18歳未満の方は入場をご遠慮下さい。

けばくてとても個性的な女

 トランジスターグラマーで検索すると、Wikiの「トランジスターグラマーとは、身長は低いがグラマラスな女性を表す1959年(昭和34年)の流行語である」という紹介が目に飛び込む。この体型は長身豊満型よりもエロく感じる人も多いと思うが、ダイヤモンドクラブのサユリがまさしくその体型だ。
 サユリは金津園の高級店でそんなにお目にかからない特異な体型の上に、人柄と性の奉仕の進め方も随分個性的で、かつ、セックスのし甲斐が群を抜いている。セックス巧者の客にはたまらない魅力だろう。
 サユリのことは入浴する前からよく耳にして、そのことは『金津園遊びの実録』のいくつかの作品に出ている。

 サユリダイヤモンドクラブ、H19年11月
 エレベーターの中にサユリが待っていた。
 私が乗り込むと、サユリが笑みを浮かべて立ち上がり、唇を寄せてきた。迫ってきた顔の位置が思いの外低い。胸の深い谷間が上から覗け、そのよく張った肌に欲情を高めた。
 エレベーターの中でする挨拶のキスは軽く済ますことが多いのに、サユリのキスは実にディープで、顔を寄せるや私の口に飛びつくように迫り、そのまま唇の間を開放して、私に舌の侵入を誘う。
 私が舌をサユリの口に突っ込むと、サユリは深く捉えた。そして、唇を合わせる時間も長く、唇も舌もまるで舐め回されるようだ。吸わせてあげますではなくて、吸ってあげます──の、実に親愛的な入り方をして、その口の味がとても甘美に感じられる。
 サユリの背が低いから唇を合わせやすい。胸のふくらみが目を惹く煽情的なドレス姿の女と唇を合わせるのが非日常感たっぷりなのに、ここまでやる気のあるキスをされると実に意欲をそそられる。背が低いのが実に残念だ。
 部屋がかなり暗くしてあったから意外だ。過激なキスをするのとはかなりマッチしない。
 サユリはすぐに私の服を脱がせにかかった。動作がかなりテキパキしている。こちらは過激なキスをするのと呼応して予想通りだ。
 サユリは以前にシャトールーブルに出て、私はもう3年ばかり気にかかっていた。顔出しするからネットで名前が出やすい。背が低くても惹きつけられる目をしたなかなかの美人で、エロさに定評があった。それでも入浴しなかったのは、顔出し嬢には引っ込む性癖と風貌がけばくて風俗嬢そのままなのが引っかかったからだ。
 私は裸になりながらサユリに指名の経緯を説明した。これをオーバーに言い立てるのがいつもの作戦だ。
 3ヶ月前の午前10時頃岐阜駅南口で艶の送迎車を待つ時、サユリが店の車を待つのを見た。露出過多の短パンの服装にハッとした。ソープ嬢らしいド派手な装いだ。ウエストが括れて、ヒップが目立ち、その割に太腿は太すぎず、色白で、目がパチッとしているのを認め、サユリに嵌めたくなった。
 そんな欲情の思い出をエロな表現もたっぷり交えて説明し、サユリに着目してから対面が随分遅くなってしまったことを大仰に残念がると、サユリは色っぽい目の笑顔で応じた。
 サユリが私を肘掛け椅子に座らせたままで裸にして、私の前にしゃがんだ。ドレス姿でフェラチオだ。
 サユリのディープキスの大胆さやフェラチオにかかる手早さと呼応して、唇をしっかり絞り、張りつめた丸みをガンガンこすり立て、見事にカリ首をしゃぶり尽くす丹念さがあった。まるで私のペニスの耐久力を確かめるようで、かつ、熱烈にして卑猥で実に結構だ。
 サユリは長くフェラチオして、驚いたことにペニスを咥えたままでドレスを脱ぎ、下着姿になった。そんな動作は初めて見た。乳房が大きくて、体が立派にトランジスターグラマーだ。
 そして、立ち上がると胸を寄せてきて、乳房を愛撫するように誘った。客に乳房を揉まれるのを嫌がる嬢が多いから、サユリのような積極的な誘いはかなり珍しい。
 私が軽く乳首を吸うとサユリはすぐさま感に堪えないようなフェイクの声を出した。それは興醒めだから乳房から離れ、サユリがまだショーツとストッキングを穿いていたので「これ、取ろうよ」と声をかけた。
 私にショーツを下ろさせた後、サユリは尻を私に向け、足を伸ばしたままで少し開いて、上体を直角にまで前屈させ、股ぐらを私の顔の前に寄せた。
 後ろ向きのまま尻から後ずさるという意表を突く無言の動作で、マンコを見ろなのか、マンコを舐めろなのか、マンコをいじれなのか、バックで嵌めろなのか、その誘いの意図を考えた。
 嵌めるのであれば私は肘掛け椅子から立ち上がらねばならない。そうするには尻が近すぎて立ち上がれないから、インサートの誘いではなさそうだ。
 立ち上がらずに嵌めるには構えた尻の位置が高すぎる。舐めるにはマンコの位置がちょっと低いし、陰裂の角度が適正でなくて、膣口は舐められても陰核茎部を刺激しにくい。
 ということは、指でいじれという誘いなのだろう。バギナに指を入れたくてしょうがない愚かな男が多いからそれを誘ったのかもしれない。多くの嬢が馴染みのない客にマンコの表面をいじられるのも指入れされるのも内心では不快がるものだから、これは大変珍しい。
 サユリの扇情精神は立派だけれど、なんのコケットリーの言葉かけもないまま目の前に尻穴を突きつけられると、初対面だから実に奇妙な感じだ。部屋の暗さにもう目が慣れて、アナルがすっきりした形をしていることを認めた。
 サユリは大陰唇の毛を完全に処理して、イカの耳のように薄いラビアが大きかった。店のマドカ(抜き屋と評される嬢に登場)が悪戯っぽい顔で「象さんのお耳よー」と言ったから本指名の入浴確認したかった代物だ。
 私は天の邪鬼だからマンコを触らずにアナルに舌を這わせた。サユリはそれを予期しなかったと見えて「ヒャー」と大きな声を上げた。マンコは舐めなかった。そんな形でクンニをしても、殆ど効き目がないと思うからだ。
 尻穴をあっさり舐めてから、尻たぶを撫でながらサユリにその美肌を褒めた。
 次にサユリが何を誘うのかと思ったら、意外な動作をした。私に背を向けてゆっくりと左側に後ずさりし、肘掛け椅子の肘掛けに腰を下ろした。私の体の向きと同じ向きにして私の左に寄り添った。
 サユリが上体を後ろに倒して肩から足先まで直線的に伸ばすから、豊かなバストと僅かにふくらんだ下腹のカーブが鮮やかだ。両足を少し開き、陰阜が突き出て、除毛した大陰唇が存在を誇るようで、顔だけ私の方に向け、目は私を捉えた。野放図な体勢は(おさわりしていいわよ)というサインだろう。
 何やら愛人関係の2人がラブホテルで無言の戯れをしているような雰囲気だ。
 ソープ嬢は乳房にせよ性器にせよ、フィンガーペッティングをできるだけ避けるのが多い。初対面では先ずそうなる。どのような乱暴なことをされるかわからないし、体をおもちゃにされるのがやはり屈辱だからだ。
 私は初会の戯れ始めでマンコのペッティングを嬢に誘われたのはこれまであんまり記憶にないから、サユリのお任せよの再三の誘いには大変驚く。
 当然エロ心をドーンと肥大させ、(そこまで誘うならば!)とニンマリして中指1本で陰核茎部を揺らした。膣口の潤滑剤をすくい取り、その粘りを利用して優しく刺激する。指入れは、初対面の即の絡みだから遠慮した。
 どの程度真実があるのかはわからないけれど、サユリは陶酔のよがり声を上げた。
 となると、サユリが次は何をするのだろうかと思う。ちっとも言葉をかけずに微笑みだけでエロい行為をどんどん進めるから、何やらとても非日常的で卑猥感がいやまさる。
 興味津々でいると、サユリが妖しい視線を投げて後ろ向きになり、私の股の前で四つん這いになった。後ずさりして尻を私の股ぐらに寄せ、今度は尻の位置が低いから、私が肘掛け椅子に座ったままでバックで嵌めなさいということだろう。
 うまく合体できるのかと思ったけれど、肘掛け椅子が低かった。肘掛け椅子に座ったままでも後ろからペニスが挿入できた。この体位は助平椅子に座ったままでしたことがあるけれど、肘掛け椅子では初めてで、サユリの尻に両手をついてモコモコとやった。
 サユリはバギナでペニスを捉えたまま、ベッドのある右手の方へ体の向きを変えつつ、私の左の太腿に左手をあてがって引き、前に進んだ。
 私は肘掛け椅子から離れ、つながったままでそろそろと歩んだ。結局サユリがベッドまで進み、その縁に両手を置いて上体を少し立てた形で止まった。終始後背位で嵌めたまま位置を移動させるのがエロい。私はペニスが短いから、合体したままで場所を移動するなんて初めてのようなものだ。
 それにしてもサユリの即のプレイは気合いが入っている。ここまで積極的に出る嬢はなかなかいない。場所の移動は、次はベッドでしましょうという意思なのだろう。でも、後背位で嵌めている最中だから、私はサユリの腰を抱えてしばらく突き上げるようにピストンした。
 サユリはベッドの真ん中に普通に寝るつもりだったろうが、私はやはりいつもの気に入りの体位でしたかった。それで、合体を止めると、サユリに寝る場所を告げた。
 シャトールーブルのベッドは木製の側面がついて、ベッドの直角の角のところで抽送する私の好きな体位ができないけれど、ダイヤモンドクラブのベッドはそんな木枠や壁が邪魔をしない角が必ずあった。
 サユリがベッドの直角の角に尻を置き、私が床に立って嵌める体位に誘った。そのベッドの角は、サユリが手をついた枕に近いところから1m以上離れている。わざわざベッドの隅のほうに腰を持っていくことがサユリは初めてのようで、何をするんだろう?と戸惑った顔をした。
 私から見てベッドの2つの側面が90度の角度で拡がる真ん中にサユリを仰向けにさせた。ベッドの角の上にサユリの尻を置かせると、ペニスを挿入後両膝が障害なく前に出せる。
 金津園の高級店はたくさん入っているが、殆どの店のベッドは角で交わることができない構造だ。三方が壁とか収納棚とかで角に空間がない造りになっている。これができるのはダイヤモンドクラブとセ・ラヴィぐらいの筈だ。ルネッサンスは円形ベッドだから全部が角とも言えるが、大きな円形だから膝が当たる。
 サユリはベッドの角でM字開脚して、尻たぶの端はもうベッドから飛び出している。私はマンコを見ながら亀頭に唾を塗りつけ、腰を沈めてペニスの先を陰裂下端に当てた。短い陰裂で、将に進入せんとするカリの背とクリトリスが随分近かった。立派な両扉がパカッと開いて招いている。
 ベッドの角では両膝がしっかり前に出せるから、深くて力強い抽送ができる。膣の中が気持ち良かった。ただベテランだからか膣道がツルツルした感じだ。
 サユリが両膝を胸のほうに完全に引き寄せるのが随分卑猥に見えた。小柄だから女体が小さなかたまりになって、マンコが浮き出てペニスを飲み込んでいるのが極めて露骨な眺めだ。
 私が大腰で抽送すると、サユリの嵌められ顔も揺れる嵌められ姿勢も、私の淫欲をしっかり煽った。サユリはなされるままというのではなくて、仰向けのまま手や足にいろいろ動きを見せて快感を表現した。私はそれが演技なのかどうかはかりかねた。
 抽送に満足し、一旦ペニスを抜いてサユリを半身の体勢にし、その格好で突くこともしてみた。女が屈曲の横寝する形での嵌めはクリトリスとアナルが両方見えるのだな、とおもしろく思った。
 更に、サユリを俯きにさせて後背位もした。私は床に立って、サユリがベッドの上で膝を折っての俯せだから、私は踵を上げるぐらいに伸び上がって腰を送った。部屋が薄暗くても、腰からのヒップの膨れ方とアナルの眺めがエロい。
 たっぷり抽送したが、いきなりいろんな形の嵌めに誘導されてサユリは瞠目したと思う。
 クンニリングスにかかることにした。
 そこで、私は照明を最大にするよう提案した。「キミのおまんφをしっかり見たいよ」とストレートに表現した。気の強そうなサユリがあっさり受け入れたから、私はホッとした。
 ベッドの端に尻を置かせて、派手にM字開脚をさせると、これもすんなり協力した。それまでは薄暗かったから、私は初めてサユリのマンコがまともに観察できた。
 なかなかのエロマンコだ。陰裂は短いけれど陰核茎部がしっかり盛り上がっている。何といっても特徴は見事に大きな小陰唇だ。着色はかなり淡く、そして厚みがかなり薄い。薄くて大きいからマドカが言ったようにまさしく「象さんのお耳」で、開くと湿った大陰唇にピタリと張り付いた。
 その大陰唇は毛が除いてあって、しかも、着色が乏しいから、2枚の蝶の羽の形が何とも清々しい。除毛が実に様になった。2枚の蝶の羽の間の陰裂底はあまり奥まってはおらず、盛り上がっているような感じだが、谷底は短く、横幅も狭い。
 私はクンニリングスにかかった。陰核茎部への最初の一撃からサユリは声を上げた。サユリのキャリアからして、それは演技の声かもしれない。
 それを確かめるべく、私は精一杯に持続させる舐めと揺さぶりと押し揉みを繰り出した。弱い刺激から中ぐらいの力加減の刺激へとサユリの反応を確かめながら徐々に強めていった。
 サユリは見事に両足を上げたままで私のクンニリングスを受け入れた。顔をしきりに横にふるとか喘ぎ声を時々強くするとかの反応を見せる。上体を持ち上げてクンニリングスの様子を覗き込みもした。これはかなり心が掻きたてられる仕草だ。
 そのうちにサユリは両手を股間に伸ばし、クリトリスを剥き出した。クンニリングスする私が顔を前に倒すと、指が頬に当たる。女が自らクリトリスをさらけだして刺激を歓迎するというのは本当にエロい。
 この応答も含め初対面のサユリがそれまで私にしたことは、性技で人気の嬢が常連客にするような淫ら尽くしだから、私は大変喜んだ。そして、サユリの様子からもっと強くクンニリングスしても良さそうだと判断した。
 舌の圧迫を強め、クリトリスへの刺激をきつくした。かなり強く圧迫したまま激しく横に揺らし、激しく縦にこすり上げた。これぐらいの強さが好みなら指攻めのほうがいいかな、と思いかけた頃「いきそう!」の声が飛んだ。私は勇躍し、首に力を込めてクリトリスへの強い刺激を持続させた。
 とうとうサユリは気をやった。官能の叫び声を上げ、息を荒くし、股を狭め、足を伸ばして私の肩に差しだし、上体を反らした。
 淫奔な乱れに気分を昂ぶらせ、間髪を入れず私はサユリの両膝の裏を抱えて押し込むや、ペニスに指を添えることなく、開いた女陰に差し込んだ。私は床に立ったままでしばらくもこもこ動いた。サユリは盛んに快感を訴えた。
 そのやり方に飽きたところでペニスを外し、私もベッドに上がって69にかかった。互いに横に寝たままで陰部を舐めあうやり方にサユリは戸惑いを見せた。
 私はなおもクンニリングスに努めながらサユリがしゃぶるペニスの感覚に集中した。私はバギナにピストンしたペニスをしゃぶられるのが昔から大好きだ。
 サユリは昂揚ぶりが足の動きと熱心なフェラチオに現れた。私は合間にサユリに卑猥な言葉をかけ、反応を楽しんだ。
 また嵌め、正上位で抽送して驚いた。サユリの乱れようを眺めながら抽送に励み、イキそうになると、また次の遊び、ペッティングか69のどちらかに変えようとしたら「やめないで!」と言われた。
 どういうことやと思うと「イキそう!」と叫んだ。そして、サユリは私にしがみつくように足を絡め、陰阜を私の陰阜に押しつけた。私が抽送の速度を上げるととうとうイッた。
 サユリにふるえるとかの端的なアクメの反応がないから、私はサユリが本当に気をやったのかどうかわかりにくい。ただ、直前の喘ぎっぷりが激しく、しがみつく力が抜けた時の表情が崩れたから(こんな短い時間のピストンでもイクことがあるんだな)と驚いた。それまで嵌めた合計時間は長いが、69から正上位に入っての抽送はそんなに長くしてなくて、精々3分ぐらいの感じだ。
 私はペニスの動きを止めていたが、また動きはじめた。サユリの甘い表情が何とも言えない。キスをするとまるで愛人のような濃厚な応じ方だ。サユリの舌と唇が奔放に動いた。私は気持ちが昂まった。とうとういつものお願いの言葉を出してしまった。
「唾ためて! 僕にちょうだい」
 サユリが私に渡した唾液の量はかなり多かった。これほど多量の唾を口中に送り込まれたことはなかった。そして、不思議なことに味が良かった。
 元来他人の唾は、いくら若い女であってそんなに味は良くなくて、気分的に甘露なだけだ。多分 100回以上はしているから、そのことをよく知っている。でも、サユリの唾は違った。
「僕のも飲んでくれるね」
 サユリが妖しく微笑んだ。
「口を大きく開けて」
 サユリはまた見事に大きく口を開いた。しかも、舌をドーンと突き出したから、私の願望が大変よくわかっている。女神のような女だ。私は紅い舌の上にたっぷりと唾を落とした。
 私は初対面でこれをしたことはあまりない。口内唾垂らしをやると、本当に女とうちとけたことがわかる。
 また69をした。口内唾液垂らしのようなエロいことが成立した以上、私はもうひとつサユリにしてもらいたいことがあった。未洗浄の肛門に舌を這わせていただくのだ。
 相舐めの最中に頼むと、これも、サユリは私の股ぐらに顔をドーンと寄せ、尻たぶを両手で開いて、私のぶよぶよしたアナルに見事に舌を這わせた。
 これで私は満足感にとどめを刺された。
 初会の女で、見事なクリイキ、ペニスピストンでの中イキ、口内唾垂らし、即のアナル舐め、この全部ができるなんて前代未聞の出来事だ。実に上出来のヒット作だ。まあ、中イキはフェイクかもしれない。ベテラン嬢はイキのフェイクがとってもうまいから、本当にイッたかどうかは本人しかわからない。
 私はにんまりしてまた合体した。
 亢奮のあまり早漏傾向が完全に遅漏に反転した。抽送のしかたに工夫していると、またもや早々とサユリの口から「イキそう!」が出てきた。本当に質の良い肉体をしている。
 そしてサユリは見事にイキ終えた。今度のは最前のオーガズムよりもサユリの乱れが激しかった。ここまで来ると私はフェイクの疑いを消さざるを得ない。
 私はずーっとサユリを賛美しながらエロいことばかりを言った。自分でも、初対面の女に調子づいて何を言っているんだろうと思うような卑猥さだ。それが、サユリの気分を相当高めたようだ。クリトリスに上手に刺激を与えるだけでは、初対面のベテラン嬢が中イキすることはないだろう。
 私はペニスを外すと、仰向けのサユリの体に寄り添ってアナルを弄った。
 指入れは絶対ダメということで、愛液を利用して揉むだけにした。サユリに両膝を胸元へ引きつけさせたままでかなり長くアナルを刺激した。その間サユリは終始右手で私のカリ首を揉んでいた。
 アナルに飽きると今度はクリトリスの指弄いだ。仰向けのサユリの胴に跨って、サユリに背を見せ、左手で陰核茎部を吊って、右手中指1本でクリトリスを揉みしだいた。
 サユリは快感がいっぱいで、あられもなく両脚を開き、淫らに足を踊らせた。
 これをやると制圧的で誘導的で露骨さ満点で、本当に淫ら感が楽しめる。女の嬌声とかよがり声が華やかに出てくると、還暦男の淫欲が実に活性化する。
 そして、尻を後ろに突きだし、アナルをサユリの顔に寄せてやると、これもまた、サユリがペロペロと舐めはじめた。「タマも!」と言うと、口でタマを揉みしだく強さと粘着がすごい。
 サユリがカリ首を指で揉みながら、それより後方の、タマ袋や会陰やアナルや尻たぶを淫らに舐め尽くすのに私は満足した。股ぐらをサユリに任せるのをやめ、サユリの体の上に乗っかって、尻をサユリの乳房の下に置いた。眼下にサユリの股ぐらがある。
 サユリにはペニスいじりなどさせず、ペッティングの感受に専念とし、私が攻める番だ。
 左手でクリトリスを剥きだして、右手の中指の先でねちっこく優しくさすった。巧妙な刺激にサユリが身もだえしだすと、陰核茎部を中指の先でガーッと揺さぶった。右手がつらくてたまらなくなった頃とうとう2度目のクリイキに導いた。
 私は超極楽気分でベッドに寝そべり、サユリに合体を求めた。
「上になってよ」
 その女上位からバックへと体位を変え、正上位にした。すると、今度も早々と「イキそう!」となった。私はもうあきれ、夢うつつの気分で腰を送った。
 サユリは激しく私に抱きついたまま気をやった。
 私は一旦ペニスを外し、熱いキスを交わし、唾液交換をした。サユリの甘い表情が心をかき立てる。今日初めて会ってこれほどまでに情感のこもったファックをしているのが不思議だ。
 そこまで何度もイッて、マンコに外観上の変化があるのかしら、と思い、局部を調べた。特になんの変化もないようなので、バギナの中に中指を入れて確かめてみた。これも特に狭まったとか、広がったとかの変化はないようだ。
 仰向けのサユリを横抱きして中指で膣の前壁を揉んでいた。サユリがなかなかの反応を見せたけれど、私はペッティングを長くするのを憚った。それで、指を抜いたら「やめないで!」の声だ。
 にんまりして、左手の中指はクリトリス攻撃に使い、右手の中指はバギナ攻撃に繰り出した。程なくサユリの腰が浮き上がり、両腿に力が入って膝の間隔を狭めた。
 右手のほうに集中したので、途中から左手でクリトリスをいじるのをやめた。私はしつこい指入れをしないから、指でバギナの中を揉んで中イキさせたのはそんなに多くはない。
 そこで即の絡みをやめた。時間を見たら50分経過した。
 その間サユリは、舐めでクリイキ1回、指でクリイキ1回、ペニスで中イキ3回、指で中イキ1回、の素晴らしい反応だ。このほかに、私が気づかずイッたのがあったのかもしれない。私は大満足だ。
 その後しばらくお喋りした。サユリはベテランだから、タバコも私の前で遠慮なく吸った。
 サユリはもうすぐ30歳ということだ。店のサイトに示されている年齢とはかなり開きがある。
 店の仲間のことをいろいろ教えてもらった。業界歴の長い嬢からはいろいろおもしろい話が聞ける。
 仲間から、指名が上がらないとか仕事がつまらないとかの悩みを訴えられると──助平になりなさい。助平な動作がどういうものか研究しない──というようなアドバイスをしていると説明した。
 これは大変的確な助言だ。
 オナニーは指だけでなく、ピンクローターもペニス型バイブも使う。長年ソープに出ても、性交自体はそんなに気持ちいいものでもないという意識でしていた。しかし、2年前に体質が何やら変わって、突然中イキができるようになった。店で中イキはよくしている。中イキにゴムの着用はあんまり関係ない。
 こんなことをサユリが説明した。
「中イキするこつがわかったんだろう。中イキというのは(中イキしたい)という気持ちと、こつがわかることが必要だ」
 そう言うと、サユリが大きく頷いた。
「男の人が一生懸命に腰を動かしている時に、自分の腰の角度とかね、ちょっとしたこと……」
「女は出産を経験しないと、なかなか中イキしないよ。サユリちゃんは何度もイケるから本当に凄い」
 長く喋り込んだ後、マットプレイはせず、風呂に2人でのんびりと浸かった。でも、のんびりは私だけなのかもしれない。接して洩らさずで終えているからペニスが勃ちっぱなしで、サユリは剛直のカリ首を粘着的に愛撫し続けた。
 風呂から出ると残りは30分しかなかった。私は前戯をあっさりにして、最後のファックにかかった。
 サユリは気持ちがピークの時からはだいぶ沈静化したようで、私が渾身のピストンをしても、今度は中イキしなかった。
 私は、サユリにもう4回か5回かわからないほど中イキさせ、見事な悶えのクリイキも2回果たした。更に、初会なのに即のアナル舐めと口内唾垂らしを実現できて、もうびっくりの極みで、大興奮のまま大腰で抽送した。
 それに、サユリがいわゆる妖艶な嵌められ顔をして、しかも、体は出るべきところがしっかり出ているセクシーなスタイルだ。言うことははっきりしてわかりやすい。もうファック相手としてもお喋り相手としても申し分なしで、ニタニタ気分の極みだ。
 極めて強い快感のもとに私は果てた。フォローフェラが気持ち良かった。
 すべてが終わって振り返ると、クリイキはともかく中イキのほうはフェイクされた可能性も感じた。簡単にイキすぎだし、エクスタシーの反応もクリイキの時に比べて軽いという印象があった。
 もしフェイクだとしても、かなり自然にしている。
 これだけの女がダイヤモンドクラブの姉妹店で格上のルーブルのほうに出ないのはおかしいと思った。そのことを言うと、サユリは、高級店に入れる玉ではない、と卑下した言い方をした。派手な顔に似合わない繊細なところがあるようだ。
 ルーブルは平成14年5月1日にスタートした。その頃の店の宣伝文には「華やかな伝説と共にあのマリア・ミカ・リサにより女性ならでわ(ママ)の気配りで優しく……」と書いてあった。
 平成14年11月末日発行のソープ情報誌のルーブルを見ると、サクラ(前半と後半で態度が様変わりの女に登場)、サユリ(ここでは心という源氏名)、瞳などが載っている。
 サユリはルーブルにスタート当初からいた。ところが名古屋のハーベストムーンに移った。ルーブルのママたちがダイヤモンドクラブも経営するようになると、サユリに声をかけたかして、サユリはルーブルの下位姉妹店のダイヤモンドクラブに出るようになった。
 サユリは私に、ルーブルは高級すぎて自分には合わないと思ってハーベストムーンに移ったと説明した。ハーベストムーンの時のことはソープに有名人の客で少し触れている。

 サユリは目がきつい。そして、かなり小柄だ。顔はどう見ても20代前半の顔ではない。雰囲気はいかにも気丈な感じの風俗嬢だ。
 いくら性技が傑出しても、客が、若くて愛らしく、スラーッとした肢体で、慎ましやかな女に憧れるだけに本指名は伸び悩むだろうと思う。
 女を気持ち良くさせるセックスを願望して、それを実行する客はそれほどいない。もしそういう客が多ければ、サユリは絶大なる人気を博すに違いない。
 お金を払ってセックスしたがる男には、とにかくセックスがわかっていないのが多すぎる。セックスは3回戦4回戦とやっきになるものではない。質が問題なのだ。
 サユリに初会をしてから2週間後、店のリリカ腰の括れが魅力のリリカに登場)がサユリと飲んだ。その時2人の間で私のことが大いに話題になった。
 サユリは私を「紳士的な人だわね」とリリカに評した。あれほど過激に淫乱プレイをして、初対面でも即のアナル舐めまでさせておいて、『紳士』と評されたから驚いたが、それは、紳士でない客が如何に多いかということだ。
 私は乳首や乳房を拷問にかけないし、初会の前半では、嬢から誘われない限り、乳揉みもキスを迫ることもなるべくしないようにしている。喋り方は粗野とはほど遠く、マンコへのペッティングは優しいし、クンニリングスを徹底的にしてから嵌めるという思いやりがある。
 サユリは即のプレイで、私と合体する前に2度マンコにさわるよう誘った。尻を私の眼前に突きだしたのと、肘掛け椅子の左側の肘掛けに座り、私が左手を彼女の体に回して横抱きするようにしたの、この2回だ。
 サユリはそんなに若くはないし、ノーブル系でも可愛い系でもない。となると、客の多くが遠慮せずにバギナに指を入れるのかもしれない。
 そうだとしたら、指を突っ込まなかった私は『紳士』ということになるのだろう。私は本当にうちとけるまでは指入れはしない。私はサユリに乳房を愛撫するよう誘われても、あっさりとしただけだ。
 4回入浴
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(千戸拾倍 著)