魅惑のスレンダー嬢

 私はスレンダーな嬢とだけセックスしたいが、スレンダーで骨盤が幅狭だと、長身ならただの肉の棒になってセクシーではない。また、背が低いならとてもみすぼらしい。やはり女は中背のスレンダーでお尻の張った体型が良いと思っている。
 私は平成17年の1月から4月までにシャトールーブルで6人の嬢に入り、ここでは麗花以外に入浴したいのがもういなかった。
 それで私はルーブルとほぼ同じ料金のクラブロイヤルに行こうと考えた。会ってみたい嬢がいた。
 私は彩香(仮名)が平成16年に艶でデビューした時ソープ情報誌を眺めて対戦したくなった。しかし、艶の値段が高い(8万円)から結局予約を入れていない。
 5月にたまたまクラブロイヤルのサイトで彩香を見つけた。──おや、安い店に替わったのか──と喜び、すぐに予約の電話を入れた。支払額が2万円下がるなら是非会ってみたかった。
 対面すると、予想通り中背で細身この上もなし。それも、私が生涯対戦した女の中で最もスレンダーな体型だ。ただ、お尻が張ってはいなかった。

 彩香〜クラブロイヤル、H17年5月
 彩香はとても細身の体つきで、目元涼しげな鼻筋の通った美人だ。それは艶の頃にソープ情報誌の大判の写真で確認した。なかなか女らしい顔で、背丈は私よりもあった。
 私は期待に胸をふくらませて彩香に会うことにした。
 クラブロイヤルは初めてだが、その建屋は平成2年から9年まで相当な回数入っていた。8年ぶりに店に入ると、マスターズの頃が大変懐かしく思えた。店の中はトイレと待合室以外はそんなに変わっていなかった。
 彩香に会うと想像していたほど色白ではなかった。浅黒いし、器量も少しずれていた。私は艶時代の写真で、彩香は色白と想像したけれど、こういうものは、巧妙に修正している(撮り方もある)ことがつくづくわかった。
 彩香が存外浅黒いのには目をしばたたいたけれど、お嬢様的な物腰に安心した。とにかくルーブルで、蘭、鈴、唯、茜、麗花と、性風俗嬢然とした女ばかりに会ってきた。それに、皆いかにも様子見という感じで始まって、初めは会話に気を遣うことが多かった。彩香はそんな印象がなくて、私の軽口に対する応答もなかなかそつがない。
 いくら美人でもなかなか高額の遊びで警戒的というかおずおずというか、様子見的に出てこられたり、逆に言葉数が多くても、いかにもすれっからしの感じを漂わせたりでは、4ccの射精の前に千ガロンの情緒を女に求める客はがっかりする。
 彩香には、ソープ嬢とはちょっと離れている素人風の第一印象を得た。だから、どういう進め方をするだろうかと興味を持って見ていると、彩香はすぐに脱衣を促した。やはり艶に出ていただけあって、彩香には私が疑問に思うような動作がなかった。
 私は、艶でデビューした頃からいかに彩香に興味を持っていたかを調子良く説明して、彩香の笑みを誘いながら、ゆっくりと全裸になった。ソファーに腰を下ろすと陰茎が目に入る。憧れていた女に対面し、色白でないことを除けば期待に違わぬ上玉だ、とほくそ笑んでいるのに、半勃起にすら至っていないから情けない。
 高額店の女は皆器量がまともで、性格もまともだ。そして、若い。ならば、嬢が即尺をしようとしてペニスを掴み、目立つような恥垢がないことを確認する時には(念のため……確認といっても極めて瞬間的な一瞥)、ペニスは勃起しているか、最低限半勃起していなければ、男とは言えないと私は思う。
 ところが、私は2年前ならそうなっていても、近頃は萎れきっているチンボを摘まれてばかりだ。いじけた醜いチンボだ。若い頃と違って脳細胞と勃起神経とが全く連動していないのがコ憎たらしい。
 彩香はドレスを脱げばお定まりの3点セットの下着姿。予想通りのスレンダーな体で、過度なほどの細身だ。肌着を片づけると──私の下着に手をかけてもよろしいわよ──という甘い表情で迫ってきた。
 私はそういうものをスマートに取り去る自信がない。勃起ペニスを突きつけているのなら、様にならない脱がせ方をしたって恰好良いと言えるがそうではなかった。
───ここに至ってもペニスが悲惨なほど縮こまっている男が、不得手なことはしないほうが良い。
 そう考えた。彩香が理想的なスレンダー体型で、しかも大人の顔立ちで、優美な仕草が備わっているようだからこその判断だ。
「歳をとってね、目が見えなくて、ホックを外すのが苦手なんだ」
 そう言葉をかけ、彩香に一気に全裸になるように求めた。
 彩香はこれにさわやかに応じた。性格チェックも目的とした私の求めに全く素直に応じたのは、それだけで合格点を差し上げられる。私の顔をちらちら見ながらゆっくりと下着をとるのも素晴らしい。見た目お嬢様風で、ソープ歴が長くないようでも、もう完全にソープ嬢になりきっている。というか、男の気を惹こうとする気持ちがある。そしてその演出が適切だ。
 全裸の彩香の、乳房と恥毛が控えめなのが目についた。恥毛はかなり脱毛処理をしたようだ。
「アナタみたいな美人が裸になって目の前にいるのに、僕のちんちんが縮こまっているから、ごめんね。昔はすぐにピーンだったけれど」
「いいのよ」
「こんな早い時間からエロモードになるのは大変だね。やっぱりアナタ方は、夕方からのほうがのりがよくなるのかねえ?」
「そういうことはないわ」
「昔の金津はどの店も1時ぐらいから営業だったけれど、今は、11時からというのが多くなったね。早くて大変だと思うよ。アナタ方は夜が遅いから」
「わたし、いつもきちんと出ているの。出勤に関しては真面目なのよ。夜更かしもしないし」
 出勤姿勢が真面目な女は客の望むエロにもきちんと対応するから、私は大好きだった。
 微笑んだ彩香が私の腰から膝にバスタオルをかけて近寄った。すぐにタオルの下に手を差し入れることをせず、私の左足の膝小僧に右手を置いたままで──さあ、お好きになさって──そんな眼差しの、愛撫を唆す雰囲気だった。
 私は指先を彩香の股ぐらに寄せた。2枚の扉の間を探ると、膣口の辺りがぬらついていた。そのローションをすくい取って正面からお豆さんをペッティングした。
 陰裂が短く、ラビアも薄いというか突き出していないというか、はっきりしないのに対して、その上の陰核茎部が存外に飛び出ている感触だ。その突き出した肉塊の横幅が狭いから、揺するとよく揺れる。斜めに押すと、丸っぽい稜線がぺこんと横倒しになる感じだ。
 私は中指の先で肉の尾根を優しく揉み続けた。先端の形が探れないから包茎状態なのだろう。しかし、初めて会って、また、まだ午前中なのにいきなりこんなことをしているというのは奇妙な気がした。自分の海綿体が満ちていないのが見なくてもわかるから、違和感が収まらない。
 エロい行為をしていても気持ちがまだエロモードになっていないだけに、私には彩香を観察する余裕があった。
 彩香は膝立ちして両脚を少し開けたまま私の微妙な攻撃を楽しんでいた。股ぐらは私の好きなの形だ。両隣の太腿に浸食されたの形ではない。太腿が細かった。
 私は彩香の腰を抱き寄せるような姿勢で、前髪が彩香の鳩尾に触れる感じ、視線はへそから下腹と大陰唇の曲面に向け、ひたすらペッティングに努めた。
「あーっ、気持ちいいわー」
 彩香に陶然とした顔で囁かれるとますます励みが出る。
「すごい上手だろ?」
「うん、とても上手。気持ちいい!」
 2度目の「気持ちいい」をキッモチイーと発声するのが彩香の大人の雰囲気に似合わないし、心情がそのまま出ていると受け取れた。
 対面の当初ソープ嬢は、おまかせあれという感じで妙に誘導的に出てきたり、逆に様子見で長々とお喋りを続けたりするのが多いし、一番弱いところを指で攻められると、「私にも攻めさせて〜」と甘い声で囁いて、すぐに攻守交代を図るものだ。
 初会の対面直後でこうまで彩香に愛撫を受け入れられると、俄然意欲が湧いた。
 でも、「私にも攻めさせて〜」とこないことに悦に入ってペッティングを続けすぎるのは如何かと思うから、私は彩香を抱き寄せキスを求めた。
 この受け入れ方がなかなかのものだ。彩香は積極的に体を寄せ、抱かれ方が様になっているし、キスをきちんと受け入れますよという意思を全身で表していると言える。
 私は気持ちを昂めて彩香の眼を見つめた。寄せた腰の細さが素晴らしい。そして、彩香は唇を半開きにして私の舌の逍遥を受け入れた。舌を舌で迎えて絡ませるような大人のキスをした。
 これは風貌のみならず中身も期待したとおりの上玉だと思った。
 気だては良さそうだ。そして、性的な振る舞いはかなりうまくやれそうだ。その上、優しい女らしさが備わっている。ただ、彩香に似た顔立ちというと、芸能人まで比較対象を広げても誰も思い浮かばない。一口に美人と言ってもいろんな顔立ちがあるものだ。

 問題なのはペニスがすっかり縮こまっていることだ。このところ仕事の心労がもろに覆い被さって、それがそんじょそこらの心労ではなかった。
 だからこそ突然鬱憤晴らしがしたくなって前日にクラブロイヤルに電話したのだ。こういう性急な遊び方はほとんどしたことがない。
 予想外にも予約が通って、喜び勇んでやって来たけれど、上玉との対面だと認識しても、仕事の失敗による心の奥底の憂鬱が全く影をひそめていなかった。
 私は自分の気持ちを昂めるためにもいろんな軽口を言った。
「僕は彩香ちゃんにはクールな感じがして、S的に出ることもできるような感じがあって、そういう遊び方なんかもチラッと期待していたんだけれど、実物がこんなに優しい感じだとは驚いた。貴女の顔は甘さがにじみ出ていて、写真で感じるようなクールなところが全然ないんだねえ。『私のマンコ、舐めたいんか!』なんて発言は到底似合わないよ。かといって、美人過ぎて、Mにならせるのもピッタリ来ないし」
 彩香の微笑むのを見て、「僕の縮こまったチンコ、しゃぶってね」と求めた。
 どういう即尺をするのかと思っていたら、カリ首をすっぽり咥えてしばし遊んだ後、玉舐めにまで来るぐらいだから、随分立派な即フェラをしてくれる。しかし、唇できつく圧迫するこすりがないのが物足りない。
 で、やっぱり完全勃起に至らないので、言い訳しながらベッドプレイを誘った。
「僕のちんちんは初対面では、どんな美人と出会ってもいつも調子が悪いんだ。とにかく人見知りするちんちんで、持ち主まで苛立たせてくれる。……マンコ舐めたら、多分チンコも勃ちやすくなると思うよ。僕の舐めはすごいぜー」
 彩香が期待するような顔つきで私を見たので、私はオナニーの状況について質問した。
 すると、毎日やるほどのオナニー好きで、しかも、連続イキをしているぐらいなのだ。
 私はその手の女によく対面しているのでおかしくなった。また、そんな嬢の誰よりも所作に品がある若い女が、手淫で連続イキなんてぶっちゃけた話を初対面の即々のプレイの最中にするから驚いた。私のエロ誘導は達人の域に達したのだろうかと思ってしまう。
 20代半ばの歳で、しかもソープで働いているというのに、オナニーを頻繁にするというのが面白い。客の殆どが彩香を性的に満足させていないことの表れなのだろう。
 昔のソープ嬢はそんなにオナニー好きがいなかったと思う。もしオナニー好きだったとしても、初会でこんなにはっきり打ち明けないだろう。「こんな大変な仕事をしていて、オナニーどころじゃないわよ」と声を高める女が多かった。
 私と女との歳の開きが大きくなって、気にかけなくても良い別次元の存在になってしまい、オナニー常習をまともに披露されるようになったと理解すべきなのだろうか。そうだとすると寂しい。
 彩香をベッドに上がらせて、その端のところでM字開脚をさせると、腰の薄さが目についた。
 そして、マンコの毛は薄めの上にかなり脱毛されていた。既に指先で形状を探った箇所を目視で確かめると、割れ目はやはりかなり短く、膣が狭そうだ。クリトリスは、陰核茎部が飛び出ている割には小さいけれど、突き出しがはっきりしていた。
 明るいところで股を開かせた時、初対面だから……などと恥ずかしがるポーズを見せず、彩香のように両膝を持ち上げ、大胆に開いてお尻の孔まで晒す女が私は大好きだ。早速気合いを入れてクンニリングスを開始した。彩香がベッドの上で、私が床に座ったままでするやり方だ。
 股をしっかり開いたまま受け入れる彩香の反応が良かった。かすかな喘ぎ声が聞こえるし、腰のあたりが微妙に震える。しかし、マン汁はそんなに多いほうではない。
 彩香は時々顔を持ち上げて私のクンニリングスのやり方を観察した。性愛の行為でそういう積極的なことをする性格には見えなかった。口を半開きにして、なかなか心をかき立ててくれる覗き見だ。
 私は彩香のクリトリスを舐め、陰核茎部を押しながら揉み、吸いながら揉み、とにかく縦横無尽に攻め立てた。グーンと昂揚が押し寄せた気配でイクかなと思う時もあった。しかし、結局落とせなかった。
 あきらめて69に移り、フェラチオを楽しみながら彩香の股ぐらに顔を突っ込み続けた。彩香の右足の太腿を私の右腋の下にしたままで、舌と唇を使い続けた。腿のすんなりしているのがセクシーだ。
 彩香の玉舐めがなかなかダイナミックだった。左手で勃起ペニスの先端をがっちり握ったまま玉袋をねぶってくれる。左手の指先がしっかりカリを揉んでいる。
 フェラチオも喘ぎながら首を振り立てていた。初対面の即ベッドでは、どのソープ嬢も、ペニスの汚れを吸い込まぬように警戒というか慎重というか様子見というか、優しいフェラチオをするが、私の熱烈なクンニリングスを受けた後はフェラチオが必ず大胆になる。
 彩香は69になれているようで、マンコの預け方がうまかった。「気持ち良い!」と快感を訴える言葉がしばしば出てきた。一方的にクンニリングスをしていた時よりも具合が良いらしく、愛液が流れ出た。
 しかし、残念ながらもう一歩がどうも難しいようだった。
 それでがっかりしたこともあって、その即ベッドでは、いざ合体となると怒張が足りず満足できるピストン運動ができなかった。あきらめた時丁度50分が経過していた。
 とりあえず風呂に入り、湯船の中で互いに性器をこすり洗いした。湯の中で私が膣に指を入れようとすると「湯が入るから」といやがられた。
 風呂が済んでから、ブランデーを飲みながらいろいろおもしろい話を聞いた。愉快なことに、彩香が自分の割れ目のぬらつき具合に驚いていた。更に、彩香が語ったことを思い出して書き並べよう。
 気持ちいいことは大好きだ。オナニーをすればイクのは早い。お客にクリイキまで導かれることはよくある。ピンクローターでイカされたこともある。オナニーでは指しか使わず、バギナに指を入れたりはしない。オナニーを覚えたのはかなり早い時期で、しょっちゅうしていた。今でも毎日するほどだ。
 艶ではベストスリーに入っていなかった。そんなに積極的にガンガン(勃起のための)支援をするやり方をしていないし、出勤日数も多くなかったから、ベストスリーに入らないのは当然だ。
 クラブロイヤルでは充分に客がつく。艶をやめたのは店に飽きが来て、別の店で働いてみたいと思ったからで、そんなに強く引き留められはしなかった。手取の不満とか、稼ぎの不満とか、出勤の厳しさへの不満とか、仲間との折り合いが悪くなったとかの不満は全くなかった。
 クラブロイヤルでは月に18日前後働く程度でのんびりやっていく。お金に大困りしてこの業界に入ったわけではない。艶でも出の日数の少ない働き方をする女の子がいて、結構自由度はあった。
 艶では女上位を求めるお客が結構いたけれど、クラブロイヤルでは男上位でセックスするのが多い。艶とは客層が少し違うのかもしれない。
 こんな話を、彩香は素っ裸のまま、同じく素っ裸の私に寄り添って、朗らかに語った。興味深い話がまだまだたくさんあるが、それはここには書けない。
 彩香が艶を去った頃、艶には、アンナ、ヒナ、アンリ、アイ、アサヒ、ノエルがいた。そこでベストスリーに入るためには超々上玉でなければ無理だ。彩香の感慨はよく理解できた。
 ソープ嬢というのは22歳までに何らかの風俗の仕事にかかっているのがとても多い。近頃は18歳からヘルスで働き、20歳になるとソープに飛び込むような、射精稼業が天性であると思わざるを得ない女も随分と見かける。
 この手と違って、彩香は22歳ぐらいで堅気の仕事を辞め、いきなりソープに飛び込んだようだ。だから、存外真面目で明るい現代っ子という雰囲気があった。
 これは、アルバムの写真から受けるすました感じ、妖艶なムードとはちょっと違っていた。そして、彩香は私にかなり好感を持って接している感じがした。
 イキやすいと言う彩香を私はクンニリングスでイカせることができなかった。これは、ある意味、屈辱感さえするものだ。私はなんとしても彩香をイカせたいと思った。
 私たちは床に腰を下ろして座っていた。後ろにはソファーがあった。私は彩香の腰を後ろに引かせソファーにもたれさせた。彩香は、私がクンニリングスではなくペッティングを始めたいようだと察して、両脚を投げ出し、開き気味にした。
 私は指をクリトリスに伸ばし、彩香を横抱きにしていじり始めた。時には左手でクリトリスの包皮を下げたりして弄い尽くした。横揺れ、縦揺れ、押し揉み、叩き、自在に指踊りをした。
 唾が不要なほどお汁が出ていた。初対面なのにフィンガー攻めで愛液が出るというのは、まさしくクリオナニー派だ。時々彩香の「気持ちいい」という声が流れ、私は楽しく指を使った。
 イキそうでイカないというシーンにまたなるのかな、と思い始めた頃、彩香がのけぞるのが強まった。震えも見られ、両太腿の間隔が少し狭まった。力が入っているようだった。
 落ちるそうだと思って気合いを入れると、彩香は「イキそう!」の声の後、すっきりと到達した。痙攣も見られた。
 いかにも満足げだった。こういう顔を見せられると私はとても嬉しくなる。攻める手をゆるめず更にいじり尽くした。彩香は「気持ちいい」の声の連続だった。ヌタヌタのマンコの感触の麗しいこと。私のペニスは縮んだままたっぷりお汁を垂らしていた。
「ねえ、唾、溜めて!」
 彩香は私の目を見ながら応じた。それをすすってから私は言った。
「僕のも、飲んでくれる?」
 いつもの、私の悪い?癖だ。そして、熱烈なディープキス。心の溶けるような甘いキス。互いに相手の舌を愉しむグレードの高い戯れだ。もうその日3度目の強烈なディープキス。彩香の父親と同じような年齢でこれができるのが嬉しい。
 すぐさま嵌めたいところだが、ペニスはいつものように元気がなかった。
 彩香にオナニーをさせ、それを見ながらカリ首をこすった。彩香のフェラチオはもう一つ私のペニスにはガーンと来るものがないから(但し、その日私の精神状態が最悪だったことは間違いない)、割れ目をガーッと見つめて自分で揉むのが手っ取り早かった。
 ようやく合体にこぎつけられた。このところ、ベッドの上ではなくて、タオルを敷いた床でファックをすることが多い。ちょっと変わった趣向が好きになったようだ。
 彩香の膣がかなり狭いから、中途半端に勃起したペニスがなかなか嵌めにくかった。入ってしまうと、強く締め付けられる感じだった。
 私は完全勃起に至らぬまま抽送を開始し、時間をかけずに射精した。
 勃ちあがって、(さあ、しっかり腰を送って楽しむぞ!)と思ったとたんにイッてしまった。正確に言えば、急にペニスが拡張し、直ちに縮んだ。私自身が射精したのかどうかよくわからなかった。しかも、射精感が殆どなかった。
 彩香から見れば、えっ?というセックスだったろう。
 ペニスが縮んだのでとにかく抜いて、「あれっ、もうザーメン、出たのかなぁ?」と呟いた。彩香の前でペニスの先を指で拭って、その指のにおいを嗅いでから厳かに宣告した。
「一応ザーメンのにおいがする」
 いかにも惨めなセックスで、発射量がかなり貧弱だった。仕事の心労がここまで影響しているのかと大いに歎いた。このまま射精能力を喪失してしまう危惧がどーっと襲った。
 激しくガッカリしたまま湯に浸かった。
 風呂の中で「おしっこは出るかい?」と聞くと、「出せるかもしれない」と彩香が答えた。
 彩香を風呂の縁に座らせて放尿を検分した。放った量が実に僅かだった。それを手に受けて味わうと、かなり薬くさかった。訳を聞くと、前日に腰痛の痛み止めかなんかの注射をしてもらっていたようだ。
 私は気落ちが著しかったから、彩香がおしっこするのを見ても殆ど何らの感興も湧かなかった。
 体にかかったおしっこをシャワーで流させてから、私もチョロチョロとおしっこをした。
「私、これを見るの初めてぇ」
 彩香が大きな声を上げた。
 彩香は客の前で放尿したのが2度目で、男性の放尿を間近でもろに見るのは初めてだった。一度、客が浴室で放尿したことがあるけれど、要するに、隠れてするようなしかたで、彩香はまともには眺めていなかったそうだ。
 金津園の高額店2つで計1年以上も働いて、この程度の経験であるというのが、私は不思議だ。
 ソープの客は、6万円も7万円もするような豪遊をしておいて、何故おしっこショーを嬢にお願いしないのだろうか。嬢におしっこショーを頼めるほどの親密性をどうして獲得できないのだろうか。開いた割れ目の中ほどからどういうふうに小便が飛び出すのだろうか、という興味をどうして持たないのか。
 そして、2時間もの長い時間遊んで、女の前でおしっこをしてやろう、小便がペニスから飛び出しているところを見せてやろうと、どうして考えないのだろうか。そういう剽軽で親密的なことが遠慮なく、違和感なくできるほどの心の接近がどうしてできないのだろうか。WHY?
 おしっこショーの後時間が30分ぐらいあった。私たちはまた談笑に興じた。
 彩香に二輪車の経験を聞くと、艶で短期間のうちに結構二輪車の経験があるようだ。レスビアンプレイできちんとマンコを舐めたこともある。こういう、あっけらかんとエッチ行為ができる女が私は好きだ。
 しかし、艶で二輪車とは金持ちがいるものだ。
 マンコを間近に見た経験は二輪車をした相方だけか、と聞くと、驚いたことに艶の女のほとんどのマンコを見ていると言う。驚いて「どこで見たの? 慰安会?」と尋ねたら、性器の傷、炎症などのチェックのために控え室でよく眺めたということだ。職業というのは何でも大変だ。
 私は彩香がとても気に入ったし、彩香も、私が業界のことをよく知っていて猥褻モードが過激だから随分とおもしろがっていた。欲を言えば、フェラチオにもう少し強引さと持続があるとよいのだけれど。
 彩香をクンニリングスでなかなか気をやらすことができず、長いフィンガープレイで達成したから、私は苦笑せざるを得なかった。
「オナニーで、イクのは早い」と言う彩香が、私の絶妙なペッティングに、ジュクジュクになりながらもすぐにイカないのは、私が年寄りだからかと僻みたくなった。
 私は彩香ほどの女を前にして終始勃起不全で、もう頭を抱えてしまった。
 射精したのがよくわからないようでは死んだほうがましだ。勃起が不充分では嵌めも前戯もちっとも楽しめない。女を愛撫し女に嵌めることが生き甲斐なのに、こんなことではこの先生きていく意味がない。
 彩香が美人で、私の立ち入った質問にはぐらかさずにしっかり答え、語らうのが楽しかっただけに、精力の惨めさがあまりにも痛手だった。
 この日の遊興がED対策薬に手を出す大きな引き金になった。
 本指名
初めての射精2回本指名の入浴 彩香に続く。

『初会の金津園遊び』  『金津園遊びの実録』  トップページへ戻る
(千戸拾倍 著)
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