珍しく後背位でアナル射精

 私はシルクロードの建屋には全く入ったことがない。
 シルクロードはRグループが流行りだした頃に同じ狙いでもって高級店化したが、もともと中級店で、中級店の頃はよく警察に検挙されていたという記憶だ。
 この店はイベントでけったいな大型の割引をしていて、源氏名の漢字に無茶苦茶な読み方をしていること──蒼泉(アオイ)、光希(ミサキ)、翔月(ハヅキ)、捺海(ナツミ)、恵菜(エリナ)、結姫(ユリカ)──更に、コースがゴム着応対とNS応対の2本立てというややこしいやり方をしていることから、私はこの店を大いに腐してきた。
 実地に遊べばもっと確信を持って罵倒できるし、私が店のやり方について不快がるようなことは、いい女と結構なファックができるかどうかについてはさほど関係がない。一度遊んでみてもよかろう。そう考えて平日に、予約せずに迎えの車も頼まずに店に直接行った。
 相方のカエデが初会でアナルセックスまでした5人目になった。

 カエデ〜シルクロード、H22年3月
 椅子に腰を下ろすと、スタッフが二つ折りの仰々しいメニューを開いて飲み物を聞いてきた。
(どうして高級店はどこもたかが飲み物のメニューに何やら立派なものを用意するのだろう)と思いながら紅茶を頼んだ。
 何となく店内を見ていて驚いた。スタッフが自販機の前に立った。出すのは何と自販機の紅茶だ。勿論カップも紙製で、これにはあきれた。しかも、何やら素晴らしい飲み物を出すような仕草で恭しく差し出した。全く大笑いだ。
 スタッフの振る舞いや待合室の内装のセンスでもってこの店をそれなりに評価したところで『最悪』の判定を下さざるを得ない。
 それからすんなりアルバムを持ってこなかった。他に客がいないのだから、これも非常におかしい。やっとアルバムを持参してきて恭しく差し出すと、予約が入っていて、空いている嬢はカエデ1人だと説明した。推薦の言葉を聞いていると、要は、ベテランでも仕事は間違いないということだ。
 店のサイトの出勤予定表を眺めて、その日嬢が5人出ることを確かめていた。朝一の案内時刻11時の15分前に待合室に入ったけれども、待っている客が1人もいなかった。11時を過ぎてから嬢が迎えに来るまで客は私1人だった。なのにアルバムの呈示が1枚とは変だ。
 ガタガタ言ってもしょうがないので、それで承認した。カエデの顔と背丈と体型に問題がなかった。それにどこかの店のアルバムで見覚えのある顔だった。でも、どの店だったか思い出せない。
 店の男が何やら得意げに、カエデが待合室まで迎えに来ることと、そういうやり方をしているので、他の男を迎えに来る嬢の顔も眺めることができることをにやけた顔で説明した。
 馬鹿げている。金津園のどの店でも嬢は今からつく客以外の客にはなるべく顔を見られないようにしている。昔の遊郭ではハンブルグの飾り窓の女のようなことをやっていた。それは写真というものがなかったからだ。今は写真があるのだからそこまでしなくていいだろう。
 嬢を商品扱いするところが、店のサイトの閲覧者に嬢の売れ方が完全にわかるというとんでもないやり方をしているRグループと同じだ。こういうのが私はものすごく不快になる。
 そのカエデが私のところまで迎えに来た。それほどの年増ではなかった。微笑んで私の手を取り、目一杯の愛想を出しているから、本当にご苦労さんと思う。
 待合室に私の他には誰もいないから、これからファックする女を他の客に品定めされないのが気分良い。
 で、案内されて部屋に入り、個室の中を一瞥してまたガックリ来た。
 浴室のほうは少し狭いと感じるぐらいだけれど、居間のほうが激しく狭く、ベッドに至ってはヘルス並みなのだ。とにかく低くて幅も長さもない。180cmの男ならかなり困りそうだ。
 一番情けないと思ったのは床だ。決して高級店の床ではない。無機質の冷たさを感じた。なのに、暖房が殆ど効いていないから、実に寒々とした感じだ。ソファーも小テーブルも何やら見窄らしい。ソファーとテーブルのちんけさはドルチェビィタ恵里亜と同等だ。
 インフラ的に店が(高価格を考慮すれば)最低だとは感じたが、カエデのほうは大変に結構な嬢だ。
 エレベーターの中からしっかりディープキスをして、脱衣後のキスがこれまた見事だった。キスで盛り上げようという意識が明瞭で、初対面なのにああもキスを求められると、キスのディープさの進行具合で親密さを測る私としては些か困る。
 とにかくカエデは最初からやたらとキスを仕掛けてきた。情感もしっかりあって、ソファー自体が酷い代物だったから、キスがやたら高級に思えた。
 キスの頻繁さから当然の流れだろうが、即のプレイでの最初のフェラチオが私の全ての即尺体験の中で断然に長かった。
 私はソファーへの腰掛け方を浅くしてペニスを突き出し、カエデは私の足の間で腰を下ろしていた。
 私は、部屋の壁のセンスの良さとその他の箇所の高級店とは思えない情けなさのアンバランスにあきれ、あちこちをきょろきょろと眺めたり、カエデのフェラチオ動作を盗み見たりしながら巧妙な口技を楽しんだ。
 カエデの手技はペニスには殆ど来ずに、向け先が専ら陰嚢だった。口技はカリに対してそんなに厳しい擦りたてをしないけれども、持続することと動かし方の工夫には感心した。
 カエデが(こんなものでどうですか)という区切りの気配を全く見せず、性技をするのが大好きという雰囲気でかかっていたから、私は「嵌めようか」と言いたいのをこらえて王様プレイを続けた。勿論誉め言葉を連発した。
 で、随分時計の針が進んだようだから、いくら何でもオーラル行為のやらせすぎは横暴だと思い、「嵌めたいな」と声をかけた。
 笑顔で立ち上がったカエデとともに貧弱なソファーから貧相なベッドに移った。合体を告げていても、先ずカエデのマンコを見たいからクンニリングスから始めたいのだが、問題があった。
 何しろベッドが狭くて低くて、壁が三方から迫っていて、しかも、ベッドの形がどうしょうもない。どういうわけかベッドの角が段々状にしてあった。ベッドの周りにスチールで幅15cmぐらいの飾り枠が拵えてあったのだ。
 それで、クンニリングスをせずにいきなり嵌めた。
 パコパコしながらベッドを吟味した。とにかく飾り枠が冷やっこくて硬いし、この意味のない装飾的な段があるから、ベッドの角でエロ行為がしにくい。私が好きな床上床下男上前位(男がベッドサイドに立ち、女がベッドの端で仰向けになる)のファックやベッドの角を利用してするクンニリングスがしにくい。
 あきらめてベッドの真ん中でクンニリングスをするにしても、何しろ面積がないし、ベッドの足下側の壁が迫っているから体の安置のしようがなくて、ちょっとする気にならない
 交わるのも、体位はベッドの真ん中で普通に交わるやり方しか考えられない。全くエロさのないつまらないベッドだった。しかも、三方がすぐに壁になっていて閉塞感がこの上もない。
 正上位でカエデにかかっていた。カエデは手なれた感じのベテラン嬢で、雰囲気よく私の体を迎え入れた。
 雰囲気よくというのは表情仕草だけではない。ペニスが入った瞬間に感に堪えない顔で「アハーン」と来たのだ。キスやフェラチオで感じた情感が合体でも続いていた。
 この声がフェイクだとすると、店のメンバーではない初対面のフリーの客なのだから、ちょっと頑張りすぎな気がする。
 背丈が私よりも余裕を持って高く、マンコに潤滑剤が仕込んでなくて、愛液など出していないのに、ペニスの通過がスムースだった。要するに、バギナが私には少しゆとりがある。
 それでもカエデは私がパコパコしていると盛んによがり声を上げた。お顔がいかにも気持ちよさそうだ。首から上がそれだけ忙しいのに、まあ頻繁にキスを求めてくる。こちらが面倒に思うぐらいだ。
 カエデの反応が良いから正上位で結構長く抽送した。腰の運動とカエデの受け入れ方の素晴らしさを充分堪能して、いよいよクンニリングスにかかることにした。
 と言っても、あきれるほどに狭く、壁に囲まれて、周りが冷たいスチール張りの台座(飾り枠?)という、高額遊興で使用されるベッドとしては恐らく世界一ふざけたこんな代物では私からの一方的なクンニリングスがやりにくく、69しかやりようがない。
 2人が逆向きで横に寝た体勢になってマンコを間近に見て驚いた。
 ペニスを嵌める時に気づいてはいたが、陰核茎部が随分幅広だ。突き出はそれほどでもないけれど、全体に存在感がある。しかも、陰核包皮が頭巾のようになっていた。フード状だ。クリトリスが大きくても、フードがもっと大きいから、隙間がしっかり空いていた。エリマキトカゲを真っ正面から見ている感じだ。日頃オナニーで剥き過ぎなのではないかと思った。
 69ではカエデのよがり方が正上位で抽送していた時ほどではないから、少しがっかりした。エロい形のマンコの割には、クリトリスではそれほど感じないようだ。というか、カエデはフェラチオに夢中になってかかっていた。攻め心が大変立派なのだ。
 ペニスを刺激するのに一生懸命で私の攻めに官能を掻きたてられないなら面白くない。私は側臥の69からそのまま私がカエデの上になるようにした。厳しくクリトリスを攻めてやろうという意識だ。
 私がカエデの太腿の裏側を腋で押さえつけるようにしてマンコの向きをグーンと上向きにし、舌をクリトリスに強く当てて、そのまま顔を左右にガーッと急速に振りたてると、クリトリスには強烈な刺激が働く。
 さすがにカエデはフェラチオやペニスへの指使いを止めて大きなよがり声を上げた。
 69に飽きると、また正上位でファックした。相変わらずカエデが頻繁に私の唇を求めた。こうまでになると私は『口内唾垂らし』ができるだろうと判断する。求めるとカエデが頷いた。
 カエデが突きだした舌の上に私は唾を垂らした。
 長い抽送で腰が疲れたのでまた69に変えた。カエデのマンコの上部がめずらしい形だから見たくなる。しかも、肌が色白だからアナルの色が薄くて綺麗だ。放射線状の皺に乱れがちっともない美的なアナルだ。漏斗状の窪みに美観がある。相舐めが楽しい。
 私は口内唾垂らしをすると当然アナルへの指入れを目論む。いつもは、アナルに指を入れて女がこれをしっかり受け入れた時に、口内唾垂らしをすることを目論むが、今回は逆だ。
 クリトリスにオーラル攻めをしながら指先でアナルを弄って予告をし、指を入れた。
 何と親指からだ。漏斗状に窪んでいたからすんなり入るだろうと思っていたが、まさしくその通りだった。親指でノックするように親指の爪の範囲内で入れていて、深く入れられそうだと思ったところでグイッと入れ込んだ。口はしっかりと陰核茎部を包んでいる。これが嬢の尻穴に指を入れるこつだ。
 親指をすっぽり入れるとカエデのよがり声が少し大きくなった。
 中指をアナルに、人差し指をバギナに、というのもやった。この2つの穴の間の肉壁が存外に厚かった。
 しつこくアナルを攻めてから、私は起きあがってカエデに聞いた。
「アナルをしていい? このアナルは、アナルセックスしたこと、あるんでしょ」
 入れた親指を動かすと喘ぎ声がその都度高まったからそう判断したのだが、読み通りカエデは戸惑いの顔を全く見せずに頷いた。
 なお、入浴の終了時に聞いたのだが、カエデが客に求められてアナルに挑戦した最初が去年の夏で、私がアナルをさせた3人目ということだった。
 アナルセックスは最初正上位でした。ローションを使わず唾だけで嵌めこんだ。ペニスがすんなり潜り込み、楽に動かせた。カエデの喘ぎ声はノーマルセックスよりも激しかった。私は長く抽送した。
 抽送を堪能できたところで休憩にしようかと思った。というのは、時間が60分経過していたからだ。初会の即ベッドとしては些か長い。
 でも、私はこれだけアナル没入に苦労がないのは初めてだ。続きは後半戦でというのはもったいない。
 女上位のアナルセックスというのを殆どしたことがない。カエデに女上位でしたことがあるかと聞くとあると言うので、先ず対面の女上位でしてみた。カエデがゆっくりとしか動かないから抽送感覚があんまりない。それで後背位もしてみた。
 長身の女好きの私が平成21年以降金津園で、身長が160cmを超える女とファックしたのはたった3回しかない。カエデは久し振りの160cm超で、しかも、色白、骨盤大きめ、痩身なのにデカ尻という、後ろ姿が大変絵になる女だ。そりゃあ、バックからもズコンズコンがしたくなる。
 カエデが顔をベッドに伏せ、尻だけ突き上げる形で、私は上体をぐーんと前に屈ませ、左足はカエデの左腹ぐらいのところまで送り出して、カエデの背中に覆い被さる格好で、上から腰を叩きつけるように抽送した。
 膝やカエデの腰に手を突き、カエデの尻の丸みをニンマリと賞味しながら、これぞ男の腰の振りという調子でしばらくズドンズドンを楽しんだ。カエデのよがり声が随分賑やかだった。
 田植えをしているような格好がつらいから、カエデに「おまんφがシーツにつくように腰を下ろして」と求めた。
「ゆっくりとね。ゆっくりそろそろと下ろすんだよ。でないと、僕の短いチンボが外れちゃう」
 カエデがじわじわと腰を下げ、私はカエデの尻に腰を密着させて尻が降りていくのに付き従った。カエデの両足が伸びるとその背中に胸を寄せ、両足でカエデの足を挟み、その足を閉じるように導いた。
 そのまま内腿でカエデのでかい尻を挾むようにしてパコパコした。白い尻が私の腰の前面や下腹に当たる感触が極めて結構だ。アナルの挟みが実に効く。
 カエデの「あん、あん」の声があまりにも前頭葉を刺激し、柔らかい尻で下腹が叩かれるのが塩梅良くて、結局“接して洩らさず”のいつもの即ベッドの路線を変更した。もう久しくアナルの中で放っていないからそのままイキたくなった。
 私はカエデの頭髪やうなじや襟足を眺めながらガンガン腰を送り、遂にアナルの中へ気持ちよく放った。大きなうなり声を上げて、実に満足の射精感だった。
 休憩することにし、酒が出るかと聞いて驚いた。シルクロードはアルコールを用意していないのだ。それで高級店はないだろう。私は心の底から呆れた。
 カエデは金津園のまともな高級店を2つ経験しているから、店のやり方には疑問を感じていて、私のために自分で酒を用意するとまで言った。私はカエデが大層気に入っても、シルクロードには2度と入る気がないから、それについては返事をせずに、「こんなクソな店、かわっちまいなよ」と言った。
 カエデに、初対面でどうしてアナルセックスを許したのかと聞くと、私のアナル拡張の作業が優しいやり方で、そのことに感銘したらしい。嬢はしっかり客を見ている。そのことを客はよく知るべきだ。
 更にカエデが言ったこと。
「私、あのやり方は初めて。あれは気持ちよかった」
「初めてって、お尻だけ突き上げた形かい」(カエデのよがり声が響き渡ったからそう想像した)
「お尻を下げて、両足を伸ばしたやつ」
「ふーん、あれが初めてか。でも、アナルセックスというのは、皆バックでしたがるのではないの」
「私は正上位ばかりだったわ」
「あのやり方はマンコでするのも良いんだけれど、キミのけつの大きさだと、僕のチンボのサイズでは、どうしても外れやすいんだよなあ。マンコのほうでもあの嵌め方をされたことはなかったの?」
「うん、ないの」
 痩身デカけつ女とのバックは著しく風情があると思うのだが。
 それにしても、これで初会にアナルセックスができた嬢が5人になったから驚きだ。そのことをカエデに言いたててから聞いた。
「女の子もアナルセックスには皆興味があるんだよね。ソープ嬢ならアナル処女でも殆どがチャンスがあれば経験してみたいと思っている。そうだろう?」
「うん。絶対にそうよ」
 まあ興味はあっても勇気のいることだから、思いやりのありそうで経験豊富らしい男に出会った時にアナルセックスに挑戦する決意を固めることは間違いない。
 私は紙コップでコーラを飲んでいた。金津園に来るようになって丁度27年経過したが、金津園でこんな飲み方をするのは初めてだ。名ソーやヘルスでしかしたことがなかった。
 紙コップの縁を口につけると腹立ちが膨らんだ。
 私はカエデに店についての不満点を並べ立てた。いずれもカエデは大いに同感した。それをまとめると次の通りだ。
(1) 個室の居間空間が狭い。
(2) 非酒の飲み物は自販機からという酷い手抜き作戦だ。
(3) 個室で飲料を飲むのも何と紙コップだ。
(4) 酒が出ない。
(5) ベッドがとても狭く、低い。そして、装飾のスチール張りの外枠が大変邪魔。
 ──セックスらしいセックスをする男には耐えられないベッドだ。
壁が三方から迫って、クンニリングスがやれる面積ではない!!
装飾の段々状の外枠が大変邪魔だ。スチール張りだから冷やっこくて硬い。
だから、ベッドの角でエロ行為がしにくくて、床上床下男上前位がやれない。
ベッドの角を利用してするクンニリングス、後背位、座位、こういうものに全く不向き。
ベッドを背もたれにして床に胡座になりにくい。とにかく、想像を絶するほどクソ馬鹿すぎるベッドだ。
(6) 空調力が貧弱すぎる。(外気温が10度ぐらいの時に入ったが、まるで暖房が効いていなかった)
(7) 床が硬くて冷たい。
 ──床に部分的に敷物が置いてあったが、コンクリートに塗装しただけの印象だ。
しかるに、敷物が粗末なもので、色調零点、触感零点、冷たい床に対するカバー率極めて低し。
もう、どうしょうもないクソダワケの床だ。
 まあベッドを変えるのは容易ではない。しかし、高級店なら、飲み物とカーペットにはもう少し工夫すべきだろう。高級店は先ず床らしい床、裸足や尻の肌が触れて気持が落ち着く床と、高級感ある飲み物、しっかり洗ってきちんと乾かしたピカピカのグラスだ。
 艶グループやRグループやルーブルや重役室などを日頃利用している人で、まともにセックスし、まともに遊んでいる人は、ちゃんとした氷、まともなグラスになれているから、このシルクロードというクソ店に来れば暗澹たる想いがすること必定だ。(値段が15,000円以上安ければこんなふうには書かない)
 全く温かい孔があれば良いというものではなかろう。もう驚嘆すべきクソクソクソ店だ。
 私は射精したからもう性的な奉仕をされなくても良いけれど、カエデのマットプレイが見たくなった。というか、酒なしでは会話が楽しめない。談話タイムが不要だ。
 そのマットプレイでもカエデは頻繁にキスを求めてきた。私は熱いキスと、カエデが得意としている微妙な刺激で何とか勃起に漕ぎつけた。それなりに嵌めを楽しむことができた。
 まあ裏を返したい女ではあるが、店が駄目。シルクロードは駄目の程度があまりにも激しすぎる。超絶的に破壊的に零点だ。こんな店をウッシッシッと贔屓にしている男は確実に馬鹿だ。温かい孔さえあれば良いという下郎だ。
 上がり部屋に入ると2人連れの冴えない服装をした、いかにも下品で低知性の感じの男が大股開きして浅い座り方で座っていた。
 店のスタッフとのやりとりを見ていると店に初めての客のようだ。もしこの2人の若造が遊んだ部屋が私が入った部屋よりももしも格段に良かったのなら、店は部屋の選定を間違えている。私のほうが服装からして全く格上だ。
 身なりがいかにも頓珍漢で、喋り方が横柄、金津園での遊興頻度がいかにも低そうなこの2人連れに店のスタッフはやけに馬鹿丁寧に応対し、あれやこれや笑顔で説明していた。
 身なりのピシッとした、金津園での遊興回数が超絶的規模になりなんとする遊び人である私には、この男は(背の低い、難しそうな顔をした、冴えない爺!)と思っていそうな感じでお義理的に問いかけてきた。
 私は大いに腹が立ったから店の男にはっきりと罵ってやった。
「割引券による高額な割引というくだらないことをやめろよ。まともな店はそんなことをしてないぞ。そんなものを持ってくる客と持ってこない客を比べたら、持ってくる子供の客よりも、持ってこない大人の客のほうがはるかに大切だぞ。それに、自販機の飲み物はいくら何でも酷いぜ。高級店で酒が出ないなんて、一体何を考えているんだ。全くあきれるぞ。経費節減も程々にせにゃ」
 同じことをアンケート用紙の紙切れにも腹立ちの乱筆で書いて渡し、店を出た。とにかく憤然とした。シルクロードは実にくそだわけな店だ。
 私は1万円の割引券なんて自分のソープ美学に反するからあえて持っていかなかった。他の客と違って私は1万円を寄付してやった。
 なのに、応対した馬鹿なスタッフはその重みを完璧に理解していない。紙コップ入りのいじけた飲み物を恭しく差し出す噴飯物の、お笑いの動作をし、私よりも明らかに金津園に来る頻度が少なそうなあんちゃんの客に、私に対するよりも糞丁寧に応対するピントのずれた男が現場の責任者をやっている。シルクロードはそういうおかしな店だ。

 カエデは見覚えのある顔だと思ったが、翌日思い出した。平成17年だと思うが、ルーブルの上がり部屋の写真に出ていた。成績は良いほうだったが、柔らかくなさそうなベテラン嬢に見えて触手が動かなかった。嬢の講習役もしたと聞いたような記憶がある。
 ルーブルの時に入っておけば良かった。私はカエデには裏を返したいが、シルクロードのカエデには本指名を入れたくないので、ルーブルかRグループか艶グループに店を替えてほしいとまで言った。

『初会の金津園遊び』  『金津園遊びの実録』  トップページへ戻る
(千戸拾倍 著)
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