NSで廉価の店を探る

 クラブロイヤルばかりで遊ぶのは何せ回数が多いから経済的に大変だ。それで、ロイヤルよりも1万円以上安いNS店を調べることにした。
 特別室とすずめの宿を当たった。しかし、それまでロイヤルやルーブルで女漁りしたから、特別室に行くと、店のインフラも嬢の品揃えも実に冴えないと思った。
 すずめの宿では上がり部屋でアルバムを見たが、ロイヤルで入浴した彩香(仮名)、リコ、マリ、ユリ、ショウの5人(すべて艶・英國屋に出たことがある)と比べれば1ランクダウンの感があった。

 マコト〜特別室、H18年5月
 NSが可能な嬢がいる特別室という店に入った。標準コースなら4万円もしない店でロングコースを利用した。ここはS着要請の嬢のほうが多いようだ。
 この店はかなり昔に迎賓閣という名前の頃よく入った。その当時は待合室も部屋も立派だと思っていたのに、久し振りに入ると、高額店とは天と地ほどにすべてが見劣りして驚いた。10数年間内装に全く金をかけていないように見えた。
 予約したのはマコトという名の長身の嬢だ。かなりの美人だったが、腕も足も店のサイトの写真では想像もつかないほど太かった。サイトに記載のスリーサイズには大幅に嘘があり、また、写真を撮ったのはかなり痩せていた頃のようで、とにかく縦にも横にもでかい。
 それでもウエストは存外に括れて、かなり背が高いからこそ全体を見れば威圧されるほどの膨満感はない。しかし、肩や胸や膝などを部分的に見れば、街で見かける肥満体の女と同じパーツだ。ウエストの上側と下側がかなり太いから括れて見えるのであって、公称60cmのウエストは75cmぐらいありそうだ。
 でも、マコトは立派に色白で美肌だから、これが欠点を減殺している。豊満系とはいえなかなか見事な肉体をしていて、私が初めて相手する体型だ。それにしても、それまで6万円クラスのルーブルやクラブロイヤルなどでお目にかかった体とは全然違う。
 とにかくソープで遊ぶようになってから5、6人を除き、もうスレンダーな女ばかりと対戦して、体の肥えた女と対面した最後が平成16年だから、かなり趣が変わっているように思える。裸姿が目に飛び込むと全く異次元空間だ。
 即尺から即ベッドのプレイで、安い店で初会でもこれがあったから少々驚いた。
 マコトは陰毛の処理を全くしていなくて、更に、性器の周辺の肉付きがよいから、クンニリングスがとてもやりにくかった。それに、クリトリスの感度もそんなにめざましいものではない。多毛な箇所に熱心にクンニリングスしたが、結局私の奮闘は空振りだった。
 そして、マコトのフェラチオが優しすぎた。とにかく頼りない刺激だ。私は相互のオーラルプレイを長くやりたかったけれど、そんなに続ける値打ちがないと判断した。大体太腿が邪魔でしょうがない。
 正上位で合体した。でかい太腿がやっぱり邪魔で、その腿を押さえつけるようにして腰を振った。
 マコトのバギナはもう一つ締まりが足りないように感じた。2回戦をしても、後のほうでは不発に終わるに違いないから、私は『接して洩らさず』で止めようと思った。
 でも、ピストン運動をしているとマコトの喘ぎ方が悩ましかった。要するに、大変ムードのある上手なフェイクだった。
 しかも、とにかく豊満な肉布団は実に久し振りだ。私の腕や腿や陰阜や下腹がマコトの体に当たる接触感も、ペニスがバギナに柔らかく包まれる感触も、これがスレンダー系の女と違ってなかなか味わいが結構だ。そう好意的に思うのが不思議だった。
 結局射精をこらえる努力を捨てた。私はマコトのいかにも柔らかくて肌ざわりの良い股ぐらにパンパンと腰を打ちつけ、フェイクを楽しみながら気持ちよく射精した。
 その後の会話には大弱りした。マコトの声がむちゃくちゃ小さい。顔と顔がかなり近いのに私はしばしば聞き取れず、マコトは身振り手振りを盛んにするようになった。
 マットプレイではマコトの豊満な腰と尻で女上位の上下動を愉しんだ。動きがとても滑らかで、かつ、リズミカルで、疲れを見せない動作だから、私はそこで放ってしまいたいと念じたけれど、射精起動はさっぱりだった。結局マットで放銃するのをあきらめた。
 その後は少し喋りあった。その店は多分15年ぶりぐらいに入った。壮年期の熱い想い出がある店だ。私はマコトに昔の想い出話をした。(アズサのこと)
 マコトはこの店が業界入りで、もう1年になったと言った。とても話しやすい女だけれど、とにかく声が小さすぎる。会話に苦労するのはつくづく自分が情けなくなるからいやだ。
 マコトに私の第一印象を聞くと「おっかなそうな人」と言った。
 私のほうからは、マコトは「真面目な女」に見えた。バカがしにくい感じだ。何よりもクンニリングスが楽しめないのが良くない。でも、体型は西洋絵画の豊満裸像のように見応えがあるし、顔も良い。
 最後のベッドは、私にはめずらしくかなり長い時間一方的にフェラチオを受け、結局クンニリングスをしなかった。どうしてそうなったかというと、クンニリングスが空振りだったからだけではなく、マコトが即のプレイでのフェラチオとは段違いのフェラチオをしたからだ。
 マコトは私が優しいフェラチオが好みでないとわかって、唇の締め付けをぐーんと強くしてカリ首を強烈にこすりたてた。ローションという緩衝がないからこれは効いた。
 私は勇んで正上位で合体した。即ベッドの時はマコトのバギナを緩く感じたけれど、2戦目はむしろ包まれている感じが強まった。そして、仰向けに寝てペニスを受け入れているマコトの腹の頂点が極めて高いところにあるのが、いつもおなかがペッタンコの女としているのと比べると激しく違和感を呼んだ。
 それが一種の亢奮材料なのか、フェラチオによる助走が良かったのか、マコトの乱れっぷりで昂進したのか、ロングピストンの抽送で私はとうとう射精に漕ぎつけた。
 私は即のプレイでは、マコトが上手にフェイクしていると思っていたが、それはクンニリングスにあまり反応しなかったからだ。しかし、クリトリスではあまり感じず、ペニスピストンで感じる女もいる。マコトはそのタイプなのかもしれない。
 豊満な肉布団を相手にイケてしまったのが何とも不思議だが、2戦目は全くクンニリングスをしていないから、それでバギナに濡れが乏しくなって、私のペニスが刺激を満喫できたのだろう。
 マコトの太い体に私の体を重ね合わせて、キスをしながら腰をもこもこ送っていると、まさしく適温を保った肉布団だった。重くて柔らかいマコトには、女上跨位よりも正上位でかかるほうが良い。
 まあ、ファックは楽しめたが、クンニリングスで昂揚させられないのは、やっぱりつまらない。
 遊びが済んで上がり部屋に通されてから、店の応対が気になった。ただ食べ物を出しただけで、何の問答もしかけてこなかった。「会員になりますか」とか「マコトは如何でしたか」とか「アルバムをご覧になりますか」とかのやりとりがないのだ。
 こんな商売っ気のない店は大いに疑問を感じる。私が20代の若者か70代の耄碌ジジイならともかくも、そうではない。フリーの客でなくてP指名の客だ。中級店に2つ入って(館と特別室)、両方ともこうだから、ソープ店というのはろくな男が働いていないという気がする。


 アヤ〜すずめの宿、H18年6月
 すずめの宿に全く久し振りに入った。すずめの宿というのはややこしくて、すずめの宿という名前の店なら平成3年にあの有名なユキさんに入って以来だし、すずめの宿の建屋ならば、スティーションという店に平成14年に入って以来だ。
 店に入って、アルバムで選んだのがアヤだ。
 アヤは目がパチッとしていて顔立ちはまあまあ、ウエストが締まっていてスタイルも良いけれど、挨拶らしい挨拶がなかった。55,000円の店でそんな振る舞い方では話にならない。
 顔を合わせて、私が愛想良く言葉をかけて、まともに言葉を返さない女というのは、私がもっともいやになるタイプだ。まあ、男は誰でもそうだとは思うが。
 そしてアヤは私がどんな男なのか、どんな遊び方をしているのか探るような愛想の問いかけもせず、しかも、部屋を見事に真っ暗にしていた。新人の嬢ならともかくも、業界歴があって部屋の照度をしっかり落とす女というのは、私が女の性格にもっとも気落ちするところだ。
 無愛想で真っ暗のダブルパンチだから、私はたっぷり気持ちがくすんだ。地獄までマンコをしに来た気分がする。
 そして、照明を明るくするように頼むとアヤがバシッと拒んだ。私はここまで愛想なく拒まれたことがないから激しくガッカリした。まあ、まともに挨拶ができない態度とマッチしているが、ここまで感じの悪い女は10数年ぶりだと思う。
 更に様子を見ていると、アヤはああしてくださいこうしてくださいと、指示先行型の話しようで、私が自分の意思で動こうとするのを拒んでいるのも同様な四角四面の女だった。
「はい、ここに腰を下ろしてください」「はい、服を脱ぎます。体を後に傾けてください」「腰を浮かせてください」「私の服もお願いします。ボタンの位置はこことここにあります」「はい、(ソファーに)もっと深く腰かけてください」「足を開いてください」「ベッドのここに寝てください」
 ずーっとこんな調子だった。私は能面のスチュワーデスを連想した。
 アヤが私の下着を籠にしまった後、私の目を見ながら無言ですーっとそばに寄ってきたから、私は(服に手をかけて)というサインだと思った。
 無言なことを忘れれば良い態度じゃないかと思ったが、ドレスに手を伸ばそうとする前に「ボタンの位置はこことここにあります」とアヤが指で示しながら言ったから参った。慇懃無礼とも思える、情感を全くくすぐってくれない物腰だ。
 どうやって服を脱がせたらいいのかまごつくのもストリップ支援の楽しさなのに。せめて、「ボタンはここよ」と媚びた顔で言ってもらいたいものだ。
 私は初対面の当初、絡み合いを始めるまでは、嬢の出方、要するに、気持ちの硬さによってはかなり遠慮深くしていることがある。
 その時私は大人しいだけでなく、アヤの所作と言葉にひたすらあきれて口数も少なかったから、アヤにはまるでソープに不なれな客と見られたようだ。私は看護婦に指示されている入院患者のように「はい、はい」と返事をして従うだけだ。
 今から貴男にキスを許す時間、今から貴男が裸になる時間、今から私(アヤ)を裸にする時間、今から(洗っていないチンポに私が我慢して)フェラチオする時間、今からは貴男が好きなように腰を動かす時間、今から射精済みのチンポの残り汁を吸い取る時間、何だか全部区切りがはっきりして、私がこれを今から貴男に許すのです!、今からとっても気持ち良いことを私が貴男にしてあげるのです!というムードを放散している。しかもアヤには、自分の思惑と違うことを一切させないという気合いが籠っていた。
 要するに警戒心が極端に強いか、客を舐めきっているか、極度にくそ真面目であるか、のどれかだ。
 キスをきちんとすることについて指導が厳しい店だから、キスをしましょ、と能動的雰囲気で寄り添うのは形ができているけれど、心が全く伴っていない。肝心の口づけが、唇を殆ど閉じていて、自分のほうから僅かに舌先を出して「はい、先のところだけ吸わせてあげるから、吸いなさい!」という感じだ。
 アヤのすることは、男性器への対処の面だけを捉えればなかなかレベルが高いのだけれども、何から何まで艶やかさがない。目がキリッとしていて、これだけの器量をしていて、何やら野性的な魅力があるのに、これではもったいない。
 それだけひどい客が多いからアヤが先手を打ってこのようにしているとあらためて思うけれど、高額店でこんな進行ではかなわない。私は強引なことを絶対しないのだから、相手を見て振る舞い方を変えてくれと言いたい。ベテランのアヤはやることはそれなりにハイレベルな動作をしていても、こちらは全然感興が乗らない。
 即尺が思いっ切り良くしゃぶりつくやり方で、カリ首をがっちり咥えられたときには気を取り直そうと思った。でも、「どう、結構な味がしませんか?」なんて軽口は全然言えない。
 アヤが「足を開いてください」と言ったから玉舐めするだろうと判断し、股間を開けた。その通り巧みなキンタマ攻めをした。未洗浄の陰嚢を口に含むのだから、かなり立派な心がけだ。
 している性技は動作としては局所的に見事だけれど、私から見れば素晴らしいほど情緒ゼロだ。奴隷的な行為をあまりにも毅然とかかって、妙にかしこまったところがある。しかし、勃起支援、射精誘導にはもうたっぷり自信がありそうだ。
 徹底奉仕路線というのは、それが親密さを除外したものであれば、たとえソープ遊びといえども相互の対等なセックス快感の追求を願う私にはあんまり楽しくない。
 私は勃起具合の計測の実験動物にはなりたくない。もし、レビトラを飲んでいなかったら、ペニスは完全に縮こまってピクリともしなかったに違いない。
 そして、アヤは私にソファーに座らせたままで跨ってきた。納めて上下動するや否や見え見えのよがり声を発するから、またガックリ来た。膣道は把握の力があり、なかなか小気味よい上下動をしたのだけれど、快感がほとばしっていますという作り声には白けた。
 エロビデオの影響なのか露骨なフェイクをする女が近頃実に増えたことに驚く。
 アヤの尻の落とし方はリズミカルで持久性があって、しかも、最高勃起物に合わせて動きが軽快で、このままソファーのファックで抜いてやりたいという様子だ。
 でも、私は女をよがらせぬまま気をやるのは嫌だ。大体、会ってすぐ、相手のリードだけの状況でフェイクの声を聞きながら射精するなんて、そんなサル男にはなりたくない。
 それで、上下に動いている顔に向かって「マンコ、舐めたい!」と言ってやった。
 アヤは素直にソファーから下りてベッドに寝そべった。特に何も言わず、私の目を見ることもなく、すーっと移動したから情感はゼロだ。寝る時に誘うような視線を送ることもない。しょうもないことするなぁ、と思っているような横顔を見て、私は舌打ちし、暗いベッドで早速クンニリングスにかかった。
 それで、驚いたことには、アヤは両脚の構え方でもって完璧にクリトリスを防御し、私にまともなクンニリングスをさせなかった。とにかく両膝を開けようとはしないのだ。私は巧妙なクンニリングスによって初対面の女を私にしっかり馴染ませているのだけれど、これではどうしょうもない。
 アヤに警戒心を解くように言おうかと思ったけれど、あまりにもガードががっちりしているし、それまでもう散々あきれているから一切注文はしないことにした。要するに、完全に気持ちが切れた。これなら3万円以下の店の女だ。
 ここまでつまらない女というのは、私が20数年間金津園で遊んで4人はいなかったと思う。
 私はもうまともにクンニリングスをすることをあきらめた。もう怒りや失望を通り越して、こんなやり方で接客していたら仕事は全く楽しくないだろう、とアヤが気の毒になってきた。
 私は正上位で合体した。気持ちが切れるなんて滅多にないことで、すっかり白けたから、抽送が長持ちした。ツンドラ地帯で雹に尻たぶを打たれ寒さに震えながら、息にトナカイの肉の脂のにおいがして、首に垢がたまっている女に青姦しているように気持ちにブレーキがかかって、噴出が遅れた。
 その結果、面白いことに射精感は満喫できた。レビトラを使っていなかったなら、生勃ちのまま嵌めて、十数回前後運動をすれば、さほど快感のないまま洩らしていたことだろう。
 アヤは『後舐め』をしたが、ティッシュで拭ってからペニスを口に含んだ。ティッシュを当ててからの後吸いというのは私は初めての経験だ。吸い方がオヤッと思うぐらいに立派なだけに、一拭きしたというのが何とももったいない。
 即ベッドの後はピンクチェアプレイ、マットプレイと進んだ。
 ピンクチェアは大昔に経験したことがある。婦人科の診察台のような大変けったいな形をしていて、いかにも股間の快楽のための道具だ。
 アヤは、仰向けで大股開きした私に、治療行為を施すような顔で猥褻マッサージに取りかかった。アヤが絶妙に私の股間をさすり尽くすから、ペニスは射精直後であるにもかかわらずはなはだしく起立した。
 魅力ある態度が全くできないのにチンボいじりだけものすごく上手なのが笑えてくる。玉舐めやアナル舐めもするし、とにかくカリ首を指で刺激するのが上手だった。
 何も言葉を交わすことなく、せっせせっせの音がするぐらいにアヤはペニスの刺激に励んでいた。その粘着的な愛撫が素晴らしいから、椅子のプレイでは私のペニスは充分悦んだ。
 ピンクチェアに寝そべった私の腰の上にアヤが跨って盛んに上下動すると、ペニスは充分気持ちよかった。私はイッてやろうと念じたけれど、さすがに射精したばかりのところでは無理だった。
 ただ生理的亢奮度が良い線を行っていたから、私は精神的昂揚が低レベルでもマットプレイでは抜けるのではないかと期待した。
 アヤは私を風呂に浸からせた後、ピンクチェアを脇にどけ、手早くマットプレイの準備をした。
 アヤのマットプレイの技はピンクチェアでやったことと全く同じだった。ヌルヌルにされて微妙なところを弄られていると、とにかく刺激の仕方が巧みだから、同じように私のペニスは充血した。
 私はずーっとアヤの手でペニスを揉まれていたかったが、アヤがペニスを握って乗っかってきた。
 女上跨位の交合で、アヤがだんだんだんと腰を打ち下ろすのと呼応し、私は必死に下から突き上げ動作をした。
 スレンダーな体の上下動が見事なまでに急ピッチで持続的だった。乗っかった女のこれほど速い上下動はなかなかお目にかからない。なのに、私の短いペニスを全く外さない。しかも、不思議なことに、いつもは女の尻に叩かれて痛くなるはずのキンタマがちっとも痛くならない。
 アヤの上下動はもう芸術的と言って良かった。私はアヤの運動の巧みさと一定のリズムの持続に感心し、ニタニタしながら射精起動を待った。
 今度はつつがなく発射できた。アヤが美人で肉壺の具合が良いから、精神的には(この糞アマめ!)でも射精まで持ち込めた。
 湯船でローションを落としてベッドルームに腰を下ろすと、丁度1時間が経っていた。
「えーっ、驚いたなぁ。即をやって、ピンクチェアをやって、マットやって、ちゃんと2回抜いて、それで60分しか経っていないぜ。びっくりするねえ。後1時間どうしたらよいのだろう。もう勃たないぜ」
 私が途方に暮れた顔でぼやくと、アヤが笑った。
 その笑顔を見て、部屋を明るくするよう求めた。すると、アヤは意外にも素直に従った。私はブランデーを所望した。
 私は、アヤがまともにクンニリングスをさせない以上、もう評価は最低レベルだ。裏を返したら喜んで股ぐらを私に任すかもしれないけれど、それではダメだ。帰りたいぐらいだけれど、60分を残して去るわけにはいかない。
 話をきちんとしそうなので、だべっていることにした。幸いにしてブランデーはある。
 抽送中のアヤの堂々としたフェイク、私のクンニリングスに対する徹底的な防御反応、時々当たる私の舌先に対してアヤの肉体がまるで無反応なこと、舌先で探ってみてアヤの陰核茎部がまるで発達しておらず、大陰唇の間にめり込んでいるようだと感じたこと、こういうことから、私は、アヤがオナニーを殆どせず、クリイキもまともにしないのだろうと想像した。
 そのことをズバリ指摘すると驚いた顔をしていた。まさしくその通りだった。
 その指摘でアヤは私に瞠目した。マットの準備をしている時に、私が風呂の中から何を問いかけてもはぐらかした答え方をしていたけれど、今度は年齢とか経歴とかきちんと説明するようになった。
 尋ねたわけでもないのに、クリイキが大好きな仲間の名前まで出してきた。但し、その名前は声が低すぎて聞き取れなかった。
 めずらしく親には仕事のことを話していた。ただ、雑誌の写真から親戚にばれて大変困り、それからは顔出しに慎重になった。もともと顔出ししていたのに少し前からそれがなくなって、おやっ?と思っていたが、わけがわかった。
 顔出ししていなくてもアヤはなかなか美人だった。老けた顔つきではないし、スタイルもなかなかのものだ。そして、テーブルの上にあった名刺の裏の出勤予定を見るとかなり出勤日数が多かった。
「この出勤のしかたなら、月に2百万円は稼いでいるんだろう?」
「ううん、そこまでは」
「えーっ、じゃあどれくらい稼いでいるの?」
「月に180万円ぐらいかな」
「君の出勤状況と、君のこの素敵な容姿からしたら、月に2百万円はコンスタントに稼がなければダメだぜ」
「……」
「キミは抜き上手だから、月に2百万円ぐらい稼ぐのは簡単だと思うな」
 話が途切れたとき、アヤが「どんな子が好みなの?」と聞いてきた。
「受け身ができて、攻めが上手な子がいいな」
「両方とも?」
「僕の言う受け身が上手というのはねえ、貴女が想像するのとは多分違うと思うよ」
「何かしら?」
「本当に受け身の上手な女というのはね、男が上手に愛撫をした時に、その女がその男に拒絶感を抱いたりしていない限りにおいて、スコーンとイク女。これが本当の受け身上手な女。男を感動させる女。僕はそう思っているよ。要するに、ソープで働いていても毎日のようにオナニーする『オナニー大好き女』、これが攻め好きの男から見れば一番楽しい女だ」
 アヤは鳩が鉄砲を喰らったような顔をした。
 私は『月に2百万円』の話と『イク女』の話でもって、私のオーラルに股ぐらを閉ざしていたアヤに強烈に嫌みを言ってやったわけだ。
 2度目のザーメン放出の後約50分間いろいろぶっちゃけたお喋りをしたから、アヤは私にまた来てもらいたそうな顔をしていた。私も2回目の射精を果たすまでは(このクソ女め!)と思っていたが、会話は楽しめた。
 しかしそれにしても、初対面の女であるとこちらが激しく気落ちしていようが、2回射精できてしまうのが本当に不思議だ。精神と本能とは違うということがよくわかった。
 帰宅してから金津園ワールドの『泡姫データベース』を眺めてみた。予想通りアヤが載っていて、讃辞の書き込みがたくさんあった。
 アヤの性技がかなり立派なことは認めるけれど、ああいう運び方をする女に大絶賛とは、ほんとうにあそこの書き込み者は射精だけが関心事のおこちゃまばっかりだ。
 金津園ワールドや2ちゃんねるソープ板のようなところはガキの祭典だから、多回数射精誘導する美人のソープ嬢というのが大好評となる。
 どう見てもアヤは抜きを業とする女だ。しかも、ご本人がセックスを楽しむ女ではない。それが『泡姫データベース』では大絶賛を博している。せっかく私と同じ大変結構な趣味(ソープ遊び)を持ちながら、さもしくて寂しいガキどもがいすぎるから、私はこの歳で人間嫌いになりそうだ。
 それにしても、私はアヤのマンコを見分していないのだ。20数年間女遊びをして、マンコを眺めていないというのはアヤが2人目ではないかと思う。

 古くから良性記を眺めている人は、私がすずめの宿に平成3年以来の遊興をしたというのを意外に思っただろう。
 途中この店に入ったことが2度あった。とにかくすずめの宿は客の入りが良くて、私は予約せずに店に行ったから、2度とも待ち時間がとても長くて、諦めて店を出たのだ。
 では、予約していくことが必要だと理解して、どうして予約して店に行こうとしなかったのか。
 それは、費用対効果の観点から、費用面を重視するならすずめの宿の下位店を狙うほうが良いし、女の形状的品質を重視するならすずめの宿の上位店を狙うほうが良いという判断だ。とにかくすずめの宿は女の美貌面からすれば中途半端な品揃えだった。
 そのことは、平成9年頃から(現在の)24年までいつも同じだと思っている。ええ女に嵌めたかったら艶などに行け、ソープ遊びらしいソープ遊びを味わうことを第一義として費用面を重視したいならコットンクラブなどへ行け───こう私は思っている。
 勿論、55,000円の値段が苦にならない人は、コットンクラブやエルよりもすずめの宿のほうが結構であることは言うまでもない。

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(千戸拾倍 著)
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