18歳未満の方は入場をご遠慮下さい。
苔庭好み
本作の最後の改訂は2018年5月です。私はその後光明院、芬陀院、随心院、三千院、実光院、黄梅院、興臨院などの庭園を見ました。
それで思うのは、苔庭として最高峰に列せられるのは次でしょう。
黄梅院、西芳寺、三千院
2014年10月に大津・慈眼堂、11月に京都・等持院、龍安寺、銀閣寺、法然院で苔庭を見て苔の緑の落ち着きにすっかり引きこまれて、2015年夏に自宅の塀などの工事をした時、狭い庭ながらも何とか庭らしいものにしたいと思い立ちました。
庭木の植え付けは秋が良いと業者が言うので10月まで待ち、針葉樹の大きなヒバの木が和風の庭にあわないから抜きとって、広葉樹で庭木を強化しました(モミジ、トキハマンサク、ドウダンツツジなど)。
少し様子を見てから、上記のサイト(KOKEYA.com)で苔を買い、植えました(2015年12月)。ここで3回苔を購入して(苔と培養土の購入累計額が3万円ほどになりました)、庭の手直しが一段落したので、今後の苔庭鑑賞のために一文を草してみます。
京都 苔の庭で検索して現れたサイトで苔庭の写真を鑑賞したので、そのサイトが選んだ庭と感想をまとめます。
梅雨の時期が一番美しい☆青々とした苔を楽しめる京都のお寺6選!
写真が多く撮り方がうまい。
対象:西芳寺、祇王寺、大原三千院、銀閣寺、東福寺(+光明院)、龍安寺
6つだけ挙げよと言われたらやはりこれだろう。祇王寺は紅葉で有名だけれど、青モミジの苔庭も大変結構だ。また、ここに龍安寺の苔庭の写真が載っているが、龍安寺と言えば枯山水、しかし、ここも苔庭が素晴らしい。
なお、東福寺は苔よりもモミジや枯山水のほうに訴求感があるから、苔庭で取り上げるなら、大徳寺高桐院、法然院、青蓮院のどれかを選んでも良いと思う。
【京都】緑に包まれた神秘的な京都のコケ庭10選!
説明がしっかりしている。
対象:西芳寺、大原三千院、大徳寺高桐院、東福寺、銀閣寺、
法然院、祇王寺、鷹峯源光庵、妙心寺桂春院、高台寺
上のサイトから龍安寺が抜け、高桐院、法然院、源光庵、桂春院、高台寺が加わった。
青蓮院が入らないのが残念。源光庵にはまだ行っていない。
全国苔庭めぐり
写真が小さいが、苔の種類が書いてあるのが嬉しい。京都以外の苔庭も扱うので参考になる。
取り上げられた庭を京都は全て、その他の地域は私がこれを見て是非行きたいと思ったところを掲げる。
宝福寺(総社駅下車徒歩15分)──コバノチョウチンゴケ、ハイゴケ、エダツヤゴケ、ウマスギゴケ
依水苑(近鉄奈良駅より徒歩15分)──ハイゴケ、ウマスギゴケ
足立美術館庭園(JR安来駅より無料シャトルバスで約20分)──ウマスギゴケ他
〈以下は京都〉
大徳寺/龍源院・瑞峰院──ウマスギゴケ
拝観料をケチって瑞峰院に行かなかった。馬鹿だった。
西芳寺──シラガゴケ
2016年5月に参詣した時、白っぽい、見かけない苔だと思ったが、アラハシラガゴケという名だ。
銀閣寺──ウマスギゴケ
記事に「銀閣寺に生えるこけを,銀閣寺の大切なコケ,ちょっと邪魔なコケ,とても邪魔なコケと分類して展示されている」とある。
私は銀閣寺の出口のところでこの展示を見て、庭にコケを植えることを考えた。
これが2014年11月だが、2018年春に再訪するとこの展示はなかった。
高台寺──ウマスギゴケ
圓徳院はウマスギゴケのほか、コバノチョウチンゴケが生育とのこと。
東福寺──ウマスギゴケ
方丈庭園と霊雲院を見たが、光明院、芬陀院、明暗寺は見ていない。紅葉時期以外で再訪したい。
三千院──ウマスギゴケ、アラハシラガゴケ、コバノチョウチンゴケ、エダツヤゴケ、コツボゴケ
妙心寺/退蔵院・大心院・桂春院──ウマスギゴケ
結構な庭だったな。
曼殊院──ウマスギゴケ
行ったのが11月であまり苔に着目していなかった。初夏にもう一度行きたい。
新緑・青もみじ・苔 | 京都もよう KYOTO MOYOU
ここで紹介されている『新緑・青もみじ・苔』の名所で、上の3つのサイトに出てないものを掲げます。
善峯寺、酬恩庵一休寺(京田辺市)、真如堂、妙心寺大雄院、角屋庭園、
東福寺芬陀院、相国寺、御香宮神社、観智院、醍醐寺三宝院、妙顯寺
過去の掲載では
光明寺(長岡京市)、金地院(南禅寺)、永観堂、南禅寺、宝厳院(天龍寺)、瑠璃光院
以上4つのサイトに出てきた京都の寺院の庭園は見るべきでしょう。
私は(2018年5月現在)、鷹峯源光庵、角屋庭園、東福寺(光明院、芬陀院、明暗寺)、光明寺、瑠璃光院に行ってません。是非行きたいです。
いろいろ眺めて、青蓮院と智積院の名前が出ないのが怪訝です。圓光寺、蓮華寺、圓通寺、実相院、泉涌寺、勧修寺、醍醐寺も結構ですねぇ。
私が撮った京都、奈良方面の名勝庭園の写真を掲げます。
庭園探訪は春と秋にだけ行っています。秋の写真で苔が散り紅葉で見えないのや枯山水で苔が目立たない庭は載せません。春のまだ苔がやや見窄らしい時期の写真が多いのが残念です。
大徳寺塔頭の高桐院の参道と苔庭です。参道の散り紅葉に覆われた写真が有名ですが、この見事に苔で覆われた眺めも珍重すべきです。全く見とれました。
これは青々としてハイゴケではないと思いますが、庭の苔はハイゴケのように思います。
(2017年3月 撮影)
私が目を瞠った苔庭、坂本にある天海大僧正の廟所の慈眼堂です。
(2014年10月 撮影)
妙顯寺の光琳曲水の庭。緑の色が淡くハイゴケのようです。
(2017年3月 撮影)
妙顯寺の坪庭・孟宗竹林の庭
(2017年3月 撮影)
退蔵院 元信の庭
(2014年11月 撮影)
桂春院の庭
(2014年11月 撮影)
大心院 方丈南庭
大心院 阿吽庭
(2014年11月 撮影)
等持院 心字池(方丈東庭)
(2014年11月 撮影)
龍安寺の庭
(2014年11月 撮影)
相国寺の庭 3月にこの色ならハイゴケかな。
(2017年3月 撮影)
南禅寺の庭
(2014年11月 撮影)
金地院(南禅寺の塔頭)の庭
(2018年4月 撮影)
勧修寺の庭
(2016年11月 撮影)
青蓮院 好文亭 大森有斐の庭
(2015年4月 撮影)
圓通寺 比叡山を望む借景式庭園
(2015年11月 撮影)
実相院の庭
(2015年11月 撮影)
東福寺/霊雲院 九山八海の庭
(2016年11月 撮影)
東福寺の八相の庭
(2016年11月 撮影)
泉涌寺 御座所庭園
(2016年11月 撮影)
祇王寺の庭
(2016年5月 撮影)
曼殊院門跡の庭
(2015年11月 撮影)
西芳寺〔苔寺〕の庭
(2016年5月 撮影)
高台寺 遺芳庵 苔が素晴らしかった。
(2017年5月 撮影)
圓徳院(高台寺の塔頭)の北庭
(2017年5月 撮影)
両足院(建仁寺の塔頭)
(2017年5月 撮影)
両足院 半夏生の庭園
(2017年5月 撮影)
建仁寺公式パンフレットによれば
潮音庭─三連の庭──
建仁寺本坊中庭にある潮音庭は、中央に三尊石その東には座禅石、廻りに紅葉を配した枯淡な四方正面の禅庭であります。
(2017年5月 撮影)
酬恩庵一休寺 方丈庭園(北庭)
(2017年11月 撮影)
一休寺 見事な苔(本堂前) 人が少ないのが嬉しい。
(2017年11月 撮影)
二尊院の庭
(2017年11月 撮影)
大河内山荘
(2017年11月 撮影)
天龍寺の苔
(2017年11月 撮影)
宝厳院 獅子吼の庭
獅子吼の庭はさすがに見事だった。巨石も苔も楓も素晴らしい。
(2017年11月 撮影)
銀閣寺の庭
(2014年11月 撮影)
銀閣寺/庭の苔
(2018年4月 撮影)
真如堂/涅槃の庭
大文字山を借景にした庭はなかなか結構だ。真如堂の紹介が紅葉風景ばかりで庭を出さないのは間違っていると思う。
(2018年4月 撮影)
奈良 秋篠寺の見事な苔庭
このようなところがあったのかと息をのむ一面の苔と広い木立です。
(2018年5月 撮影)
奈良 法華寺の庭
意外や意外と言ったら失礼すぎるか。実に立派な庭です。
(2018年5月 撮影)
奈良 依水園の見事な苔庭
(2018年11月 撮影)
全くの素人ながら苔に傾倒して庭造りをした結果が次です。買った苔はスギ苔・スナ苔・ハイ苔の3つで、ハイ苔が一番多いです。
(2017年4月 撮影)
一番面積を占めるのは元から生えている苔(写真の手前の側、右から左まで緑が鮮やかなところ)で、写真では最も青々としています。ただ、これはすぐに枯れて茶色に変じます。写真でもわかります。
これが上の銀閣寺の出口に展示の『ちょっと邪魔なコケ』や『とても邪魔なコケ』に該当するのか気になります。そうならばハイ苔などに替えたくなります。
(2018年5月 撮影)
2017年4月撮影の写真の左奥の苔が2017年2月に植えたもので、2ヶ月経った時点では冴えない色をしていたけれど、2018年5月の写真では緑が増しました。一方、松の木を挟んで反対側、ここはベルゲニアがあるだけでしたが、2017年12月にハイ苔を植えて、写真の通りまだ黄色いです。
2017年4月の写真で左手前は自生の苔だったけれど、2017年9月にハイ苔・カモジ苔の混合を植えました。て、カモジ苔は育ちが遅く、色合いも冴えないから失敗だったと思っています。
写真の真ん中の苔、ここがとても青々としています。スギゴケが良く育ちました。2017年2月に張って、2017年4月の写真では全く冴えなかったのに、ここまで勢いを増しました。
2017年4月の写真でチンチョウゲ(右側)と金宝樹(中ほど)があるけれど、苔重視の考えで思いきって取っ払いました。でも、もともとアマリリスがあって、そこにグラジオラスまで増やして、これが苔庭と調和するのかどうかがわかりません。とても悩ましいです。
まあ、冬場は球根植物の葉が消えて苔が一面の眺めとして楽しめますが、これとてハイ苔、カモジ苔、スギ苔、スナ苔、自生の苔と多種あって、パッチ状で良いのかと困却の限りです。苔庭で画像検索するとうまく苔を強調する庭ばかりで、やたら草木を生やしていないですね。
名古屋 コケ販売でググっても、名古屋やその近郊で地植えの苔を売っているサイトが出てきません。ということは、コケ玉用以外では単品で購入する人がいないということでしょうか。どうしてですかねえ。庭に苔というのは良いんだけれどねえ。
ぶらぶら歩く度に人様の庭がどうなっているか見るようになりました。あくまで(我が家と同じような)猫の額の庭をチェックするのですが、コンクリートや石で覆って雑草が生えないようにしているだけのものとか、西洋芝で済ましているものが目につきます。
どうしてもっと手をかけないのかと思います。庭木や苔があるのとないのとでは全然印象が違います。庭木にしても1本ずつ買って植えていく分には金銭的苦痛も肉体的労力も苦にならないでしょう。
次は参考になります。──苔庭は、庭を変える
苔はじっと見ていると可愛いです。
我が家では苔の中にサツキ、ボタンなどの木やグラジオラスなどの球根が植えてあり、これに施肥をどうやったら良いのか悩んでいます。苔をいじりたくないので、無肥料にしたいのですがねぇ。
(千戸拾倍 著)