2016年度 | 10戦 | 10勝 | 0敗 | 1.000 |
2017年度 | 73戦 | 61勝 | 12敗 | 0.836 |
2018年度 | 53戦 | 45勝 | 8敗 | 0.849 |
2019年度 | 65戦 | 53勝 | 12敗 | 0.815 |
合計 | 201戦 | 169勝 | 32敗 | 0.841 |
◆2018年度 公式戦 | 53戦 45勝 8敗 (0.849) | ムヒョ!の1手 | |||
1 | ○ | 2018年4月5日 | 古森悠太四段 C2 |
第44期 棋王戦 予選トーナメント |
愚考:101手△7七金打▲7八金△同銀 もたもたした感じがあった。 |
114手目目▲8五歩が銀冠の急所を突いた一手。以下△同歩に▲8四歩△同銀… | |||||
2 | ○ | 2018年4月10日 | 阿部光瑠六段 C2 |
第31期 竜王戦ランキング戦5組3回戦 |
愚考:46手△4二銀 先手の77手目8三歩成が先に7三歩成をしないというミス |
(114手目の手番では)後手に形勢の針が傾いている。後手は2枚の竜を作っているとはいえ、横から先手陣を攻略するのは一苦労だ。本譜は114手目△1五歩と端攻めに出た。こちらの方は後手の守り駒がいない。以下▲同歩△1八歩▲同香△1七歩▲同香… | |||||
3 | ○ | 2018年4月24日 | 大石直嗣七段 B2 |
第44期 棋王戦予選4回戦 |
愚考:37手▲8八角 75手▲8九飛 93手▲3二と 99手▲4八歩 103手▲7八桂 |
後手74手目の2九飛では、△3七桂成なら先手が苦しかった。(中略)実戦は75手目▲8九飛が気がつきにくい返し技だった。以下△同飛成▲同玉△2九飛なら▲7九歩が堅く、(中略)本譜76手目△2八飛成として交換を拒否したが、▲2九歩が攻めを遅らせる手筋。 | |||||
4 | ○ | 2018年5月7日 | 屋敷伸之九段 B1 |
第66期 王座戦挑決トーナメント1回戦 |
愚考:34手△4三銀 52手△4五歩▲同角△4四角 80手△5四歩 90手△3六桂 |
タダの銀を相手にしない76手目△7五飛が冷静だった。以下▲7六銀に△6五飛▲5四銀△同歩▲6五銀に△9八角が厳しく、藤井の勝勢がハッキリした。 | |||||
5 | ○ | 2018年5月18日 | 船江恒平六段 C1 |
第31期 竜王戦ランキング戦5組4回戦 |
愚考:20手△4五角 42手△3五銀 56手△4五角 その他意見 |
56手目△4五角が後の寄せを見た飛び出しだった(先手からの6四桂を受けるなら△5五銀だがそれなら後手にも…)。以下▲6四桂に△6三金▲7二桂成△同金と進むと、△6二玉から△7一玉のルートができてむしろさっぱりしているから驚きだ。 | |||||
七段昇段(2018年5月18日 竜王ランキング戦連続昇級) | |||||
6 | ○ | 2018年6月1日 | 中村亮介六段 C2 |
第44期 棋王戦予選決勝 |
愚考:29手▲9九玉 37手▲3七角飛 93手▲7五飛△同角▲7八香 |
中村は藤井の61手目▲6六歩に「見えていませんでした。フリーズしてしまいました」と振り返る。以下@△同歩でタダのようだが、そこで▲6八金右と固めてどうか。後手の調子が良さそうだが、角筋が重くなったことで4四角の効果が薄くなり、端攻めを決行しにくくなっている。実戦はA6二飛と回ったが… | |||||
7 | ○ | 2018年6月5日 | 石田直裕五段 C2 |
第31期 竜王戦ランキング戦5組決勝 |
愚考:44手△4二王 67手▲6三歩△同金 △8六飛▲8七歩△7六飛▲7六歩 △同飛成 その他意見 |
升田幸三賞 | 76手目△7七飛成(中略)から先手玉はたちまち寄り筋となった。驚くべきことに何手も前から藤井は飛車切りを読んでいた。 | ||||
8 | ● | 2018年6月11日 (7/15) |
今泉健司四段 C2 |
第68回 NHK杯将棋トーナメント1回戦 |
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9 | ○ | 2018年6月22日 | 深浦康市九段 A |
第66期 王座戦挑決トーナメント2回戦 |
愚考:84手△5一角 94手△8二歩 |
先手としては2筋から仕掛けず、(61手目では)▲8八玉の入城が急務だった。本譜は62手目△9五歩が厳しい一着となった。以下▲同歩には△6五歩として(中略)後がやれる。実戦は▲1一とだが、△9六歩▲6五歩△5二歩▲1二と△9七歩成から藤井が優勢… | |||||
10 | ○ | 2018年6月25日 | 都成竜馬五段 C1 |
第31期 竜王戦決勝トーナメント1回戦 |
愚考:92手△8二飛▲7一角△9二飛 100手△9六桂 |
(2筋の飛の利きを止めたいところを)80手目△8四桂と打った。狙いは△7六桂だが、先手の2枚金を動かすことで弱体化させるのが真の狙いだった。実戦は以下▲6七金直に△2三歩と打ち、▲4四角△2四歩▲6二角成に△6九銀が急所の一着となった。 | |||||
11 | ● | 2018年6月29日 | 増田康宏六段 C1 |
第31期 竜王戦決勝トーナメント2回戦 |
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12 | ○ | 2018年7月3日 | 豊川孝弘七段 C1 |
第77期 順位戦C級1組2回戦 |
愚考:25手▲8六歩 95手▲4九飛△4七角▲6四歩 |
91手目横から攻めるなら▲6三桂成だが、後手の角筋が通ってくるのが気がかりだし、7二の地点は後手の金銀でしっかり守られている。▲8五歩が銀冠の急所だった。 | |||||
13 | ● | 2018年7月6日 | 斎藤慎太郎七段 B1 |
第66期 王座戦挑決トーナメント3回戦 |
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14 | ○ | 2018年7月18日 | 藤原直哉七段 FC |
第27期 銀河戦予選 |
愚考:46手△2七歩▲同飛△8八歩成 70手△5八銀▲7四角△4二玉 |
15 | ○ | 2018年7月20日 | 森下卓 九段 C1 |
第77期 順位戦C級1組1回戦 |
愚考:76手△7五歩 86手△5二玉▲4九桂△9一角成 |
78手目2筋を受けるのは相手の注文通りで面白くない。藤井は強く△6四角と出た。先手は8八金が壁金、そこに目をつけた攻め合いだった。森下はいきおい▲2三香成だが、△3七角成▲3二成香△同玉▲2二金△4一玉▲2三飛成に、△5二玉が感触の良い早逃げとなった。 | |||||
16 | ○ | 2018年7月28日 | 八代弥 六段 C2 |
第49期 新人王戦3回戦 |
愚考:128手△7六歩▲3四歩△2二玉 |
(103手目▲5二角に対して)「両取り逃げるべからず」という格言があるように、藤井は104手目△8九歩成と攻め合いに出た。実戦は以下、▲7四角成に△6三金とがっちり受け、次いで▲3五歩△7四金▲3四歩△4七歩成で攻めのターンが回ってきて… | |||||
17 | ○ | 2018年7月31日 | 西尾明 六段 C1 |
第77期 順位戦C級1組3回戦 |
愚考:61手▲2八金△3九飛▲6五桂 95手▲5三桂成 |
63手目▲6五桂と跳ねた。玉の懐を広げつつ、5三の地点を狙った攻防手だった。実戦は以下△8八角成▲同銀△7八角で危ないようだが、△5九桂がピッタリの受けとなった。 | |||||
18 | ○ | 2018年8月11日 | 木下浩一七段 FC |
第04期 叡王戦七段戦予選2回戦 |
愚考:45手▲2五桂△同桂▲3二飛成 △同玉▲4三歩成 いつもの飛車切り! |
45手目▲2五桂と跳ねた。本譜は以下△同桂に▲3二飛成△同玉▲4三歩成△同玉(←ここを藤井は同銀と読んでおり、大変と見ていたという感想を残している) | |||||
19 | ○ | 2018年8月24日 | 里見香奈 女流4冠 |
第90期 棋聖戦一次予選2回戦 |
愚考:46手△1五歩 58手△1八歩▲同香 |
46手目△1五歩が絶妙のタイミングだった。観戦していたある棋士はこの手を見ると「天才」と呟いた。実戦は以下▲同歩に△5五角▲同角に△4四銀▲6六角△5七銀… | |||||
20 | ○ | 2018年8月28日 | 青野照市九段 C1 |
第77期 順位戦C級1組4回戦 |
愚考:48手△6三銀▲3八飛△7四銀 88手△5五角▲3三歩△5八と |
88手目△5五角とタダのところに飛び出した。これが最速の勝ちを目指す“最強の一着”だった。以下▲同銀なら△5八と▲同玉△6七角▲4八玉△4五角成と桂を抜けば、飛車銀の両取りで盤石の態勢となる。本譜は▲3三歩だが… | |||||
21 | ○ | 2018年8月31日 | 近藤誠也五段 C1 |
第49期 新人王戦4回戦 |
愚考:68手△4一玉▲9七桂△8六飛 72手△6五歩▲8七金△同飛成 |
68手目△4一玉の早逃げが近藤の見落としていた好手だった。まずは▲5二角で縛られる手を消している。そして▲2一となら△1五香として、次の△8一香が強烈となる。本譜は▲9三桂△8六飛に▲1一ととしたが、△6五歩▲8七金… | |||||
22 | ● | 2018年9月3日 | 菅井竜也王位 B1 |
第44期 棋王戦 挑決トーナメント2回戦 |
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23 | ● | 2018年9月14日 | 山崎隆之八段 B1 |
第59期 王位戦予選2回戦 |
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24 | ○ | 2018年9月17日 | 小林裕士七段 C1 |
第04期 叡王戦七段戦予選3回戦 |
愚考:107手▲5七玉(詰めろ逃れの詰めろ)△7八飛▲1三飛成 |
107手目▲5七玉と上がった。ひと目は△7八飛成を避けただけの早逃げにも見える。ところが実戦は以下、8五歩が銀冠の急所を突いた一手。以下△7八飛成△1三飛成△同歩▲1五桂まで、藤井の勝ち。衝撃の大逆転だった。 | |||||
25 | ○ | 2018年9月17日 | 千葉幸生七段 C1 |
第04期 叡王戦七段戦予選決勝 |
愚考:40手△4二玉 66手△5二玉 90手△2四竜 94手△1八歩 128手△2八桂成 |
128手目△2八桂成と逆方向に捨てたのが、竜の侵入を可能にする捨て駒だった。 | |||||
26 | ○ | 2018年9月25日 | 青嶋未来五段 C1 |
第49期 新人王戦準決勝 |
愚考:48手△5六歩 64手△5四銀 88手△8八歩 92手4一銀△ 96手5六飛 |
64手目△5四銀と打った。端を攻められているところだけに不思議な一着だが、藤井のバランス感覚の良さを示すものだった。以下▲8五歩が銀冠の急所を突いた一手。以下▲1五香なら△1三桂▲1四歩に△1五桂△同飛△2四銀で反撃して後手よし。実戦は▲3六金と出て… | |||||
27 | ○ | 2018年10月10日 | 出口若武三段 奨励会 |
第49期 新人王戦 決勝 第1局 |
愚考:60手△6六歩▲同角△同角▲同飛 △2二角 82手△4三王 |
96手目後手は3一の銀を助けるところだろう。藤井は△3六桂と寄せ合いに出た。4八の金を攻めたのが急所だった。以下▲3金は△2九角、▲4九金は△4八歩▲5九金△3八角が厳しい。実戦は▲3一竜△3九角と進み、先手は受けなしに追い込まれた。 | |||||
28 | ○ | 2018年10月17日 | 出口若武三段 奨励会 |
第49期 新人王戦 決勝 第2局 |
愚考:58手△8四飛(悪手)▲4三歩 4三歩が最善手というのが私には理解できない 79手▲4三歩打 |
83手目▲8四香が右玉の下段飛車に対する常套手段とも言える犠打である。以下△同飛に▲4一馬△7二玉▲5二と△6三金▲6一とで後手玉は寄り筋に入った。▲6一とが気がつきにくい好手だった。 | |||||
29 | ○ | 2018年10月23日 | 千葉幸生七段 C1 |
第77期 順位戦C級1組6回戦 |
愚考:49手▲2五桂 51手▲6四歩 57手6三銀 79手▲1五歩 |
87手目▲3八角打と投入すれば角を助けることができるが、それではチャンスを逃がしてしまう。藤井は本譜、角取りに構わず▲1四歩と取り込んだ。。 | |||||
30 | ○ | 2018年10月31日 | 村田顕弘六段 C1 |
第90期 棋聖戦一次予選3回戦 |
愚考:45手▲3二歩△同飛▲2六飛 83手▲8七銀△6六桂▲7六銀 |
49手目▲1五銀とタダの所に銀を打った。実は対振り飛車の棒銀戦法で似た手筋があり… | |||||
31 | ○ | 2018年10月31日 | 今泉健司四段 C2 |
第90期 棋聖戦一次予選決勝 |
愚考:75手▲8七銀 85手▲5四歩 105手▲4七金 |
32 | ○ | 2018年11月20日 | 増田康宏六段 C1 |
第77期 順位戦C級1組7回戦 |
愚考:48手△4三歩 68手△5七角▲同角△同桂不成 ▲6四銀△6九不成▲同飛△4八金 |
76手目△4八金と打ち、増田が▲7七歩と打ったところである。タダだった7八の金を取らないのが最速の勝ち方だった。そう考えると78手目△5六飛の美しさが一層引き立てられるのではないだろうか。 | |||||
33 | ● | 2018年11月23日 | 斎藤慎太郎王座 B1 |
第04期 叡王戦決勝トーナメント1回戦 |
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34 | ○ | 2018年12月12日 | 佐藤慎一五段 C2 |
第27期 銀河戦本戦トーナメント5回戦 |
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35 | ○ | 2018年12月12日 | 阿部健治郎七段 C1 |
第27期 100勝達成 銀河戦本戦トーナメント6回戦 |
|
36 | ○ | 2018年12月18日 | 門倉啓太五段 C1 |
第77期 順位戦C級1組8回戦 |
愚考:54手△4二飛▲8一角成△2九飛 66手△4五飛 |
66手目△4五飛と飛び出したのが藤井らしい踏み込みだった。問題は以下▲同銀△同桂に▲3四桂と打たれたときにどうするかである。これには以下△3七桂成▲5九玉△3九飛成(中略)先手は本譜、△同桂に長考で▲3六金と逃げたが… | |||||
37 | ○ | 2018年12月25日 | 大石直嗣七段 B2 |
第90期 棋聖戦二次予選2回戦 |
愚考:82手△7一銀▲8一飛成△4一金引 88手△9八歩 118手△1三王 |
82手目△7一銀と打った。以下▲8一飛成で打った銀は助からないのだが、△4一金引▲7一竜に△2九馬と攻め合いに転じたのが、犠打の狙いだった。 | |||||
38 | ○ | 2018年12月28日 | 村田顕弘六段 C1 |
第45期 棋王戦予選8組2回戦 |
愚考:34手△7二飛 36手△5三角 44手△3六歩 76手△5五歩 78手5七桂 |
28手目△4四銀と出たのが機敏だった。実戦は以下▲5六歩△6四角▲3七桂△3三桂▲2六銀△7二飛から藤井がペースを握った。 | |||||
39 | ○ | 2019年1月8日 | 富岡英作八段 C1 |
第77期 順位戦C級1組9回戦 |
愚考:75手▲2九飛△2八歩▲6三銀 △同金▲7二角 91手▲6九金 |
75手目▲2九飛△2八歩の後藤井は飛車取りに構わず▲6三銀と放り込んだ。壁形を解消し、飛車を取らせる間に後手玉を寄せてしまおうというわけだ。 | |||||
40 | ○ | 2019年1月20日 | 稲葉陽 八段 A |
第12回 朝日杯 本選トーナメント1回戦 |
愚考:70手△7四角▲9七銀△8五桂 79手△8五歩▲4五銀△8六歩▲5六銀 その他意見 |
114手目△9八歩。豊島二冠との新人王戦の記念対局(非公式戦)で藤井は、先手側を持ってこの将棋を指して勝っている。 | |||||
41 | ○ | 2019年1月20日 | 糸谷哲郎八段 A |
第12回 朝日杯 本選トーナメント2回戦 |
愚考:42手△9五歩▲3八金△9六歩 46手△9八歩▲同香△8七角 |
44手目△9六歩と味をつけるのが大事なところ。以下▲同歩△9八歩▲同香に△8七角を決行。 | |||||
42 | ○ | 2019年1月24日 | 村田智弘六段 C2 |
第32期 竜王戦ランキング戦4組1回戦 |
愚考:70手△9八角▲6六飛△7四銀 76手△6五銀 108手△7七竜 その他意見 |
43 | ○ | 2019年1月30日 | 中村亮介六段 C2 |
第45期 棋王戦予選T3回戦 |
愚考:44手△2四歩 48手△3七銀成 56手 △2五桂 66手△4四歩 70手△4三金 |
44 | ● | 2019年2月5日 | 近藤誠也五段 C1 |
第77期 順位戦C級1組10回戦 |
|
45 | ○ | 2019年2月12日 | 池永天志四段 C2 |
第69期 王将戦一次予選2回戦 |
愚考:55手▲5八角 69手▲8六歩 85手▲6五銀 132手△8六飛で逆転 |
46 | ○ | 2019年2月16日 | 行方尚史八段 B1 |
第12回 朝日杯 本戦 準決勝 |
愚考:46手△8五銀 78手△4五桂 91手▲4七桂△4六角 97手△8八飛成 |
92手目▲4六角と押し売った。▲同玉に△同歩に▲8六飛と走って先手は収拾困難である。 | |||||
47 | ○ | 2019年2月16日 | 渡辺明 棋王 B1 |
第12回 朝日杯 本戦 決勝 優勝 |
愚考:60手△7五歩 64手△7六歩 68手△7五銀 84手△6六歩 その他意見 |
68手目△7五銀とこの地点を押さえるのが急所だった。(直前▲3六飛は▲7五銀とする一手と藤井がわかっていたことに渡辺は驚いたという記載あり) | |||||
48 | ○ | 2019年2月19日 | 近藤誠也五段 C1 |
第27期 銀河戦本戦トーナメント7回戦 |
|
49 | ○ | 2019年2月19日 | 畠山鎮 七段 B1 |
第27期 銀河戦本戦トーナメント8回戦 |
|
50 | ○ | 2019年3月5日 | 都成竜馬五段 C1 |
第77期 順位戦C級1組11回戦 |
愚考:76手△4六香 88手△3二玉 94手△4六歩 102手△4七歩 |
51 | ○ | 2019年3月8日 | 畠山成幸八段 C2 |
第32期 竜王戦ランキング戦4組2回戦 |
愚考:58手△4四歩 64手△4五角 106手△4二玉 110手7一金 |
52 | ● | 2019年3月11日 | 久保利明九段 A |
第90期 棋聖戦二次予選決勝 |
|
53 | ○ | 2019年3月27日 | 中田宏樹八段 B2 |
第32期 竜王戦ランキング戦4組3回戦 |
愚考:98手△7二歩▲同竜△5九竜 ▲5四歩△6二銀 その他意見 |
102手目△6二銀とタダの所に引いたのが逆転を呼んだ一着だった。 | |||||
勝率1位賞(0.849)、升田幸三賞 |
◆2019年度 公式戦 | 65戦 53勝 12敗 (0.815) | ムヒョ!の1手 | |||
1 | ○ | 2019年4月12日 | 森内俊之九段 FC |
第69期 王将戦一次予選3回戦 |
愚考:68手△5五角▲6四歩△4六角 77手▲2五歩△同銀 82手△4七馬 |
88手目△6一歩の中合いが読みの入った一着だった。 | |||||
2 | ○ | 2019年4月19日 | 行方尚史八段 B1 |
第27期 銀河戦本戦トーナメント9回戦 |
|
53手目▲3三歩が後手陣の急所を突いた読みの入った一着だった。(中略)よって実戦は△3三同角と取ったが、角筋がそれたことで先手陣の脅威が緩和された。 | |||||
3 | ○ | 2019年4月19日 | 阿久津主税八段 B1 |
第27期 銀河戦本戦トーナメント10回戦 |
|
93手目▲8二銀、驚くことに▲8二銀で後手玉は詰み筋に入っている。 | |||||
4 | ○ | 2019年4月24日 | 高見泰地叡王 C2 |
第32期 竜王戦ランキング戦準決勝 |
愚考:67手▲8五桂 87手▲7七歩 109手▲3五桂 123手▲6五銀 |
109手目▲3五桂が「歩頭の桂」の妙手だった。 | |||||
5 | ○ | 2019年5月9日 | 北浜健介八段 B2 |
第69期 王将戦一次予選4回戦 |
愚考:50手△5八歩 54手△5二飛▲5四歩△同飛 62手△6九角 72手△5五歩 その他意見 |
82手目△2三飛と竜に当てるのが正着である。実戦は▲1一竜に△3八桂成▲同金△4九銀と寄せに出た。 | |||||
6 | ○ | 2019年5月15日 | 牧野光則五段 C2 |
第45期 棋王戦予選T4回戦 |
愚考:39手▲6八銀 85手△1三桂▲3四桂 93手▲2三桂△同桂 125手▲3四歩 |
85手目▲3四桂と王手で打った。このタイミングが重要で、前述した▲1五飛△3六歩の時だと△3一玉と引かれてしまう。 | |||||
7 | ● | 2019年5月23日 | 豊島将之名人 A |
第27期 銀河戦本戦トーナメント11回戦 |
|
8 | ● | 2019年5月28日 | 都成竜馬五段 C1 |
第45期 棋王戦予選決勝 |
|
9 | ○ | 2019年5月31日 | 菅井竜也七段 B1 |
第32期 竜王戦ランキング戦決勝 |
愚考:82手△2七歩成▲同金△2三王 6組、5組、4組と連続優勝 祝! |
76手目△8六飛と豪快に切り飛ばした。2五桂と5五桂が最大限に働いているいまが決めどころと見ている。以下▲同歩に△4九銀が厳しい。 | |||||
10 | ● | 2019年6月3日 | 佐々木大地五段 C2 |
第67期 王座戦挑決トーナメント1回戦 |
|
11 | ○ | 2019年6月11日 | 東和男八段 FC |
第91期 棋聖戦一次予選2回戦 |
愚考:76手△7七歩▲同銀△7六歩 89手▲2二歩△1七歩 |
76手目△7七歩と手裏剣を放った。▲2六飛なら△7八歩成▲同玉△7六銀とすり込むことができる。実戦は▲7七同銀だが… | |||||
12 | ○ | 2019年6月11日 | 伊奈祐介六段 FC |
第91期 棋聖戦一次予選2回戦 |
愚考:52手△6五角▲4三歩銀△同銀 64手△4五角▲7七銀△3六角▲7九玉 |
51手目▲5四角と飛車取りに放った。続く△6五角に▲4三歩と打ったのがうまい組み合わせだった。以下△同銀▲6五角△同銀に▲2二角と打ち込んで… | |||||
13 | ○ | 2019年6月18日 | 村田顕弘六段 C1 |
第78期 順位戦C級1組1回戦 |
愚考:44手△6四飛 52手△7七角成 76手△6四銀 85手△3五香 88手△5二金 90手△4七成桂 |
52手目△7七角成が目の覚めるような一撃だった。以下▲同角に△2七桂▲4八玉△1九桂成▲4六銀△3三香で、瞬く間に先手陣の右辺を食い破った。 | |||||
14 | ○ | 2019年6月22日 | 千田翔太七段 B1 |
第69期 王将戦一次予選決勝 |
愚考:63手▲5五歩△9五歩▲5四歩 70手△6九銀打▲6八金 82手△6九竜▲6三歩成 |
63手目▲5五歩が攻めの継続手だった。以下△同歩なら▲5四香△6二玉▲5三歩で攻めが続く。 | |||||
15 | ○ | 2019年6月24日 (8/11) |
阪口悟 六段 C1 |
第69回 NHK杯将棋トーナメント1回戦 |
愚考:66手△3一金 98手△6四竜 114手△3三金 120手△9一角 |
98手目△6四竜が幸便だった。▲同馬には△同角で桂が空振りするし、▲7六馬なら△7四竜で桂を取り返せばよい。 | |||||
16 | ○ | 2019年6月28日 | 近藤誠也六段 B2 |
第32期 竜王戦本戦2回戦 |
愚考:48手△1四歩 52手△8六歩 54手△1五香▲同飛△8五歩▲1二飛成 |
72手目△7七角が豪快な放り込みだった。実戦は以下▲5九角に△同角成▲同竜△7七角と再度打った。 | |||||
17 | ○ | 2019年7月2日 | 堀口一史座七段 C1 |
第78期 順位戦C級1組2回戦 |
愚考:43手▲2五飛△8六歩 ▲4五飛△4三歩▲同銀成 |
45手目▲4五飛と回り、△4三歩▲同銀成まで藤井の勝ちとなった。 | |||||
18 | ○ | 2019年7月5日 | 久保利明九段 A |
第32期 竜王戦本戦3回戦 |
愚考:173手▲5三竜△4三金打▲2五桂打 △2四王▲1四金打△同王▲1三飛打 △2四王▲2三飛成△1五王 |
80手目△8五桂が意表の一着。 | |||||
19 | ● | 2019年7月8日 (8/25) |
久保利明九段 A |
第69回 NHK杯将棋トーナメント2回戦 |
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20 | ● | 2019年7月9日 (8/22) |
久保利明九段 A |
第27期 銀河戦 決勝T 1回戦 |
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21 | ○ | 2019年7月18日 | 佐藤康光九段 A |
第69期 王将戦二次予選1回戦 |
愚考:29手▲7八金 45手▲6五桂 81手▲5五桂△4六歩▲6三桂成 |
87手目▲4六角と飛び出した。終盤は駒の損得よりも速度が重要である。実戦は以下△同桂▲同飛となって後手は飛車の侵入が受けにくい。 | |||||
22 | ● | 2019年7月23日 | 豊島将之名人 A |
第32期 竜王戦本戦4回戦 |
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23 | ○ | 2019年8月6日 | 金井恒太六段 C1 |
第78期 順位戦C級1組3回戦 |
愚考:44手△6四角▲4六歩△同角 60手△4一銀打 80手△4六桂打 |
80手目△4六桂▲同金上△同馬と踏み込んだ。対して▲同金なら△3八飛成で先手玉は詰む。 | |||||
24 | ● | 2019年8月11日 | 三浦弘行九段 A |
第40回 日本シリーズ 本戦 1回戦 |
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25 | ○ | 2019年8月22日 | 竹内雄悟五段 C2 |
第91期 棋聖戦一次予選決勝 |
愚考:39手▲5六銀△5五銀(64)▲同銀 49手△5四歩 60手△4九飛成 |
40手目△5五銀右が強烈な一着だった。 | |||||
26 | ○ | 2019年8月26日 | 中村太地七段 B2 |
第69期 王将戦二次予選2回戦 |
愚考:67手▲2四歩△5五歩▲2三歩成 △同金▲5二角打△6二飛▲4一角打 |
63手目▲5四歩が急所を見抜いた一着だった。 | |||||
27 | ● | 2019年8月28日 | 村山慈明七段 B2 |
第05期 叡王戦七段戦予選2回戦 |
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28 | ○ | 2019年9月1日 | 谷川浩司九段 B1 |
第69期 王将戦二次予選決勝 |
愚考:49手▲7三歩△同飛▲2二角打 △8三飛▲9一角成 |
53手目▲9一角成:以下△同角なら▲7五飛△3七角成▲7一飛成が強烈だ。 | |||||
29 | ○ | 2019年9月3日 | 高橋道雄九段 C1 |
第78期 順位戦C級1組4回戦 |
愚考:28手△7七角成 40手△6六歩打 42手△6四香打 54手△6七角打 56手△3一王 |
24手目△6五歩▲同歩△8六歩▲同歩△7七角成▲同桂△8六飛がまさかの強襲で8筋を突破… | |||||
30 | ○ | 2019年9月25日 | 竹内雄悟五段 C2 |
第61期 王位戦予選2回戦 |
愚考:40手△5六歩打 54手△5五歩打 60手△1六桂打 68手△9二角打 |
88手目△7四歩が冷静な一着だった。対して▲同馬なら自陣の脅威が緩和され、今度こそ△7七歩がある。また、▲7四同飛成なら△6四銀が馬取りと△7三香を見て厳しい。 | |||||
31 | ○ | 2019年9月30日 | 三浦弘行九段 A |
第69期 王将戦 挑決リーグ戦 1回戦 |
愚考:59手▲7九玉△5五角▲6六銀 67手▲5六桂 87手▲7三銀 |
71手目▲6三銀:以下@△同金なら▲7二角の両取りがある。A△7七桂が怖いところだが、▲6二歩成△6九桂成▲同玉で後手の攻めが少し細い。 | |||||
32 | ● | 2019年10月7日 | 豊島将之名人 A |
第69期 王将戦 挑決リーグ戦 2回戦 |
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33 | ○ | 2019年10月15日 | 宮本広志五段 C1 |
第78期 順位戦C級1組5回戦 |
愚考:39手▲6五歩 43手▲8九玉 67手▲3五角 87手▲3二角 |
39手目▲6五歩は藤井らしい積極的な構想だった。(中略)実戦は△7七角成▲同桂△3三角だが、そこで▲8九玉が穴熊にこだわらない好着想だった。 | |||||
34 | ○ | 2019年10月18日 | 糸谷哲郎八段 A |
第69期 王将戦 挑決リーグ戦 6回戦 |
愚考:64手△7五歩▲6六歩△7六歩 73手▲3四桂△7一飛▲7五歩△同飛 |
74手目△7一飛と大きく展開したのが、読み切りの一着だった。(中略)以下▲4二金△2一玉▲9八玉で1手余せるという読みだったが、そこで△7七銀と打って後手の勝ちとなる。 | |||||
35 | ○ | 2019年10月21日 | 羽生善治九段 A |
第69期 王将戦 挑決リーグ戦 5回戦 |
愚考:32手△2二歩 37手▲8七歩△同飛成 50手△1五金▲2四飛 60手△6八成桂 70手△8八飛打 74手△5四馬 |
50手目△1五金と打った。僻地だけに一見異筋だが、2六の飛車を攻め、△3六歩を間に合わせるのが好判断だった。 | |||||
36 | ○ | 2019年10月28日 | 西川和宏六段 C2 |
第61期 王位戦予選3回戦 |
愚考:90手△5五飛▲同歩△2五歩 105手▲1五歩△1七銀打▲1四歩打 |
106手目△1七銀が1八の香筋を止めつつ、先手玉に迫るカウンターである。これが玉頭戦を制する決め手となった。 | |||||
37 | ○ | 2019年11月5日 | 青嶋未来五段 C1 |
第78期 順位戦C級1組6回戦 |
愚考:48手△4二銀▲6七金 53手▲3五歩打 57手▲3四歩 61手▲7七桂△同桂成▲同銀 |
67手目▲3五桂と打って藤井は優勢を意識した。金を逃げれば▲2三桂成が厳しい。 | |||||
38 | ○ | 2019年11月8日 | 阿部隆 八段 B2 |
第91期 棋聖戦二次予選1回戦 |
愚考:65手▲5六角△4三銀▲2五桂 73手▲4九飛歩 93手▲7三金 |
57手目▲4七角:先手は角の打ち込みに気をつけなければならない。4七の地点は大きな懸案で、将来△4七歩とたたかれると△5三角のキズがあるので形を乱されてしまう。 | |||||
39 | ○ | 2019年11月14日 | 久保利明九段 A |
第69期 王将戦 挑決リーグ戦 3回戦 |
愚考:67手▲3五歩△4四飛▲2四歩 75手▲1二と 87手▲2四と 113手▲8三馬 |
67手目▲3五歩の仕掛けを軽視していたと久保は振り返る。△同歩は▲3四歩なので△4四飛と浮いたが… | |||||
40 | ● | 2019年11月19日 | 広瀬章人竜王 A |
第69期 王将戦 挑決リーグ戦 7回戦 |
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41 | ○ | 2019年12月3日 | 船江恒平六段 C1 |
第78期 順位戦C級1組7回戦 |
愚考:72手△7二飛▲4四角成△4三銀 ▲3五馬△6五歩▲8三銀打△8九飛打 |
46手目△1三角:▲7九角は4六の地点に利かせて次に▲5五歩を見ている。後手から△5五歩と押さえれば穏やかで一局になる。藤井は△1三角と出た。 | |||||
42 | ○ | 2019年12月10日 | 北浜健介八段 B2 |
第91期 棋聖戦二次予選2回戦 |
愚考:54手△6四飛 58手8六歩 62手△8四飛 |
64手目△8七金と直進した。以下▲6八金に△8八金▲5四歩△8九金とどんどん侵入めったに見ない守りの金の大遠征だが、駒得になったことと△8七飛成を見ていることから、後手が指せる局面になっていた。 | |||||
43 | ○ | 2019年12月17日 | 出口若武四段 C2 |
第61期 王位戦予選4回戦 |
愚考:68手△4七歩成▲同金 72手△4九角▲7一飛 79手▲6六金 |
55手目▲9三角:▲7五角成の狙いだが、狭い場所だけに見えにくい。△8六歩▲同銀△8四歩の封鎖には、▲7五銀で9三の角は案外つかまらない。 | |||||
44 | ○ | 2019年12月27日 | 斎藤慎太郎七段 B1 |
第61期 王位戦予選決勝 |
愚考:63手▲7四角 71手▲7七銀 81手▲6七銀左 119手▲3九香 |
85手目▲3四歩:遅いようだが現状は攻め駒が少ないので、力をためて次に▲3五桂を見たのが好判断だった。 | |||||
45 | ○ | 2020年1月7日 (3/3) |
出口若武四段 C2 |
第28期 銀河戦 本戦T 6回戦 |
愚考:57手▲4三銀打△4七銀▲3四銀 61手▲5九飛打 77手▲7九歩打 |
35手目▲5七金が力強い構想だった。相手の動きを牽制しつつ、7三角の頭を狙っている。 | |||||
46 | ○ | 2020年1月7日 (3/31) |
中村修 九段 B2 |
第28期 銀河戦 本戦T 7回戦 |
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94手目△3六歩:▲同銀と取らせることで飛車の転回を消している。その利かしを入れてから△5五銀打がうまい受けだった。 | |||||
47 | ○ | 2020年1月16日 | 小林裕士七段 C1 |
第78期 順位戦C級1組8回戦 |
愚考:63手▲7七桂△5六角▲同歩 66手△4五香▲5七角△4六香▲5四桂 |
67手目▲5七角がまさに、絶好の攻防手になった。次は▲5四桂の開き王手から▲8四角を狙っている。 | |||||
48 | ○ | 2020年1月19日 | 菅井竜也七段 B1 |
第13回 朝日杯 本選トーナメント1回戦 |
愚考:44手△4二金左 58手△9九角成 76手△5七成香 84手△4七成香 116手△4二金 164手1五飛 |
116手目△4二金:▲5二桂成を消す△4二金が冷静な一着だった。続く▲8二歩成に△4三歩から脅威となっていた桂を除去することができ、後手は危機を脱した。 | |||||
49 | ○ | 2020年1月19日 | 斎藤慎太郎七段 B1 |
第13回 朝日杯 本選トーナメント2回戦 |
愚考:43手▲6八金 115手▲7四歩打 121手▲5三角打 147手4四馬 |
147手目▲4四馬が鮮やかな決め手。以下@△7五桂は▲6八玉△6七金▲5九玉で詰まない。4四馬が受けによく利いている。またA△4四同銀直なら▲2三桂成△同玉▲4一角△3二歩▲2四金から詰む。 | |||||
50 | ○ | 2020年1月24日 | 畠山鎮 八段 B1 |
第33期 竜王戦ランキング戦3組1回戦 |
愚考:54手△8六歩 66手△4二玉 73手▲8三馬△8四飛 84手△6一桂打 85手▲6四馬△同飛 90手△5六歩打 |
60手目△8六歩:以下▲同歩に△8七歩と垂らしてカウンターを狙う。 | |||||
51 | ○ | 2020年1月28日 | 澤田真吾六段 B2 |
第91期 棋聖戦二次予選決勝 |
愚考:66手△5七歩打▲4五桂打△6三玉 69手▲7三歩打△5一飛▲7二歩成 |
67手目▲4五桂が急所の一着だった。以下△同銀なら▲7二角の両取りがある。実戦は△6三玉とかわしたが、▲7三歩が軽妙な継続手。 | |||||
52 | ○ | 2020年1月31日 | 今泉健司四段 C2 |
第46期 棋王戦予選7組2回戦 |
愚考:39手▲6二成銀△8三歩打▲6三成銀 155手▲8五歩打△7三銀▲9五歩 |
91手目▲9八玉:先手は7九の角が攻めに参加していないのが懸案の一つ。▲9八玉が▲9七角の活用を見た好手だった。 | |||||
53 | ○ | 2020年2月4日 | 高野秀行六段 C1 |
第78期 順位戦C級1組9回戦 |
愚考:53手▲6六歩 65手▲6五銀 71手▲3三歩 83手▲3三桂成 93手▲3四歩打△3二金▲5五馬 |
71手目▲3三歩:2筋を突き捨ててから▲3三歩が絶妙の組み合わせだった。 83手目▲3三桂成が藤井の視野の広さを示す妙手だった。対して△同銀なら▲2三歩が▲4五角を見た急所のたたきとなる。 |
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54 | ● | 2020年2月11日 | 千田翔太七段 B1 |
第13回 朝日杯 本選 準決勝 |
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55 | ○ | 2020年2月18日 | 羽生善治九段 A |
第61回 王位戦 白組 1回戦 |
愚考:65手▲7五銀 79手▲6六銀打 83手▲6二と 85手▲3三歩打 111手▲7二飛打△7一歩打▲3四角打 |
89手目▲4四歩がプロなら当然、ここに手が行く突き出しだった。対して△同銀や△同飛なら▲4五銀打が厳しい。 | |||||
56 | ○ | 2020年2月29日 | 斎藤慎太郎八段 B1 |
第91期 棋聖戦 本戦 1回戦 |
愚考:57手▲3五歩 61手▲4三歩 67手▲4五桂 75手▲2二歩打 81手▲3四銀打△2四玉▲4四角打 |
61手目▲4三歩のたたきがよいタイミングだった。△同銀なら▲6四飛、△同金には▲2三飛成、△5二玉は4三の歩が大きな利かしになる。 | |||||
57 | ○ | 2020年3月3日 | 真田圭一八段 C1 |
第78期 順位戦C級1組10回戦 |
愚考:52手△3六歩打 60手△5一角 62手△4五桂打▲2四歩△3七歩成 |
62手目△4五桂が局面を制圧する一着。以下▲3四銀△はそこでうまい攻めが見えない。▲4四桂にも強く△4三金と歩を払われると、△3七歩成からの上部開拓を見せられた先手は忙しい。 | |||||
58 | ○ | 2020年3月6日 (4/28) |
森内俊之九段 FC |
第28期 銀河戦 本戦T 8回戦 |
愚考:50手△2七歩打 58手△1三角 60手△6七歩打 90手△6七歩打 |
80手目△6七歩が鋭い返し技だった。対して▲同飛なら△5八角の王手飛車取りがある。 | |||||
59 | ○ | 2020年3月6日 (6/23) |
郷田真隆九段 B1 |
第28期 銀河戦 本戦T 9回戦 |
愚考:74手△3六銀打 114手△8四飛成 |
80手目△6六歩が、うまいプレッシャーのかけ方だった。先手は▲7七銀と引いて6筋を補強したが、今度は8六の銀が移動したところに△9五歩と突いたのが絶妙の呼吸である。 | |||||
60 | ● | 2020年3月9日 | 出口若武四段 C2 |
第46期 棋王戦予選7組3回戦 |
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61 | ○ | 2020年3月12日 | 高橋道雄九段 C1 |
第33期 竜王戦ランキング戦3組2回戦 |
愚考:37手▲9三桂成 55手▲2六歩 59手▲4八金 63手▲4三桂打 |
43手目▲2五飛:△7九桂成▲同金で先手銀損だが、玉形の安定度と駒の働きがそれを上回る差で、先手よしになっている。 | |||||
62 | ○ | 2020年3月16日 | 阿部隆 八段 B2 |
第68期 王座戦 二次予選 2回戦 |
愚考:34手△8六角 38手△8六角 96手△5五歩打▲同角△7八飛成 |
86手目△8五歩と合わせたのが好手だった。 | |||||
63 | ○ | 2020年3月20日 | 上村亘 五段 C2 |
第61回 王位戦 白組 2回戦 |
愚考:72手△2五歩▲4四歩△3九竜 84手△4四飛 84手△4八歩打 102手△6八桂成 108手△5七角成 |
76手目△8五香:実戦は以下▲4五角だが、そこで△8四飛と浮けるのが、8五から香を打った意図である。 | |||||
64 | ○ | 2020年3月24日 | 稲葉陽 八段 A |
第61回 王位戦 白組 4回戦 |
愚考:111手▲7三成桂△6四玉▲7四金打 △同銀▲同成桂△同玉▲6六桂打 ▲6四銀打△6二玉▲5四桂△同馬 その他意見 |
105手目▲6一飛:稲葉は△6二金打としたが以下、▲7二桂成△7八角▲5八玉△6一金▲7三成桂でなんと、先手の勝ち筋に入っているのだ。 | |||||
65 | ○ | 2020年3月31日 | 菅井竜也八段 B1 |
第91期 棋聖戦 本戦 2回戦 |
愚考:78手△2五歩 90手△2五香打 98手△4六歩打▲同銀△7八と |
88手目△2七歩と先着したのが、相穴熊戦らしい好手だった。続く▲同金直に△2五香と打つ。そこで▲8四歩なら△4六歩▲同銀△4八角成▲同金△2七香成といった寄せがある。 | |||||
最多勝利賞(53局)、勝率1位賞(0.815) |