1月初旬に前立腺肥大の治療薬が アビショット錠→ユリーフ錠2mg に変わった。
アビショットはもう5年服用して、服用をはじめた頃は異常な排尿困難がはっきり改善して嬉しがったけれど、昨年に至ると排尿困難に悩み、薬を呪っていた。だから、新薬に変わって期待した。
ユリーフ錠に変えたら僅か1日で小便がやや楽に出るようになった。便器の前でペニスを持ったままジーッと長い間終了感覚が生まれるのを待つことがなくなり、安堵した。
しかし、副作用に『精液の減少』というのがあった。昨年は老化による精液のあまりの少なさにガックリ来ていたので、どうなるのであろうかと心配した。
1月、
(ダイヤモンドクラブの)モモカとのソープ始めでは中出しの量が少ないと思った。しかし、次に同店の
ジュンの時
(1月下旬)は全く精液が出なかった。
その頃オナニーしても12月と違って射精がなかった
(イキの快感も3割減)が、オナニーだから亢奮度が足りないからだろうと思っていた。しかし、21歳の魅力的な
ジュンと淫乱に絡んで、それで白いものがちっとも出ないから、もう愕然とした。
だから、1月は2回の入浴予定だったのを、ダイヤモンドクラブの和
(カズ)にも予約して、再度『亢奮時の射精』の状況を確かめた。
美人の和を2回イカせ、そのはっきりした痙攣を眺めてから最高潮の亢奮で抽送に励み、私は
(最上の筈の)『イキ』を得た。それでも白いものが出なかった。男性機能の喪失だ!と激しく落ち込んだ。
2月に
モモカと対戦しても同じだった。最後のファックを終えた後、
モモカに「出てなかっただろう?」と聞くと
モモカが頷いた。
私は
モモカに薬の副作用のことと男性機能の喪失の悩みを話した。
モモカが言った。
「いつもイク時にはすごい声を出すし、中で出ているのがわかって、出す時これも
(ペニスを指さす)ピクピクッとするのに、今日はそういうのがなかったわ。わたし、あれっ?と思ってたぁ」
性交でもオナニーでもイク感覚はある。しかし、何も出ないから、イク感覚が二分の一ぐらいになった。ファックは最後の射精を愉しみにするよりは、抽送のこすれを愉しむという感じになった。
それで、
モモカに会った数日後、泌尿器科医院に行って「薬の副作用で精液が全く出なくなったからこんな薬は止めにしたい」旨を言った。
すると医者が曰く
「薬に体が慣れればそのうちに精液はできるようになります。しかし、貴方の62歳という歳ならば、精液は作らなくなって当たり前です。それまで精液が出たのは前立腺肥大によって、溜まっていた昔の精液の残り滓が出たようなものです」
残り滓とは参った。
ガッカリしたりせずにおおらかにしておれば、出るものが出るようになる、ということらしかった。
しかし、昨日オナニーしてみたが、やっぱり精液が出なかった。何時出るようになるのだろう。
ユリーフ錠でぐぐると「高頻度に現れる副作用は、膀胱に精子が流れこんでしまう逆行性射精など射精障害……」とあった。
逆行性射精だなんて本当に冗談じゃない。医師が「62歳のお歳であれば精液を作らなくて当たり前です」と3回も言ったのが、実に悔しい。
逆行性射精でぐぐると次の文章があった。
逆行性射精とは、精液が陰茎(ペニス)から放出されず、逆方向の膀胱に流れこんでしまう状態をいいます。
逆行性射精では、正常ならば射精時は閉じているはずの膀胱の一部(膀胱頸部)が開いたままで、精液が膀胱に逆流してしまいます。原因としてよくあるのが、糖尿病、脊髄の損傷、薬、手術(経尿道的前立腺切除術など腹部や骨盤部の大手術)です。
逆行性射精でもオルガスムは得られます。しかし、射出される精液量が減り、まったく射出されないこともあります。不妊の原因になることもありますが、それ以外の影響はありません。
全く冗談じゃない。オーガズムが半分になってしまい、男性機能が低下したと悲しむことが大問題なのだ。
しかし、面白いことがある。
ユリーフ錠に変えてから勃ちがよくなった。オナニーしてイッた後も、ちょっとの間をおいただけでオナニーができ、見事にカチンカチンになる。カリエラの張り具合ときたら見事なものだ。
しかも、毎日オナニーができる。それも、抜かずのオナニーではなく、抜くオナニーだ。もっとも、痙攣のイキはあっても、何も出てこないのだが。
こんな勃起力の旺盛さは18の時でもなかった。不思議だ。
3歳の孫娘を抱いただけで下半身がむずむずするから困ったものだ。
もうすぐ春だけれど、私はこの1年間喉や鼻や気管支がまともな炎症を一度も起こしていない。
過去50年間毎年何度もこういうところがおかしくなっていたから、この健康さが不思議だ。逆行性射精と排尿障害と難聴と老人性乾燥肌の痒み以外はあんまり問題がない。
私は慢性ノド炎が頻繁なクンニリングスのせいだとばかり思っていた。
それが間違っていたことがはっきりわかった。会社のオフィスに勤務していること、名古屋駅前地下街を歩くこと、こういうのが細菌やウィルスを着実に拾っていたのだ。
決して、商売嬢のマンコを舐めるから喉をやられるのではないことがよくわかった。おまんこさん、ごめんなさい。
良性記はもうごった煮状態になっていたから、
(これを移転した)陶酔記で整理できることになってありがたい。ただ書いてみただけの作品や粗悪作品は除きたいし、下手な文章は直したい。昔と変わっていることは直したいし、不必要な『昔』は除去したい。
というわけで、過去の作品のメンテナンスに終日没頭している。
陶酔記はアクセス増加なんてあんまり意識せず、アクセス増加のための無理な作戦も練らず、のんびりやっていき、以前からしっかりファンだった人たちに楽しんで貰おうという意識で、あんまり奇をてらわずやっていこうと思っている。
ペンネームの育野鍬雄についてだが、イクの好き男というのはゲスの考えだ。
確かに私はイクのが好きだけれど、精液が出ないのではどうしょうもない。
野を畑にして育てるのは鍬であり、鍬は大切だという発想。派遣社員などが大勢職を失い、林業、農業、漁業などの1次産業が見直されている。1次産業を再認識しようという極めて高尚な発想だ。
地面に働く鍬の動きを想像しよう。ペニスの先がGスポットの辺りを刺激する動きを連想できないだろうか。畑(女陰)を育てる鍬(男根)だ。
この2年間抽送の持続に伴い、よくソープ嬢を中イキさせるようになって、つくづく思うのがペニスの動きだ。「あっちこっち掻く」感じだ。反復動作で掻く感じなのだ。
中イキした嬢がこの表現で、中イキ成功の原因を挙げた。
畑は大きく鍬は小さい。そう、鍬はでかくては目的物をうまく刺激できない。でっかいものを嵌め込まれるほうは充満感だけで、ポイントへの刺激感がない。太いのは駄目、長いのも奥ばっかりになって駄目。大きすぎないものに中で動き回られ、肉壁のいいところをかき回される感触、バギナの前壁を執拗にこすられる感覚。局部的刺激感。そこへの鍬のリズミカルな動き。大型重機で広範囲に掻かれるのではなくて、一本の鍬で執拗にこちょこちょ、じわじわされる感じ。
女がイクのは鍬の動き。自分がイクの好きではなく──女がイクの好き──で、女がイクのは鍬の動きの良さ、これが新ペンネームの発想だ。私のセックス哲学を完璧に表現した見事なペンネームだ。
2009年01月に前立腺肥大の治療薬がユリーフ錠2mg に変わった。その2ヶ月後射精量が顕著に乏しくなり、怪訝に思って調べると、逆行性射精という副作用があるとわかった。それで、セックスの前の2日間はユリーフ錠の服用をやめていた。
昨年秋から射精量なしが顕著になり、今年に入ると『イク感覚』まで殆どと言って良いほどに喪失した。老化のせいだと思いはしたが、勃起力は充分なほどあるから奇妙だ。
それで、もう8年ほどお世話になっている泌尿器科医に「ユリーフ錠の副作用は逆行性射精だと思っていたけれど、射精を無くす副作用もあるのではないですか?」と質問した。
医師は否定しなかった。本当にがっかりだ。私からセックスを取れば一体何が残るのだ。