東大寺塔頭の天得院の『桔梗を愛でる特別公開』が 6月25日(2019年)から始まったのでその初日に京都へ行った。移動には専らバスを使い、行程は次の通り。
京都駅→三千院→実光院→宝泉院→金閣寺→天得院→東福寺→京都駅
三千院について
写真で随想 Aに──三千院は樹木寄贈の立て看板がやたらと目立ち、せっかくの風情をぶち壊しにしているのが残念だった。植物の名前だけの小さい看板にしていたら良いのに──と平成15年秋の想いを書き、これはかなりの興醒めだった。
いくら苔庭が好きでも三千院にはもう行かないと思ったけれど、あの時は寄贈者名の表示板と観光客の多さのせいで写真を1枚も撮ってないし、苔庭の代表格のところだから、やはり写真を撮っておきたい。それで、早い時間に行ってみた。
バスが鯖街道に入ると、そこは平成27年11月に蓮華寺から曼殊院門跡に向かうためバスで通った道だ。懐かしい。八瀬
(やせと読むのを知らなかった)から三千院まではバス料金が急に上がっていくのが面白い。
街道沿いの生活者がどんどん降りると、終点の大原まで乗車した客は存外少なくて、これは苔よりも人が目に入るという不快なことにならなさそうなのを喜んだ。参道の青もみじに秋の色を想像しながら景色を愉しんだ。