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気合いだ!は有効だ

 おしっこの改善に関する気合い

 スケベエッセイ13に次を書いた。
 私の最大の悩みは、全く勢いのない小便がとんでもない方向へ向かうことだ。便器の中に飛ばしているつもりでも真下に落ちてズボンなどを濡らしている。卑劣な陰茎だ。
 普通の人は異常がわかる。でも、私はわからない。夜中の1時から5時までの間のトイレ立ちだ。
 その時間私の目はとても視力が悪く、ぼやけて小便の流れが見えない。じゃーという音で確認することができない。わたしはつんぼだ(トイレのためだけに暗闇の中で補聴器をつけたくない!)。そして、尿道を走る感覚で飛ぶ方向がわかるということがない。尿道の中を突進している感覚が全くなくて、殆ど滲み出のような感じだ。
 しっかりペニスを支えて正しい方向へ向かわせる意志はある。しかし、夜中の1時から5時までの間では頭がボーッとして確認の意識が不充分だ。
 ペニスが縮んで、出口付近の尿道がひん曲がり、小便が狙いと違う方向へ飛ぶのだろう。しかも、勢いがない。この勢いがないというのも実に困る。夜間と朝が特に酷い。放出にかかってもなかなか出てこない。そして、一気に出てこない。放出ではなく漏出、更に、途中の停止が多回数だ。
 時間をかけてやっても困らないほど暇だから排尿困難に何とか付き合っているが、とにかく、小便の終わりがはっきりしないのが困る。終了と思って収納にかかると出せる気配を感じてまた前に向けるという繰り返しだ。
 トイレの水を流して戸を閉めた瞬間、(ん?待てよ)と思ってまた始めると結構勢いよく飛び出す───これが頻繁にあるのがたまらなく情けない。腹立たしい。
 こういうことが最大の悩みと書いたが、あくまで最大の悩みの1つで、仲間としては
  1.夜間頻尿 2.不快な夢見 3.非快調な便通 4.迫りくる老化 5.補聴器をつけても難聴
がある。
 4と5はいかんともしがたい。
 3は「拭いても拭いても拭ききれないウンコ」ということで、おしっこと同じように、なかなか出てこない、終わりがはっきりしない、という状況だ。そして、おならが無茶苦茶くさい。こういう便通不調は整腸剤のコンチーム錠を服用して対策している。かなり効果がある。
 小便の悩み(夜間頻尿)はいろいろ薬など試したが、効き目がなくて停止した。
 実は効き目はあったけれど、副作用がつらかった。
 ネオキシテープ───貼り薬で、皮膚が真っ赤になる。そして、効き目が低下してきた。
 ベオーバ錠の服用──夜間頻尿には効果的でも、尿の勢いが無いのが一層進んでとてもつらい。
 でも、おしっこの勢いがなさすぎることと夜間のトイレ立ちの縮減の2つは何としても改善したい。世間一般男性の平均と比べて、生涯通算勃起時間の長さと射精起動数の多さがこのような惨状をもたらしたのかもしれないと思うととても腹が立つ。
 で、この改善は膀胱の機能回復に努めるしかないと思った。
 手立ては、おしっこを我慢することによる排尿間隔の増大→膀胱の貯水能力の向上だ。とにかく1日のおしっこの数を減らすように頑張ろうと心に決めた。それで、おしっこをした時刻をしっかり記録した。
 下表に2019年11月13日から30日間の就寝後最初に小便をした時刻をまとめた。赤字はそのまま起床したもので、黒字は寝続けたものだ。排尿した時刻が2つのものは就寝中のトイレ立ちが2回あったことを示す。
11/13 11/14 11/15 11/16 11/17 11/18 11/19 11/20 11/21 11/22
就寝後最初に
排尿した時刻
3.45 5.30 4.30 4.30 2.30 3.45 2.30
5.30
2.30 5.30 5.30
11/23 11/24 11/25 11/26 11/27 11/28 11/29 11/30 12/1 12/2
同上 6.20 6.00 5.30 5.00 5.30 4.30
6.00
5.30 6.00 2.40 3.00
12/3 12/4 12/5 12/6 12/7 12/8 12/9 12/10 12/11 12/12
同上 2.00
3.00
5.30 5.30 4.30 4.15 5.30 5.30 0.30
5.30
2.30
5.30
4.30
12/13 12/14 12/15 12/16 12/17 12/18 12/19 12/20 12/21 12/22
同上 5.30 5.00 6.30 4.30
6.30
5.30 3.30
6.30
4.00 5.30 5.30 5.30
 トイレ立ちが2回の日の殆どが晩酌してからの就寝だ。
 1年前は就寝中に小便が2〜3回はあるという惨状で、最初は2時台が多かった。真冬におしっこに立つのが 1.30、3.00、4.30の3回という傾向で、その所要時間がいずれも15年前の3倍はかかり、あまつさえ放出する際の粗相でパジャマのズボンを濡らせば、全くやりきれない。
 それからすると11月13日からはいきなりトイレ立ちが1回で済んだ日が多くなって、これだけでも大変な改善だ。この苦労を知らない人にはわかりにくいだろうが私には大歓喜の向上だ。
 小便を多少は我慢して回数を減らす努力はこれまでも何度もやっていた。しかし、毎度三日坊主だった。無理な我慢は良くないという意識があった。
 しかし、11月13日からの決意はそれまでとは気合いがまるで違った。しっかりおしっこの記録を取り、おしっこの間隔を広げる意識を強化した。それが改善をもたらした。
 この記録を取る前は1日に13〜15回小便をした。記録の30日間では 9〜10回が多い。何とか8〜9回まで下げたいと思う。放出の勢いもかなり良くなった。当然、異方向の飛出で粗相をするのも減った。所要時間も少し短縮した。尿道をおしっこが噴出する通過感も深まった。
 うーん、それにしても『気合い』は大切だ。アニマル浜口親子が「気合だー!!」と叫ぶのを見てその度に冷笑していたのは間違っていた。

 どうしてこんなに頻尿と冴えない放出になってしまったのか。前立腺肥大症のせいであることは間違いない。しかし、それだけではない。
 潜在意識的に私は事務所の机にいるのが嫌だったのだろう。だから、ちょっと仕事をするとすぐにトイレや喫煙室に足を運ぶのが習慣になった。少しでも膀胱に圧力を感じるとトイレに向かう。要するに、1時間経てばトイレに行って良いとする判断だ。その習慣が維持力のない膀胱にしたのだと思う。
 つまらないサラリーマン生活は本当に健康に良くない。

 夢見の改善に関する気合い

 つまらないサラリーマン生活は本当に糞食らえ物だ。自分より見識も仕事の能力も劣ると思える人間が重要な仕事に従事して、どんどん出世していき、年収を増やしていくのに、自分は取り残される。こんな面白くないことなんぞ他にあろうか。
 大企業では、部下を激しく罵り、それでもって仕事に邁進させる人間が出世する。私は面と向かって他人に、あーせい、こうせい、どないなっているんや、明日までに完成させろ!、などと言えない人間だから、出世できない。
 だから、私は女遊びに狂った。そういう苦悩は済んだことだから良いとしても、サラリーマン生活とおさらばして清々しているのに寝床の夢で毎日のように苦い想い出を振り返らせられるのはかなわない。日記に次の記載がある。
2010年05月09日───
 私は寝床でそんなに頻繁に夢を見ないけれど時々は見る。強迫観念のものばかりで、見事に毎度せっぱ詰まった夢だ。それも同じシーンばかりだ。よく見るものから順に書き出してみよう。
(1) 大学の卒業が遅れる。
 (1-a) 就職が決まっているのに遅れて、会社の人事担当者から「残念ですなぁ」と冷ややかな目で見られる。
 (1-b) 何故か単位不足に気がつかぬまま?卒業し(宥恕的か)、就職してから何年もかかって単位を取る。
    これは悪戦苦闘の冷や汗暮らしのシーンだ。
※ 現実には大学最終年度で単位不足に困ることなんか全くなかったのに、何故かこんな夢を20代から60代の今まで時々見るのだから奇妙なことだ。
(2) 会社の同僚の営業部長に徹底的にやっつけられて苦境に陥る。これは平成11〜12年にその事実があった。
  高学歴の私がたたき上げの出世頭に敵愾心を持って対抗されるこの強迫のシーンがこれ以降よく夢に現れた。
※ 帰宅後嘔吐することもあったという私の生涯の中でも病気のトラブルを除けば最もつらい出来事だった。
(3) 仙台での引っ越し絡みのシーン
 (3-a) 東京本社への転任が決まって、荷物を社宅から送り出し、仙台のホテルで一泊する。
    これだけは何故か強迫のシーンではない。
 (3-b) 何故か仙台にセカンドハウスがあり、そこに家具など大量の荷物を送る。
    ところが荷物の受取に仙台に行こうとするとありとあらゆる映画的シーンが現れて悪戦苦闘する。
 (3-c) 結婚が決まり、独身寮を退去しようとする。ところが、トラブルがいろいろあってすんなりいかない。
    嫁が困却の顔で私を罵る。
※ 現実には私は結婚の1ヶ月前に独身寮から社宅に引っ越した。なのにこんな夢を見て汗をかくというのが結婚後10年経っても、30年経ってもあるのだから実に不思議だ。しかも、今日見た夢は嫁の顔が愛人だった。
 この頃は夢のパターンがいろいろあったが、2年後では夢見が増え、夢の中身が社畜時代のシーンで揃ってきたようだ。
2012年09月29日───
 今年ももう9ヶ月が過ぎようとしている。毎日夢を見るようになった。9ヶ月間で見た夢は、家庭のシーンとか現在の自分の生活シーンが主体のものは多分5%もないだろう。殆どが勤労者時代のシーン、それも、何かをやらかしたときの懐古のシーンだ。悔悟場面とも言える。まあいろんな舞台が出てくる。
 で、ふと気がついたのだが、出張中のシーンが意外に多いような気がする。やはり出張というのは印象に残っているのだ。
 更に、勤労者時代の苦渋の格闘を夢に見るのが増えていく。そのことを気にするようになった。
2013年11月18日───
 実に駄目な男だと思っている。それが証拠に毎日のように見る夢は、サラリーマン時代の左遷の憂き目を食らった屈辱のシーン(なんと4回も!)のどれかばかり。66歳になってもどうしてこんな夢ばかり見るのだろう。サラリーマンというのはしょうもない職業だと思う。
 勤労者時代はソープの遊興シーンが夢によく出て、聞かれてはならないうわごとを言ったこともあったようだが…。
2014年05月04日───
 日中ぼーっとしている時やサイトを制作している時ソープの愉しい一時のことを振り返ることはある。しかし、夢にはこれが全く出てこない。
 夢に出てくるのは会社時代の悪戦苦闘のシーンばかりだ。現役を終えて6年経つのに、毎日これだから嫌になる。
 愉しいことは心の奥深くに残るものではない。心の奥深くに刻まれるのは仕事での失敗、疎外、苦汁の経験ばかり───こういうことがよくわかる。
 男は仕事!……そういうことなんだよなぁ。
 勤労者時代の苦渋の格闘ばかりを夢に見るのがとても気になりだした。
2014年11月12日───
 1.睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像
 2.将来実現させたいと思っている事柄
 の説明である。
 良性記をで検索すると、夢中・夢想のような熟語はでてくるが、自分の言葉としてこの字の単独使用例が極めて少ない。特に、上の2の用例が少ない。まあ、このことは想像はできた。夢のない人生だったのかなと思うし、夢を追うという行為をした記憶がないような気分だ。
 1の用例は日記によく出ている。
 どうしてこんな思索?に至ったのか。それは、毎日見る夢が現役時代の挫折・苦闘・恥辱のシーンばかりだからだ。あれだけいろいろ女遊びをして楽しんだのに、楽しかったことはちっとも夢に出てこない。夢に家族が登場することもかなり少ない。中年以上の男性の夢は皆こんなものなのだろうか。
 自分の夢見がとことん嫌になった。そして、対策を考えた。
2019年12月17日───
 毎日の夢見に楽しいものが出ることが全くない。もう何年も、ずーっとずーっとそうだ。家族との会話のシーンや馴染みの嬢とのシーンが現れることも殆どない。夢見は勤め時代の悪戦苦闘、疎外感、孤独感、無残さ、隠忍感、屈辱感、毎日これだ。決まったようにこうなる。こんな夢は嫌だといつも思う。
 良性記にこういうことを書けば心の鬱屈が少しは解消するかもしれない。でも、それをすると却って心の傷が深くなる気がする。隠忍が昂進する。
 先日こんな夢なんか見たくない!と床につく前にしきりに思った。こんなことでは、逝去直前の夢現の状態に至った時、出世競争の敗北感だけを噛みしめ続けることになる。苦渋のうわごとを家族や介護の他人に聞かれ、悶えて死を待つなんてとんでもない人生の終了のしかたになってしまう。そんなのは勘弁して欲しい。とにかく毎日の夢見を変えたい。極楽往生だ。
 その想いが強かったせいか4日連続でその手の夢が出てこなかった。こんな一念が通じたのはとても意外で、素晴らしい成果だ。
 その後どうなったか。12月14日から12月17日まで鬱陶しい夢は見なかったが、その後もそれがずーっと続いた。別の夢を見るようになったのではない。殆ど夢を見ていないのだ。まあ、夢を見て、夢を見たことすら記憶していないのかもしれないが。
 サラリーマン時代のクソ面白くない光景を絶対に夢に出さないと心に決めたことがこうまで徹底できるとは想像できなかった。心構えで物事は改善できることがある、とつくづく思う、
 あれだけしっかりと、傾向としてたった1つのパターンの悪夢ばかり見ていたのに───こんな夢は絶対に見ないぞ!気合いだ!気合いだ!───これでうまく行ったのだ。本当に驚いた。
 一念発起はやっぱり有効だ。本当に心の底から思いつめればこその成果だ。小便の勢いが多少は回復し、悪夢がなくなった。万歳。

 本稿を書いたのは2019年11月だが、UPする2020年3月ではどうなったか。
 排尿故障に大きな改善はないが、多少の良化は認められる。しかし、小便回数10回以内の達成がなかなか難しいし、就寝時の排尿零も今年3回ぐらいで、達成回数が不満だ。
 夢見は全く改善したままで、気味が悪いぐらいだ。悪夢の件数はほぼ零、しかも、夢見がかなり減った。
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(千戸拾倍 著)