」と言って、恐縮の言葉もないことに舌打ちしたケースが1回あった。
 その3回は店まで行っていないから厳密には振替行為ではないけれど、そのつもりでわくわくして名古屋駅まで出て、これからJRの電車に乗り込もうとするところで、さほどの謝りの言葉もなく、「実は、急に里佳さんは……」とくるのだから、腹立たしいことはこの上もない。
 いずれも、急に里佳が休みをとったのではなく、予約を入れたときには、既に休むことが決まっていたと考えて間違いなかった。
 トキハは予約を受け付けるときに、応諾する前に会員番号を尋ねなかった。大概の店は、女の名と日時を言うと、会員番号を確かめてから可否を答えた。会員とふりの客を区別しないやり方が気に入らない。
 トキハの、入浴希望者はとりあえず店に来させればよい、女はバギナさえあれば客にとっては皆同じだ、という経営姿勢が我慢できなかった。私は完全に気持が切れた。里佳に全く責任はないけれど、そんな店で遊んで愉しいわけがない。
 店を替わるように求めたが、里佳は承諾しなかった。
 里佳と愉しい抱擁ができなくなるのはとても残念だけれど、トキハに行くのをやめることにした。

 即尺即ベッドに生嵌めというのは実に過激な接客だ。平成10年にトキハでこの遊びをした時は、これの初体験(いろんな初めて1に記載)から年数がかなり過ぎていただけに本当に衝撃だった。
 金津園では艶グループの盛況を見て、平成13年以降かなりの数の店が即々NSに路線替えした。多くの嬢が舌打ちしてゴム着+先に股間を洗浄の店に移動した事実がある。この話は嬢からよく聞いた。
 ペニスに恥垢をつけたままでソープに来る男はとても多いから、即尺というのは凄い行為だ。
 ただ、チン滓をつけたペニスをしゃぶるというのはそれほど害のあることではない。放たれた瞬間のおしっこを飲むのと同じで、汚なく感ずるというだけのことだ。それに、チン滓つきのペニスとマン滓付着のマンコとを比べれば、後者のほうが圧倒的ににおう。
 私は女のおしっこを飲むこともマン滓を口に入れることもよくしている。ならば、女の口に私のチン滓を入れさせたり、私のおしっこを飲ませたりすることをして良いではないかと思う。
 そう思うようになったのはトキハで遊んでからだ。

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