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初めての射精2回

 1回の入浴で2回膣内射精するのは金津園で遊び始めた当初から私は全くやれなかった。2回目の射精を強引な手こきで何とか果たしたのがあの有名なすずめのユキさんで40代の頃に1回だけあったという精力の弱さだ。
 ところが平成17年に、あまりの勃起のだらしなさで使うようになったレビトラのおかげで私はその年何と2回の中出しという快挙を成し遂げた。これはスーパー歓喜と言って良いほど嬉しかった。
 ネットでソープ関係のものを眺めると、「××店で巨乳の姫は誰?」、「××嬢はデカ乳が柔らかくて気持ちいいよ」、「僕はオッパイ星人につき微乳姫はごめんだ」、「××は偽乳だ」、「××の入れ乳にチンポが萎えた」、「人工乳で、さわらせてもらえなかった。大地雷!」というようなみっともない発言が目につく。
 何故皆そんなにソープ嬢の乳房に拘るのだろうか。乳房が作り込まれたり、乳首が陥没していたり、垂れたり、平らに近かったり、乳輪が黒々として大きかったりすることが、どうしてそんなに不満なのか不思議でならない。
 セックスはマンコにするものなのに、また、第二次性徴はバストのふくれだけでなく、外性器の一層の爛熟やヒップの膨らみに出てくるものなのに、この人たちはウエストの括れや尻の張り具合や太腿のすっきり度や外性器の形と質についてはちっとも言及せず、やたらと乳房だけをクローズアップする。
 だいたいが嬢の乳房について公開の場で勝手に品評し、それを女の良し悪しに結びつける男は、嬢の性格について書き込むことがあまりない。乳房の形についていかに魅力がないかを指摘できても、対面した嬢の性格については他人に説明がしにくいという未熟な観察力と思考力と表現力であることが推察できる。
 これは、この人たちの知力が低レベルであるだけでなく、セックスらしいセックスをしてないことの現れなのだろう。セックスをしてないとは、その買春客が真に主体的で能動的なセックスをしておらず、ペニスが前後運動するだけのことを意味する。いやペニスの前後運動どころかバギナの上下運動なのかもしれない。ちっとも能動的でないから、当然相手の心を揺すってはいない。
 嬢の性感を頂点まで上昇させることをしないから、乳房を専ら話題にする低品性の男は対面した嬢の性感について言及することがない。言及しても精々フェイクを喜んでいるぐらいだ。
 セックスは女が男に対してするものではなく、むしろ男が女に対してするものだ。マンコは戯れを受けねばならない器官であって、ただペニスで突き刺すだけでは現世人類のセックスではない。
 しかるに、おっぱいこだわり派を含め買春客の多くは、自分よりも若い女に終始セックスを誘導され、女上位で嵌められてニンマリする。自分は寝そべってフェラチオを楽しむだけで、合体は女に導かれ、基本は女の上下動で、いざ正上位になるとまともに腰を振ることすらできない男も存外いる。
 女の腰の振りようにひたすら注目するだけでなく、相手からもたらされるペニスのこすれと射精支援にしか目がいかない。ひょっとしたらキスすらも相手待ちなのかもしれない。キスをしかけても、相手が殆ど心を入れることなく、仕事として男の唇を受け入れることが多いだろう。
 第一次性徴たるマンコにはさほど関心がないか、関心があっても、乳房と違ってマンコについてはその個人別特性を適切に言い表すことができないほどにマンコを観察してない。要するに、知的エロ心のないお子様だ。セックスらしいセックスができないのはむべなるかなで、要するに、身も心も包茎状態なのだ。
 この連中はバストに絶大な関心があるから乳房を喜んで揉むだろうが、小麦粉を捏ねるように揉むだけで微妙なタッチというものを理解せず、乳腺破壊魔になっているかもしれない。マンコの愛撫に至ってはまるで上手にできないのだろう。
 のみならず、嬢の繰り出す勃起支援動作にだけやたらと関心があって、心の近接のほうはまるで果たしておらず、むしろ勃起助勢の動作が手厚く繰り出されることが心の近接の現れだと理解している節があり、ありとあらゆる意味で、自分より若い女に有料セックスを誘導されるだけだと考えられる。
 それで楽しければ結構だけれど、その甘い誘導のしかたと見目麗しき容姿と勃起支援のやり方と熱意が自分の心に適う女を求め、『今いちだ!』感を毎度心の中にふくらませて、また違う嬢に入りたがり、ただ精液をまき散らしているだけだ。
 とにかく、いかに金銭提供の対価とはいえ、赤の他人の異性にどーんと(空間的に)接近してチンボをマンコに嵌め入れるまでになっているのに、ちっとも女の心に入り込んでいない。入り込む努力もしない。
 むしろ、その手の男は相手の嬢が自分から進んで入り込んでくることを期待する。「僕は仕事派はダメなので、恋人派を求めます」なんて言う男がまさにそうだ。恋人になる資格がない男──女性に対する接近力がない男──ほどそう思っている。なさけない。
 ソープの初会では、嬢は、稼がせて貰う分だけ嵌めさせてやる意識しかない。恋をしたくなる男が現れて欲しいなんて誰も思ってはいない。それだけでなく嬢は毎度の変わり映えしない接客にうんざりしている。
 世の中の誰もが自分の労働環境の日常性には辟易している。そして、ソープ嬢の陳腐な『日常性』とは、客との何の変哲もないセックスと、女の身で年上の大の男に性的誘導をせねばならないことの繰り返しだ。
 そこで嬢の目を輝かせてどう心に飛び込むかが重要なのだ。それは素人の女に交際を申し入れるときと全く同じだ。
 大体が、マンコの素晴らしき反応を経験しておれば、男は専らマンコと心のほうに目がいき、乳房には添え物的な価値しか見いだせなくなるものだろう。乳房はにおいも亢奮汁も出さないし、テラテラにつやを出すこともないのだ。貴重な遊興時間を乳房や乳首との格闘で消費するのは馬鹿げている。
 要するに、乳揉みや乳首いじりやパイズリにこだわる連中は、とりもなおさずマンコの素晴らしき生理反応を導き出せない男たちなのだ。せいぜい偽の快感反応を楽しんでいるぐらい。
 こんな連中が一体贅沢にもソープに行く必要があるのか。豚にフカヒレの姿煮の値打ちはわからない。乳房に感動した上で、射精すれば良い、ということならば、乳房が良形のピンナップ写真を見つめてセンズリしておればいい。
 こういう連中が歳をとって勃起力が弱くなると、きっと単純にセックスから遠のくのだろう。その時にこの人たちにはバイアグラやレビトラのような勃起不全治療薬は不要だ。それこそ豚にダイヤモンドだ。

 嬢の乳房についての論議と並んで私を苛立たせるのがソープでの射精回数の論議だ。
 乳房のほうは私のコンプレックスとあんまり結びつかないが、射精回数のほうは即座に結びつく。何しろ私は10代の頃オナニーで連続放銃がなかなかできない弱い精力で、ソープでバギナの中に2回射精したことが平成16年まで1回もなかった。2度目が手こきで放てたのは多分2回ぐらいあったと思う。
 それで、射精回数の話題にはいつも不愉快になった。
 とにかく射精回数をやたら重視するのは大の大人が子供じみている。何故ならセックスは相手があり、相手は男の射精でもって気持ち良くなるわけではないからだ。
 セックスは相互に気持ち良くなるべきもので、女がペニスの前後運動で必ずしも気持ち良くなるものではない、この2点を考えれば、射精回数に意識を注ぐのはおかしい。これに意識を注ぐべきは妊娠を目的とする時だ。
 そもそも、ソープで遊んだらソープ嬢の気持を掴みきったことに喜ぶべきで、それを放っておいて多回数射精に喜びを感じるのはおかしい。そういうことがわかっても皆射精回数に意識が向かうのは、ペニスの長いことと同じで、これが男の誇りとなると考えるからだろう。
 私に言わせれば、男は、女をよがらせる力量と女の気持ちを掴んでしまう能力に意識を向けるべきだが、こういうものは達成具合が客観的にわかりにくいし、成果を他人に示しにくい。それで、ソープで5回抜いたとか、俺のはチン長15cmあるぞとか、言いたがるのだろう。
 私は男が他の男に対して男性的に優位に立ったのを喜ぶべきは、多回数射精能力やペニスの大きさでは断じてなく、女の気持ちを掴むことやよがらせることの巧さだと思う。

 私は平成17年にとうとうレビトラを使うようになった。馴染みのミサ(中級店:勃起不全からの脱出を参照)と麗花(ルーブル:驚嘆のレビトラ効果を参照)でそれぞれ1回ずつレビトラの素晴らしき効果を確認した。副次的効果というものがあって、よく勃っているペニスは、男女の戯れを熱くすることがよくわかった。
 それだけでなく、1度射精すればもうペニスに感覚がなくなるのが私の常なのに、薬で射精直後でも楽に勃起できて、それが保てることに驚喜した。
 金津園で即々プレイが希少な頃、私はまだ若かったけれど、いつも最初マットプレイを楽しみ、次にベッドプレイをする手順で、マットプレイでは、自分の乏しい勃起力から、嬢の素晴らしい性技を楽しむだけで射精しなかった。
 平成10年ぐらいからよく即々プレイをするようになると、ここでも『接して洩らさず』でやってきた。
 だから、即ベッドで射精した後に、何とまた勃起することができて、再度の挿入とパワフルな抽送が可能になるのは、ED対策薬にそういう目覚ましい効果があるとわかっても、もともとそんなことは夢のまた夢だったからびっくり驚天の大事件だ。
 私の即ベッドはいつも絡み合いが長いが、そのファックできちんと放出できるのはセックスに起承転結の形が決まって本当に嬉しかった。
 ただ、ミサの時も麗花の時も1戦目で射精した後の2戦目では、勃起が完璧なだけに、射精起動の気配がなかったことにがっかりした。しかし、射精を求めてがんがん腰を送る時にもう少しという感じもあったから、次の試みで射精2回を期待することにした。
 ソープで遊んで1回しか射精できないのは客の中で恐らく3割ぐらいしかいないと思うから、せめて2回中出しを1度でいいから経験できるものなら経験したいと私は願った。同時に、射精後の勃起が可能になっても自分にもう一度放てる精液が残っているはずがないとも思った。

 あれやこれや想いながら、クラブロイヤルの彩香魅惑のスレンダー嬢に登場)を予約した。彩香には2度目の対面だから、裏を返すというやつだ。初会では実に勃ちが悪くてばつが悪かった。
 彩香は艶に出た頃からソープ情報誌に載った写真で関心を寄せて、先月ようやく入浴した。その日は、私がレビトラを初めて服用した日の約2週間前、要するに、勃ちの悪いことには落ち込んでも、まだ勃起不全治療剤のことなど全く念頭になかった頃だ。
 彩香に裏を返したのは初服用の日からは約3週間後だ。気に入った女には一気呵成に攻略に向かうのが私の常だから、裏を返すのが初会から1ヶ月後なんていう寝ぼけたやり方はこれまでに殆どしてなかった。攻略とはイカせることとかその他の願望を果たすことだ。
 予約は4日前にした。しかし、その直後に仕事の上でとんでもないことが起きた。それで、私は心身共に絶不調の状態で遊ぶことになった。食事ものどを通らないような精神惑乱を来たし、こんなひどい体調では良いエッチが成り立たつわけがないと思った。
 どうしてソープの予約なんかしてしまったのだろうかと悔やみつつ、彩香は私のことをしっかりと記憶に残しているだろうかなどとと思いながら迎えの車を待った。レビトラは店に入る直前に飲んだ。
 彩香は私の顔を認めると満面に笑みを湛えた。この、裏を返した時の迎え方を私は重視して、いつもしっかり観察した。これが並の愛想であれば3回目がなくなるのだ。私は極めて贅沢な男だし、また、プライドが高いから、相手が自分を客として積極的に望んでいないなら『サヨナラ』だ。
 何しろ金津園にはたくさんの女がいる。歓待の気持ちが表れなければ、私はスッと止める。相手が私を歓待する時だけ私は相手に擬似恋愛の気持ちをかき立てることにしていた。私は歓待されて当然だと思っている。ただ、この15年間の風俗遊びを振りかえれば、裏を返して嬢の顔に歓待の気持ちが表れなかったことはあんまりなかった。
 商売なんだから本指名客は大歓迎が当たり前だ。大歓迎の気持ちが顔に表れなかったら、嫌われたか、全く眼中になかった客だと思ったほうが良い。
 彩香の朗らかな語りかけに私は心身絶不調の気分が少しだけ和んだ。
 部屋は前回と同様フロントと同じフロアーの2階だ。私はマスターズの頃はいつも3階の部屋に入ったから3階の部屋を見たかったが、それが叶わなかった。彩香はクラブロイヤルで序列が低いのかと思った。
 何故か、初対面の時の(おっ、きれいだ!)という印象からかけ離れたものになっていた。それは、彩香がそれほど念入りに化粧をしておらず、ヘアースタイルがまとまっていなかったせいもあったけれど、私が極度に気持ちを沈ませていることの現れに違いなかった。
 パンツ1枚の姿になって、それを脱がずにあぐらに座ると私は言った。
「ねえ、僕は、女の子にパンツの横からちんちんを取りだして貰って、そのまま口に咥えてもらうのが趣味なんだ。パンツを穿いているお客のチンコを取りだすなんて助平なこと、彩香ちゃんはしたことがある?」
「そんなこと、したことがないわ。頼まれたこともな〜い」
「えっ、艶で何ヶ月も働いて、それで、常連客が誰もそういうことを頼みもしないなんて、信じられない。ほんとう?」
「うん」
「じゃあ、やってくれない? これは助平っぽくていいんだ。パンツがブリーフのものだと、ちょっと〜?という気になると思うけれど、ボクサーパンツだとくさくなっていないし、ちんちんも引きずり出しやすいよ」
 彩香は既に全裸になっていた。私は服脱がせの儀式はするのもされるのも嫌いだから、2人とも独りで服を脱いでいた。そして、彩香は私の肌着をたたみ終えると、私の助平行為の提案に笑顔で屈み込み、細い手をパンツに伸ばした。
「元気になっているーぅ!」
「うん、この間よりも力がこもっているね」
 レビトラを飲んだのが店の送迎車を呼ぶ直前だから、勝手に勃起することはあるまいと思ったのに、エロな会話をしているうちにペニスが充実した。
 彩香は私の要請通りにパンツの窓からペニスを取り出した。彩香に握られてペニスは完璧な勃起でテラテラに張った。
 彩香がそのままカリ首にオーラルを始めた。チロチロ舐めからパックリ唇で包む動きまで進めてきた。私は何しろ心が絶不調だから、あぐらの足の間に彩香が顔を寄せてペニスに艶技を繰り出しても、そんなに気持ちが昂まらない。ペニスが勝手に勃っているだけのことだ。
 それに、彩香のフェラチオが優しすぎるから、私は変化を求めてみた。
「パンツをめくって、タマも舐めて!」
 彩香はペニスを掴んで傾け、私のパンツを更にめくりあげて、舌を突き出し皺を掃いた。
 艶に出た彩香が、常連客からパンツを穿いたままの即フェラを全く求められたことがないなんて、艶の客と言っても大したことのない連中ばかりだ。それにしても、会ってすぐに、しかも2度目の対面でパンツをめくりあげてキンタマを舐めてもらうなんて、もしその日に精神的ダメージがなかったなら、かなり心が高揚するはずだ。
「こんだけ調子よく勃っているなら、嵌めよう!」
 ペニスが心の壮絶な病みとは無関係に力んでいた。他人のペニスのようだ。こんな心なき品物は鉈で切り落としたくなる。レビトラは妙な薬だ。
 私はパンツを脱いで彩香をベッドに誘った。
 ベッドの浴室側の直角のコーナーのところに彩香の尻を置かせ、──面白そうな体位だわ──という顔の彩香に床上床下男上前位(男がベッドサイドに立ち、女がベッドの端で仰向けになる)で嵌めた。
 私は立っているから腰の送りが楽だ。完璧に勃っているので抽送がスムースにできる。2回射精を果たしたいから、ここで射精してしまうつもりで腰を振った。
 とても肉筒の滑りが良かった。仕込んだローション以外のぬめりがあった。
 おかしなことに射精機運がなかなか兆さなかった。これまでレビトラを飲んだのは2回だが、その最初のファックはとにかく刺激が厳しくてすんなり射精した。だから、長持ちするのが怪訝だ。
 やはり心身の絶不調が原因なのか、これでは2回射精をするのは無理か、などと思いながら、彩香が「気持ちいい!」と言うのを楽しく聞いた。
 8分間ほど腰を振ったのだろうか、私はとうとう「イクよ!」と声をかけた。激しいというほどではないけれど、たっぷり精液を放ったような感触があった。雄々しく腰を振り続けたという満足感もあった。
「まんこ、ティッシュで拭いてよ。今度は僕が舐めてあげる」
 彩香が始末を終えたところで聞いた。
「いつオナニーした?」
「昨日」
「何!昨日? キミは本当にオナニーが好きなんだねえ」
「4日間休んでいたの。で、最後の日だから」
「何故するんだよ。イキにくくなるじゃないか」
 私は互いに横寝の形の69の体勢になった。
「マンコの汁がたっぷりついたチンポはおいしいよ」
 彩香がすーっとペニスを口で捉えた。私も彩香の股ぐらに顔を寄せた。
 マンコに精液のにおいがしなかった。中出しザーメンの排出がしやすいバギナのようだ。膣道がツルツルでストレートだ。
 よく突き出ている陰核茎部にしゃぶりついた。クリトリスをたっぷり吸ってやったから、彩香は腰を揺らせて汁を流した。しかし、到達しそうな感じがなかった。そう判断したところで声をかけた。
「ここまでにしよう。続きは風呂に入ってから」
 2人で湯に浸かった後、私は彩香にベッドの端に腰を持ってきて仰向けになるように求めた。
 オナニー好きの彩香をクンニリングスでイカせようとした。私は熱心に口や舌を続けた。しかし、M字開脚姿勢を続ける彩香に快感反応があるけれども、到達までは無理だ。私もその日は根気がなかった。
「自分でオナニーしてみて」
 彩香はその気になってしていたようだ。私は乳首に唇を当てて支援した。両足をVの字に伸ばしてけっこう長い時間中指を動かしていたような気がする。気がつくと、彩香の手が止まっていた。
「休もうか」
 私は彩香に初めて入浴した時「次はパソコンを持ってくるよ」と言って、その通り重い鞄を持参した。
 ラブプレイの後、2人で30分ぐらい私のコレクションのエロい作品を眺めた。彩香は次々と出てくる猥褻なものに目を丸くした。

 私は彩香に予約を入れた時何とか膣内射精2回を果たしたいと思っていた。
 レビトラを服用してやった過去2回の、(1回目で射精した後の)2度目のファックでは猛然とペニスを往復させてもイクよりも腰がつらくなるのが早かった。
 腰がつらくなるほど抽送することができたのはとにかく嬉しいけれど、2度目の射精ができないのは、もう実弾が残っていないからなのか、それとも、腰がつらいという心理的要因が抑制しているだけなのか、私はそれが知りたかった。自分の性的能力を確認したかった。
 その日はなんとか2回目の射精ができないものかと考えた。達成への気合いが大切だし、そのためいろいろ準備もした。
 まず、陰萎にも効くという八味地黄丸を飲んだ。そして、エビオス錠も飲んだ。ネットで『エビオス』でもって検索すると、このサプリメント?でなんと「精液貯蔵の量増」が図れるらしいのだ。
 私はエビオスをもう3日服用している。3日ぐらいでは効き目は現れないらしいが、とにかく努力はした。レビトラを飲む時刻を遅らせたのも、後半戦への支援を考えてのことだ。
 即ベッドから充分休養をとって後半戦をスタートした。
 彩香をクリイキさせたい。その後、私の抽送でもって彩香をよがらせたい。そして、私がソープ遊びで初めての2度目の射精を何とか達成したい。これだけの目標を心に秘めて彩香をベッドに誘った。
 私は一方的なクンニリングスから始めた。これで彩香に助走をさせてから69にかかった。すると、クンニリングスをしていた時には勃ちそうな気配がなかったペニスが隆起した。
 合体したい気持ちを抑えて相互オーラル行為に努めたが、とうとう我慢ができなくなった。彩香の優しいフェラチオでもカリ首には刺激が強いことと、心の憂鬱がクンニリングスの根気を失わせたのが原因だ。
 私は彩香の股の間に移動し、勃起物を差し込んだ。正上位でかなりの時間腰を送った。
 カリ首が具合よくこすれる感じはあったけれど、これまでの2人の女の時と同じで、射精に行き着く感触がなかった。(実弾がないのかもしれない)と思いながら腰を振った。
 そのうちに腰がつらくなってきた。
「ダメだ、腰がむちゃくちゃつらいぜ」
 彩香の体の横に移動して、キスを求めた後、「今度はキミがイクんだよ」と声をかけた。
 彩香が甘い顔で頷いた。
 少しクンニリングスをしてから──やっぱりフィンガープレイのほうが早いかな──と考え直し、指を使うことにした。
 彩香の右脇に腰を下ろし、左手で陰核茎部を引き寄せて右手でそよそよと弄った。彩香の性感帯に一番効き目のありそうな動かし方をすると、すぐに彩香は喘ぎだした。更に、クリトリスの嬲り方を工夫しながら愛撫に集中すると、陰裂がたっぷり濡れてきた。
 彩香は存外早く「イキそう!」と叫んだ。
 私は中指のバイブレーションを強め、すんなりとアクメに導いた。
 彩香の上体のそらしや膝の揺れにニンマリし、そのまま69に移行して、気をやった後のオーラルの刺激で悶える彩香に絶頂の余韻を更に響かせてやった。彩香が両腿をくねらせて股を狭めようとしても、股ぐらに入り込んだ私の顔面がそれを許さない。
 彩香は喘ぎながらフェラチオに努めようとしたが、何度もペニスを口からこぼした。
 69をしたのはペニスの勃起の再強化を図ったからでもあるが、彩香の乱れようが楽しくて、最前腰のつらさで自己防衛的に一旦萎んだペニスがまた硬くなった。
 頃良いところで、また合体した。今度も長く抽送した。彩香は「いい、いい」を連発した。
「イッてからこうしていると、本当にいいわ!」
「オレも気持ちいい! 最高だ」
 彩香は私の腰に手を回したり、両膝を引き寄せて互いの股間が衝突しやすくしたり、私の突き込みを受けることに没頭しているようだった。顔を少し持ち上げたのが、キスの求めのように思えたのでキスもした。
 彩香の燃える様子に私は気持ちを熱くした。何となく亀頭がむず痒いような感覚が現れた。
───もしかしたら、ひょっとすると、まかり間違って……、これは、イケるかもしれない!
 私は両膝を少し前へ進め、腰のふりを激しくした。心の憂さをぶっ飛ばすように抽送した。実にファックらしいファックが実現していた。
 目を閉じたまま快感に浸る彩香を見ていると、何か迫り来るものがあった。そして、とうとう来た。実弾が残っていないどころか、意外な量が尿道を突進した感触があった。
───とうとうやったぜ!
 心身絶不調の状態でも、長く腰を振って、腰の苦しみに耐えきり、連射ができた。八味地黄丸とエビオス錠の効果があったのだろうか。2度目の長い抽送で、彩香がよがってファックを楽しんでいた。だから私も燃えて射精に至ることができたのだと思う。
 私は何と58歳で初めてファックで連射ができた。本当に嬉しかった。その悦びをもたらした彩香は私には忘れられない女になるだろう。

 私は彩香と初会でかなりうち解けられたと思った。彩香は私という人間にあきらかに興味を持った。1ヶ月前の初会で私が言ったことやったことをよく覚えていた。
 私のほうは、彩香が1ヶ月前に喋ったことで印象に残るのは、ソープはさーっと稼いでさーっと出ていくべきだ、と言ったことだ。
 それで、裏を返した入浴の最後のベッドプレイで、彩香の官能的な迎え入れに、私は熱い心で抽送して、腰のつらさに耐えながら攻めまくり、思いがけず再度の射精を果たした後、まだ時間が残っていた。
 そこで彩香が話したことは、2ヶ月後に上がる決心だった。
 私はそれを聞いて、初会の時にその気配を少し感じただけにびっくり仰天したい心を抑えて心から祝福した。まだ誰にも喋っていない決心を聞かされて嬉しかった。
「で、やめてから何をするつもりなの? 普通の堅気の仕事なの?」
「うん」
 彩香の答を聞いて驚いた。故郷に戻って、ある事業をするというのだ。その事業のことを詳しく聞いた。
「そんな仕事は堅気とは言えないなぁ。水商売そのものじゃない?」
 私が危険だと直感した風俗の事業に彩香が投資する額と収入予定額を聞くと、その仕事に自分のお金を出すことはなくて、現在のソープの仕事と同じぐらいの収入が期待できる、とのことだ。彩香本人が接客の現場に出ることはないことも説明した。
 そんないい話があるのかと信じられなかった。彩香は、その事業がまともなものだと信じている気配だ。私がその事業は大変危険だとしつこく言っても、彩香は自信ありげだった。
 私は彩香の打ち明け話を聞いて不思議でならなかった。
 あがりが近いと聞いてガッカリしたけれど、とにかく満点の性交をして会心の射精ができたことを心の中で彩香に感謝しながら別れた。
 店を出ると、仕事での心労のことがどーっと頭の中に押し寄せた。
 彩香が上がるのはつくづく残念だけれど、2度目の射精ができたのはとにかく驚天動地の大感激だった。
  本指名の入浴に続く。
 1度の入浴で2回の射精を果たすのは元気の証明だし、しょっちゅうあることではないから、私はこれができた時は嬉しくてきちんと記録した。(以下の源氏名は赤字が仮名)
  第1回目(2005/06/02)────クラブロイヤル  彩香
  第2回目(2005/06/11)────シャトールーブル 麗花
  第3回目(2005/07/01)────クラブロイヤル  アイ
  第4回目(2005/07/26)────クラブロイヤル  エミリ
  第5回目(2005/08/01)────クラブロイヤル  エミリ
  第24回目(←最後: 2007/11)─シャトールーブル モモカ
回数別内訳
 1回──(クラブロイヤル)彩香アイマリチヒロユウキアリサ
     (シャトールーブル)麗花モモカ、(館)マヤ、(艶)エマ
     (すずめの宿)ユウルミ、(コットンクラブ)ミサト小春
     (ルネッサンス)カスミ
 3回──(クラブロイヤル)エミリ、(艶)ヒナ

 第1回目から第5回目までを見るとマルチヒットが順調に得られたかのように見えるが、私の入浴回数が多いから、マルチヒットを達成した比率は低い。
 寂しいことに平成19年で私のマルチヒットは終了した。平成24年に至ると単発も難しくなった。
 こうやって集計すると何度も入浴してもマルチヒットが単発だった嬢が多い。その中で3回もマルチヒットができた艶のヒナとロイヤルのエミリが私にとって如何に上玉だったかよくわかる。
金津園遊びの実録  初会の金津園遊び  ソープ嬢を愛しむ  トップページ
(千戸拾倍 著)