前半と後半で態度が様変わりの女

 ルーブルに姉妹店ができていた。ルーブルにはミズキ(観:憮然とさせられた嬢に登場)に前年3月に入ってから全く行っていなかった。ミズキには参って、あの値段で、あんなつまらん女がランキングの下半分にとどまらないようでは!と思った。どう考えても4万円未満の店の格の女だ。
 ルーブルグループの大本営にはもう行く気がなくなり、口直しは、ルーブルの2軍を持っていったなどとこき下ろされているダイヤモンドクラブですることにした。

 サクラ〜ダイヤモンドクラブ、H19年3月
 サクラが、背が高くて体が豊満でも、人気があるようなので指名した。
 予約してサクラと対面すると、器量にいささか失望した。もう少し艶やかな女だと思っていた。ルーブルで以前見た写真の顔からすっかり経年変化した感じで、くすんだ骨董品が第一印象だった。
 とにかく私を迎え入れた時のサクラの顔に活気と朗らかさがまるでない。惰性で空気を吸っているような表情で、穿った捉え方をすれば『うんざり顔』だ。
 それにしても、サクラの顔の長さが小顔の私とかなり差があった。そのでかい顔で華やいだ表情を全く見せないから、私はいささか圧迫を感じた。
 パッと見た印象でサクラから感動でも期待でもなく性欲鎮静化の打撃を受け、ミズキの二の舞かと思ったが、それから即のフェラチオを受けるまでの印象をまとめると次の通りだ。
 対面直後のお喋りがかなり長かった。会話は丁々発止と続いたが、それは私の服を脱がせながらでもできることなのに、脱衣の誘いが全くなかった。その間サクラはやや離れたところでドカッと床に尻を置いたまま(ぺたん座り)で、しかも、なかなか笑顔を見せなかった。これは私が対面したベテラン嬢ではかなりめずらしい応対だ。(正座・膝立ち<←客がソファー>が殆ど、希に、パンチラを意識した体育座りか立ち膝)
 当然私は服を着たまま憤然とする心とあきれる心を交互していた。ダイヤモンドクラブの建屋に入るのは平成4年以来で、立派な内装の印象があったから、経年劣化で古びてくすんだ感じの部屋にも気分が萎れた。
 サクラの尻が床にくっついたようで、言うならばでかい態度で、喋っているばかりいて、裸になりましょうねという気配を全く見せなかった。だから、服を脱ぐのは私から切り出した。こうせざるを得なかった嬢というのは20人に1人以下の割合でしかいない。
 それだけでなく、何故かサクラの発言には相槌や賛同的なものが全然なくて、切り返されるようなものばかりだった。何やら持論か反論を結構な言葉数で言い聞かせるように発するから、要するに、まるでかわいげがない。この私に対してソープの遊び方を教えるかの如き口調が見られた。なにやらひたすら小賢しい。
 私が脱衣する際に高額店の女らしい介添えがなかった。サクラは脱いだものを受け取るだけで、新人ではないのだから、もう接客の心構えが全くなっていない───と私はパンツを脱ぐ前に認定した。
 ソファーに座った私が上の肌着も靴下も脱いでズボン下だけの格好になった時に、バスタオルを私の腰にかけた。これは、パンツ1枚になった時にかけるものだろう。これは即の店で全く初めての経験だから、私の頭の中にはマークが飛び交った。
 そして、サクラは股引とパンツを一緒に下ろし、脱がせたところで、もたついた手さばきでこの2つを離したから(あれあれ!)だ。
 私がすっぽんぽんになってからもしばらくお喋りが続き、気持ちがいい加減白けた頃、サクラがようやくペニスを覆っているタオルをめくった。そして、私を迎えた時の服装のままフェラチオにかかった。
 部屋に入った直後にペニスを摘みだして早々としゃぶりにかかるのなら、女が着衣のままでもむしろ興をそそるだろうが、充分時間が経ってからでは、これもマークだ。
 更に、フェラチオが、私の潤沢すぎる先走り汁をいかにも気にする様子で、ペニスを一舐めしたら唾をタオルに落とし、また一舐めしたら唾をタオルに落とすという、大いに白ける仕草をした。私はこんな経験は殆どない。
 また、サクラは口の中にたっぷり唾を溜めてからフェラチオした。すぐにペニスが唾液まみれになった。こんな人を馬鹿にしたやり方をされたのは初めてだ。
 カリ首でサクラの唇の肌触りが全く感じられない。唾のオブラートでもって客のチンボの直舐めを避けるなんて姑息すぎる。しかも、こすり方がかなり優しかった。
 何から何まで白けさせるから、私は(こりゃあ、だめだ! この2時間をどうしよう?)と、フェラチオするサクラのでかい顔を不興な気分で眺めていた。
 要するに、顔を合わせて1分間で感じたマイナスの印象が10分経っても続いていた。それが拡大するばかりだ。それでもペニスがカチンカチンだから、レビトラという薬はありがたい。
 こちらが裸でも、サクラがドレスを着たままではどうしようもない。とりあえずエロモードへの持ち込みが可能かどうかを吟味したい。
「服を脱いでよ」
 サクラを見ながら事務的なぐらいに声をかけると、意外にもニッコリした。
 サクラはドレスを脱いでから、すーっと背を向けてブラジャーのホック外しを求めた。やけに広い背中の下に厚い脂肪層を感じ、私はたじろいだ。
 ブラジャーを取り去ると、サクラは膝立ちして腰を上げ、ショーツを下ろすのを誘った。
 その誘う仕草と顔つきに甘く妖しいものがあって───あれ、調子が変わってきたな、それにしても胴が太いし、腹から背まで厚みが相当あるぜ───と思ったところでサクラが「これも?」と靴下を指さした。
「うん、全部」
 サクラは立ち上がって、ガーターベルトと靴下を脱いだ。長いという意味ででかい足だった。
 サクラが品を作って服を脱ぎ、ようやくエロムードが出てきたから、私はサクラの豊満な肉体と、性器の外観について軽口を言った。堅い言葉が返ってくるかと思っていたけれど、サクラはまあまあのノリの応答をした。
 それからまたフェラチオにかかったが、今度は唾をタオルに落とすとか口の中に唾をたっぷり溜めるとかの目障りな動作もなく、ペニスの咥え方ががっちりしたものになった。カリ首に刺激が響くようになってリラックスして股を開いていたら、サクラは更にタマ舐めまでした。
 このタマ舐めが、顔を突っ込んできっちりとやり、私が感心するぐらいのエロいやり方だった。まるで陰嚢の味を確かめるようにねちっこかった。それは最初のフェラチオで亀頭をしっかり唾まみれにしたのを見ていると想像できないオーラルプレイだ。最初の冴えないフェラチオは何だったのだと思わざるを得ない。
「ここで? それとも、ベッドで?」
「ベッドにするけど、先ず僕にもマンコを舐めさせてよ」
「まあ、舐めてくれるの?」
 サクラが笑顔でそう言ったけれど、私はまだかなり白けたままでクンニリングスにかかった。
 いつものように、私がベッドの外にしゃがんで、ベッドの端に尻を置いた体勢の股ぐらに顔を突っ込むやり方にした。
 私の位置決めに応じるサクラはかなり戸惑った表情だ。明るい部屋で客に、そんな体勢になってまともにマンコを見せつけ、舐められるのが、ソープキャリアがあっても初めてのようだ。演技で戸惑った顔を作る性格ではなかろう。
 結構長い時間クンニリングスをした。その感想は次の通りだ。
 目の前の腹が横幅といい高さといいとにかくでかい。愛液が濃厚で、量が多い。よがり声がよく出たが、意識的にやっている感じだ。
 とんでもないことにはマンコがかなりにおっていて、陰核茎部の辺りですら強い味がした。私はクンニリングスで臭さや味の悪さに閉口するのが実に久し振りだ。朝一の入浴だったが、それは、洗い方が下手くそか、洗ってから時間がたっぷり経過しているかのいずれかとしか言いようがない。
 豊満な大陰唇の中に陰核茎部と小陰唇の全部がめり込んでいて、こういう形状ではなかなか洗浄がしにくい。どうしても具が隠れたままマンコの表面をごしごしするだけになってしまう。私は自分の長年の経験から一本筋マンコが大嫌いだ。くさいことが多いのだ。
 陰核茎部が土手の間で奥まっていて小さいから、かなりクンニリングスがやりにくかった。この手のマンコは両手で大陰唇上部を横に広げないとオーラルがしにくい。
 ところが、サクラは折角のオーラルにも終始股を閉じ気味にしているから、なおのこと唇や舌を肝心のポイントに当てにくかった。
 初対面の即クンニリングスでは、私はマンコの上部のところを指で開けたり、陰核包皮を剥いたりするのを遠慮することがあるが、必要な時には猥褻に実行する。何もかもさらけ出さして愛撫し尽くす。
 しかし、サクラの足の構え方ではそれは遠慮せざるを得なかった。割れ目が開けられるのを拒んでいるのも同様だからだ。
 受け入れ方は堅かったが、サクラが快感に浸っていたことは間違いない。途中からは、要するに、サクラが(このマンコ舐めは長く続きそうだ)と察知してからは、意識的らしき発声がなくなり、ただ喘ぎ続けるようになった。
 この意識的なよがりの表現が喘ぎ声だけに変わっていくというのは、私はベテランの嬢でよく経験しているからニヤリとした。
 私はクンニリングスしていて、マンコのあまりの違和感ある味から嘔吐感が2度迫ったが、それをグッと我慢してめり込んだ陰核茎部を刺激したから、女をその気にさせたい願望の強さには感心する。
 そのうちにサクラは姿勢や手や足の置き方をよく変えるようになった。片足を私の背中にかけたり、両足を床の方向にまっすぐに伸ばすようなこともした。これは要するにマンコを突き出す動作だ。
 何かを求めていることは確かだ。よがり声はあきらかにフェイクではない。
 サクラが「イキそう!」と言ってからアクメるまで結構時間がかかった。そして、到達した時、不随意の体の震えのようなものも、その後続けたクリ攻めにこそばゆいのを訴えることもなかった。
 だから、私は、サクラのアクメ間近の表明には、そろそろ前戯を終了させてファックに入らせようと考えてしたフェイクの可能性もあると思っていた。
 勿論、アクメっても表情とか動作とかで殆ど変化を見せないような快感の浅い女だっている。イッた後に刺激を続けられてもこそばゆくない女もいる。エクスタシーの頂点まで達したかどうかは本人しかわからない。サクラがはっきりと痙攣しなくてもアクメっていることはあり得る。
 ただ、サクラはしきりに「気持ち良かった」と言った。私はそういうことを尋ねないから、サクラの自発的な訴えだ。私の性技に感動を表明されると、そこでまたフェラチオを要求することはせずに、すぐペニスを嵌めるのが私の性格だ。
 サクラの体の向きを90度変え、要するにサクラのでかい尻をベッドの端から中央に持っていかせ、サクラの大きな太腿を割って腰を進めた。
 狙いをつけて剛刀を突き込んだ。
 サクラは私の男っぽいセックスのリードに瞠目したような表情を見せた。そりゃあそうだろう。小さな体の私が大きな体のサクラの両足を持って、でかい尻まで持ち上げ、位置を変えたのだから。
 サクラの表情が一瞬変わったのを見ると、セックスの進行において受動的で、性技面でも、してもらうだけのセックスをする客ばかりであることがよくわかる。
 正上位一本だが2人の体勢に変化を少しずつつけてピストンに励んだ。バギナの感触が存外に良かった。豊満系ならではの、ぴっちりくるまれる感じだった。
 2人の局部の接触感が何とも良い。もちろん互いの腹が触れて、サクラの下腹で私の下腹が押し返されているのも麗しの触感だ。ただ、私はとにかくスレンダー好みだからこの感触はあんまり経験がない。
 サクラは何度も快感を訴えた。表情もなかなか変貌していた。「い〜!」と言う女は本当に可愛い。サクラの当初の態度からすると、私にわざわざフェイクするとは思えない。となると、いくらチカッと来るすべた女でも、腰を振っている最中は可愛く感じる。
 何故だか射精にすぐには至らないような感覚があった。だから、私は終始バンバン力強く腰を送った。サクラは痛むようなバギナのはずがない。私のペニスは短いからバンバン腰を送れば陰核茎部にペニスの根元が当たる。その叩きが女にとっては塩梅良いことがある。デカマラの男を相手にしたらこれは味わえない。
 それまでサクラがキスをしかけようとはしなかったので(1回程度はしたかもしれない)、私はサクラを組み伏せたままでキスをした。まあまあの応じ方だった。
 サクラがかなりふくよかだから、胸と胸を合わせてうねるように腰を使うと、下腹の全面的な接触感に興を覚えた。
 サクラは時々足の構え方を変えた。それはクンニリングスの時と同様に快感を追求する工夫なのだろう。
 その日私はかなり持続したけれど、サクラのよがる顔を盗み見しながら腰を振っていると、とうとうペニスが感極まった。激しく精を放った。
 精液が割れ目から垂れかかっているのを確かめてから寝そべった。サクラが起き上がって後吸いをした。最初のフェラチオで私の先走り汁を避けていたのと比べると大違いの吸い方だった。
 私はそれまでの不興感に比べれば、性交にはかなり満足した。サクラの反応、そして、何しろ抽送時間が長かった。長身の女なのにペニスの侵入感が良かった。ファックそのものに限定すれば、ガリガリ女よりもふくよかな女のほうがやはりバギナに柔らかさと包み込みがあって、ペニスが気持ち良い。
 少し休憩して、その後2人で風呂に浸かった。
 サクラが「いいもの、見せようか」と言って浴室の明かりを消し、何やら操作した。すると、天井に星空が表れた。それでわかった。そこは平成4年にラムに入った時の部屋だ。懐かしい。
 マットプレイを受けた。
 サクラのマットプレイは、でかい図体にもかかわらず、かなり動作がテキパキしてた。しかも、ペニスの刺激にメリハリがあり、アナル舐めも強引(肯定的評価のつもりでこの言葉を使っている)、サービスに熱意を込めているという感じだった。
 私のペニスが終始ビンビンで、サクラが驚いていた。私は、サクラのようにでっかくて愛嬌の全然ない女には(こいつめ!)と攻撃的な気分がかき立てられ、勃ちが良くなる傾向がある。
 最後は女上跨位の上下動で締めた。かなり長い時間女上位で交合していた。サクラの上下動がなかなか立派でも結局射精はできなかったけれど、これも愉快なファックだった。
 ただ、サクラとの会話には往生した。サクラの言い方がとにかく諭し的、導き的だ。私がとにかくソープ通で、しかも、決して若くはないのに、こういう態度をしたからかなり奇妙な女だ。
 例えば、バスタブの中で潜望鏡プレイを受けた時のこと。
 私が「即のプレイの後すぐ風呂に入って潜望鏡をされて、そこでピーンと勃つ男は何割ぐらいいるの?」と尋ねた。
 その時私のペニスは射精直後で全然勃つ気配がなかった。すぐにそれが可能な男がどれぐらいいるのか、それが知りたかっただけだ。
 サクラは「そんなこと気にしなくても良いのよ。萎んだままでも気持ち良ければいいの。人は人。貴方は貴方」というふうに返した。
 風呂に入る前、ブランデーを飲みながら休んでいる時に、私はサクラに尋ねた。
「気持ち良くピストンできたよ。バーンとザーメンが飛びでたという感じだった。ねえ、僕の腰の動かし方というのは、貴女の経験では、速いほうなのかねえ。それとも遅いほうなのかねえ」
 その心は、客の性交の実態を知りたいという好奇心だけだ。
 サクラは「そんなこと、貴方が気にしなくても良いのよ。速く動かしてそれで気持ち良ければいいの。遅く動かしてそれで気持ち良ければ、それもいいの。人は人。貴方は貴方なのよ」というふうに返した。
 すべての質問がスムースに流れていかなかった。それだけでなくサクラは「私の主義」「私のやり方」「私の方針」という言い方をよくした。そして、何かと自分の考えを表明するという話しぶりだった。まるで企業の部長だ。
 ブランデーを頼んでも、「飲んで、後でだめになることはないの?」と、言うことがはっきりしている。私は「ツーフィンガー、ストレートでも、その程度なら全く大丈夫だよ」と一々説明しなければならない。
 もう一つ。私が「ある嬢に……と言われて、とっても嬉しかったよ」という類の話をすると「そんなの、こういうところで働いている女のテクニックよ。皆お客さんにどう言うかを真剣に考えているのだから」という調子だ。
 ……のところをなんと言ったのか私は思い出せないのだから、軽い話であることは間違いない。それでサクラが生意気な返し方をしたから、とにかく可愛くない。ひたすら小賢しい。
 サクラは元々ルーブルに開業初期から出ていた。なのにそこを飛び出て、ルーブルよりも全然はやらない店に移った。館やセ・ラヴィなど転々としていたから、私は(とろい女だなぁ)とその時思った。その後、ルーブルが姉妹店としてダイヤモンドクラブを開業するとすぐさま来たのだ。
 私がルーブルの嬢を話題にすると、私が尋ねたわけでもないのにサクラが過激な個人情報をどんどん出してくるから驚いた。
 蘭は店長と衝突ばかりしているとか、瞳は子持ちで、その子は父親なしのままもう何歳にまでなっているとか、歩は若い割には男の気持ちを掴むのがとっても上手くて、嘘で固めてリピーターを虜にしているけれど、実態は手練手管の巧者で老獪そのもの、もう私でも驚いていたわよ、という調子だ。
 一般論で言えば、初対面の客や並のリピーターに話すべきではないようなものばかりだ。暴露したことは皆知っている。でも、素知らぬ顔で聞いていた。サクラは相当なスピーカーだ。これでは仲間に嫌われるだろう。
 しかも、業界のことをよく知っている私に──貴方は知らないだろうけれど、ソープ嬢の実態は虚飾と嘘で塗り固められていて、貴方が思っているようなものとは全然違うのよ──という雰囲気で、何やら見下した感じで喋りまくった。
 サクラが訳知り顔で言いたいようなことは全部私は理解している。それにしてもこの手の内輪話を言いまくる女には私は殆ど出会ったことがない。まあ驚いた。
 サクラはかなり常連客を掴んでいるようだ。リサママはサクラにこの店の特上の部屋を使わせている。性技がきちんとしているし、一を言えば二や三の量の言葉を返して会話が続くから、姐御ふうのサクラを気に入って通い続けている男もいるのだろう。
 ただ、その連中はサクラの見事な性的奉仕を楽しんでいるだけで、サクラのマンコを舐める男は1人もいないようだ。
 私はサクラのペースで言いたい放題にされているのが癪だから、逆転の一本背負いの3連発のつもりで3つのことを指摘してやった。
 一つは、大陰唇の毛が多すぎること。
 サクラは陰核茎部も小陰唇も大陰唇の間に隠れているから、クンニリングスがかなりやりにくい。指で大陰唇を横に開くようにして口淫すれば性感帯が直撃できるが、初対面の即のプレイではやりにくい。更にサクラがさほど股を開けなかったら、なおのこと舌や唇を使いにくかった。
 となると、クリトリスのピンポイント爆撃ではなくて陰裂上部全体を刺激する形になるから、当然大陰唇の毛が邪魔でしょうがない。
 それで、「ソープ嬢には大陰唇の毛まで気をつかっているのが多いぜ」と言ってやった。暗にキミのようなベテランがわかっていないのかという指摘だ。
 聞くと、サクラは陰毛の上部(へそのすぐ下)はともかくも大陰唇の毛にはあまり気を配ってはいないのだ。
 サクラは(私が貴男の精液を何度でも抜いてあげます)というやり方で、いつも自分が客の股間に対して能動的に動いているから、私がするような本格的なクンニリングスを受けたことがこれまで全くなかった。
 それで、下の毛についての私の指摘はサクラにはかなり意外でもあり、対策をせねばと思わざるを得なかったようだ。
 突然サクラが立ち上がり、何やら取りに行ってからベッドに上がった。階段を上がるようにしてベッドの上に立つや否やズドンと腰を落とした。
 でかい体が、右足をまっすぐ伸ばし、左足を折って尻が下りた。相当な体積の尻がベッドをしっかり凹ませている。その格好で大股開きしてマンコを突き出し、上体を屈ませているのだから、サクラの体はなかなか柔軟だ。
 右手に持っていたのは小さな鋏で、そのまま陰毛を切り出したから驚いた。腹に入った3つの横皺が深いし、乳房のぶら下がりっぷりが豪快だ。
 私は床に座ってタバコを吸っていたのだが、下腹にできた見事な肉の山脈に見とれつつ、身を乗りだしてマンコに鼻息がかかるぐらい近くでマン毛のカット作業を見ていた。
「おい、最後のベッドの時間がなくなっちゃうよ」
「すぐ終わるわよぉ」
 私は見ているだけでは参加感がないので、サクラの大陰唇を横に伸ばす役を担当した。
 もう一つはサクラが鋏を使い終えたところで質問してやった。
 即ベッドのクンニリングスで、サクラがよがり汁を垂らしながらも終始股を全開にすることがなくて、私の頬にサクラの内腿が当たってやりにくいことがあったから、私はそのことを指摘した。
 マン毛をカットする時には私の目の前であられもなく股を開いたのに、どうしてクンニリングスでは股を閉じ気味にしていたのかを聞いたのだ。
 サクラは、要するに、ああいうふうにまともにマンコを舐められるのが初めて、とにかく驚き、しかも、初対面の客だから、とても恥ずかしかった、と説明した。
 アンタのようにずけずけとものを言う女が本当に恥ずかしかったのかよ!と思うし、ベテランがマンコ舐めで恥ずかしがる割には、くだらないことで私をたしなめるような言い方がよくできるものだ。
 舐めが強すぎたとか、クンニリングスをされるのがイヤだとかいうことではなさそうだが、サクラの勝ち気な喋りようからすると、信じられないような表明だった。
 最後の一つは、マンコがくさかったことだ。とにかく嘔吐感と戦ったのは長年のソープ歴でも4回ぐらいしかない。
 これは最後のベッドプレイが終わった後に教えてやった。これは、ベッドプレイの前では、サクラの心が曇ってラブ行為に支障が出る恐れがある。
 私はサクラのマンコが結構におっていたことと、陰核茎部に口を当てた時にかなり濃厚な味を感じたことに驚いていた。新人ならともかくも、サクラのようなベテランでは普通は考えられない。
「ねえ、貴女に言いにくいことなんだけれど、ご本人が気づいてないことは言ってあげたほうが良いことがあって、これだけ貴女とうちとけた会話をしたんだから貴女のために言うのだけれど、決して気を悪くしないでね。……即ベッドでクンニリングスをした時マンコがにおったんだ。味も強かったし。……朝一の入浴だからしかたがないとも言えるけれど、最後にまんこを洗ったのは何時? 家を出る前? それとも、昨日の夜?」
 サクラは驚いた顔をし、「店に来てからシャワーを使ったんだけれど……」と小声で答えた。声を落としたのが可愛い。
「ここで洗ったとするなら、それで濃厚味のマンコというのは、やはりマンコの洗い方が下手だということだよ。貴女のマンコはとてもクンニリングスがしにくい形をしている。要するに、おまんφの中身が大陰唇に隠れてしまっている。女の性器の微妙な皺がすべて奥のほうに閉じこもっている。当然洗いにくい形だよね。貴女は下り物やおしっこが溜まりやすいところと膣の中を当然きちんと洗っているだろうけれど、膣の入り口やその中だけでなく、割れ目の上のほうが問題なんだなぁ。指でしっかり引き延ばしてゴシゴシしなきゃ、汚れは落ちないよ。指を4本揃えて上下に動かすだけでは、マンコの毛と膣の入り口の辺りが洗えるだけだ」
 サクラは納得した顔をしていた。
 クリトリスの左右の長い毛がなくなったから、最後のベッドプレイではクンニリングスがしやすくなった。そして、サクラが即ベッドの時とは違ってガバーッと股を開いたから、自在に口が動かせた。
 愛液が流れ出すのが早かった。
 私はサクラが快感に浸っているのを感じると、射精した後は毎度だらしないペニスが、クンニリングスしているだけでもう勝手に強ばった。それも、幹の皮膚が伸びすぎて違和感を覚えるほど拡張していた。
 サクラは仰向けでM字開脚を続け、膝もしっかり引きつけていた。その肉体は派手に大柄で、充分肌が白くて、明るい部屋で輝いていた。胃の辺りからへその下まで結構前に突き出しているのが気になるが、足が長くて、もうゴージャスな裸体だ。
 サクラのM字開脚に豊満と爛熟のエロさを感じ、お互いに言いたいことを言っていたから親近感も増し、一生懸命クンニリングスをしていても、とにかくペニスが勃ちっ放しだった。
 私はもうたまらず、イカせたい気持ちを捨てて「嵌めたい!」と叫んだ。
 私を迎えるサクラの顔はもうすっかり積極的だ。私がスコンスコンと素速く腰を打ち下ろすと「速いわぁ」と歓迎の口調で言葉を出し、合間に「気持ちいい」を何度も表明した。
 私は頑張って抽送に努め、遂に腰がダウンして体を離した。
 サクラは、私が「もう良いよ」と言っても、しばらくペニスをしゃぶり、そして女上位でかかってきた。
 大きな尻が急ピッチで上下するのを楽しんだ。最初は女上跨位だったが、キンタマが尻で叩かれて痛くなったので、女上背膝位(逆茶臼)に変えさせた。
 結局射精はあきらめた。即の放出で男の印が全部出てしまったようだ。
 その後のサクラが何とも妖艶で、かつ、愛らしい風情だった。当初のいかにも気の強そうな様子が消え、チビのジジイと軽侮した可能性のある断定的言い方と受け流し的返しがなくなり、要するに、私という人間に瞠目したような応対に変わっていた。
 女は可愛くなくては女ではない。
 ソープ遊びというのは本当に面白い。それで私は即のプレイの時にマンコがくさかった話を持ち出した。
 サクラが何やら手にして浴室に行った。少し間をおいてから、私も最後の洗浄のために行った。呼ばれたわけではないけれど、ちっとも呼び出しがないから、不思議に思いながら勝手に行ったのだ。
 サクラを見ると、何とショーツをゴシゴシと手洗いしていた。
「おいおい、パンティまで洗うのかい?」
「うん、汚れていたぁ」
 しおらしい声だ。マンコのにおいを指摘したのがこの行動を呼んだと思うとサクラが気の毒になった。
 股間の洗浄をさせるために私が助平椅子に下ろしているのに、サクラは私の目の前で横向きに蹲踞の格好をして、先にマンコを洗い出した。
(おいおい、チンボ洗いを先にして、俺を風呂に入れてからマンコを洗うものだろう)
 そう思いながらぼんやり見ていると、蹲踞のしゃがみでも両膝の間隔が狭かった。それでは性器の襞が襞のままだ。そして指の使い方が、3本揃えて縦に動かす稚拙なやり方だった。
「そのやり方だとだめなんだよね。両膝の向きが180度離れるように豪快に足を開いて、……そうそう、片方の手で洗うところをガーッと開き、それで、もう一方の手をじっくりと使わなければ。……そうそう、手でマンコを開くとそんなにも伸びる。ということは、伸ばしていないと汚れが落ちないということ。その伸びきったマンコをゴシゴシしないと」
 サクラは小学生のように従って粘着的にマンコを洗っていた。実に可愛い。
「さっき、速いと言ったね。僕の腰の動きが」
「うん、速いのが気持ち良かった」
 膣が濡れていさえすれば、デカマラでない限り、また、膣の皮膚が弱くない限り腰の動きは速いほうが良いとおおかたの女は思うものだ。
 50分ぐらい前に「僕の腰の動かし方というのは、貴女の経験では、速いほうなのかねえ。それとも遅いほうなのかねえ」と聞くと、サクラが「そんなこと、貴方が気にしなくても良いのよ。速く動かしてそれで気持ち良ければいいの。遅く動かしてそれで気持ち良ければ、それもいいの。人は人。貴方は貴方なのよ」というふうに返した。
 この軽くあしらう答弁に内心腹を立てて、こいつめ!と思っていただけに、はじめから素直に答えておればいいのにと思わざるを得ない。そう思うからなおのこと今のサクラがかわいく感じる。
 サクラは雲泥の差で魅力的になっていた。ショーツをゴシゴシと洗っているというのがいじらしい。
 向こう意気の強さ丸出しの女というのは本当に面白い。女の心に飛び込むというのはなかなか難しいことなのだ、とあらためて思う。
 相方の心に飛び込むことができず『銭失い』の気分で遊びが終わる男というのは多いだろう。だから、ネットで『地雷姫』というなさけない言葉が飛びかう。
 その後は「また来てくださる?」と来た。
 もう一回会うかどうかは悩ましいところだ。サクラが私への態度をコロッと変えてしおらしくなったからには、サクラのアクメが私をにやけさせるほど激しいなら裏を返しても良い。でも、サクラはそこまでの深い乱れ方とイキ方はできそうもない。いや、できるかもしれないけれど、やっぱり胴が太すぎる。
 サクラが私を全く急がせないから、督促のブザーが鳴った後に部屋を出た。

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(千戸拾倍 著)
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