高身長女に嵌め通い2


 私はソープの予算を長らく標準コース1回につき4万円以内としていた。標準コース1コマでの予算だから、8万円近く投下してダブルで遊ぶのはよくやった。
 毎月数回買春遊びをしていて、平成10年に、月に1回程度45,000円までならならかまわないと考えて艶グループの店に入るようになった。その前平成6年に7万円の料金の艶に入ったが、これは全くの例外だ。
 こんな考えが変わったのが平成17年で、この年からはルーブルやクラブロイヤルなどの6万円超のNS店に専ら入るようになった。
 ただ、平成14年と15年に生ファックを目当てに5万円を超える店に試し的に入った。スティーションと重役室だ。
 重役室で大変気に入った女が170cm台の背丈の雪江(仮名)だった。
 私は雪江に長く通わなかったのがかなり馬鹿な判断だったと今でも思っている。あの頃は自分の予算の原則というものを堅く考えすぎたのだ。毎月ソープでかなりの金額を消費していたのだから、魅力的な雪江については予算単価にもう少し融通を利かせるべきだった。
 平成15年8月、私は金津園で久しぶりに初対面の女と遊んだ。いつもは馴染みの女と遊んでいるから、初会の入浴というのは平成14年以来1年ぶりだ。
 入った店は重役室。ここは総額が5万円を下回らない高級店だった。
 昼の1時前に重役室に入り、候補者の中から雪江を選んだ。雪江が長身の人気嬢であると知っていた。
 エレベータの中で対面すると、私が雪江の横に並んだにもかかわらず、雪江は体の向きを90度変え、きっちり正面から会釈し、朗らかに挨拶した。
 背が高い女にはなれているけれど豊満さに圧倒された。私はその気持をすり替え、雪江の長身ぶりに剽軽に驚いたふりをした。
 雪江は私の驚きをまともに受け取って、エレベーターの中でも部屋に入ってからも「別の子にチェンジしますか」ということを何度も言った。やはり男は、女が自分よりはっきり背が高いと敬遠することが多いから、雪江がそのように気を遣うのはしょうがない。
 雪江が「チェンジしますか」とか「チェンジしてもいいですよ」とか何度も言うから、私は、雪江のほうが私を気に入らないのかと心配になったぐらいだ。
 私は女が自分よりたとえ20cm背が高くても一向に気にしない。気後れもしない。長身の女を性の歓喜に導いてやりたいという願望があった。
 背丈があって、服装もヘアースタイルもなかなかセンスが良く、目鼻立ちがはっきりして、要するに、ハッとする顔立ちなのだが、身長の差に気を遣いすぎて私はいささか鼻白んでいた。雪江に過剰に気遣いされて、どういうプレイになるだろうかと思いながら上着を脱いだ。
 部屋が随分暗くしてあった。明かりを強めるように頼むと、甘えた口調で「恥ずかしいから、ダメ〜」と返してきた。その眼には(絶対に応じません)という気合いが入っていた。
 私は服を脱いでパンツだけの姿になりソファーに腰掛けた。既に下着姿になった雪江が私の正面に膝立ちして微笑んだ。スタイルはやや豊満型で、その腕が私の細い腕よりもかなり太かった。豊満な体型には意欲を殺がれるから、写真で見たよりも肉付きが良いのには少々気落ちした。
 雪江は私の腰にバスタオルをかけ、パンツを取るとそのままタオル地越しに指でペニスを揉んだ。その指使いと私に語りかける雰囲気にはかなりのソープキャリアが漂っていた。タオルを利用して先に清掃作業をしたことに私は些か鼻白んだ。
 雪江が私の開いた膝の間で床に膝立ちして、タオル地越しではあるけれど、早速ペニスを揉み立てても、何やら愛想よく言葉をかけても、その割にはなかなかペニスを口で捉えなかった。
 私は速攻の即尺が好きで、いつもその進行だから、雪江に軽口で応答しながらも内心ではじれったかった。他にすることがないから下着姿の雪江を裸にならせようと思った。
 雪江の特長は何といっても華やかな笑顔だ。その笑顔を褒めながらブラジャーをとると、乳房は充分な嵩があって乳首が大きめだった。
 雪江が相変わらず右手でペニスを揉みながらも胸を突きだして微笑んでいるので、自由に胸を愛撫をしなさいというサインかとは思ったけれど、重役室のようなハイクラスの店ならば先にディープキスがあるべきなのにそれがない。ソフトなキスはしたけれど、ディープなものには移行させてくれなかった。
 だから、これまた私は雪江についてマイナスの判定をした。
 結局、それまで私が下したマイナス判定は次の通りだった。雪江がいかに美人であっても、私は過激に接客をするソープ嬢をたくさん知っているから、手加減はできない。
  (1) まだディープキスがないこと。
  (2) 部屋を明るくすることを拒んだこと。
  (3) チェンジをしつこく勧めたこと。
  (4) 即尺にすぐさまかからず、しかも、ペッティングに擬した清掃行為をしたこと。
  (5) 長身に緩和されてはいるけれど、やや豊満型であること。
 しかし、そうは言うものの、雪江に対しては大いにプラスの判定もあった。
 一口で言うと、雪江の魅力は語る雰囲気の良さだ。朗らかで、元気がよく、乙女らしい華やかさを放散し、喋る内容がはっきりしていた。目もぱっちりしていて、私の視線をまともに捉える。私が15歳若ければかなり眩しく感じるようなキラリとした視線だ。
 私がいつも重要視する肌については、白くはないが黒くもなく、全体に若々しい張りがあった。
 というわけで、私は雪江の大きな乳首を弄いながら、彼女をどう評価したらいいのか迷った。感激すべきか、費用対効果に問題がありそうかと。
 雪江が積極的でないから、ショーツを脱がせようと思った。雪江が私のフィンガーペッティングを受け入れるか試したくなった。私は雪江の腰の後ろへ手を回してショーツを下ろした。
 回しながら肌を撫でるように動かすと、雪江の横腹も腰の背中側も肌がしっとりと汗ばんでいた。その温もりと湿り気に妙にそそられた。女が汗ばんでいると腋の下の匂いを嗅ぎたくなる。その欲求が勃興するや、雪江の左手を持ち上げた。腕の付け根が太いから、きれいに除毛された腋の下が広大な面積に感じられる。
 私は腋の下に顔をつっこみ、匂いを探りながら肌に舌を這わせた。
 雪江は私の意表をつく動作に驚き、嬌声を上げた。
「そんなとこ、きたな〜い。……私、腋の下のところを舐められたの、初めてぇ」
 彼氏のしたいたずらをたしなめるような甘い雰囲気だ。
 私は雪江の顔を見つめながら、自分の右手の中指を口に含み、それからその指先を割れ目に届かせた。
 雪江は私の卑猥なしぐさに目を丸くした。陰部は毛が自然のままのようで、大土手がなにやら豊満そうだったが、ラビアがそれほど飛び出ていなかった。
「僕は69がいいなぁ。いきなり即ベッドの69でもいいかい?」
 そう聞いたのは、雪江が私と朗らかに喋りながらしている性技がタオル越しのペッティングだけで、なかなか即尺に移らなかったからだ。
 即尺・即ベッドがイヤで、その手の過激な性技を要請する店をやめる女がいるから、私は雪江が先に洗浄することを求めるのをちょっぴり想定していた。
 雪江が明るい口調で同意した。私は即尺がOKだとわかって安心した。
 雪江がベッドに寝ると、たとえ大方の人がビア樽とはほど遠い普通の体型だと思うとしても、私の眼には巨体が鎮座している感じだ。長身でも豊満であることがはっきりして、スリムが好きな私はがっかりした。私のウエストの希望値65cm以下という基準には少なくとも15cm及んでいない。これは極めて大きな差だ。
69は2人とも横になったままの形で舐めあっこしようよ。いいかい?」
 横寝の形ということに雪江は多少意表をつかれたようだが、私はフォローすることなく眼鏡を外し、ベッドの傍らに置いた。腰を雪江の顔のほうに差し出しながら横になり、股ぐらに顔を寄せた。
 側臥の体勢になって強度の近視の裸眼で眼前の腰を捉えると、やけに体積を感じた。雪江の左足を上げさせて先ず陰部を確かめた。
 その日の初の接客だがそんなににおいがしなかった。大土手が全体にふっくらして、上部の毛だけ穏やかに処理してあるものの、大陰唇の毛は全く自然のままだった。部屋が暗いからおまんφが黒々としていた。
 クリトリスがなかなか大きいのが目についた。大きいだけでなく露茎気味だ。存在がはっきりしたクリトリスは大好きだ。
 雪江の腰を引き寄せ、私の右の頬を雪江の左の腿に乗せると、汗ばみやすい体というのはやはり体温が高いらしく、下腹も内股も柔らかな上にとても温かくて、大層心地よい感触だった。
 豊満でも腿はそんなに肥えていないから、クンニリングスがやりやすかった。これは、雪江が股をしっかり開いたからでもあった。そして、大変含みやすい陰核茎部だ。クリトリスを口に含むと、ボトムから眺める双臀が豪快な体積に見えた。
 雪江は股ぐらを充分に開放したまま、夏の日の未洗浄のペニスをぱっくりと咥えた。唇と舌の絡み具合がためらいがちにするものではなかった。
 私はカリ首の触感を確かめながら、眼前の突き出たクリトリスを含んで優しくふるわせた。ペニスを含む雪江の口から悩ましくなるような嬌声がこぼれた。その官能の声を聞いて、私は、その日の遊びが興醒めにはならないことを確信した。
 風俗の遊びというのはやってみなければいいか悪いかはわからない。私は女に、あれはダメ、これはダメ、と言われることはあんまりないけれど、もしNGの多い女に当たればとってもつまらなくなる。
 私はいつものようにクリトリスを徹底的に舌で攻めた。雪江の反応は身体の不随意の動きも声にならない声もなかなか明瞭だった。
 また、雪江のフェラチオも唇がカリ首にしっかりと絡みついて密着度がよかった。首の振り立ても舐めのねちっこさも立派で、未洗浄のペニスにこれだけ口を使えれば合格だ。そう思ったところで、69の体位を変えたくなった。
 私は、自分が上になる猥褻極まりない体位の69は、女が通常やりなれているものではないから、初会の女では滅多にしてなかった。しかし、雪江は初会でも接近した感じがあって、そういう羞恥の体位を受け入れそうな雰囲気があったから、「僕がこのまま上になるよ」と声をかけた。
 驚きの声も不承知の返しもないから雪江にそのまま仰向けにならせ、豊満な体の上に貧弱な体でかぶさった。
 雪江が右手でペニスを掴み、真下からカッポリ口に含むと、私は雪江の、私より遙かに重量感のある両腿を私の腋の下によせた。たたんだ腿が実に太かった。人体で一番微妙なところがモロ出しだ。
 こんな破廉恥な恰好の相舐めなんてしたことがあるのかな?と思いながら、いろんな舌使いでクリトリスを攻めた。
 雪江はよがり声を時々上げながらも、下からペニスを吸いしゃぶった。雪江が長身なだけに、骨盤が大きめだから、眼下の尻のふくらみがとても見事な眺めだ。
 両脚を引きよせているから尻が上向きになり、色素が沈着した大陰唇もアナルも恥毛も、薄暗いところであっても、淫猥極まりなく目に飛び込んできた。陰裂が僅かに肉色の隙間を覗かせていた。
 私は徹底的にクンニリングスをしてから、一旦合体し、それこそ10回ぐらい抽送した後また69にした。
 雪江の反応がいいので、すぐ気をやるかと思ったけれど、さすがにそうはならなかった。是非イッてもらいたいと気合いを入れ、指でGスポットを攻めながらクンニリングスしているとやがて到達した。
 しかし、弱い快感反応の合間にガーンと極まった強い反応が入るという繰り返しが規則的で、全体によがりの表れ方が同じようだったので、中途での昂揚なのか最終の昂揚なのかが判別できなかった。だから、雪江の到達した瞬間を事前に察することができなかった。
 それにしても初対面の即ベッドの69で気をやらせたのにはニンマリした。69でイカせるというのはあまり経験がなかった。
 途中、アナルにも中指を深々と差し込んだ。雪江は嫌がらなかった。初対面でも許容度も高く親近的な応対をして、バギナやアナルへの指入れに応えるし、反応よくアクメったから、私は大いに気持ちを高めた。
 それで、また交わった後、雪江を横抱きにして右手でペッティングをしながらキスを求めたとき、「ねえ、君の唾、ちょうだい。唾をためて」と頼んだ。
 雪江は目を丸くして私の要望に応じた。
 雪江は、声がよく出て、不随意の身体のふるえもよく見せた。だから、私はこれならば亢奮するぞ、となるべきだけれど、実は気持ちの昂まりが今一つだった。それは、なにせ初対面であるということに加え、雪江があまり愛液を出さなかったからだ。これは、私の経験では大変珍しいことだ。
 ロングランの相舐めに終始した大変長いベッドプレイをして、もうマットプレイをする気が起きなかった。
 風呂に入った。雪江が石鹸液を作ろうとするのを止め、また、雪江がシャワーを使って陰部を洗おうとするのもやめさせた。互いに湯船の中で相手の陰部を洗いあっこする、私のいつものスタイルを願ったからだ。
 雪江は、「まあ、変わった注文だこと」と表情で返してシャワーのホースを元に戻した。
 浴槽の縁を越える仕草がどんなものか、女らしい上品な動作をしてくれるだろうかと思って、私は湯船に浸かったままその姿を観察しようとしたが、雪江の体が、私との身長差からしてつくづくでかい。あまり見たことのない光景だから、所作の女らしさに目をとめることなく、目の前を横切る肉体の大きさのみを追った。
 雪江が腰を下ろしてから、視線を送った意味を思い出して、その動きを網膜に復元すると、やはり高級店に勤めるだけあって、上品な仕草で湯船に入り込んだのだ。
 そして、顔と口ぶりは恥ずかしそうでも、その割には湯の中で堂々と私におまんφを洗わせた。また、チャーミングな笑みを浮かべて私の股間を両手でこすり洗いした。
 考えてみると、それまで部屋の明かりを強める注文を拒んだこと以外は、私の希望、雪江からすれば突飛な注文に殆ど応じた。実はどの意向も大変驚いていたのだけれど。
 私の、卑猥さが様になり過ぎの言動は、雪江にはまるでカルチャーショックのようなものだった。まあ、図体のでかい女にあれこれ注文する男が少ないのだろう。
 風呂を出てから、いろいろ語り合った。
 雪江は艶グループ出身だから、私は雪江が知っている女の性器の形を説明したりして猥談に終始した。「ソープに3年も5年も働いている売れっ子はほとんどが腋の毛と同様に大陰唇の毛もきれいに処理しているよ」などといい加減なことも言った。『ほとんどが』というのはオーバーだ。
 雪江が力説したのは、私にいかに驚いたかということだった。
 (1) 脇の下を舐められたのは初めて。
 (2) あんなに徹底的にクンニリングスをされたのは初めて。
 (3) アナルとバギナに指を入れられながらクリトリスを攻められたのは初めて。
 (4) 唾をちょうだいと求められたのは初めて。
 (5) 湯船の中で互いの陰部を洗いあっこをしたのは初めて。
 (6) 恥毛の処理のしかたが適切でないと言われたのは初めて。
 (7) これだけソープなれした客にあたったのは初めて。
 私が終始性的プレイを誘導するから、雪江はかなり驚いていたと思う。高級店で長く働いていても、私のようなタイプの客には会ったことがないと言った。ソープ遊びになれていることを盛んに感嘆されても、ソープなれしすぎて、チンコがガキンガキンにならなくなったから、私は困っているのだが。
 それにしても、雪江は、私のように初会から卑猥な言動を目一杯見せつけたり、石鹸を使わずに風呂の中で股ぐらを洗ってくれればいいと注文したりする客に出会ったのが初めてなら、さぞかしあきれただろう。
 雪江に確かめなかったけれど、アナルを男の目の前で突きあげ、自分は上から我慢汁を喉に流し込まれるような男上位の過激な69を先ず経験してないだろう。脇の下を舐められたのが初めてならきっとそうに違いない。
 雪江のように大柄な女には、客は卑猥なことや変わったことを要求しにくい。
 雪江は私の隣にくっつくようにして座り、甘い表情で私が驚くべきお客であることを訴えながら、終始手を伸ばしてカリ首を弄っていた。
 私は10年ぐらい前ならば、そういう状況ではペニスをすっかり充血させて、先走り汁をタラタラと流していた。雪江の指の動きを感知しながら、その元気な頃を偲びつつ、先走り汁を雀の涙ほどしか流さず、半勃起にも至らないペニスに苛立っていた。
 更に、雪江が語ったことで記憶に残っているものは次の通りだ。
(1) 20代の客につくのはいやだ。
(2) 艶グループの高級店を出たのは、アンナというすごい女が入店したことが発端になった。アンナは若いのにどんなタイプの客にも自分を合わせて、相手に気に入られることができる女だ。時には淫乱に、時には淑やかに、いろんな顔を使い分けられる。抜群のNo.1になったのは納得できる。
(3) あそこを舐めてくれる客はなかなかいない。
(4) マットはあんまりやりたくない。上手だとは思っていない。
(5) 大してペニスが大きくない男がペニスの大きいことの確認をとりたがる。それがおかしいし、とにかく男のペニスのサイズについては気を遣うことが多い。
(6) 以前にいた店は総額が8万とか9万とかの料金だったけれど、ちょっと額が大きすぎてそれだけの応対ができるかしらと、心の負担になった。
(7) 重役室に移ると、それまでの常連客が来てくれたけれど、どの客も重役室のメンバーになっていたから驚いた。「僕が好きなのは君だけだ」と言っておきながら、高級店で遊んでいる男は金津園で同レベルの他の高級店に出入りしているものだとつくづくわかった。
(8) 重役室に移って前の店と縁が切れても、昔の仲間とは仲良くしている。(ソープの女にはそういう傾向があるということをここでも確認した)
(9) エッチそのものでイッたことはなくて、クリトリスの愛撫ならイクことができる。(まっ、このことは殆ど誰でもがそうだと私は思っている)
 20代の客につくのはいやだと言うのは、まあ多くの嬢が同じだろう。
 雪江が名を上げたアンナは雑誌に顔出しをしていないが、金津園では極めて評判高いソープ嬢だ。私が持っているソープ情報誌で平成14年4月末日発行のもの艶にページにアンナが載っているが「新人」とは書かれていない。平成24年に至ってもネットで盛んに名が出てくる超一級の嬢だ。
 誰にでも非の打ち所のない接客をするならば、私にだけ差別化戦略で特に素晴らしい対応をすることもなかろうと思うと意欲をかきたてられない。私は天の邪鬼だから、金津園で第一級と讃えられるような女にはあまり入浴経験がないことになる。
 おまんφを舐めてくれる客はなかなかいないというのは、雪江が感度良好なだけにもったいないことだ。まあ高級店というのは、単なるピストン愛好家・多回数射精願望男の出撃率が高いからしょうがない。
 総額がちょっと大きすぎて心の負担になったというのは、良い心映えだ。そういう心を私は愛でたい。
 高級店で遊んでいる男というのは金津園で同レベルの他の高級店に出入りしているものだ、とつくづくわかったというのが実に面白い。高級店に入る男というのは、中級店や大衆店に入っている男より遊興単価の落差以上に遊興資金があるものだということと、男の懲りない性格を如実に表している。
 昔の仲間と親密な交遊をしていることに関しては、雪江が、私の通い女(現在及び過去5年以内)の殆どすべてと複数の友人を介して、間接的な友人関係にあるか、直接の知り合いなのだから実に興味深い。私はソープ嬢のネットワークは意外に強力だと言っているが、その一つの実例だ。
 私は雪江が知っていそうな他店の女の名を次々に口に出せるし、私も雪江が名を言った女は、たとえ入浴経験がなくても何となくどんなタイプであるのかがわかる。そうなると、業界について知識が豊富なことが、初対面でもおもしろおかしいことをいろいろ聞き出すということにつながる。
 BBSで、客が他の女の名前を出してあれこれ話を展開するのを非難するソープ嬢が多いが、気分の良し悪しはあくまで話の内容であって、他人の話というのは、基本的には2人が気持ちを和するには便法なのだ。
 雪江は器量がいいし、声が可愛らしいし、性格が素直そうでとても明るい。仕事を離れれば普通の生活をしているようだし、話も普通の女の子風で、声の質と喋り方が愛らしいだけに大層華やいだ雰囲気がある。
 それに、会話に活力があった。短い歓談の間に先に私が上げた『記憶に残っているもの』の九つの話題を展開した。浅い思考の頭脳ではないし、みすぼらしい感性でもない。しかも、キャリアの割にはソープずれしていないことが魅力だ。対面した男は皆心が和むことだろう。
 性器の外観は平凡な形をしているが、クリトリスが大きくて、その包皮が開き気味で、それと、バギナの中の感触がなかなか良かった。ペニスをくるみ込む感触だ。デカマラを嫌うからには私にはぴったりだ。
 お喋りを愉しんだ後、最後のベッドプレイをした。
 私はまた、側臥の形で相舐めをした。雪江は私の股ぐらに顔を突っ込むようにして熱烈に攻め立ててくれた。私も一生懸命にクンニリングスをした。
 私は初対面では何かと気を遣うから、勃ったかなと思って合体してもその勃起が不十分で、よく中折れの憂き目にあう。いつものことだけれど、挿入しても完全勃起が果たせなくなって、それで再び69をした。
 力強くなってくれればファックをするつもりだったけれど、残念ながらさほど雄々しくならないから、ガッと力み返ったところで、雪江の了解を取りつけ、そのまま口の中に注ぎ込んだ。
 雪江は口内射精させるのを店ではやったことがないけれど、気合いよく口を動かして、最後までしっかりと咥えてくれた。それまで中間勃起だったものが、ガーンと芯が張ってくると、とにかく唇の挾みつけ具合がいい上に吸い込みの力がこもっていた。
 雪江はドバーッと先走り汁がのどに流れ込んできたから往生したそうだ。それと共に、いわゆる射精の前兆のペニスの力みを感じて、フェラチオに一層気合いを入れた。
 私はその吸い込みと苛烈な往復にしびれ、射精の瞬間は無茶苦茶気持ちよかった。まるで、長良川花火のように頭に輝点がいくつか浮かんだ。だから、放出の起動を感じてから、最後の一滴が出て、尿道管のなかの空気までが吸われるような終末まで、うなり声やら悲鳴やら声が出っ放しだった。体も捩れっ放しだった。
 初対面でここまでしてくれたのは、やっぱり嬉しい。
 後で聞くと、雪江も射精が近いのを感じたけれど、ここでフェラチオをやめて合体に誘導するのもどうかな、という気持ちになったそうだ。発射を受ける直前は先走りを吸い込んだ嘔吐感と戦っていたと語った。
 私は、雪江に関心を抱かれた手応えがあったから、多分口内射精を受け入れるだろうと判断したけれど、それでもやってしまうと、店ではしたことがないプレイをさせたという達成感に浸った。
 なにしろ、雪江は予想外にしっかり唇で絞り出してくれた。ヘルスの経験がないソープ嬢は、口で射精を受けるなんてとんでもないと思うのが多いから、雪江は感心だ。
 雪江は美人だからネットでもよく名前が出ていた。私は猛烈に感動すべきだった。
 しかし、その日並の感動にとどまって完全勃起を果たせなかったのは、初対面の緊張とか、雪江がどんな女であるのかひたすら観察していたことの影響もあるけれど、雪江がディープキスを受け入れなかったことが多分関与していた。
 高級店の売れっ子でもディープキスをしないことがあるぜ、とめずらしい事例に出くわし、とても気だてが良いからこそ、ディープキスに応じなかったのが残念だった。
 性戯の点では、受け身はなかなかのものだけれど、「攻め」のほうは、私が「玉舐め」の必要性を説いても、タマキンにオーラルすることはなかった。
 私が雪江にしたアドバイスは、(1) ペニスのペッティングは幹ではなく穂先に (2) 玉舐めの必要性 (3) 指の爪をのばさないこと の3点だった。顔は笑顔で頷いていても小うるさい親父だと思っていたかもしれない。
 それにしても、雪江のような長身美女がにこにこして私と語り合いながら、私がグラスを持っていて、雪江はペニスを終始指で触っているという情景が、初対面だけにとっても愉快だった。

 お盆があけるとまた雪江に会いたくなり、前日に予約を入れた。
 往路の名古屋駅のホームで私はボールペンを落とし、それを拾おうとした時ズボンが尻のところが音を立てて大きく裂けてしまった。私はこれで雪江の笑いを誘おうと考えた。
 エレベーターで雪江に対面すると、満面の笑顔で迎えた。語りかける笑顔が貴方は来て当然よという雰囲気だった。貴方は来て当然よという心では若干腹立たしい。僅か2週間で再度来てくれるなんて信じられない、とっても嬉しい、という顔を嘘でも見せて欲しい。
 部屋に入ってすぐに、私は雪江に「今日は史上最強最大の明かりにして!」と頼んだ。
 初会では断られたので、全然応じてくれないか、申し訳ない程度に僅かに明かりを強めることを予想していたけれど、案に相違して雪江はちゃんと応えた。
「おまんφのヒダヒダがはっきりくっきり見えるのが一番亢奮を誘うんだよ」
 私はそうフォローした。
 雪江が私の上着をハンガーにかけたところで、私は陽気に発言した。
「すごいものを見せようか。ジャンジャジャーン」
 前奏曲つきで私は後ろ向きになり、パコッと尻をつきだした。
「見事に割れて、美しいパンツが見えるだろう? きたねえパンツでなくってよかった」
 雪江が大いに驚いた後、私は素っ裸になるまでジョークの連続で、雪江の笑いを何度も誘った。
 最後に雪江が言った言葉が「貴方、若い頃はもてたんでしょうねえ」だった。喜んでいいのか、悲しんでいいのか。
 雪江の応対は初会も気をそらさぬものだったが、裏を返すと応対が一段とハイになった。
 先ず第一に、私の希望に応じてすんなりと部屋の明かりを煌々と強めたこと。第二に、私が裸になるや、ソファーに腰掛けている私にそのまま即尺にかかったこと。第三に、ディープキスをしたこと。第四に、タマキンに舌を這わせたこと。第五に、陰毛の剃りを頼まれたこと。この五点だ。
 一つ一つがかなり意外だった。皆初会ではなかった行為で、特に、ディープキスを受け入れなかったことと、即尺のタイミングが遅かったことには、私は少し白けていた。
 ディープキスの私の定義は、互いに口腔の呼気も水気も吸い上げるものということで、かなりハイな動作を要求している。ただ舌と舌とが接触しただけではダメだ。
 初会では互いの舌先が軽くふれただけで、雪江のほうから私の舌や唇に吸いつくような動作がなかったから、私の定義ではディープキスではない。男が強く吸うのを女が受け入れておればディープキスとする人がいるかもしれないが、女の積極性が認められない以上は格外だ。
 裏を返して、雪江のキスは花丸印のディープキスだった。
 ディープキスをしたのは即尺のプレイの合間だから、雪江の口内にはペニスを舐めた唾液も私の先走り汁もあるはずだが、私はそんなことはお構いなしにキスをする。おいしいベロだった。
 即尺については、初会でソファーに座った私のペニスに雪江がしたのは手揉みだけだ。その時私は「このまま咥えてよ」とは要求しなかった。で、ソファーからベッドに移って69をしたら雪江はようやく即尺をした。
 だから、裏を返したところで、私が裸になってソファーに浅く腰掛けると、雪江がペニスの手揉みからではなくフェラチオから愛撫を始め、カリ首をしっかりしゃぶって、舌も唇も淫猥に使ったのには大いに安堵した。
 それだけでなく「タマを舐められるのはいい?」と尋ねて、私のタマキンに舌を這わせたから驚いた。私は、雪江がどちらかというと美貌と快活なお喋りで集客しているタイプと考えていたから、そういうことはしないと思っていた。しかも、ディープキスもがっちり受け入れた。
 私は狐につままれたような気分だった。見事に初会と本指名とで態度を変えている。
 私が前日にタマキンの毛を処理したことを教えると、雪江は皺袋をたくし上げてその跡をしっかり眺め、残っていた毛を1本つまみ上げてふざけていた。
 陰嚢の除毛の会話がきっかけで、雪江が私に大陰唇の毛の処理を求めたことにも驚いた。陰部の毛の処理について、上のほうはやっていてもボトムの毛はいじったことがなくて、自分で剃刀を使うのは怖いと言った。
 初会に大土手の毛の処理を勧めたが、僅か2回目の対面でその毛の剃りを頼まれるなんて愉しいことだ。
 それにしても雪江は応対がかなり変わっていた。私は常日頃相方に、初会と以降とで対応の仕方を変えるべきだと言っているから別にかまわないけれど、自分自身が、女にはいつも初会からご本人の定番的な振る舞いとは違うハイテンションの応対をさせているので、少しは白ける気持ちもある。
 天晴れな使い分けだ。確かに初会はP指名ですらなかった。2度目は当然本指名での対面だ。私は大いに雪江が気に入った。
 会話もエロプレイも盛り上がったところで、ベッドプレイに移ることにした。
 先ずペニスを嵌めようと思い、雪江に仰向けにならせたが、ペニスがすんなり入らなかった。雪江のバギナが小さいこととペニスの勃起度が不十分なことが原因だった。なんぼ猥褻なことを口にしていても、人見知りするシャイなところがなかなか放逐できない。勃起力の低下も甚だしい。
 私はそのままクンニリングスをした。雪江が仰向けでベッドの端、私が床に正座してのクンニリングスだ。正座してかかると対象物の位置が低すぎるぐらいのベッドの低さだった。
 雪江は前回と違って、私のリズミカルな揉みに陰裂から会陰までグシュグシュになった。これは完全に心が私を受け入れていることで、とっても嬉しい。
 刺激されるのを拒むような悲鳴が時々上がるのを愉しんでいると、とうとう気をやった。昂揚のしかたが妖艶だった。
 エクスタシーの昂ぶりが静まってから、私は再びクンニリングスにかかった。
 今度は私が雪江の体の横に座って、右足の付け根のほうからクリトリスに顔を突きだし、唇で陰核茎部と陰核のラインをつまむやり方の口唇愛撫だ。雪江は右手でペニスを弄うことになる。
 雪江のクリトリスがかなり突き出ているから、私はたっぷり翻弄できる。この唇の吸い込みと横揉みに、雪江は「イヤらしいやり方すぎて、恥ずかしい」と言った。効き目が強烈だからで、その証拠に、愛液がだらだらと会陰を流れ落ちた。
 ペニスがしっかり亢奮したところで交わった。
 雪江の応答は見事だった。表情が満点、私にすがろうとするような手の動きが悩ましく、足の構え方を自分から変えようとする積極さが親近的で、男の気をそそる閨房テクニックが身についていた。
 たまらず射精したくなるところをこらえ、いつもの通りフィニッシュせずにベッドをやめた。
 風呂に湯がたまると、初対面の時と同様に流し場での洗浄をせず、2人で湯に浸かり、お互いに陰部の洗いあっこをした。プレイの終了以前に石鹸を使わないのが私の主義だった。
 入浴が終わると、次は雪江の希望通り剃毛だ。
 私はたらい二つに湯を入れ、ひげ剃り用のクリームを股間にかけてカミソリを使った。
 雪江はしっかりM字開脚をして協力した。毛が細めで密度も薄いから、大陰唇から会陰までの邪魔な毛をすんなりと完璧に剃ることができた。
 雪江に手鏡で仕上げを確認させると、すがすがしい姿に感嘆の声を上げた。適当な面積で残した恥毛の下でどの角度から見てもクリトリスがくっきり浮き出ていた。
 最後のベッドプレイを始めるにはまだ時間が充分あった。それで、エロさ満開で雪江にいろいろ質問した。ソープの仕事に関することを中心にし、前職とか趣味・嗜好とかにはあんまりふれない。
 雪江はでかいペニスとそれを自慢する男について罵り、ペニスがでかいと女は気持ちいいはずだと信じている男について皮肉を言った。それは、粗チンの私の耳には大変心地が良かった。
 雪江に常連客について尋ねると、2〜4コマの時間で入る客が存外に少なかった。雪江はダブルで入浴したがる客にシングル2回で来るように頼んでいた。長時間のお相手は鬱陶しいというのが内心の理由だ。やはり長時間相手すれば話題作りに苦労するし、わかっていない客だと独占感を高め、何かと図に乗ることもあるだろう。
 トリプルで毎月やってくる男が一人いて、その男が「ボクとキミとは運命の糸で結ばれている」なんてほざくから、切りたいほどだと言った。でも、その男は店外希望を出さないからそこまでしないとのことだった。
「木村拓哉や竹野内豊や……ぐらいのいい男にそういうことを言われるのなら嬉しいんだけれど、頭の毛の薄い、もっさい男なのよ。全然言葉が似合わない」
 この……には確か3人の名前が入ったが、眉目秀麗の5人の男の名前をやけにすらすらとよどみなく言ったのが癪に思えた。
 私が、8月の好時期に2度も人気嬢の雪江に当日すんなり入浴できる不思議について尋ねると、雪江は「不景気になったから、こんなもんよ」と返した。
 世の中がリストラと年収低下の無間地獄に突入する前からソープで働いているなら、もっともな回答だった。
 しかし近頃は、ネットで女の接客の仕方が、雑誌で女の容貌が、この二つがわからないと会う気になれないバカが多すぎる。昭和の金津園は殆ど暗闇の手探りの対面だった。
 接客の仕方や顔がわかったからといって楽しく遊べるとは限らない。女の情報に深い執着心を抱かずにとにかく店に飛び込んで、誰に入浴しても大体は楽しく遊べるという気概のある男がまるで少なくなった。
 誰かを3回射精させた女だから、美女だから、愉しく遊べる……のではなくて、女の気持ちをつかめたから愉しく遊べたということなのに、それがわかっていない。
 俺は女の気持ちをつかむのが上手だから、この点では問題ないので、誰かを3回射精させた実績がある女の名を知りたい……という考えではないのだ。こんなおいらでも3回抜いてくれる女……という程度なんであって、まるで猿だ。猿以下や。
 金津園ワールドに『泡姫データベース』というコーナーがある。これは、客が対面したソープ嬢を褒め称える掲示板だ。批判するもの、けなすものは一切載らない。
 自分が気に入っている女のことを、そのおまんφにペニスを嵌めた他人があーだこーだと書いているのは、全く愉しくない。それに、書いてあることは、女の本質も心も掴んでいないとろい観察にすぎない。ポッと初対面した男がリピーターの私に勝る歓待を受けていることはあり得ない。
 雪江はここに感動の投稿がたくさん入っていた。
 私は雪江に『泡姫データベース』の投稿について尋ねた。雪江の言ったことは次の通りだ。
 (1) 『泡姫データベース』で自分への投稿者は殆ど全部どのお客だかわかる。
 (2) その客というのはだいたいが40代の人よ。
 (3) その客は誰もが『ちょろい』男ばっかりなの。
 (4) ちょっと甘いムードで相手してやれば、簡単に大満足してくれたわ。
 (4) だから、目一杯のプレイをしてやる必要は全然ないのよ。
 雪江の解説は大変愉快だ。『泡姫データベース』に大上段から書いている男たちが対女性交渉の面から見てそれほどレベルが低いとは、また、女にそのように認知されているとは知らなかった。やっぱりこの手のBBSにわざわざ投稿までする連中というのは、そういうことなんだとわかる。
 雪江が、書き込み人は全部誰だかわかると言って顔をニンマリさせたのが、私は意外だった。ただし、意外でもそういう発言を金津園の女から聞いたのは初めてではない。
 それに、連中は20〜30代と思っていたから、40代だと言われてびっくりした。
 やはり20〜30代というのは6万円クラスの店にはなかなか来られないということだけれど、40代の男が20代のソープ嬢にちょろい人たちと思われているのが情けない。
 本当の、客らしい客、男らしい男は、BBSに投稿なんてしないという当たり前の事実を確認した。客らしい客は『泡姫データベース』なんて見なくてよろしいということだ。
 雪江は明らかにその手の客とは違った応対を私に対してしている。剃毛にしたって、これまで客に頼んでみようかと思ったことはあるらしい。でも、具体的にこの人に、というのが全然該当者ナシだった。
 雪江が『泡姫データベース』の投稿者程度の連中ならば全然目一杯相手をしてやる必要がないとはっきり言うのは、風俗嬢のたくましさを見せつけられた気分だし、私としては極めて欣快だ。他に大人の客はいっぱいいるということでもあろう。
 ソープ遊びといえども、やっぱり男には女の心を掴む会話と女をその気にさせるセックスの技量が欲しい。大体35歳にも達したような男は、まともな心を持っておればそういうところにのみ気が行き、『泡姫データベース』に女へのメッセージを書き込むなんていうガキの動作はしないだろう。
 考えてみれば、『泡姫データベース』に書き込みをするのは、(1) ごく素直な気持ちで感動を表明 (2) ネットの参加者として皆に情報を提供したいという一種の義侠心、というのも確かにあるだろう。しかし、しっかり褒める書き込みの場合は、女の気をひくという目的が必ずあるはずだ。
 そうだとしたら、そんなガキの動作で大の大人が女の関心を呼ぼうとするのが情けない。
 そう考えれば、店やソープ嬢個人のウェブサイトのBBSとか、金津園ワールドの『愛の伝言板』とかで、女とやりとりをしたがる男というのは、20代過ぎればもうたっぷりとみすぼらしい。全国ネット公開で、コテハンのもとに会話するというのは、なんという情けない男かと思う。久屋大通公園で真っ昼間に青姦して周りに見物の人垣ができているようなものだ。
 ソープ経験の乏しい男が感動して投稿するのは微笑ましい。こういうのは好意的に見るけれども、経験たっぷりと見受けられる男が盛んに登場するからおかしいのだ。超高級店で二輪車プレイを遂行するような剛毅な遊興をする男だと、これはもうまるでアンバランスで珍妙だ。

 アナルセックスについては、雪江は未経験だと言った。これは、雪江の性的行為に対する寛大さと余裕のあるアナルの入り口から私には信じにくいのだけれど、雪江がそう言う以上信じるべきだろう。
 しばしの談話の後のベッドプレイはなかなか愉しかった。
 いつもの、一方的にクンニリングスをしてから、女の熱烈なフェラチオを伴った69を経て、ようやくファックし、そして短い抽送の後に放銃するという進行だった。
 私はその時、フィニッシュを前回同様口内射精にするつもりだったし、そもそも69とファックを交互に繰り返し、もっと絡みに時間をかけるつもりだった。雪江も最後は口で私の精液を受けたかったと後で言った。
 それがそうは進行しなかったのにはわけがあった。雪江に気合いが入りすぎて、フェラチオの際に前歯がペニスの肌にしばしば当った。
 私は、そういうことに気づくと一発で勃起が甘くなるデリケートな性格だから、これはやばいと思って、すぐさまペニスをおまんφに納めたのだ。納めた以上、私はバギナの中で激しく射精した。
 終わってから雪江に歯の接触を指摘すると、「言ってくれればいいのに」と咎めた。でも、それを言うと、口に出したということで勃起に支障が出る。まだ2回目の対面だから言いにくいことは言いにくい。私はそういう性格だ。
 雪江のベッドでの応答は表情も仕草も何もかも妖艶で、親近的で、素晴らしかった。初会では殆どよがり汁を流さなかったが、その日は実にたくさん流していた。
 私はその潤滑油を活用し、いつもやっている卑猥な動作を大体はした。例えば、中指と人差し指をバギナに嵌め込んで、同時にクリトリスをオーラルしてやるとか、中指をアナルに深々と差し込み、人差し指でバギナの中をぐるぐると刺激し、舌でクリトリスを揉むという複合プレイとか、雪江を俯せにしてアナルを見つめながらバギナの中を指攻めするとか、そういう猥褻な動きだ。
 雪江も目一杯淫猥に動作した。
 私の睾丸をガンガン舐め上げたり、私がペニスを嵌めようとするたびに、両手で小陰唇を大きく開き、膣口と尿道口を見せつけたりしてサービス精神が一段とヒートアップし、更に、私が雪江の両足を抱えてモコモコとペニスを抽送している間、自分の右手をクルクルと回すようにしてクリトリスを揉み続けるというように、極めて奔放に親近的に振る舞った。
 雪江のそういう動作は僅か2度目の対面で出てくることがあまりないものだ。ソープなれした私がとにかく一つ一つのシーンを頭に焼き付けるような淫奔な動きを雪江は見せ続けた。
 このオナニーシーンは本当に素晴らしい。
 大体が、ペニスを抽送しているときに、私が頼みもしないのに自分でクリトリスをこね回す女なんてそんなにはお目にかかっていない。私は雪江の本気のプレイに充分亢奮し、すっきりとバギナの中に放った。
 それにしても、後から雪江がザーメンは口で受けたかったと言ったのには驚いた。
 雪江に聞くと、相手をした男の中で私は、先走り汁の多いことでは3番目に当たると説明した。初会では、フェラチオしてチン汁が出てくるとそれを吐き出していたけれど、今日は飲み込んでいたと説明した。
 私は雪江に「56歳で対戦してチン汁の多さで3番目ということは、もし10年前の僕と舐めあっこしたら、僕がダントツの1位になって、そのチンコ汁の量の多さに、君はもうすっかり呆れるぞ」と吠えた。
 内心は、もっとしっかりウエストが括れていたら、10年前が、3年前に替わるのにと思っていた。
 対戦する女というのは、「アナタのチン汁をすするのがとっても愉しい。それにおいしいわ。ドバーッと出てくると、あっ、亢奮してくれているーっと思って、うれしくなるーぅ」と言ってくれる女が一番だ。
 そうそういう女に私はたくさん出会っているが、雪江もその部類だろう。
 雪江は私の激しい『イキ』が愉しいと語った。豪快な射精、はっきりした放出感に女は満足する。
「イッたかどうかわからない射精なんて、ほんと、いや」
 私がよく聞く言葉を雪江も言った。射精の快感が伝わってこない男というのは結構多いらしい。
「発射後の後舐めがなかったぜ」
 私がそう言うと雪江が笑顔で答えた。
「私、いつも後舐めはしないの。私のお客さんはどういうわけか後舐めを嫌がる人ばかりだった。だから、しないの」
「ふーん、射精後にペニスを舐められると、とってもくすぐったいから、それでイヤなんだろうねえ。もったいない。そのくすぐったいところを我慢しているのがいいのに」
 雪江は天性のソープ嬢のようなところもあれば、お嬢さんらしいところもあれば、ガーンと妖艶なところもあれば、演技力抜群と思えるところもあれば、とにかく複雑な外面があり、なかなか魅力的な女だ。これからも愉しみたくなる。
 そして、雪江も、私のことを愉しい常連客ができたと思っているはずだった。

 雪江に3度目の入浴をした。
 2人は対面してすぐに裸になり、私はすぐにペッティングを始めた。指を使いながら親しい会話を愉しみ、それからベッドで合体した。
 いつもの通り本格的なピストンにまで至らせずにペニスを抜いて、69にかかった。
 雪江が気をやるのは早かった。私になれたことがよくわかった。女がイクとすぐにぶっすりというのが私のパターンだ。しばらく抽送してから、また相舐めをした。
 連続イキをさせ、雪江は盛んに喘ぎ声を上げて、もう正体を失ったような目になった。
 私は即の絡みを充分堪能できたが、雪江に「もうくたくただわ」と言われて、これは所要時間が長かったかなと思い、時計を見ると35分しか経っていなかった。
 私が驚きの声を上げると、雪江も大変驚いていた。
 そのまま雪江と一緒に風呂に入ったが、雪江の所作と言葉で私を歓迎的に受け入れているのがよく伝わった。
 ベトベトの陰部を風呂の中で互いに洗った後は、剃毛することにした。全面剃毛ではなく下側を処理した。雪江が大柄だから大陰唇の面積も大きいことをあらためて確認した。
 剃り終えると、驚いたことに雪江が「私も剃らして!」と言った。私は股間の剃毛を受けるのが初めてだからその気になった。
 雪江は面白がって、皮膚の微妙なところにやけに熱心にカミソリを当てた。雪江は前回の股間被剃毛が初体験だったが、この股間剃毛も初体験だった。
 剃り終わると陰嚢の付け根(両サイドと裏側)と会陰部がツルツルになって大変清々しい感触だった。
 残り時間は80分ぐらいだった。だから、マットをせずにしばらく酒を飲みながら猥談をした。猥談をしながらペニスの先から透明な汁を出すと、雪江が喜んで囃した。
 舐め取ってくれと頼むと、嬉々とした様子でとりかかった。私も雪江の秘部に指を伸ばして弄った。まともな会話をしながら、非勃起ペニスから先走り汁を吸わせたり、ペッティングするのが大変愉しかった。
 雪江は、「貴方のような助平には会ったことがないわ」と何度も言った。「いつもどうしてあんなに長い時間舐めることができるの?」とも言った。こういうのは私に対する最高の誉め言葉だ。
 なかなか艶麗な雪江が親密さをしっかり放散するから、こんな会話が愉しくてならない。
 雪江も助平と言えた。それこそ毎日のようにオナニーしていると言った。それは私の卑猥好みに迎合する調子づけかも知らないけれど、教えてくれた。アナルの指入れは私以外の男にはやらせたことがないというというのはその時の様子から嘘ではないだろう。
 睾丸のマウスマッサージも愉しそうにした。剃毛プレイとかタマキンいじめは、私の明るいエロが雪江の気持ちを煽ったのだと思った。
 雪江は美人なので快感に痺れているお顔が何とも悩ましいものに見えた。手も足も快感反応が明瞭で、ペニスの嵌めにもよがりの仕草が充分に現れ、私は愉しめた。
 残り40分のところで最後のベッドプレイをして、もう早引けしたくなるほどによがらせて、事実、後で「貴方以外の予約はなかったから、もう帰る」と言ったのだが、それで、私も口淫されるのをたっぷり愉しみ、最後は雪江に口内発射で決めた。
 それが楽しいということもあったが、抽送の中折れ不安というのも要因だった。

 私は雪江とは120分がいつも有意義に過ごせた。
 4度目の入浴では、雪江と次の会話をした。
「キミの経歴を教えてよ。業界入りのところから」
「私、どうしてもお金が要ることになって、××××していたけれど、やめてこっちに来たの」
「××××してたの? じゃあ、給料は安かったんだ。月20万ぐらいかい?」
「ううん。私、35万は貰っていたわよ」
「へーぇ、35万、すごいなあ。驚いた〜ぁ。××××の仕事って、20歳程度でそんなに貰えるの。じゃあ、その仕事辞める必要がなかったのでは」
「彼氏の借金が多くて、到底返済が追いつけず、もう、これじゃダメだと思った〜」
「借金って、額がでかかったの?」
「うん。だから、稼げそうな店に思い切って飛び込んだのよぉ」
「大変だったんだねえ。一体何年ソープで働いているの? 7年? 6年?」
「6年よ」
「で、いつ借金は消したんだい?」
「もう半年で返したわ。私、出勤しっ放しで頑張ったもん。今よりは景気が良かったから、稼げたわぁ」
「月2百万を超えていたんだろうねえ。6年も前の君なら」
「とんでもない。もっと、もっと。4百万ぐらい稼いでいたわよ。だから、すぐに返せたの」
「4百万はすごいねえ。驚いた」
「今はもう無理よ。あの頃は、お喋りして何も大したことをしなくても、お客がどんどん来たぁ」
「それほど彼氏に協力して、どうなったの? 大体、何故君がお金を返したの?」
「彼氏はいなくなっちゃったの。行方不明。で、私のところへ請求が来て」
「連帯保証か?」
「うん」
「キミは騙されたわけだ」
「私。騙されたと思いたくないの。騙されたと思えば腹が立つでしょ。で、一生懸命……」
「A店、B店、C店、重役室の順で働いたんだね」
「A店、B店、C店は、ホントやるだけの客ばっかり、やっていない時はお話していれば満足する人ばかり。ここの重役室は前戯をちゃんとする人が多いわ」
「店によって客のタイプが結構違うことがあるから、不思議だね」
「うん。この店は口で攻めたがるお客が多いけれど、前の店は、そういうお客があんまりいなかったわ。店によって違うものなのね」
「面白いねえ。A店やB店のお客で、今でも続いているのはいるの?」
「あんまりいな〜い。私、間に上がった時期が結構あったから」
「まっ、稼ぎが全部自分のものになるなら、いいことだ」
「ねえ、上手に舐めてくれる人って、いないものねえ。さっきの舐めは痺れたわよ」
「僕のクンニは、他の人が真似をできないものだろう?」
「うん。A店やB店では全然会ったことがない。ここの店では、上手なお客もいる」
「持続的にポイントを攻めてくれる人もいるってことかぁ」
「一応、でも、アナタほどではない……。ねえ。1時間、舐めっ放しができる人っていると思う?」
「いると思うぜ。僕もできるよ」
「A店、B店、C店とついてきた客で、面白い人がいたの。その人ねえ、いつも月に1度トリプルで来て、殆どの時間、舐めているの」
「そんなに舐めるということはあっちこっち舐めていたのかい?」
「あそこだけ舐めるの。優しく」
「じゃあ、気持ちいいんだ」
「ううん、ほんとのチロチロ。優しすぎる。舌だけ突きだして、触っているのがわからないくらいの。もう頼りないやり方。その人、『君は何もしないで寝ておればいい』と言うから、私はベッドに寝ていて、途中でもう本当に寝てしまうの。それでも独りで舐めているのよ。A店やB店のような高いところで、いつもトリプル。お金がある人というのは、あるのねえ」
「ふーん。もったいない。そんな程度でトリプルなんてバカだ。しかし、女を気持ちよくさせる舐めでないと、しても意味がないよなぁ」
「うん、全然気持ちよくならないやり方なの」
「その男は、僕が同じような話を聞いたことがあるから、同一人物なのかもしれないね。まだ、今でも続いているのかい?」
「ここまでは続いていないの」
「しかし、オイシイ客だから続いて欲しかったんじゃないかい?」
「あの人は、当時でもイヤだと思っていたのよ。いらな〜い」
「僕はトリプルなんてしないし、チンポ小さいから、他のところで頑張るんだい。うまいもんだろ?」
「ふふっ。気持ちい〜い」
「さっきは君がおまんφをベトベトにして、気持ちよさそうに2回半イッたようだから、こっちも楽しい」
「でも、難しいわねえ。アナタのおチンチンをフェラしていて、ギンギンになって、あっ、調子いいぞと思って、それで体の位置を変えて嵌めようとすると、もう、ちょっとばかりおチンチンの固さが消えているんだからぁ」
「お前、さすがベテラン、しっかり観察しているなぁ。ほんと、僕は歳をとったねぇ。5年前まではフェラでギンギンになったらしばらくはそのままだったけれど、最近はねえ。もう、これには弱っているんだよ。69の体勢から嵌める体勢に変わる間に勃起の度合いが悪くなるんだから、参ってしまう」
「でも、顔をあわせるなり、今日は勃たないぞ、なんて言っていて、さっきはすごく元気だったわよ」
「本当に、今日は勃たないと思っていたんだからぁ」
 その頃私は仕事の上で心労のネタが一つあって勃起力が特に弱かったようだ。
 こんな会話から窺えるように私は雪江と親密関係を築いたけれど、何しろ毎年の遊興回数が多くて、遊興予算をできるだけ守りたいから、料金の高い重役室に何度も入るのが大層つらかった。
 雪江に通うことについて私はかなり迷った。迷いに迷い、結局6回入浴して止めにした。大変残念だった。心労することがなくて、勃ちがよく、きちんとしたファックができていたなら、多分もっと長く通ったことは間違いなかった。

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