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いろんな初めて 前編

 金津園での買春で経験した『初めて』で、初めてシリーズに取り上げていないものを思い出してみる。

1.即尺即ベッドの初めて

 即尺即ベッドを初めて経験したのは意外に昔だ。驚嘆のマットプレイに書いた通り、昭和63年にヴィーナスの玲子のことを耳にして入浴し、即尺即ベッドを期待した。しかし、玲子はこれをしなかった。
 玲子に何度か入浴して、最初は即尺を期待したと玲子に打ち明けると、別の日に玲子がルナに入浴することを勧めた。
 ルナが即尺即ベッドを売り物にしているとは言わなかった。ところが、会うと、パンツを脱いでベッドに腰かけた途端に、ルナがペニスを掴み、溝までめくれていた包皮を更に後退させて見分した。
 私は、わぁー、即尺か!と胸を躍らせた。
 ルナは私の脚の間に入り、カリ首の溝と反転した包皮をじっと眺め、それが清潔で性病の心配もないようだと判断したところで、かっぽりと口に含んだ。先におしぼりで拭くようなことをしないから、正真正銘の真正即尺で、私は驚き、亢奮した。
 異臭が多少は漂っている筈の股間にいきなり顔を寄せられるのは、サディスティックな快感もあるが、やはり恥ずかしい。
 一番問題なのは、クンニリングスが好きなのに即ベッドでは女も洗浄前だからそれがしにくいこと、それほど絶倫ではないので、そのまま即ベッドに移行して早々と吐精してしまうと、回復が遅くて後が困るから嫌だったことの2つだ。(当然、接して漏らさずの路線でやった)
 ベッドに腰掛けた私は、床に膝立ちして背を屈ませてフェラチオするルナの、脂肪層の厚そうな背中を見ながら、困惑の気持ちを押しやってその過激な奉仕を愉しんだ。
「君はすごいことをするんだねえ。金津園で即尺されるの、僕は初めてだから、驚いたよ。……ガチンガチンになっちゃっている! 気持ちいいよ」
「貴方は匂いがしないからいいわ。お肌も男の人にしては肌理が細かいのね。こういう肌の人はあまり匂わないものよ」
「へーぇ、本当?」
 私は唇が寂しいから、勇気を奮ってルナを69に誘った。
「いいの?、洗っていないのに」
「君だってしているじゃないか」
 私が仰向けになるとルナはフェラチオしながら腰を上げた。やけに生白い丸々とした尻がそろりと顔に近づき、右足が顔面を跨いだ。
 気持ちは昂揚するけれど、一方では、初対面で惚れてもいない女の、いつどれぐらい丹念に洗ったかわからない女陰を吸うことを逡巡し、陰裂を指で開いて異物が付着してないか探った。
 私はルナに3回逢って、とにかく客に気に入られるよう一生懸命に頑張っており、また、愛嬌のあるのがいいとは思った。しかし、クンニリングスにまるで反応が鈍いし、カリ首の愛撫の仕方が優しすぎた。
 私はルナの太り気味の容姿も含め、タイプだとは思わなかった。
 これが昭和63年か平成元年のことだが、平成6年に久しぶりにルナに入浴した。
 ルナは30を越えても売れっ子なだけあって、昔は太めでウエストの括れが消えていた体型がすっかり贅肉を絞っていた。玲子ほどには愛想が良くない印象だけれど、久し振りに会うと話の応答が賑やかになった。
 残念なことに、もう即尺即ベッドのサービスをしなくなった。でも、マットプレイでは見事な尺八と睾丸の揉み舐めを披露した。私の足の間に腹這いになって、長々と唇で金的をマッサージし、時には睾丸を吸引したまま強引に引っ張ったりしながら、掌でカリ首をくるんで、程良い圧迫でこすり続けた。
 金的への吸引の強さと深さと持続の長さに、私は心底感心した。
 昔は、あまり圧力のない尺八と、豊満な肉体をすりつけるようなことばかりしていて、その愛撫のやり方が優しすぎて物足りなかったから、ルナの変わり様に驚いた。
 洗浄せぬままフェラチオする大胆なことをしても、ルナは平成4年に店のルールが変わってからは玲子と同様にコンドームなしの交合を決してしなかった。
 ルナは年寄りの固定客が大勢ついていた。顔は決して美人とはいえなくても、愛想が良かった。
 毎月1日貸し切りで入る男もいて、その客が来るとタオルケットを部屋に運んだ。部屋が長い時間真っ暗になるので、仲間がルナに何をしていたのかと訊くと、2人で睡眠していると答えた。そんな贔屓の客がつくような気っぷのいい女だ。
 ただ気をやる女ではないから私が通うことはない。
 ルナに即々プレイをされた昭和63年からは、平成10年に艶グループのトキハに入るまで、即々プレイを定番にしている嬢には2人しか会っていない。

2.射精に失敗した最悪遊興の初めて

 平成2年に入浴した貴公子の優子というのがものすごい女だった。これはソープ道入門5に書いた。

3.真っ暗な部屋で性交した女の初めて

 私は必ず部屋を明るくして性交する。相方が部屋を明るくすることに消極的であっても、何とか協力するように持ち込んでいる。
 しかし、長年金津園で遊べば、部屋が真っ暗にしてあるのを改善できぬまま性交したことが3人の嬢である。当然結構な入浴だったものはひとつもない。3人とも顔出ししていた。顔出し宣伝して売春する女には変なのが相対的に多くなるという傍証でもあった。
 一番最近のは、平成17年に館のマヤで経験した。このマヤはその後スチュアーデス、ニュージャパンに出た。変な女だった上下動がすごい嬢に登場)
 その前は宝石で完全にひどい入浴を経験して、真っ暗がりの中で前後運動をした。多分平成3年だったと思う。平成5年4月1日発行の某ソープ情報誌で、艶のティファニーというのがそれだ。写真は完璧に若い美人だけれど、実物は殆ど老婆だ。徹底的な厚化粧で現れ、白塗り仮面だった。手が全く老婆の手で薄気味悪かった。照明を落としたがるのが当然だった。
 真っ暗な部屋で性交した女の初めては、平成2年壱番館の保奈美だった。
 どうして、保奈美をP指名したかと言うと、前はマスターズに出ていて、若いスレンダー美人のようだったからだ。その時の想い出が次だ。

 保奈美はこぼれるような笑顔をいつもソープ情報誌に載せていた。マスターズにいた時に入り損ねて、壱番館に移っても、マスターズにいたなら仕事はそれなりにするだろうと私は期待した。
 しかし、笑顔が素晴らしいと思って入った保奈美は、会うとエレベーターの中で挨拶もろくにしないで、話しかけても返事もせずにそっぽを向いている女だった。ちらっと見えた顔は、写真の笑顔が嘘のような憂鬱な表情をしていた。
 雑誌の写真の登場期間からみて、既に1年以上ソープ嬢をしているに違いない。それで、まともに言葉を交わすことができないような人間の基本ができていない女には会ったことがなかった。
 うわっ、こりゃ、だめだぜ、とその時思った。
 保奈美は部屋に入っても全く押し黙っている。無言のまま私の顔に眼を向けることなく、足元に、脱衣したものを入れる籠を置き、「服を」と言っただけで、壁際の、ベッドの一番端に、私から遠ざかるように腰をかけて、背を向けたまま手鏡を見ながら髪をかまっていた。
 私が服を脱ぎながら何を話しかけても、保奈美は顔をこちらに向けもせず、櫛の手入れをしたり、口紅を出したり引っ込めたりして手遊びをしていた。脱ぎ終わったら顔を向けるのかと思ったが、裸でベッドに腰かけた私を全く無視して、服も脱がずに小間物をいじくっていた。
 保奈美は会話を全く拒絶する雰囲気に見えた。闇に近いほど暗い部屋で、これほどひどい女にはお目にかかったことはないぞ、と暗澹たる気分になった。
 いつの間にか保奈美が裸になって浴槽の蛇口をひねりに行き、視界から消えた。音楽がかすかに聞こえる程度の静かな部屋で湯の音が轟音のように耳を打った。
 突然保奈美が顔を背けたまま「ちょっとごめんなさい」と声をかけて部屋から出て行った。
 私は長い間裸のまま独りでいた。部屋は陰気なまでに暗く、湯を張る音だけが赤紫色のタイル張りの空間に響き、乙女の部屋らしく飾った品々とベッドサイドの飾りつけの豆電球の頼りなげな明かりが何やら寒々とした不気味な気配を漂わせていた。
(最悪の相方を選んでしまったようだぞ。私は保奈美にはよほど嫌いなタイプなのだろうか。今日は虚しい遊びになるのだろうか。もう戻って来ないのでは?)
 私は心配しながら貧乏揺すりをしていた。
 しばらくして戻ってきたが、「待たせて、ごめんなさいね」などと声をかけることもなく、相変わらず無言のままだった。
 それでも客として来たからにはセックスするのだから、この若いちんぴら女の心を何とか開かせようと、私は湯船の中から軽口を言った。しかし、全く効果がなかった。
 シャワーで躯を流している保奈美は相変わらず氷のような表情だ。一緒に風呂につかろうともしない。
(これはマットはしないか、しても、様にならない下手なものだろうな)
 そう想像していたら、案に相違して保奈美はマットの準備を始めた。
 不良少女そのままの、けだるげな表情で用意をしている保奈美にマスターズの女の話をしても、懐かしむ様子もなく無言が返るだけだ。
(笑顔が全くないぜ。今日は完全に無駄遣いだった。もう射精することだけに集中しよう。一念勃起、女穴に通ず…だ!)
 そう考えながらマットに俯すと、意外なことに保奈美はいきなり私の両足の下に自分の脚を潜り込ませ、私の腰を浮かせて股ぐらが正面に来るように構えた。背中や腿などの心理的抵抗感のないところからボディマッサージを始めるのではなく、アナルが丸出しになる格好をさせて、一番効き目のあるところをすぐさま愛撫しようとする体勢だ。
 おやおやと思っていると、マスターズの堀千秋(性交せずに通った女を参照)と同じやり方で、後ろへ引き出したカリ首をぐりぐりと揉み始めた。好みの、単刀直入の男根愛撫で、しかも、同時にアナルにべちゃりと舌を這わせた。
 その頃そのような過激なサービスをする女はなかなかいないし、まさか保奈美がそんな上級のマットプレイをするとは思っていないから、私は驚いた。
(これは、今までの態度を許してやらねば)と肯定的な気持ちになろうとした。
 でも、私は生殖細胞だけで構成されている人間ではない。保奈美がこの俯せのマットでかなり頑張って金的から菊座まで丹念に愛撫を続け、その技巧はかなりのものだけれど、私の如意棒はせいぜい中間勃起がいいところだった。
(ちんぴら女が、濃厚な奉仕の仕方を、テクニックだけをヒモの男に教育されたのだろう)
 そんなふうに想像すると亢奮する気にならなかった。
 保奈美は「仰向きになって下さい」などとも言わずに、そうするように手で示しながら「元気ないのね、いつもこうなの?」と、それまでで一番文字数の多い言葉を口にした。
「あんたがあんまり愛想がないからだよ」と非難しても、「そう」と一言答えただけだった。
 結局マットプレイでは、保奈美がフィンガープレイとフェラチオを巧妙にしても、ペニスの完全隆起を果たすことができなかった。
 マットが終わった後の休憩の間も保奈美は取りつく島がなかった。
(どうしょうもないな。マスターズでは固定客がいたと聞いたが信じられない。マスターズは首になったのだろう。あの写真の笑顔は一体何なんだ。全く騙された!)
 あらためて失望を確認して、馴染みの女のところに行かずに新規開拓を図ったことを悔やんでいた。
(こいつ、性根がどうしようもない女でも、せめて女性自身には反応させてやろう)
 そう思ってベッドの抱擁を始めた。
 冷淡な風俗嬢はベッドで受け身になるのも嫌がることが多い。しかし、保奈美は愛撫を受けることを拒まなかった。私がキスをしようとすると顔を背けたけれども、乳首を吸わせながらクリトリスを指で揉まれるのは静かに受け入れた。
 意外に思いながらしばらく中指1本をそよそよと動かした。でも、ぶよぶよした頼りなげなクリトリスに全く充血の気配がなかった。
(やっぱりだぜ)
 クンニリングスに取りかかろうと思った。
「舐めていい?」
 尋ねても明確な返事はない。ところが、かまわず股ぐらを割って暗闇の中で吸う女芯は、私の唇の触覚がそれまで経験したことのないものだった。
 最初手探りで陰核包皮を引っ張り上げてクリトリスの所在を確かめようとして、細い肉の塊を唇が挟んだときは、一体何が出てきたのか、巨大な恥垢かそれとも、クリトリスを吸ったつもりが異常変形しているラビアのどこかを咥えたのかと思った。
 丁度、温くなった太いラーメンの端1cmばかりを摘んだような感触だった。
 しかし、丸みがあるからやっぱりクリトリスだろうと思って、その肉の突起を勢いよく吸うと、軟らかなものが唇の間をつるっと通った。莢から中身だけがにゅっと出てきて、つるっと唇の間にはさまる。とにかくクリトリスが異様に細くて長かった。
 愉快なことに吸い込みを繰り返すと、その度に保奈美は「はぁー」と淫声を上げて躯を反らした。
 唇を緩めると直ちにそれが莢の中に戻り、完全に包皮に隠れて、先端すら唇で探ることができなくなる。こんな細長い形で、すぼめた唇の中にそんなにまで確かな形で侵入するクリトリスを見たことがない。
 上唇を使って、薄めで深い陰核包皮をすっと押し込み、同時に、下側から舌で手繰り寄せるように一気に吸うと、にょろっと中身が出てくる。そのタイミングが悪いと包皮が邪魔してクリトリスが吸い出せず、淫声が発せられない。また、調子に乗って吸い出しを連続して行っても、身悶えとよがり声が出なくなる。
 面白くなって、適度に間を置きながら結構長い間クリトリスを吸い吐きしていたが、よがり声のリズムとトーンに全く変化が表れないので、気をやらせるのは諦めた。
 保奈美に「時間が!」と急かされ、尺八をされても不完全のままのペニスを指で支えて無理やり押し込んだら、案の定直ちに棹の芯に中途半端なむず痒さが走った。
 もこもこと腰を送りながら、全く射精感の乏しいフィニッシュになった。
 服を着るときも料金の受け取りのときも、保奈美は殆ど無言だった。だから、部屋を出るとき「また来て下さい」と愛想を言ったのが、全く意外だった。
(保奈美は、私がよほど嫌いなのだろうか。「また来て下さい」とは、あの愛撫が、保奈美の心を少しは溶かしたのだろうか。閉ざされた性格とは不釣り合いに技が上手いだけに、保奈美には暗い過去があったのではなかろうか?)
 そんなことを考えながら木枯らしの吹き抜ける金津園の通りをコートの襟を立ててとぼとぼ歩くと、「旦那さん、もう一ついかがですか。いい子、いますよ」と調子よく声をかける店の男が私をからかっているように思えた。

4.初会から1年以上経ってから通うようになった嬢の初めて

 初会から1年以上経ってから通うようになった嬢は3人いた。
 その初めての嬢がマスターズの山口香で、初会が平成元年だった。その後恵里亜の由美(仮名)と恵里亜のナツミが、初会と2度目の間が1年以上空いた。3人とも初会では気に入らなかったと言えよう。
 山口香は雑誌に顔出ししていたので記憶がたぐりやすく、今でも入浴していた時の光景がぼんやり頭の中に残っている。
 私の金津園遊興史の『想い出のソープ嬢』の写真の中に山口香のものが2枚ある。写真の中では山口香が一番魅力的に見える人も多いだろう。
 私がマスターズで最初に入ったのは山口香だった。
 フリーで店に入り、当時は女の写真を客に見せて選ばせるというサービスがなかったから、いい女を当ててくれるだろうかと思いながら待っていた。
 案内されて、現れた山口香を見て驚いた。
(おや、この子はいつも雑誌に写真が出ていたぞ。なかなか綺麗な女でついているけれど、初めてこの店に入ったのに、エース級らしきこの女が出てくるとは意外だ)
 香は随分前から雑誌に可愛らしい美人の顔写真を出していたので、私は当初から気になっていた。18か19でデビューした頃の3年前の写真は大きな目とセクシーな厚めの唇が目立つ何とも可憐な美少女だった。
「貴女のことは雑誌に写真がのるようになってからずーっと注目していたんだ。だから、貴女が前に勤めていたいくつかの店の名前を僕は知っているよ」
 そう私が言うと、香は壁際に置いた大きなクッションに太めの躯をけだるそうに凭れさせて、生意気な口ぶりで嬉しがった。
(こいつ、存外とチンピラだなぁ)
 そう思っても、香は美人の上に、私の顔をしっかり見つめて話しかけるのが気を惹いた。
 そのときは22歳ぐらいで、大衆店を振りだしにマスターズが3つ目の店になっていた。まあ、大衆店に出る顔ではない。
 香が以前にいた店で私が対面したソープ嬢のことを話題にすると、香は昔の仲間について懐かしそうに思い出を語った。その話しぶりは、10代でソープに入っただけに男馴れして大人びていた。
 いかにもすれっからしの感じがして、それだけでなく、ソープ経験が長い割にマットプレイでペニスをあまり弄わず、私はもの足りなかった。
 ベッドでも、香は私の愛撫にかなり乱れはしたが、結局登りつめなかった。
 香は目が綺麗で間違いなく人気があるけれど、言葉遣いが悪く、太めの不良少女の印象があった。半勃起のペニスが完全になるようにしっかりと愛撫しなかったのも面白くなくて、私は欲望をかき立てられずに中途半端に射精した。それで、裏を返さなかった。
 初会から1年以上経ってから、希望の予約が取れなかった時に、太めでも、ウエストが締まって美人だからいいや、と思って、山口香に再び入った。
 香は私をおぼろげに憶えていた。馬が合って話がはずんだことや、ペニスがなかなか力強くならなくて、私が焦っていたことを存外と記憶していた。
 1年以上空けてもそんなことまで香が憶えていたから、私は嬉しくなって、きっちりとペニスを愛撫されなければ調子が出ない、と臆せず注文した。
 すると香は、「貴方、そう言ってくれればよかったのに」と微笑んだ。
 私の好みが判ると、ローションまみれの指をねちねちとカリ首にまといつかせた。その指使いと強めにしたフェラチオがとても具合が良くて、文句のつけようがなかった。
 その日私のねばり強いクンニリングスでようやく香がアクメに到達した。艶めかしく気をやったから、香にペニスを弄わせなくても私は充分に勃起した。
 白くて太い腿の間に激しく腰を送って充実した情交ができたし、存外と気だての良いところがあるようだから、香が気に入った。それからはよく通うようになった。
 香は相当崩れているというか、風俗ズレしているところが私はもの足りなかった。しかし、大きな綺麗な眼をして、その眼と口許が表情豊かでなかなか魅力があった。唇が厚く、丸顔の輪郭が整っているから、年の割に妖しい雰囲気があった。
 胸も尻も乳首も大きく、乳房の先の円形の色も驚くほど黒々として、グラマラスな躯が肉感的だ。その肉体が美少女の顔と不調和な感じがして、やけにセクシーに見えた。更に、ベッドで亢奮にひたっていると何とも狂おしくなるほど可愛い女だった。
 香のお喋りもなかなか飽きさせぬものがあった。物憂げでけだるそうな、歳の離れた客を何とも思わないような不良ぽい喋り方にも、独特の魅力があった。
 私は馴染みの女を逢瀬の度に気をやらせていたが、香は毎回の到達となると難しかった。よがり汁を流して表情や仕草の反応はいいけれども、厚い脂肪が性神経の感受性を鈍らせるようで、イクまでにとても時間がかかる。途中で時間が気になり、インサートしてしまうことが時折あった。
 香で印象に残るシーンは、マットが終わった後、本来は客に座らせる革張りの奥行きのある椅子に、素裸のまま腰を浅くだらしのない格好で座り、わざわざ片足を持ち上げて肘掛けに乗せ、濃密ヘアーの秘所を大胆にさらけ出す姿だ。
 顔も胴も太腿も姿勢も全部が丸っぽい。開いた股間に陰毛が男のように豪快に広がり黒々としている。
(貴方、私のあそこを舐めるのが好きなんでしょ。だったら、思う存分舐めていいわよ)
 そう誘っているような微笑む顔の淫らなポーズを見ると、私はその傍らで、床に敷いたバスタオルに腰を下ろしてブランデーを飲んでいても、グラスを置いて膝元へにじり寄らざるを得ない。
「おお、エマニュエル夫人だな」
「ふふっ」
「ちょっと、太めだぜ」
 浅く座っているから上体が曲がって、へその少し上のところで深い横皺が渡っている。その横筋からこんもり盛り上がった白い腹が、黒々とした茂みと好対照で、何とも豊饒感を醸し出した。
 丸々とした太腿の根元を両手で引っ張って下から覗くと、焦げ茶のアナルからへその近くまでびっしりと恥毛が密生している。一本一本が黒光りして長く、しかも縮れが少ない。
 ソープの女で、陰毛をカットせずに全く自然のままにしているのは珍しい。
 両脚を上げると、黒い革張りの椅子の上に白い大きな尻こぶたがどでかい二つの丸みを誇示していた。
 密毛がようやく薄くなった大陰唇下部の地肌は壮絶に着色していた。上のほうのどこら辺りまで同じ色の肌が続くのだろうと、密毛をかき分けて覗きこめば、生々しい色の肉溝がかなり縦長なのと膣口の奥深さに半ば薄気味悪く感じながらも、香の豪快な女陰に感嘆した。
 クリトリスを保護する肉がふくよかで、それを剥き出し続けるのには、大層力が要った。
 扉の辺りにもびっしりと生えた邪魔な毛をかき分けて、まわりの肉も目一杯押し開き、唇を押し当てて更に女芯を吸い立てると、いつも香は両手で陰阜の辺りを指で吊り上げて協力した。膝頭を引きつけたまま、かなり大きなよがり声を上げていた。
 クンニリングスをする時は、どこで呼吸をしようかとタイミングを図る必要があった。唇をクリトリスに当てると、鼻を香の腹の方に向けても、鼠蹊部の陰毛の端に疎開させても、尻たぶの間に向けても、同時に小鼻の付け根から顎まで、豊満な肉の壁と濃い茂みに包まれるからいつも往生した。
 香を到達させるのにはかなりの時間を要したから、少し匂いのある愛液にまみれた私の唇と舌は過度の運動と酸素不足でいつも大層疲れた。
 交合はいつも香の脚を目一杯たたませて行った。太めの女が膝を引きつけると太腿の質感がドーンと増す。美少女が見事に質感のある太腿の間に毛もじゃの割れ目を露呈しているのが愉しい。
 香がベッドに寝て膝を立てるぐらいでは尻たぶの底が出っ張って邪魔になるけれど、腿を脇腹に引き寄せると、大陰唇とそれに連なる両脇の肉が平坦になるから、私のペニスは挿入が深くなる。
 そんな格好になって股間の皮膚が引き延ばされても、見事な盛りマンだ。
 私がペニスを嵌め込む時は、香は必ず右手を伸ばし、腿の裏を越えて、陰唇の片側の毛を押さえた。私ももう一方の密毛を巻き込まないように手で押さえつけて協力し、ゆっくりと確かめながらインサートした。香は毛切れ予防が万全だった。
 合体すると、ペニスを真綿で包むような肉壷の感触が実に具合良くて、後年仁科良(見事によがる女の初めてを参照)に会うと、香の膣に比べれば、仁科良のはエボナイトの筒のようなものだと思った。
 香が仰向きになっても、乳房がお椀を伏せた形を保ち、腰の動きにつれてぶるんぶるんと揺れている。乳房から腋を経て背の方にかけての丸い湾曲が、柔らかそうな質感でいつも眼前に迫った。
 香が大きな目を開いているときは、魅惑の眼差しやセクシーな口許に気をとられて判らなかったけれど、眼を閉じてペニスの出入りを愉んでいる顔を上から見下ろすと、初対面の時には目立ったニキビが消えて、豊頬がとてもチャーミングだ。
 香はいつも両脚を高々と上げ、手で腿を支えて、割れ目が上を向くぐらいに躯を丸めていた。
 できるだけ奥へ入れて!と要請されているようで、私は恥骨を突き出すように上体を反らして抽送した。下腹部に香の股間の柔肌が当たって、何とも感触が良かった。
 上向きの尻と女陰の全景が見え、その中央で、密林をかき分けてペニスが突入する眺めは欲情を煽る。白い2本の円柱は根元の辺りの太さが逞しい。私はいつも香の肉体に圧倒される気分で抜き差しに励んだ。これ以外の体位で交わったことは全くなかった。
 2年以上通った最初と最後で、香のウエストのサイズが更に伸びた。私は62cm以上だと意欲が湧かないのが昔から首尾一貫していたので、段々と間遠になった。
 そのうち同じ店の仁科良に逢うようになって、当初は中性的な感じがする仁科良よりも、妖しい女の魅力を見せる香のほうがいいと思っていたが、間もなくそれが逆転した。香の不良ぽい擦れたところが次第に心に引っかかるようになり、香に通うのをすっぱりとやめた。
 でも、私が律儀な性格だからそこまで続いたのであって、香が、私に馴れ親しみ過ぎて、やってはいけないことをしたから糸が切れたのだ。
 ある日、私の脱いだ衣類を全て床に散らかしたままプレイを始めた。
 服をたたんで籠にしまう時間も惜しい気持ちで情熱的に情交を迫るのであれば、一つの積極的なプレイとして認められ、男冥利に尽きるが、そのときの香は特に何かが積極的だというわけでもなかった。
 その日は、たまたまの流れでそのようになったんだろうと、気に止めないようにしても、次のときもそれだと、要するにただ横着なだけだ。
 私が、マットプレイの後にそれが気になって、上着とズボンとワイシャツなどが床に散らかっていたのを一つ一つ拾い上げて籠にしまっても、香は、何も言葉をかけずに自分の躯を拭いていた。服を放ったらかしにした最初のときも2度目のときもそうだった。
 山口香は人気があって、セックスしているときには独特の妖しい魅力があるけれど、ここまで横着にされては、これまでだ、とその時に思った。
 私は半年後や1年後に、マスターズの女から、山口香に、私が来ているのかと尋ねられたと聞くと、ぷっつりやめにしちゃって悪いなぁ、と気が咎めたことがあった。
 香はよくフロントでお喋りしているようで、私が店に入ると慌ただしく隣の部屋に隠れる女の後ろ姿が香のようだと思うことが何度かあった。フロントに目をやると、机の向こうに香の眼から上だけが一瞬見え、すーっとその頭が下がったことも何度かあった。
 私は香の横着な態度に、なんだ、この女は!と思うことがありながらも、会っているときには賛美の言葉を出していたから、香は、私が離れたのが意外だったかもしれない。
 でも、根っからのだらしない女だった。遅刻や欠勤が多かった。マスターズのスタッフがそういうことに寛容だから許されたのであって、あのような魅力的な顔写真をソープ情報誌に出して客を惹きつけても、他の店では長くやってられないだろう。
 香に通わなくなった後も、長い間香は雑誌に顔写真を出していた。
 写真の、どこかおぼこく感じられる愛らしい顔を見ると、全く顔からは想像もつかない、毛だらけの黒々とした豪快な陰裂や、剥き出すのがかなり難しいクリトリスや、香が大股開きをしたときに豊満な尻の肉の間に覗く、凄まじく着色した菊座を思い出して、にたりとした。
 雑誌に山口香の写真を見かけなくなって数年後、意外なところで香に会った。
 金津園で遊んでJRの電車に乗り座席に座ると、目の前に香が座っていた。2人ずつが対面の座席で、間近に懐かしい顔を見たから驚いた。
 香の横に若い男が座っていてその男と喋っていたから、私は気づかないふりをしていた。香は私を認めたと思う。その証拠にそれからずーっと顔を横の男に向けていて、私は香の横顔しか見えなかった。

5.ハメ撮りの初めて

 ハメ撮りの初めては多分平成9年だと思う。画質が悪くてファイルを削除したからよくわからない。
 撮影した第1号は初めての月4回入浴由美だ。2人目は桂木。3人目が2度目の二輪車のユウだ。
 以下、恵里亜のサヤカ、トキハの千春、トキハの里佳、ヘルスの某(忘却)、ヘルスの某(忘却)、ヘルスのショウコ、ヘルスのナミ、恵里亜のアリサ、ヘルスのミサ、クラブ美人の香織(以下略) ←(赤字の源氏名は仮名)

6.店外デートの初めて

 私は嬢と店外デートするのを望むことに反対だからこれをしたのは結構遅い。平成15年だったと思う。
 どうしてしたかというと、サイトを始めて2年も経過した頃、ネットで「大きなことを書いて、店外もしたことがないくせに」というような腐しを受けたからだ。
 春菜に頼んでドーム球場に行った。大変わくわくして逢ったけれど、春菜は手練手管として店外デートを作戦するような女ではなく、当初はとても硬い面持ちだから、私はわくわく感が圧縮された気分だった。
 店外デートと連れ出しを一緒のように使っている人がいる。この2つは別物だ。嬢の出勤日か休みの日なのかは大変な違いだ。
連れ出し
 (外出)
店と嬢がOKして決行できる。
店から出発する。ただの商売だ。
外出不可の店が多いと思う。
通常3コマ以上の遊興で成立。
全コマを取らないと貸し出しにならない場合がある。
No Sexが多いらしい。接近力が貧困で、お金が余っている人の贅沢な遊びだ。
店外デート 店には内緒でする。嬢の休日に嬢がOKして決行できる。
嬢の好意、または、本指名の義理から嬢が承諾する。(殆どは後者)
性交しないことが多い。
嬢の好意、または、本指名の義理から嬢が承諾するので、客はデート費用のみを払うことが多い。
かなりの金額をもらって応ずる嬢も多い。
性交する時は多少のお金を渡すのが一般的だろう。

7.潮噴きの初めて

 私は指をバギナに往復等させて潮噴きを狙ったことは一度もない。私が嬢に潮噴きさせるのはチンコピストンかクリ揉みしかない。
 抽送で失禁したかのように濡れたことは何度か経験がある。ソープでこれを実現するととても楽しい。でも、潮噴きしたのかどうかはわからない。一度「今潮を噴いたよ」と女に言われたことはある。
 噴く瞬間を目撃したのは平成22年に対戦したメイ(ルネッサンス:大洪水とか特色のある嬢3人に登場)だ。抽送している最中で、随分大量だった。

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(千戸拾倍 著)