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ソープ遊び用語集(前編)

 ソープ嬢を恋人派仕事派に分類する珍妙な考えがあって、次のような説明になっています。
恋人派
 本当の恋人同志のようなムード作りで接客をするコンパニオンのこと。テクニックはあまり期待しないほうが無難である。
 反対語:お仕事派
仕事派
 恋人同志のようにいちゃいちゃすることなく、テクニック重視で接客をするコンパニオンのこと。どちらかといえば事務的にプレイを進めるという感じもあり、癒しより抜ければよいという客向きである。
 反対語:恋人派
 冗談じゃありません。恋人派仕事派とを相対させて用い、ややもすると恋人派を肯定的言葉、仕事派を否定的言葉として使うから、ネットでソープ嬢の情報を得たがるお寒い客の間で、ソープ遊びをソープ遊びとして理解できない馬鹿な思考を助長します。
 こういう間違った考えがあるから、しっかりした用語解説をここでしたいと思います。
 語源のようなものには触れずに簡潔にまとめ、『ソープの遊び方』、『ソープ嬢の気持ち』、『金を払ってするセックス』など本質をしっかりえぐり出した上でソープ遊びに関する用語を解説します。

【前編】
恋人派・仕事派 攻め・受け・いす洗い・マットプレイ・逆マット くぐり・潜望鏡 即尺・即ベッド・即アナル舐め ゴックン・後舐め
お茶を挽く・お茶消し・義理風呂 おまかせ・P指名・本指名・裏を返す・つけ指名 姫予約・空予約 本数・指名数 地雷姫・魚雷客
【後編】
ナンバーワン 部屋持ち・控え室待機・個室待機・まわり部屋 口開け・ラスト・はまる あがる・早上がり・とぶ 入浴料・サービス料・おとし
ロングコース・標準コース・ショートコース ピンクチェア・ゴールドチェア ソープの店長・社長 オイシイ客、太い客、NG客 ニコイチ、小僧、5種、ショートの子
 恋人派・仕事派
 ソープ嬢に関して「恋人派」「仕事派」の馬鹿な分類をする人がいます。
 この用例はソープ遊興の道を理解せずに全く間違っていて、ストーカーなどを間接的に助長する考えであり、また、ソープ嬢のやる気を阻害するし、いけません。
 是非消し去ってください。
 右の図で縦軸は、ソープ嬢が上手に性技を繰り出して客を楽しませる度合い、横軸は、ソープ嬢が上手に親密さを振りまいて客を楽しませる度合いを示します。
 当然恋人派・仕事派は対立する概念ではなく、縦軸と横軸のどちらを重視するかは、客もソープ嬢も、その人の好みです。
 これが両立しているソープ嬢がいるし、客の多くは両方で良きことを求めます。
 一方、素敵な会話と甘い雰囲気だけを求め、嬢を裸にすらさせない精神奇形の客もいます。
 座標が《不可→可→良→優》の流れとは解釈できない場合もあります。べたついた『愛人』、心理的圧迫のある『恋人』よりも、ソープ嬢にさわやかな『友人』の雰囲気を求める精神変形の男性がいるからです。
 また、女性を隷属的にさせ、単なる性欲のはけ口としておもちゃのように扱いたい精神奇形の男性には、むしろ情感が邪魔で、嬢に「他人行儀」に、若しくは、憎しみを持って振る舞ってもらったほうがいいかもしれません。
 縦軸のほうにしても、ペニスを嵌めて前後運動をして、3回以上に発射したいだけの単なる射精男には、相手の嬢が愛撫の助平行為を受けることに秀でているのはあんまり意味がありません。
 逆に、嬢の愛撫が巧みなのは、多回数射精願望には叶っても、性的行為に熟していない男にとっては、往々にして心理的にマイナス要因になることがあります。(←やりすぎの女として戸惑う)
 なお、この両軸に対して、垂直軸として美人度を加えれば、ソープ嬢の評価表としては完璧になります。
 以下、美人度を無視して説明します。
1.P指名が少なくて、本指名が圧倒的に多いソープ嬢
 これは、第T象限の右上から第U象限の右上に分布します。よき性技とよき雰囲気との両方が要件になります。
 第U象限の右上は「友人的」な領域に入るから親密さが不足してきて、それでも本指名抜群になるのは奇異に思われるかもしれません。
 しかし、客の多くは多回数射精願望だから、こんなものでしょう。
2.P指名ばかりで、本指名が少ないソープ嬢
 これはやはり第V象限に分布する嬢が美貌であるようなケースでしょう。
3.独身男性と既婚男性
 独身男性は横軸重視で、既婚男性は縦軸重視の傾向があるのが普通でしょう。

 しっかりソープに通っている男性は第T象限の嬢に定着する傾向があると思います。
 肝心なことは、ソープ嬢は相手を見て自分のふるまい方を変えることです。性的技量なき男や、プレイの持ちかけ方にスマートさも巧妙さもない男や、一過性の遊びとしか思えない客には大したことをしないとかです。
 横軸と縦軸のどのレベルで応対するかは、嬢が客によって決めます。
 仕事のできる嬢は、手の動き、体の動きが素晴らしいだけでなく、恋人ムード・愛人ムードを「気に入った」客には振りまきます。友人ムードで応じたほうがよい客には、そのようにお喋りします。
 仕事一辺倒で情感が感じられなかった──なんて批判は、『初対面だから』とか『男になんの魅力も感じられなかった』とか『嬢が年長的だった』とかの結果です。
 ソープ嬢が甘いムードを全然出さなくて、それでもペニスの愛撫をそれなりにしていると、客が嬢を“お仕事的”と揶揄することがあります。
 しかし、これは嬢が、『魅力が感じられない男』や『うちとけにくい男』に気分は前向きにならずとも、勃起支援は真面目に勤めたということで、その客は一期一会の相方を好意的に評価すべきでしょう。
 業界では客が取れる嬢を“仕事のできる女”と言います。“お仕事的”という言葉はあり得ても、「恋人派vs仕事派」なんて使い方をしてはなりません。『仕事』という言葉は『おまんこ』と同様に尊い言葉です。
 器量だけが一人前で、ニコニコして、好きでもない客に甘えたそぶりで寄り添い、フェラチオも手こきもあっさりとするソープ嬢を恋人派だと奉って尊重するなんて、クソ馬鹿客もいいところです。
 攻め・受け・いす洗い・マットプレイ・逆マット
 ソープでは嬢からの攻めがプレイの中心になります。嬢が男の性欲をいかにかき立てて淫獣化するかが売りどころです。
 これは、ベッドの上で工夫するのは当たり前で、ベッド以外でいかに淫らな行為をするか、素人の女があまりしないような能動的行為をしてやれるかがポイントになります。ベッドではないところでも淫乱な行為をするから、非日常的エロさが高まります。
 嬢がプロフィール紹介で「受け身が得意」と訴えておれば、攻めのテクニックにあんまり自信がないということです。だから、受け身も様にならないことが多いです。
 攻めのプレイは、いす洗い、浴槽プレイ、マットプレイの順で繰り出されます。(部屋に入る前の階段からとか、部屋のドアを閉めた直後からというのもあり得ます)
 いす洗いは、ペニスや体を洗って終わりもありますが、嬢がローションを使って体をすりつけるような積極的な動作をすることもあります。嬢が男の膝に跨って割れ目を腿にこすりつけながら、右手でカリ首を揉みつつディープキッスをする奔放行為や、左手でアナルをさすり、右手でキンタマをもみ上げ、お口はカリを含むなんていう複合動作はけっこうなものです。
 このプレイを更に推し進めると、ピンクチェアとかゴールドチェアのような股間刺激専用の特殊な形をした台を用いることになります。椅子のプレイです。
 浴槽プレイは、2人が湯に浸かったままフェラチオをするとか、ペニスをはめ込むとか、ここでも、非日常的な助平が愉しめます。
マット  ソープのマットはヘルス店やラブホテルなどに置いてあるものよりも大きいです。
 マットプレイはローションを駆使して、もう男の股間を刺激しまくります。『たわし洗い』とか『泡踊り』とか『花時計』とかの言葉を見れば、ソープを全く未経験の人でも何があるのか想像できると思います。
 これは、男が最初うつぶせで、後半は仰向けです。ともに、ペニスとタマキンが揉みに揉まれます。仰向けのフィナーレが女上位のファックです。
 基本的には嬢からの攻めのプレイですが、嬢がマットに寝そべり、客が嬢を攻めれば逆マットになります。これは、よほどの親近感が生まれていない時にはするものではありません。
 常連客に請われて逆マットに応じたけれど、苦痛な時間だったと嬢に報告されたことを、私は何度も経験しています。
 男の体をすりつけられたって痛いだけ、動きがぶきっちょ、髪や顔にローションがつく、そんなことして楽しいの?、愛撫のポイントがわかっていないのに、何をしたってだめ──これが嬢の批評です。
 マットプレイまで嬢は攻めでやっているから、最後のベッドプレイでは、上手な客であれば、ある程度は受けでいきたいと思うものです。
 ところが、徹底的に奉仕だけを要求する客がかなり多いし、そうでなくても、受けの路線で応じられない客があまりにも多いから、嬢はかなわないと思うのです。
(1) そもそも自分が主導的にエッチをすることのできない未熟な客
(2) 前戯をやりたい気持ちだけ一人前で、それが見事に下手な客
(3) まかせておくと勝手にひどいことばかりしたがる
 特に問題なのが、キスの時に勝手に唾液を送り込む奴、顔や首筋までペロペロしたがる舐め魔、乳首に拷問的愛撫を持続させる奴、バギナの壁をしごきこすりする奴、予告もなしにアヌスに指を突っ込む奴、そして、陰核茎部やラビアを強烈にいじめる奴です。
 こういうのが多発するからこそ、どうしても嬢は主動で動いて、受けのプレイを初めから拒むことになりがちです。
 受けの上手な嬢には2種類あります。
(a) 男の下手な前戯に対して我慢強く、また、男に愛撫をさせる誘導が上手な女
(b) ピストン運動をされている時のなまめかしい対応に心を配る女
 この2つは、快感演技が上手か、高感度濡れ濡れ体質かの特長を伴うものです。
 (a) は、股の開き方一つとっても優美・艶麗です。キスの上手な女が多いです。
 (b) は、ペッティング等の受け方よりもファックそのものを重視し、“嵌め”で男を嬉しがらせねばいかんと考えて、嵌められている自分がどう見えるのかに工夫するタイプです。
 もちろん両方でもって感嘆できる嬢もいるのでしょうが、私の経験では、この両方でもってうならせる嬢にはそんなに出会っていません。
(出会ったら、にんまりしてリピーターになります──但し、『快感演技』は不要で、『快感強烈感受』が必須です)
 なお、マットプレイなどを一切不要として、ベッドだけで愉しむ遊び方もあります。攻め派の客は大体こうなります。また、「不得意だからマットはしたくない」嬢もいます。
  参考:マットプレイ考ピンクチェアなどの椅子のプレイ
 くぐり・潜望鏡
ソープの椅子  くぐりとは、嬢が、椅子に座った男の股の下に潜り込んで愛撫の技を繰り出すことを言います。
 下に潜り込むから、くぐりができる嬢は男のアナルを攻めることができる子が多くなります。
 ソープの助平椅子には[_]の2つの椅子があり、前者がくぐりに使えます。写真のサイズで、巨体嬢にはできません。新人嬢もしないでしょう。
 この他、椅子というよりは粗末な寝台ですが、ゴールドチェアはくぐりが楽しめます。
 ピンクチェアはくぐれないけれど、[_]の助平椅子よりもはるかにアナルや睾丸が攻めやすいです。
 男が椅子に座り上体を立てている状態でもって、くぐりをしないと成立しない性戯を考えてみましょう。
(1) アナル舐め・玉舐め・会陰舐め・玉含み
(2) 股の下からフェラチオしながら、乳房や二の腕での股間攻め
(3) 両手が男の陰部に触れたままで、男の正面から背後に回ること(くぐり)
 こんなところですね。
 こういう動作をしないなら、嬢が男の股の下をくぐる必要がありません。股の下に入り込んでも、アナルやキンタマに精々指先しか伸ばさないのなら、何もくぐらなくたっていいです。
 逆に言うと、嬢がくぐって (1)の動作がないのなら、全然わかっていないということです。素人の客をだましているソープ嬢です。「くぐりプレイはできません」と言うべきです。
 くぐりは、体の大きい子、体の硬い子にはできません。それに、そんな奴隷のようなくだらないことなんかできるかい!と思う子もできません。
 そう考えれば、隷属的奉仕をさせるのが好きなコンプレックス持ち?の男がこの技を好めばいいです。まあ、隷属的奉仕が大好きな段階では──『ソープ遊び好き』、その段階を卒業して徹底的にベッドプレイを楽しむようになると──『女遊び好き』と言えるのかもしれません。
 潜望鏡とは、2人が浴槽に浸かっている状態で、嬢が膝で男の尻を持ち上げ、湯面から突き出たペニスにそのままフェラチオをするものです。
 客から見れば、注意事項は『湯あたり』です。日頃烏の行水の男は、潜望鏡プレイを悦んでいると、風呂から出たとたんに転んだり、気分が悪くなったりするものです。
 もぐり潜望鏡とは、ペニスが湯の中に沈んでいる状態でフェラチオすることで、当然嬢の髪がぬれてしまうから、ここまでやる嬢は滅多にいないです。
 なお、客と一緒に風呂に入りたくないソープ嬢もいるから(客がつく度に風呂に入っていたら体が持たないと考える嬢)そういうことも理解しておいたほうがいいでしょう。
 即尺・即ベッド・即アナル舐め
 おそらくソープ嬢の殆ど5割ぐらいは、初会の客と対面すれば、まるで“汚いもの”が現れたかのように丹念に男の体を洗い流すことでしょう。
 だからこそ、即尺・即ベッド・即アナル舐めがもてはやされます。人道的?見地から見たらとんでもないことです。
 ××残酷物語という言葉が流行ったのは1960年代ですが、ちっとも親しくなっていない男に即尺・即ベッドをするなんていうのはまさしく『ソープ嬢残酷物語』です。
 即尺・即ベッド・即アナル舐めが目立って現れたのは、やはりAIDS騒ぎによるサックの着用の励行があって、これと、不景気とを起因として客の減少があり、その挽回策として、初会の客にでも親密な常連客にしかやらない(また、初会などではやるべきではない)行為をするようになったと思います。
 これらは、物理的とか時間的な概念では決してありません。親密関係を先取りした行為です。
 初対面でもそれをするのは、それなりの寄与をして、嬢からそこまでの好意を寄せられている常連の上客にしてみれば愉快ではありません。努力してそこまで持ち込む楽しみが消失します。
 ヘルスでファックが簡単にOKになれば、努力して確度高くファックまで持ち込んでいる客にはつまらないことになります。(これは一流のヘルス店での話です。そうでないところはもともと結構本番が可能です)
 即尺は対面してすぐするフェラチオではありません。無洗浄・無清掃作業が前提で、ウェットティッシュで先走りやカリの溝をぬぐえば、これはもう即フェラにはなりません。
 洗わぬままでも、ゴムを被せてフェラチオしたら、これも即フェラにはなりません。
 即アナル舐めも同様です。
 初会の客とかフリーの客なんかにここまでさせるのは、私はどうかと思います。まあ、総額6万円以上の店ならば、女の子に即アナル舐めはともかくも即尺を義務づけるのは許せます。(ソープ遊興道の美を追究する立場からすれば、義務化は感心しないのですが)
 即ベッドは『すぐにセックス』ではありません。そんなのはやる順序が変わっただけです。男の体を洗わず、そして、ちんたら様子見の会話をせずに、すんなりファック──が意味のあることです。
 ただ、ペニスにサックを被せることについてはどうでしょうか。これを被せれば、ペニスだけ洗浄したのと殆ど同様です。
 私は、即尺なき時には、純生受け入れでない限り、即ベッドには該当しないとしたいのですが、それを強く主張すると、AIDS防止の国策に反するし、現に金津園でも、ゴム付きファックの即ベッドを公称している店がある以上、それに対して営業妨害になります。
 即尺をした上で未洗浄のまますぐにファックにかかり、これはゴム付きでする。これですと、嬢の心理的苦痛は多大である筈であり、客は即ベッドをして貰ったとありがたがってもいいと思います。
 要するに、コンドームを使うなら即々のプレイが前提で、即尺をしない限り(ここではゴムなし)、即ベッドはありません。
 だから、コスプレを売り物にしている店に入って、セーラー服のスカートをめくり、自分の欲望のままにパンティ越しにおまんこを掻きむしった上で、そのままフェラもなしにゴムをつけて、マンコホールにペニスをぶち込んだなら、即ベッドをしたと言ってはなりません。
 これは単にすぐさかったというだけのことで、男が自分の性欲処理だけのためにやりたいことをやったというシーンです。自慢にもならないです。
 私は、即尺即クンニ即69の後、合体という流れが素晴らしいと思います。
  参考:即尺即ベッド考即のアナル舐め考
 ゴックン・後舐め
 ゴックンとは、客が口内射精したものを飲み下すことです。客が嬢に目一杯フェラチオさせた上でお皿に放ち、それを嬢が飲んでもゴックンです。(ある意味、こちらのほうが過激です)
 後舐めは、客が射精を終えた直後にペニスを吸い舐めすることです。後舐め吸い出しとかフォローフェラとも言い、残り汁を尿道から強く吸い取られると、とってもこそばゆくて絶妙です。
 エロ動画には必ずこのどちらかのシーンがありますが、やはり初対面では凄まじいと言ってよいサービスで、初対面の遊興でここまで嬢がするのはちょっとどうかなと思います。
 金津園の場合、5万円未満の店で初会にこの2つのいずれかを経験することはあんまりないと思います。
 私は、ソープの初会でゴックンを2度経験しています。私はこれをそれほど願望していないからそれぐらいの件数です。
 初会での後舐めは非高級店ならあまりないと思います。総額6万円を超える店では経験しやすいです。
余談:初会でゴックンに至ったのは、相方が豊満系で、ピストンが可能になるほど勃起してくれなかったので、嬢に強引フェラをさせ、口内射精に誘導したからです。
 補足すると、精液のゴックンも良いけれど、つばの団体さんのゴックンも楽しいです。これは抽送中に、嬢に口を大きく開けてもらい、上からドローッと垂らします。飲み込んだ後に感謝のチューをします。
 後舐めは、生中出しが前提です。ゴムをつけたまま膣内射精をして、そのゴム付きペニスを嬢が咥え、口でしごいて残り汁を排出させると共に、口でゴムを外す“親愛的”動作がありますが、これは後舐めではありません。
 嬢が残り汁を吸い出して、それを口の中に納め、その少量の液は飲み下してしまうまで至らないと、男はちっとも感激できません。
 膣内射精の直後に、ゴムを外した上で嬢がフェラチオすれば、これは強烈にドぎたないものをしゃぶる動作だからこそ後舐めと言えるけれど、現実にそこまでする嬢はそんなにいないでしょう。
 なぜなら、ゴムの中で、男の先走り汁と、ペニスから剥離した表皮や恥垢と、精液と、ゴムの内側に塗りつけてあった薬品等が、抽送によってたっぷり攪拌され、ゴムの臭みまでが添加され、そのようなくさくて味の悪い粘液がたっぷりついて、気味が悪いまでにベトベトになった肉棒を吸って舐めまくる嬢は、(本当の愛人でない限り)ちょっと変です。
 アナルに生中出ししてからの後舐めは最高に愉しいです。
 ゴックン後舐めは、私は平成10年頃からはよく体験するようになりました。それまではこれをやるソープ嬢があんまりいなかったのですね。
 金津園の場合、艶グループの店では、この後舐めのサービスが推奨されている気配がありますが、売れっ子でも、これだけは勘弁してという嬢もいるから、あんまり期待するものではありません。
 やはり、ゴックン後舐めは、嬢が、その客を毎月来てくれそうだと読んだときにするものでしょう。
  参考:後舐め考  ソープの中出し考
 お茶を挽く・お茶消し・義理風呂
 お茶を挽くとは、ソープ嬢が一日に一人の客にもつかないことを言います。
 たとえば、平成3年頃ならば、金津園のまともな店で『お茶を挽いた嬢』なんて滅多に出なかったです。でも、新人の女でアルバムの写真がさえないような場合には発生することが多少はありました。
 その頃は、その手の女が出たと噂されるのが大変不名誉でした。嬢の不満も相当なものです。だから、お茶挽きには慰めの手当が出ました。
 お茶消しとは、お茶挽きになりそうな嬢がいる場合に、業界の男が入浴料をロハにして貰って客として行くことです。これは義理風呂の一つのケースです。業界ではそのような努力をしていました。
 今は、なんと女茶どころか、店茶が出る時代です。1日の来客数が店で3人だなんて、これは店茶も同様です。もう、お茶消しなんてやってられません。
 なお、義理風呂はお茶挽き対策とは限りません。単に、ついた客の数が不足している嬢への不満緩和策のケースもあるし、接客になれさせるためのこともあります。
 嬢にサービス料を支払わなければならないので、末端のボーイよりは、店長・マネージャークラスが要請を受けるらしいです。
 素人の女がソープに来た場合、初の客にとんでもない奴が現れて“売春婦としての屈辱感・悲哀感”をしみじみと味わわせることになったら、嬢が気の毒です。
 それで、“女の扱い”にそつのない男が客になり、嬢に『接客なれ』をさせる積極的な観点、うがった言い方をすれば『調教的指導』の観点から、店長・マネージャークラスが協力することもあります。
 これは、業界の男だけで『初物』を楽しんだとも言えます。ソープ嬢からは、業界の男が現れたのかそうでないのかはわかりません。
 おまかせ・P指名・本指名・裏を返す・つけ指名
(事前の)
┌    ──┬おまかせ
│指名なし  │
│      └アルバム指名:店に入ってアルバムにて選定

└指名あり──┬P指名
       │
       └本指名:最初の本指名が“裏を返す”
 指名なしで店に入れば、『フリーの客』になります。(精確にはふりの客)
 店に入って、店が相方を定めるおまかせ:昔はこれが多かった。今は大衆店とか、超廉価コースで遊ぶ時、こうなることがある)のと、客がアルバムを見て相方を決めるのと2種類あります。
 後者のアルバム指名は『フリーの客』扱いで、P指名には該当しません。どの嬢の写真を客に見せるかは店の裁量であって、相手可能な嬢が4人いるときに、1枚出せばおまかせ、2枚出せばアルバム指名となりますが、4枚出さない限り似たようなものでしょう。(イベント入浴はこんな感じになります)
 P指名は、前もって予約する時に嬢の名前を告げて、初対面となるその嬢を予約した場合です。
 店によっては、次の扱いがあります。
(1) 客が嬢の名前をネットで知った時にはP指名にならず、『フリーの客』にする。
(2) 店に入ってから(アルバムを見ず、ボーイの説明も聞かず)嬢を指定した時『P指名』にする。
 なお、店のアルバムにはすべての嬢を網羅したものと、一人一人の単独の写真があり、「フリー」で入った時には、後者の写真で、客につかせたい嬢のものだけを選んで客に見せるやり方をすることが多い。店に顔を覚えられて‘尊重された’客に昇格すると、見せられる写真の数が多くなる傾向がある。
 店に顔を覚えられてもいないのに、「出せる女の写真を全部見せてくれ」と力むのは、店の人を苛立たせ、結果として器量が良いだけで後はダメなつまらない女を選ぶことになる。風俗遊びは、店のスタッフを含め、先ず相手に好感を持たれること。これをなめられていると解釈するだけの心なら、その人は多分良い人生は送れないだろう。
 本指名は、予約する時に嬢の名前を告げて予約し、かつ、以前にその嬢に入浴したことがある場合です。
 店によっては、次の場合は『フリー』の扱いにならず、本指名になります。
(1) 客が嬢を予約していなくても、店が《初めての入浴ではない》と知った時
(2) 以前に別の店でその嬢に入浴した事実を、客が店に説明した時
(3) 客が嬢を予約し、嬢が店の男に「この人は前の店の常連だったの」と説明した時
 (1)は客の『フリー』扱いの廉価狙いの否定です。(2)は、逆に客の親切心の『本指名』誘導です。(3)は、客と嬢の示し合わせであり、2人が連絡を取り合っていることが多いでしょう。店を替わって、(2)や(3)の客がいるということが、新しい店での女の価値を高めます。業界歴が半年もあって、極秘の移籍でもないのにこういう客がいないのは、かなりみっともないです。
 嬢には『指名』はありがたいから、客は指名で遊ぶのがベターです。馬鹿な男は、嬢が指名を望むのを単価の違いによるどん欲さだと考えるけれど、嬢も名誉・体裁の観点から指名が欲しいのです。
 なお、裏を返すとは、2度目の対面を、予約して「本指名」で入った場合を言います。
 つけ指名は、フリーの客がアルバムを見て嬢を選んだ時、それを店のスタッフが無理矢理『P指名』と解釈してやることです。
 これは、《指名が入った》名誉を女に与えて、実績に1本加え、やる気を引き出す作戦です。
 嬢の手取りは──本指名>P指名>フリー──の順になります。嬢から見ると、『フリーの客』には大変気疲れすることを、客は考えてやらねばなりません。
 姫予約・空予約
 姫予約とは、ソープ嬢が客の予約の代行をすることです。
 これは、(a) 入浴した時に客がソープ嬢に頼んで、その手配で次の対面を押さえるものと、(b) 別途(非入浴時)互いに連絡を取り合ってそのようにするものと、2つのケースがあります。
 (a) は手間省きもあるけれど、客が「俺はお前にぞっこんだよ」という気持ちを間接的に訴えるシグナルです。(b)は(a)以上に、嬢と常連客との親密性を他人(店のスタッフ)に窺わせる行為だから、これでやに下がっている男もいることでしょう。
 それに、姫予約はソープ嬢から積極的に誘ってそのようになることもよくあります。
 私は、自分で店に予約をしない“常連客面”した態度が嫌いだし、「私が予約を入れておくから……」などとのたまうような積極攻勢の嬢は性格的に嫌いだから、よほどのことがない限りしたことはありません。
 姫解約は何度か経験があります。私が予約を入れておいて、その後嬢が発熱し、出勤不能と判断すると、嬢がキャンセルをかけ、そのことを私にメールで連絡するケースです。
 空予約は文字通りの言葉ですが、『故意』の場合に使うものです。
 故意でこれが実行されるのは
  (1) ライバル店のボーイによるいやがらせ
  (2) 指名競争をしている仲間からのいやがらせ
  (3) 腹を立てた客からのいたずら
 なんだか虚しいですね。
 本数・指名数
総本数─┬フリーでついた本数
    │
    └総指名数───┬P指名数
            │
            └本指名数
 これらは通常、月間か1日の数で測ります。客が2timesで入浴すれば2本です。
 総本数がいったいどれぐらい取れるものかを計算します。
 月の出勤日…18日、1日あたり最大可能本数…6〜7本、従って、効率よく客がつけば、18×6.5=117本 となります。
 これは入浴時間が 100分をベースにしていますが、120分ですと、18×5=90本 となります。
 金津園の最盛期(昭和50年〜平成3年)には100分の店で130本なんてすごい値を聞いたことがあります。
 これぐらいになると、早上がり(後述)、公出(休みの日の出勤)、生理休暇の切りつめ、などをやらないと達成できません。
 平成6年〜現在ですと、総本数70本とれば「超すごい!」、50本とれば「すごい!」でしょう。
 上の例で稼ぎは、117本なら、23千円×117本=270万円、90本なら、33千円×90本=300万円となります。
 ということは、若い美女で、客の心をつかむことがうまくて、健全な量の勤務を超えて超がんばる嬢は、月4百万円を稼ぐことが可能です。しかし、これは徹底的に休みを取らない特殊なケース(借金返済対策期間)だから火事場の馬鹿力の例外として、現在は月2百万円稼ぎ出せばかなりの一流と言えます。
 ソープ嬢が1年間コンスタントに働けることはそんなにありません。
 どこかで、ストレスが嵩じて休みたくなるとか、体をこわすとかするので、年間を通して月2百万円稼ぎ出すためには、多い月で2.5百万円ぐらい稼ぐことが必要です。
 金津園の女の平均像はどうか。平均がこれであると言い切れるほどの情報は持ち合わせていませんが、まともに店に出ている女でも、月に20本程度というのは近頃結構増えました。
 月の稼ぎが50万円では寂しいけれど、大半の時間を店でゴロゴロと過ごして、それで、堅気の女が毎日9時間働いて稼ぎ出すお金の倍の金額を稼げるなら、そのほうが結構という考えもあります。
 総本数が多い嬢ほど、本指名数の占める割合が増えるものです。本指名が潤沢だと、フリーの客をなかなか回して貰えません。当然、本数が稼げない嬢ほど、フリーの客につくことが多くなります。
 なお、入浴時間が60分ぐらいでやっている名古屋駅西の店では、月100本とる嬢はざらにいるようです。
 地雷姫・魚雷客
 地雷姫はとんでもない嬢、魚雷客はとんでもない客というだけのことです。後者は単に前者に対抗して生まれた言葉のようで、考察する意義は地雷姫にあります。
 人にはソープで期待するサービスの願望があり、また、異性に対する好き嫌いがあります。応対した嬢に好き嫌いをつけるとしたら、高い点数がつけられる嬢と低い点数しかつけられない嬢がいることは間違いありません。
 で、低い点数の度を超した嬢を地雷姫と呼ぶわけです。ただ、容姿が著しく見劣りして、対面した途端奈落の底に突き落とされたとしても、サービスを頑張ってして、にこやかな応対をしたなら、この認定をすることはあまりないと思います。
 要するに、サービス精神、愛想、愛嬌に目が行った上での判定です。まあ、俗にブスッとしている女ということでしょう。
 この著しく無愛想で、サービスする心がまるっきり乏しい女、これが一体どれぐらいいるのでしょうか。
(1) 本指名が欲しくない嬢はいない。
(2) どの嬢も稼ぐために業界入りし、頑張って稼ぎたいと思っている。
(3) 人気の点で店の上位3割に入る嬢でも、ネットで地雷と認定されているのがよくいる。
 この3つを考えると、私は、嬢を地雷にするのは客が不出来な男だからだと思っています。
 地雷姫という言葉は初会で使います。気に入って指名をかけた時はこんな言葉は使われません。嬢から見て──(a) 魅力の感じられない客、(b) フリーの客で何らポイントが稼げない──ということでやる気が出ないことを理解しましょう。
 嬢の態度は客の投影です。
  参考:地雷姫と魚雷客
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(千戸拾倍 著)