良性記

東福寺を歩く

 臨済宗東福寺派大本山の東福寺にはこれまで3回行っている。
  平成28年11月18日 泉涌寺から徒歩
  平成31年03月25日 伏見稲荷四つ辻から徒歩
  令和元年06月25日 JR東福寺駅より徒歩
 3回ともアプローチが違っている。これが私の姿勢だ。
 ───長く歩くのを厭わない。いろんな経路を使う。訪れる季節を変えたい。
 紅葉の庭を見に行ったのが最初で、この時中国人の民族大移動の如き集団に辟易してもう東福寺には行くまいと思ったけれど、その後京都のお寺をいろいろ巡ると東福寺の青もみじの大群生が見たくなった。
 私が庭に楓を初めて植えたのが2015年で、1年間で5本にまで増やして数年経つと、青もみじのよさがわかった。コンクリートジャングルの中で夏場に疲弊し、美しく紅葉してくれないから、専ら新緑から青満開の姿を楽しんでいる。
 青もみじを楽しみたい殊勝な人は赤もみじを楽しみたい人のざっと1割以下だから、東福寺も南禅寺も晩秋の時期以外は観光客が激減して実にほっとする。
 東福寺の見事な青もみじは参拝客が格段に少なくなるからこそ必見で、楓が芽吹いていない時期も人が少なくて良い。東福寺は南禅寺や大徳寺と並んで何度も足を運んで時間をかけて観るべき寺院だと思う。
 それにしても、大量の落葉をどのように掃除するのだろう。気の遠くなるような量だ。

 東福寺 三門 ('19/3/25)
 三門はまさしく国宝の偉容だ。大きさに驚いた。

 東福寺 方丈
 八相の庭 南庭('16/11/18)
 八相の庭は重森三玲氏によって1938年(昭和13年)に作庭された。
 Wikiによれば
南庭 - 荒海の砂紋の中に蓬莱、方丈、瀛洲(えいじゅう)、壺梁の四仙島を表現した配石で、右方には五山が築山として表現されている。
北庭 - 南の恩賜門内にあった敷石を利用し、石と苔を幾何学的な市松模様に配している。
西庭 - さつきの刈込みと砂地が大きく市松模様に入り、くず石を方形に組んで井田を意図している。
東庭 - 東司の柱石の余材を利用して北斗七星を構成し、雲文様の地割に配している。

 同じく 南庭('19/3/25)

 同じく 西庭('16/11/18)

 同じく 西庭('19/3/25)
 苔にまだ春が来ていない。スギゴケがメインだ。

 同じく 東庭('19/3/25)

 同じく 東庭('16/11/18)

 東福寺 開山堂
 庭園('16/11/18)

 苔庭('19/6/25)
 1ヶ月後には素晴らしい苔が揃うと思われるが、この時はまだだった。

 開山堂庭園('19/6/25)

 東福寺 大方丈からの眺め
 その1 ('19/3/25)
 3月下旬、通天橋にはまるで人がいなかった。カエデも淋しい姿だ。

 その2 ('16/11/18)
 通天橋もここまで人がいると、しかも、中国人ばかり、全然愉しめない。観光立国なんて不要だ。

 東福寺 楓の森('16/11/18)

 開山堂から通天橋に降りる道からは青もみじがまさしく緑の雲海。素晴らしい。('19/6/25)
 6月、人がいないと、青葉を透過する光で苔庭が実に映えていた。東福寺の庭のコケがここまで充実しているとは知らなかった。

 東福寺塔頭 霊雲院
 正門('16/11/18)

 九山八海(くせんはっかい)の庭('16/11/18)

 臥雲(がうん)の庭('16/11/18)

 東福寺塔頭 光明院
 正門('19/3/25)

 方丈前の波心の庭('19/3/25)
 苔がまだ春になっていなかった。スギゴケは遅い。

 東福寺塔頭 芬陀院(ふんだいん)
 正門('19/3/25)

 雪舟庭園の図南亭丸窓('19/3/25)

 雪舟庭園('19/3/25)
 コケがまだ茶色で残念だ。

 東福寺塔頭 天得院
 特別公開にて('19/6/25)
 天得院の特別公開はやはりそこそこ人が来ていた。苔庭の中に桔梗。良い取り合わせだ。

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(千戸拾倍 著)